フランク三浦、覚えてますか?
このブログで取り上げたのは2015年。当時全国的にブームの兆しが見え始めていました。当初(2010年)腕時計界隈で突然出てきたときには完全ネタ時計だと思っていたんですが、まさに完全なネタ時計でした。
2015年の4月に悔しいけど取り上げたら同年11月に東スポによるとデザイナーが半年前に中国の工場で死去していたことが分かりました。取り上げた翌月じゃん。しかも誰だよ、デザイナーって。
ということでその後もチラホラと、というか、フォローしてたので結構頻繁に私のTLには目障りなくらいに飛び込んできてはいたんですが、気がついたら10周年を迎えるそうです。
ネタ時計も10年続くと本物です。素晴らしいネタ時計です。と思ったら、何と今回自動巻きローター付き自社開発オリジナルムーヴメント搭載した最高級セレブモデルの販売を開始するそうです。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000028869.html
最高級セレブモデル フランク三浦 FM11Kシリーズ「頑張るド」
私、あの2015年前後の全国的なブームが来た時点でフランク三浦終わると思っていたんですよ。ワイドショーで取り上げられて芸人が腕に付け始めて普通に買えるようになり、確かにジャパン4大ウォッチブランドの一角に数えられるようになったかもしれませんが、そうなるといつか飽きられるものです。
ゴルフバッグとかトートバッグとか本業とは別のモノ展開し始めた時点で危ういかな、と思ったんです。だってクレープ屋やたこ焼き屋が「かき氷始めました」とかやるようなものです。
私の好きだった同社(株式会社ディンクス)の展開していた時計ブランドB-Barrelが2017年に一つの時代の終わりを迎えたように、フランク三浦もいつの間にか消えていってしまうのかなぁ、と勝手に寂しく感じておりました。
そしたら10年ですよ。しかも自社ムーヴメント開発に成功とか抜かしやがる訳です。ビックリですよ。終わってるどころか新たな章が始まっていたんです。
ローターが高速で回転し、日差1秒以内秒と驚愕の精度を実現させた自社キャリバー「三浦マジック」を搭載
スイス・クロノメーター規格よりも高い精度基準を誇る、あのセイコーの9Sでも静的精度「平均日差+5~-3秒」携帯制度「日差+8~-1秒」(メカニカルハイビート36000GMT 9S86(自動巻、手巻つき))です。
そこを今回開発されたキャリバー「三浦マジック」ではなんと日差1秒以内です。
自動巻きローターが高速で回転しているが、時計の動力には一切関係性を持たない
これは世界で最も大量に販売されているムーヴメントの一つセイコーエプソン社のPC21を最高の職人の手によってモデファイされた日差1秒以内の最高傑作オリジナルハイブリッドムーヴメント「三浦マジック」
わかりやすく三行で表せば
セイコーのクォーツに
暇そうなパーツの工場に自動巻きローターのダミー作らせた。
この二つをペタっと張り付けてネジで留めた。
という画期的な手法で開発されており、
クオーツじゃん、日差で書くな、日差で。
というツッコミは野暮というものです。だって、それを組み立てるのは死神の腕を持つといわれる時計業界40年以上のベテラン技師です。日本の職人の魂が宿る、それがメイドインジャパンです。
なんかフェブ○リーSとその奥にワンカップが見えますが、その辺りツッコむのも野暮というものです。多分。
しかも今回はこの10年間タブーとされてきた防水性能に挑んでいるんです。だって、フランク三浦10年のコンセプト、というか保証書の規定にも
●防水について フランク三浦は基本的に全て完璧な非防水です。ダイビングや水泳に使用されるのは勝手ですが確実に水分が侵入して時計が破壊されます。汗、気圧、温度変化などありとあらゆる水気や空気中の水分にすら耐えられませんのでガラスの曇りや水分の侵入には、一切対応が不可能だとお考え下さい。30度以上の高温にも全く耐えられません。
全て完璧な非防水を謳っているんです。それがフランク三浦なんです。だからそんなタブーに今回初めて歴代最高級モデルとして挑んだわけですね。
なんと少し濡れても大丈夫なんです。ようやくだいたい普段使いは大丈夫になったみたいです。そして例えタブーに挑んだとしてもコンセプトは変わりません。
断固として防水についての保証は一切行わないの完全非防水表記だが、
保証は一切しないところがフランク三浦です。
FM11Kシリーズ「頑張るド」は絶賛好評発売中。心が動いたら買いです。というか、買います。
こんな歴代最高級モデル FM11Kシリーズ「頑張るド」。ここまで読まれたあなたも「早く購入方法教えろ」と落ち着かないことと思います。私もこんな文章書いている暇があったら先に注文しておけば良かったか、と思ってしまうほどに落ち着きません。もちろん既に絶賛好評発売中です。
上記の立体スケルトンダイアルモデルが14,000円(税別)。
上記の圧プレスギョウシェダイアルモデルが12,000円(税別)です。
同社初の自社開発ムーヴメント「三浦マジック」を載せてのこの値段です。ラバー加工のイタリアン高級レザーの時計ベルトも付いて、全11種類のラインナップです。これは売り切れ必至か。実際一部の腕時計界隈では本日既に「買う!」という声が飛び交っています。
10年目のフランク三浦、久しぶりに目を離さずに追っていきたいと思います。
http://tensaitokeishi.jp/