ASUS Zenfone Zoomはそれなりに話題にはなっているようで、量販店の売り場を眺めていても、またネットを眺めていても、色々な疑問などが飛び交っています。
このブログでは私自身がZenfone自体、ZenFone 5から2 Laser、2、Zoomと使ってきていることもありますし、また記事の対象も既にある程度こうしたスマホに興味も知識もある方に向けていたのであまり触れなかったのですが、何かの間違いで全く今までこうしたSIMフリースマートフォンに興味が無かった(例えば)靴好きの方が、Zoom面白そうだから買ってみようかな、と思わないとも限りません。
そこで、この辺りでそうした素朴な疑問やポイントについて振り返りながら幾つか挙げてみたいと思います。
今回はネットや実生活で見かけた素朴なZenfoneの疑問を挙げてみます。
スマホが趣味の方、またパソコンに詳しい方にとっては突っ込みたい点や今更な部分も多いと思いますが、これらの質問って結構私の友人知人でも多いですし、実家の母にZenfone 2 Laserを贈った時にも「自分では当たり前だと思っていたこと」が当たり前ではないことに改めて気付かされました。
このスマホを3大キャリアで使うことも出来なくはありませんが。
「このスマホはSoftBank(au)でも使えますか?」
これ、結構ネットで眺めていると出てくる素朴な疑問です。結論から言うと、そういう方は余程スマホに興味が無い限りZenfone Zoomなどは選ばない方が幸せになれます。
もしSoftbankで使いたいのであれば、何もZenfone Zoomにしなくても(一括0円は無くなりましたが)2年毎にMNPや色々使って高額キャッシュバック貰いながら賢く、非常に安く高性能のスマホが買えるはずです。そちらのほうが無難だと思います。
面倒なんですよ。特に2月に入ってSoftBankのSIMはこうしたSIMフリーのスマホで使う)通話は出来てもデータ通信に制限をかけるようになった、とか、使うためには別途手続きと手数料が必要で、更に使えるスマホに制限があったり、と。
それでも使っちゃう人は色々やって使うのだと思いますが、そこまでしてdocomo、au、SoftBankのSIMで使うメリットって多くの方にはないのではないかなぁ、と思うのです。それだったら、サポート手厚く割賦で見た目の支出も抑えられて大変お得(なように思わされている)通常の高性能の最新スマホをこれらのショップで契約した方が良いと思います。
RAM(4GB)とストレージ(128GB)は全くの別物です。
「メモリ4GBって、写真何枚くらい入りますか?すぐいっぱいになっちゃって。」
これも結構多いんですね。iPhoneで色々入れてたら気がついたらメモリいっぱいになっちゃったんだけど、このスマホ4GBって少ないんじゃない?と。
メモリ4GB。これ結構誤解されているんだなぁ、と改めて感じました。
この左上のRAMという部分(この画面では84%になっている)、これが4GBです。昔パソコンに詳しく無い方にメモリとHDDの違いを説明することがよくあったのですが、メモリが「脳」(一時的に記憶しておく部分)、HDDが「ノートや手帳」、とたとえました。脳も長期記憶はありますが、基本的に今何か作業をする上で一時的に覚えておくもの。他に何も要らないし、その分思い出すのも速いです。写真や音楽などを保存するためでは無く、今行っている作業を毎回読み直さなくても良いように一時的にこの「RAM」の部分に蓄えておくんです。
ただ、たくさんのものを常に取り出せるように覚えておくのは大変ですし、人間だったら一晩寝たら忘れちゃいます。そこで人類は書き記すことでそうした記録や技術を残してきました。急に話が大きくなりましたが、そうした保管庫(個人でいうノートや手帳)がHDD(最近であればSSDやeMMCなどのストレージ)です。
Zenfone(に限らず、スマホ)で4GBといわれているのがこの左のRAM。ちょうどこの時色々バックグラウンドでアプリを色々起動していたので3GB超えていますが、一応3.8GBまで使えることになっています。一般的なスマホは2GB程度です。Zenfoneのように4GBあるのはまだ珍しいのですね。一杯になってもメモリを解放すれば良いだけなので、わざわざ意識的に削除する必要はありません。
一方で、こうした質問で多い、写真は何枚、音楽は何曲、といったものが入るのが、右の内部ストレージと呼ばれる部分です。私のZenfone Zoomは128GBモデルなので128GB(勿論最初からある程度アプリが入っているので、それを引いた残り)使えます。以前書きましたが、私は外部ストレージ(microSDカード等)を使っていません。本体の128GBでもまだこれだけ余っているからです。今後も128GBギリギリまでいくことはほとんどないでしょう。
Zenfoneって余計なアプリが結構入っているんでしょう?
入っているとも言えますし、それ程でもない、とも言えます。ASUSの純正アプリが思いの外多いので、Androidスマホを1から自分でカスタマイズしたい方には余計なものが多すぎて嫌になるのだと思います。
ただ、ASUS純正アプリは個人的には結構使えると思っていますし、それ以外の僅かに入っている明らかに要らないアプリに関しては消すことが出来ます。
あ、この上のリストは最初から入っているアプリ一覧ではありません。現在私が使っているアプリが大量に含まれています。このためだけに初期化する気はなかったので。紛らわしくてごめんなさい。
「設定」の「アプリ」からアンインストール(削除)や無効にすることが可能です。アンインストール出来ないアプリもありますが、その場合には無効にすることで多少はメモリが解放されます。アンインストールはGoogle Playストアからでも出来るよ、と言われそうですが、一部のアプリはPlayストアだと削除出来なかったりするので。
ただ、アンインストールや無効はある程度分かっていて自己責任でやらないと、例えばASUS純正アプリの幾つかは無効にしたりすると不安定になったりするので、注意が必要です。
ASUS Mobile Managerは結構便利です。
標準で入っているアプリの一つ、ASUS Mobile Manager。これ、意外と便利です。
以前触れた、バッテリーの持ちが悪い話。(半日で使わなくても25%弱減る、等々)は、この右のバッテリーモードを「パフォーマンス」に設定しているからです。私の場合は常に日中の充電も前提でなるべく快適に使いたいのでこのモードにしています。
また「自動起動」(左)や「通知」(右)の設定を変えるだけでもかなり使い勝手が変わります。時々ネットで眺めていて、まったく通知がこない、とか、天気が表示されない、と悩まれている方がいますが、まずこの「自動起動」や「通知」の部分でそのアプリを「許可」しているかどうか確認してみると良いと思います。
私、Zoomでは結構この項目は許可しているアプリが多いのですが(Zen Watch 2ともペアリングしているので)、これで普段全く使わないアプリを「無効」にするだけでだいぶバッテリーの持ちや空きメモリ(RAMのほう)、動作の軽快さが変わってきます。
これらは勿論個別に「設定」からも行えますが、このASUS Mobile Managerでまとめて色々変えられるので便利です。
ATOKって滅茶苦茶入力しづらいんだけど。これだけで駄目。
結構こうした感想を上げている方が(Zoomに限らず)多いので。確かに標準設定のATOKって使いにくいです。何故なら初期設定が一般的な「フリック入力」ではなく、ATOK独自の「ジェスチャー入力」になっているからです。JustsystemもATOK推したいのは分かるけれど、標準で「ジェスチャー入力」なんかにするから不評なんだと思います。
私、プリインストールされているATOKは先ほどのアプリ一覧から「無効」にしてATOK Passportにしているのですが、基本的な設定は同じです。使用開始時にすぐにATOKの設定画面からこの入力方式を「フリック入力」に変えるだけでだいぶ印象が変わると思います。無理してジェスチャー入力に慣れる必要はまったくありません。
「わをん」を入力しようとして誤ってホームボタンを押しちゃうんだけど。
また、ATOKに限らず、だとは思うのですが、キーボード部分がその下のホームボタンと近いので、特に「わをん」を入力しようとして誤ってホームボタンを押してホーム画面に戻ってしまうという方が結構います。私も同じです。
これもATOKの設定画面から「画面・表示」の「フローティングキーボード」をONにするとキーボードの位置が変えられます。ただ、少々難点もあって、アプリによってはキーボードが独立しているため、アプリ上の表示を隠してしまって却って通常の文字入力がしづらくなる、という場合もあるので注意です。
こちら、Twitterの純正アプリですが、入力欄の位置がキーボードの上と下で違うのにお気づきでしょうか。この程度ならまだ良いのですが、Twitterで例えば検索をしようとすると、恐らく過去に入力した履歴一覧が出ると思うのですが、これの下の方がキーボードの下に隠れます。通常のキーボードであればスクロールさせれば良いのですが、フローティングキーボードは単に上に表示されているだけなので少々面倒です。
スクリーンショット簡単に出来る方法無い?
最近はスクリーンショットってブログ書く人よりもむしろ一般の方のほうが多用しているようですね。わが家でも私より妻のほうが使っています。最近はスマホで調べていて気になるページや情報はその場でスクリーンショットを撮ってひとまず保存しておくのが多いようで。実際電車の中でもiPhoneなどでそこら中でこのスクリーンショットの音を響かせているお姉様をよく見かけます。
ASUSのスマホの場合、「設定」の「ASUSカスタマイズ設定」から「マルチタスクボタン」の設定を変えると楽です。ホームボタン右、マルチタスクボタン(って言うんですね、今まで気にしたこと無かった)を長押しすることで、通常であればそのアプリのメニューが表示されますが、これをスクリーンショットに変えることが出来ます。かなり便利です。アプリによってメニューを出して設定する必要がある時だけ、この設定を戻せば良いと思います。
写真をクラウドに保存している方へ。特にDropboxとか。
最近はGoogleフォトやAmazonプライムフォトが無料で無制限に保存できるようになったので、撮った写真をこれらのクラウドサービスにバックアップを撮っている方も多いと思います。ただ、一昔前はDropboxを使っていた方が多かったと思います。私も妻もDropboxは便利なので今も有料で使っていますし。iPhoneの時の画像はほぼDropboxに自動でアップロードしていました。
ところが、Zenfoneだと少々都合が悪いのです。何故なら、アプリ毎に保存されるフォルダが分かれているから。例えばカメラアプリで撮った写真は「カメラ」、Twitterで使った画像は「Twitter」、Instagramで加工してアップロードした画像は「Instagram」、そしてスクリーンショットは「スクリーンショット」です。
GoogleフォトやAmazonプライムフォトは全く問題ありません。自動アップロードするフォルダを個別に指定出来るからです。
ところが、MicrosoftのOneDrive(左下)やDropbox(右下)は個別ではなく「カメラ」アップロードのみなのです。
私、Office 365 Soloもありますし、Dropboxとともに1TBのストレージがあるのでこれら4つのサービス全てに自動アップロードでバックアップを取っているのですが(無駄と言えば無駄)、下2つ(OneDriveとDropbox)に関しては「カメラ」フォルダのみとなっているのが少々残念です。これらのサービスをメインで使われている方は、手動で対策が必要です。
MVNOで写真を撮るのを楽しめるスマホが欲しい方はどうぞ。
色々挙げましたが、使い勝手は悪くありません。スマホが全くはじめてだった実家の母(62歳)も昨年冬からZenfone 2 Laserを使い始めましたが、ほとんど息子から教えることなく気がついたら結構楽しんで使っているようです。
[かぶ] 実家の母が使う初スマホについて相談されて考えてみたら、ASUS ZenFone 2 Laserに行き着いた話。
ましてスマホが初めてではない方であればそれ程悩むことはないでしょう。あるとしたらASUS独自のアプリやATOKくらいです。
そして、私はこのモデルはカメラにさほど知識や興味がなかった私と同じような人にこそ選んで欲しいスマホだと思っています。
[かぶ] ASUS Zenfone Zoom(ZX551ML)レビュー。カメラが目玉のモデルですが、あまりカメラに興味がない人にこそ向いているかもしれません。
実際に私はこの20日間ほどはほぼブログ用の写真から、出かけた時のカメラ代わりとしてこのZoomを愛用しています。現時点ではまだ300枚強しか撮っていませんが、それでも私としてはこれ一台で写真も充分に撮れる、というのは非常に大きいです。
最上位モデルはそれなりに価格もしますし、個人的には一番下の32GBモデルでも充分過ぎるほどです。選択肢に入れてみて欲しいなぁ、と思います。
[かぶ] Zenfone Zoom(ZX551ML)レビュー。1週間経ったので、もし購入するのであればどのモデルを薦めるかを考えてみる。
ZenFone Zoom (ZX551ML) | Phone | ASUS 日本
今回のASUSの当日のライブ映像がYouTubeでも見られますが、スペック面だけでなく、ケースのデザインや革を用いた理由などかなり充実しています。その辺り興味のある方は20分過ぎあたりから是非ご覧下さい。