昨日触れたAmazonのFireタブレット 8GBが先ほど届きました。
好きだなぁ、こういう尖った端末。
どこか私の好きなポメラやChromebookを思わせます。これをプライム会員に4,000円引きで販売する理由が分かりました。これを廉価版(お得な)お手頃Androidタブレット端末だと思って買うと失敗します。これはプライム会員限定のAmazon専用端末です。
[1157-201601] 有名雑誌99円均一だしプライム会員はFireタブレット 8GBを買う良い機会だと思う。
届いてすぐ、ZenPadと比べようとしていた自分の誤りに気がついた。
今日の昼過ぎに届きまして、初期セットアップが完了するのを待つ間に早速手元にあるZenPad 7.0(Z370C)との比較をしようと写真を撮りました。
けれど、いざセットアップが終わって動かしてみたところ、すぐに間違いだと気付きました。
これは比べられるものではない。全くの別物です。
(fireタブレットもベースはAndroidOSとはいえ)Androidタブレットとして比較すること自体が誤りだったのです。
Amazonのサービスを骨の髄まで楽しむために必須な端末です。
これをAndroid端末と考えてはいけません。見た目は似ていますが全くの別物です。これはAmazonのサービスを徹底的に活用し楽しみ尽くすためだけに作られたツールです。
だからプライム会員に今4,000円引きで販売しているのです。プライム会員以外がこの端末を持っても、正直つまらないです。何故なら、Amazonのサービスの使い勝手を快適にすることだけにカスタマイズされているからです。
ホーム画面から右にスライドさせると、Amazonのサービスに直接アクセス出来る。
ホーム画面はAndroidですが、違った点があります。ここがAmazon用OSにカスタマイズされたところ。
ホーム画面から右にスライドすると、「本」「ビデオ」「ゲーム」「お買い物」「アプリ」「ミュージック」があります。
それぞれKindle、プライムビデオ、ゲーム、Amazon、アプリ、プライムミュージックに対応しています。わざわざホーム画面からアプリを選択するのではなく、ホームと同列に考えられているんです。本やビデオやミュージックは、1冊、1本、1曲がホーム画面にあるアプリと同じ考え方なんです。
本はプライム会員でなくても楽しめますが(プライム会員ならオーナーライブラリーで1ヶ月毎に1冊無料ですが)、それ以外のビデオ、ミュージックはプライム会員でなければほとんど意味がありません。
ホーム左の「最新のコンテンツ」がまさにこの端末ならでは。
次にホーム画面から左にスクロールさせると、ここには「最近のコンテンツ」が並びます。
直前に見た「映画」や聴いた「音楽」、読んだ「本」のタイトルが並びます。これ、全部Amazon内のサービスだから出来ること。連携が簡単ですから。
もう、普段はホームとこの左の「最新のコンテンツ」さえ行き来すれば、本も映画も音楽も続きから楽に再開出来ます。そして、これらの動作が非常に軽快です。
尖った端末の強み。それは「だけ出来る」ことに注力した結果の快適さ。
冒頭でも触れましたが、私はキングジムのポメラやGoogleのChromebook、Chromeboxといった機種が非常に好きです。AmazonでもKindle端末が同様にお気に入り。理由は、「目的が明確で、その目的を達成することだけに注力させることで使い勝手が格段に上がるから」です。
[かぶ] 0033-1601 社畜用のオフトゥンで有名なキングジムの隠れた名品、pomera(ポメラ)を振り返る。
[0730-201504] 「だけ出来る」は「何でも出来る」より時には魅力的だということを知ってほしいので、愛用しているKindle Paperwhiteを例に挙げてみるよ。
特化させる強み。処理速度から操作環境、お手頃な価格まで。
ポメラであれば、目的は「文章入力」、ChromeOS端末でいえば「Chromeで行えること」、Kindleなら「読書」です。
そこに注力して、カスタマイズし、他は捨て去る。その代わり、その目的においては他の汎用機よりも快適になる、ということです。
また、ある目的に特化させることで、端末の安定性や処理速度、相性といった問題が出にくくなり、コストも下がります。その結果価格もお手頃になります。
fireタブレットはAmazonのサービスに関しては動作が軽快。
そりゃ自社のサービスですから、どうすれば使いやすいのかは徹底的に考えているでしょうが、そうしたカスタマイズだけでなく、それぞれのアプリの動作も軽快です。
冒頭でZenPadと比較しようとしましたが、実際に昨日99円均一で購入した雑誌「Newton」を開いてみました。
[1157-201601] 有名雑誌99円均一だしプライム会員はFireタブレット 8GBを買う良い機会だと思う。
画像の見やすさはZenPadに軍配が上がります。ここはコストの差が出ているのだと思います。実売価格差で5倍差がありますから。
こちらがASUS ZenPad(Z370C)で
こちらがAmazon Fireタブレットです。
けれど、ZenPadは雑誌を読むには少々手強い部分があります。それは、処理が非常に重たいのです。単に起動から最初の画面までたどり着くまでの待ち時間だけでなく、ページを切り替えた時の画像の処理の一つ一つに待たされるのです。
これは単にZenPadのCPUがIntel製Atomプロセッサによる部分も大きいのかもしれませんが、ホンの僅かなラグの一つ一つが結構なストレスになります。
ところが、fireタブレットはこの価格(実売4,980円)とは思えない軽快さ。Kindle自体がこの端末では軽快に動くようにカスタマイズされているのか相性が良いのか、それとも単に他の処理に力を使う必要がないからか、は分かりませんが、非常に快適です。
プライムサービスが充実してきたこの時期だからこそ、本領が発揮された。
Fireタブレット自体は決して真新しいものではなく、以前から存在していました。Amazonはスマホ(Fire Phone – 既に販売終了)も出していましたしね。ただ、以前はあまり魅力を感じませんでした。
何故なら、Amazonのタブレットで活きるサービス自体がそれ程充実していなかったからです。その頃はまだKindleくらいでした。それならばKindle端末で充分でした。
昨年後半から続々と日本でもサービスが展開されたことで、タブレットが活きてきた。
それから数年、特に昨年後半からプライムミュージック、ビデオ、フォトと日本でもこれらのサービスがようやく提供されるようになりました。
こうなると、Amazonの本領発揮です。全て自社サービスだからこそ、専用端末が活きてくるんです。これはGoogleでもまだ出来ないと思います。
Googleにもビデオやミュージックはあっても、やはりAmazonのKindle書籍の力は大きいし、何よりAmazonは自社であらゆる種類の商品も販売している(しかもプライム会員は最短当日配達)からです。
もちろん値段なりの弱さもあるので、Amazon以外のアプリを使うことは薦めません。
もちろん価格相応な部分もあり、その辺りはまだまだ惜しいとは思います。
スピーカーがモノラルだったり、Kindle書籍だけは本体ストレージ8GB(セットアップ直後で5GB強しか残っていない)にしか保存が出来なかったり、Wi-Fiがシングルバンドだけだったり、液晶がまだまだ粗かったり(1024×600 / 171ppi)と粗を探せば幾らでも出てきます。
だから、これを単に安く買えてお得なAndroidタブレット、と考えると不満が幾らでも出てきます。その辺りがAmazonのレビューでも低い評価がそれなりにある原因かな、と思います。
ただ、それはKindle Paperwhiteでウェブ閲覧の快適さを求めたり、ポメラで画像編集をしようとしているのと似ていると思います。求めるものが違うんです。
このFireタブレットにもカレンダーやEメール、連絡先といったアプリが標準でついていますし、アプリストアからAndroidのアプリが一部ダウンロード出来ますが、私はかえってこれらが出来ないほうが良かったのではないか、と思うくらいです。最初は届き次第GooglePlayストアを使えるようにしよう、と考えていたのですが、結局止めました。
アプリを色々と使おうとすれば、8GBという少なさや処理速度の遅さが気になり始めることが分かっているからです。
プライム会員なら一家に一台は必須です。プライム会員でなければ、使いこなせません。
これはあくまでAmazonサービスに特化させて使い勝手を上げた専用端末に過ぎません。そうした点で、Amazonを常日頃活用している方には必須の端末です。プライム会員になっていない方でも、このためだけにプライム会員になっても良いくらいです。
いや、プライム会員だからこそ楽しめる端末、それがこのFireタブレット 8GBかな、と思います。ただ、反射や指紋はかなり気になるので、反射防止の保護フィルムは必須です。
私も早速追加で注文しました。一緒に買っておけば良かった・・。