前回、5月2日に発表されると思われる「Windows 10 Cloud」と「Chromebook対抗の新しいWindowsデバイス」について、私の感じたことを書きました。
この話題に関して、新たにWindows 10 Cloudを搭載するマシンに要求される最小スペックがリークされた、という情報が少しずつ出てきています。
http://gigazine.net/news/20170424-windows-10-cloud/
この最小スペックを眺めていて、私は少し前にこのブログでも取り上げたあるモデルを思い出しました。それがCloudbookです。
日本市場でChromebookが売れていない理由がWindowsとOfficeではないことにあれば良いのだけれど。
Windows10がキビキビ動いて、Officeもバッチリ。もうそれだけあれば充分、ということであれば充分に魅力的なのですが、せっかくのWindows「なのに」これ「しかできない」という印象になってしまうとなかなか手強そうですね。
Chromebookが日本で売れていない理由が、「Windows(Mac)ではないから」「Officeがしっかり使えないから」程度のことであれば良いのですが、もっと別の、「常時接続でないと使いづらい」「単なるネット閲覧ならタブレットやスマホで充分」などのことであると、このCloudbookも売れる売れない以前に日本に入ってこない、という恐れもあるので心配です。
とりあえず、Chromebookに日々魅力を感じている私としては、競合になるであろうこのCloudbookも出来れば使ってみたいですし、この2つが日本で充分に認知されてよく使われるようになってくれれば嬉しいと思っています。
日本におけるMicrosoft Officeの立ち位置についても前々回に書きまして、それなりに読んでいただいたようなのですが、
このCloudbook、日本でも発売され、一部では好意的に受け入れられたようですが、続報をほとんど耳にしなくなりまして。Acerに限らず、他メーカーでも追従したところがあったのでしょうか。
このCloudbookと今回の最小スペックを並べてみますと、
Acer Aspire One Cloudbook(PDF) | Windows 10 Cloud Performance Targets | |
CPU | Intel® Celeron® N3050 | Celeron以上の4コアCPU |
RAM | 2GB DDR3L-1600MHz SDRAM | 4GB |
Storage | 32GB eMMC | 32GB(32bit版) / 64GB(64bit版) eMMCまたはSSD |
Battery | 45Wh | 40Wh以上 |
OS | Windows 10 Home 64bit | Windows 10 Cloud |
Office | Microsoft Office Personal Premium | UWPアプリ(Windowsストア内のみDL可) |
RAMの差こそあれ、最小スペックはこのCloudbookを彷彿とさせるものでして、OSを絞ることで通常のWindows 10よりもは快適に、また最適化されているかもしれませんが、ちょっとどうなるのか気になっております。
あくまで最小スペックですので、実際にはこれ以上のモデルが続々と出て来ることになるのでしょうが、現在の日本におけるCloudbookとしては、
4GB RAMとなっているところもあるので、4GB版もあるのかな。中古含めて実売価格は大体2万円前後くらいまで落ち着いてきているようです。取扱店舗自体が非常に少なくなっていますが。
米Amazonではまだまだ販売しているようです。
現在でもそれなりに需要はあるかもしれませんが、このCloudbookとはまた何か違うものを提示できないと、なかなか対抗するには難しい(インパクトも弱い)のではないかなぁ、と思っています。引き続き発表を楽しみに待ちたいと思います。