と言いつつ、既に注文済みなのでこれ以上は無いと思うのですが、今日履いていて改めて魅力に気付いてしまったので。
迷ったんです。最後にもう一足注文するのかどうか。既に1年間で5足になっていますし。これこそ活かせないのではないか、と思いまして。ただ、昨年の夏過ぎからずっと悩んでいたモデルがあり、それを今年の末までに機会を見つけてお願いして締めかな、と思っていたので、それの前倒しになりました。過去に何度かこのモデルについては触れていますので、また届いたらご報告します。
今回はそれとは全く別の話として、普通にもし私が今、三交製靴の廃業を知り、せめて最後に一足注文したい、と思った場合、何を選ぶか、という視点で書いてみたいと思います。
廃業のお知らせ後、予想以上の注文が来ているそうです。
そうなるだろうな、とは思っていたのですが、実際にいつも通りいろいろなブログを見ていると結構皆さん最後に注文されているようなので。今まで買っていなかった人たちもそこに加わり、それがここ1週間で一気に増加。恐らく当初の予定よりやはり少し早めに受付を終了するかも、と言われていました。でないと確かに廃業の日程までに納品が間に合わなそうな空気です。
[0721-201503] 「近いうち」が意外と早く訪れただけ。けれど・・。三交製靴、創業から90有余年の歴史にいよいよ5月で幕。
既に持っている方の一番人気は「のせモカ茶」か。
既に何かしらラギッドシューズをお持ちの方の注文は「のせモカ茶」に集中しているようですね。
私も3足目に選んだのがこの「のせモカタイプ」の茶でした。
[0368-201411] 靴好きの私が三足目に選んだラギッドシューズは、のせモカの茶でした。
現行のモデルの中ではペッカリーを除けば、ちょっと値段が高い革を使っているため、価格が少しだけ上がっています。税込み24,840円。
綺麗なモデルです。茶ですし、のせモカというデザイン自体がキレイめのカジュアルにもいける。フォーマルは厳しいですが、比較的汎用性が高いモデルだと思います。革自体はツヤのあるもの。ガラス仕上げに近いかな。
昨年の5月に追加になったモデルです。ただ、デザイン自体は以前ご紹介した吉田酒造の社長が20年来愛用しているモデルですので、古くからの定番ではあります。
良いモデルだと思います。
三交製靴が初めてであれば、ペッカリーを薦めたい。
初めての三交製靴であれば、折角なのでペッカリーをオススメしたいと思います。税込み37,800円。
表面のフワフワ感がたまりません。そして、そのフワフワ感に反して、結構丈夫です。手袋でも使われますしね、ペッカリー。私の一足目、二足目がともにペッカリーでしたが、どちらも昨年は小旅行の度、また台風が来る度に履いていましたが、まったくもって元気です。かえって良い表情してくれています。
ペッカリー茶は私にとっては記念すべき一足目なので、余計に思い入れは強いです。
また、ラギッドシューズって人によっては若干サイズ感が難しい。甲周りで合わせると全長が足りなくなる可能性があります。私、甲周りだけ考えると25.5センチなんです。でもこれだとつま先、爪の部分が若干窮屈で革に触れる感触がある。
そんな時、ペッカリーだと革自体が柔らかいので、それ程気にはならないんです。これが一足目で好印象だった大きなポイントだったかもしれません。
ここまでは今まで通りです。
ここまでの内容は、以前4足になった時点で振り返った時と大きく変わりはありません。
で、今日は今年になって購入して、ここ最近は2足ローテーションになっているスノータイプの型押しを履きました。これが良いんですよ、やっぱり。型押し革が非常に。
現行モデル中最もお手頃価格の20,520円なんですが、馬鹿にしちゃいけません。
ようやく本題ですが、今回の答えとしては、価格対比、また汎用性の高さとのバランスを考えると、この型押し革プレーントゥが意外とオススメなのではないか、と思っています。
革の柔らかさが絶妙です。
固すぎず、かといってペッカリーほど柔らかくはない。見た目が味気ないように見えて、履いていく内に結構表情も出る。履き皺も目立ちにくく、かえってアクセントになってくれる。
他の4足は全てENGLISH GUILDでお手入れをしているのですが、これだけ何となくTAPIRを使ったんです。そうしたら思った以上に相性が良い。ツヤを出そうと思えば目立ちすぎない程度に綺麗にツヤも出てくれますし、革も柔軟性があります。
[0713-201503] 革がホッとして、自然な優しい笑顔が出てくるような感覚。型押し革の魅力をタピールで引き立たせてみる。
型押し革の魅力については、プレーントゥの魅力とともに以前書きましたが、これだけ表情が出てくれるのであれば、何も言うことはありません。
[0628-201502] 丸善マナスルシューズからプレーントウと型押し革の魅力について改めて考えてみる。
今回スノータイプでこの型押し革を購入した人が比較的いるので。
ブログを書かれている方にも結構今回スノータイプでこちらのモデルを選んだ方がいらっしゃるので、ブログで写真などから雰囲気を掴みやすい、という利点もあります。
これは私の型押しですが、例えば以前ご紹介したRebootのmcさん。
【ブログ更新】Reboot経年変靴レポ|三交製靴 ラギッドシューズS-3 -2 http://t.co/b7vAeLamtd pic.twitter.com/qzUveBRV4C
— reboot (@rebo_ot) 2015, 3月 24
そしてなおけんたさんも2足目は同じ型押し(シボ革)プレーントゥです。
三交製靴・丸善 ラギッドシューズ シボ革プレーントゥ – HUNGRY HEART~いつも何かを求めて~
人によって撮り方も履き方も違うので、全く違った表情が出る場合もありますし、そうした中から見比べて雰囲気を掴むことも出来ますし、お手入れの方法を共有しやすいメリットもあります。
プレーントゥは通常タイプもあるので。
また、同じプレーントゥの通常の牛革も昔から人気のあるモデルですので、この辺りはお好みだとは思います。こちらはさくらい伸さんがブログやTwitterで画像を上げられています。
またラギッドシューズの話で恐縮なのだが、今日みたいな雨の日にこの靴は本領を発揮する。驚くほどすべらない、そしてちょっとのことでは雨が染み込まない。難点があるとすればソールの硬さぐらいだが、そこは厚めのソックスでカバー。 pic.twitter.com/175apYFOZn
— saku03_(さくらい伸) (@saku03_) 2015, 3月 1
ラギッドシューズに塗るクリームをいろいろ試し中。今日はフランス製のサフィール。上品な艶が出る気がする。裾がリブになったパンツ×白ソックスにも合う。 pic.twitter.com/ikBPPTeqRU
— saku03_(さくらい伸) (@saku03_) 2015, 2月 25
革質に関しては、私が購入した5足目のスノータイプのものと現行の物では革が違うような気がしますので、私の5足目の画像はあまり参考にされないほうが良いと思います。この辺り、先日さくらいさんと偶然にもTwitterでお話ししました。
@_LifeStyleImage あくまでも写真上ですが、鈴木さんの購入された丸善時代の黒のプレーン・スノータイプと僕の買った現行の黒のプレーンとではおそらく革が違いますね。こちらは結構しっとりしていて柔らかい印象(その分、薄いのかも)。その辺もなんだか面白いですね!
— saku03_(さくらい伸) (@saku03_) 2015, 3月 25
あとちょうど1ヶ月。
気がつけば注文受付終了までちょうど1ヶ月になりました。冒頭でも触れたとおり、恐らく早めに完売になるモデルが出てくる可能性が高いですが、コレクションではなく、普段使いとして頼れる一足になると思います。下手な靴より余程寿命も長いかもしれません。
先ほどのさくらい伸さんとのやり取りの中で見せて頂いた貴重な一枚。
@_LifeStyleImage ちなみにブログでは右半分しか写っていませんでしたが、左半分に日本橋丸善のマナスルシューズのコーナーの写真が載っています。松田さんにお見せしたら「1階の通りに面した売り場の時ですね」とのことでした。 pic.twitter.com/e5KOe2Mj2Z
— saku03_(さくらい伸) (@saku03_) 2015, 3月 25
さくらいさんが保管されていた昔の雑誌の切り抜きの半分です。もう半分はブログで以前紹介されています。以前はこうして丸善の店頭に並べられていたんですね。ここから多くのマナスルシューズが旅立っていったのでしょう。
最後の最後に松田さんも職人さんも大忙しになってしまいますが、あなたの側にも是非一足、選んでみてください。
【楽天市場】浅草の靴屋です、手縫いで靴を作り続けて90余年:三交製靴楽天市場店[トップページ]
熟練の職人が手縫いで作り上げた、頑固な紳士靴ラギッドシューズ(旧マナスルシューズ) – ラギッドシューズ(マナスルシューズ) 三交製靴株式会社