ASUS ZenWatch 2は2015年度のGOOD DESIGN AWARD受賞製品だそうです。
デザイン的に大変優れていることの証明だと思われますが、では実際腕にして、使っていてどうなの?オシャレなの?という疑問や不安はあるかと思います。
腕時計屋や靴屋で働いてきて感じてきたこと。それは世の多くの方は腕時計や靴を選ぶ際に非常に勿体無い悩み方をしている、ということです。どういうことか?それについてちょっと今回はZenWatch 2を例に書いてみたいと思います。
時計や靴に悩んだ時、あなたはどう悩みますか?
漠然とした質問ですね。ごめんなさい。お店で二三本の時計で悩んだ時、あなたは何を見ますか?
えっ?悩んでいる時計に決まってるじゃん、と思った方、大変に惜しいです。時計だけを見て悩んでいる限り、あなたに合った時計は見つかりません。何故なら、時計だけで良く見えたり、好みだと思えるものは、たいてい時計だけが目立ってしまうリスクがあるからです。
時計も靴も、身につけた状態で全身鏡でぼんやりと漠然と眺めてみる。
より良い方法は、靴なら履いた状態で、時計なら腕にした状態で、自然な姿勢で全身鏡の前に立ってみることです。
その際にも、靴だけを見ない、時計だけを見ないことがポイントです。何故なら、周りの人は決して靴や時計だけを見ている訳ではなく、むしろ時計も靴も見てなんていないからです。それでも目に飛び込んでくるようであれば、その部分だけがバランスが崩れている、浮いている証拠です。
時計単体で見て大きい小さい、厚い薄いは実際はほとんど意味が無い。
時計単体で見ると分厚い、大きい、と感じることがあると思います。スマートウォッチは特にその傾向が大きいと思います。なにせ今回のZenWatch 2でもWI501Qで49ミリ、私の使っているWI502Qで45ミリあるからです。
これをスペック表や店頭での第一印象だけ、もしくは腕にしただけで「大きいな」と敬遠してしまうのは大変に勿体無い。全身で写してみると、実はあなたの服装やスタイルとしっかり溶け込んでいる可能性もあるからです。
ASUSスタッフの皆さん、ごめんなさい。今回しっかり盗撮させて頂きました。
その時計を、その商品を最もお洒落に、綺麗に着こなす、使いこなしているのはそのメーカーの販売スタッフであるはずです。常に全体のバランスを考えながら、けれど完全に目立たないのではこの場合困るわけで、少し時計に目が行く着こなしを提案してくれます。
元時計屋、というか元販売員としては、まずはそういうところから参考にしたいと思いまして、最初はASUSスタッフに都度断りを入れて撮らせてもらおうとしたのですが、皆さんお願いすると時計だけ近づけてくれるんですよ。
いえ、私が撮りたいのは全身です。
別に顔が撮りたいとか、お洒落かどうかをチェックしたいわけではなく、全身の中に今回のZenWatch 2が入った時にどう目に映るのか。それはタッチアンドトライで目の前の時計をひたすら接写で撮っていても、また自分の腕元だけを撮っていても気づかない部分です。
ということで、ごめんなさい。撮ってることはお話しましたが、さりげなく盗撮に近いです。イベント中の肖像権は放棄されていると毎回言われていますので、ちょっと嫌らしくない程度にみなさんの全身を時計とともに時々撮らせて頂きました。
特に気になっていたのは、45ミリを女性が腕にした時。
女性が仕事でスーツ姿などで45ミリのスマートウォッチをつけた時に、果たしてそこだけ浮くことがないのか。そういえばASUSのシンシアさんにどのモデルが好きですか、と聞いたら49ミリモデルとZenFone 2(Laserなどではなく、4GB版の)が良い、パワフルに使いこなしたいから、と言われていましたが、きっとシンシアさんならそうした着こなしもサラリとされてしまうことでしょう。
【ASUS JAPANシンシアの「華華(ふぁふぁ)通信」】ブラッド・ピット→布莱徳彼特、辛西亜→シンシアというお話 – PC Watch
KnightさんもSeikoさんも素敵でした。
ということで、先程までの写真ですが、元々これ撮ろうと思ったきっかけは、今までの先行体験会のイベントでKnightさんが毎回さり気なくZenWatchを腕にしてプレゼンをされているのですが、決してそこだけ悪目立ちせずに、何となく気になる時計として映っていたからです。あ、意外とZenWatchもいいかも、と思った最初の瞬間でした。
で、今回もKnightさんもSeikoさんも腕にされていたわけですが、男性も女性もそれぞれさり気なくスーツ姿に合っていたのではないかな、と思います。まぁ、それがASUSスタッフだという前提はあるかもしれませんが。
ということで、もし皆さんがZenWatch 2を悩まれる際には、是非腕にするであろう服装の時に、実際に店頭で腕にした上で、全身鏡に映した状態で、全体をぼんやりと眺めてみてください。その時に、たとえ自画自賛でも「あ、何かいいな」と思えるようでしたら、その時計はあなたに合っているのだと思います。
もちろん腕にした時に、自分で時計を見た時に、あ、何かいいな、とか、時間を知るためではなくて時計を眺めるために時計を見てしまった、なんて回数が増えるのも嬉しいことですし、それが幸せだったりするんですけどね。