[0882-201507] 結局は革の表情なんて言っても自己満足の世界なんです。けれど、靴を磨くことは自分と靴と相手に対する礼儀です。

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[0882-201507] 結局は革の表情なんて言っても自己満足の世界なんです。けれど、靴を磨くことは自分と靴と相手に対する礼儀です。

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昨日から今日にかけて、革と水(雨)の関係について、ちょっといつもと違う感じで書いてみました。いつもと違う感じで書いてみたつもりが、なんだいつもと同じじゃん、と感じるかもしれません。結局書いているのは私なので。
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[0875-201507] 梅雨時は確かに憂鬱な季節ではあるけれども、靴好きと革靴にとっては贅沢な時間でもあると思う。
[0878-201507] 革と水がなかなかうまくいかない理由。この時期雨が元気すぎて面倒になっちゃうんですね。

革といえばエイジングだ味だと言われますが。

興味のない他人から見れば汚いだけなんです。同じ趣味を持つ人からはいいね!と思ってもらえるかもしれませんが。それは靴好きが集まった時に円になって足元だけの写真を撮ってネットで公開するのと同じです。同じ趣味同士であれば微笑ましい光景ですが、通りすがりの人から見れば怪しい集団ですし、たまたまフォローしていた友人知人からすれば全く面白みも何もありません。これ、自戒・自省の意味も込めて。でも、結局そういった自己満足の世界なんです。
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けれど、自分の履いているモノ、使っているモノを綺麗にすることは。

結局は自分自身に対する礼儀でもあるんですね。そして自分の仕事道具、もしくは生活の道具としてのモノに対する礼儀。そして何より、相手に対する礼儀です。
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礼儀なんて固い言い方をすると、すぐに眉をひそめたり毛嫌いする人もいるかもしれませんが、これって別に大げさなことでもなんでもない。
だから、思う存分にお手入れをして欲しいと思うのです。それも、せっかくなら楽しんで。
それがお店にいた頃からの(この文章からだけだと偉そうですが、当時は別にそんな上から目線ではありません)想いです。

昨日からお手入れ中の三交製靴ラギッドシューズ。

実際には何日もかける必要はないのですが、今回はのんびりゆっくりやってみました。と言っても2日程度です。本当はこれくらいはのんびりやるくらいがちょうど良いかもしれません。実際に靴の前にいる時間自体は大してありませんし。
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前回、タピールのフレーゲクリームを表面に薄く塗った状態で放置しておきました。そこから先ほどブラシと乾拭き(磨き)をした状態です。テクニックも何もありません。普通にブラシ。普通に乾拭き。
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黒い靴って変化が分かりにくいように思いますが。

実際は意外と表情があるんですね。黒と言ってもホント様々。黒も奥が深いです。
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タピールって塗った直後にブラシや乾拭き(磨き)を焦ると、まだ表面に落ち着いていない(馴染んでいない)ためか、引っかかるんです。磨き用のグローブが。無駄なクリームもまだ表面でどうして良いか分からず浮き出てしまっているような感覚です。
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なので、レーダーオイルもフレーゲクリームも、放置しておくくらいがちょうど良いです。今回半日放置していましたが、それだけでブラシもグローブも滑らかです。
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この後つま先やかかと周りなど、光沢を出してさらに表情を出したければレーダーバルサムを使うという方法があるのですが、これも同様。薄く指で伸ばしたら、半日以上放置。それが一番(時間はかかりますが)簡単です。下手に塗った直後にあれこれ手を加えようとしても、表面でまだ落ち着いていないので、時間と手間がかかる割に仕上がりがうまくいきません。

今回使ったお手入れ一式はこちら。

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汚れを落としつつ、オイルを加えたければレーダーオイル。久しぶりにお手入れをする場合や、水洗い後などにも良いと思います。あとは今回みたいな、ちょっといつもより少しだけ手間かけようかな、という時。あまり使うとベトついて後がちょっと面倒(べとつきが取れるまで時間がかかる)ので、布にでも薄く取ってマッサージするように塗り込んでいく感じで良いと思います。

今回、少し艶も出しておきたかったので、栄養分も含ませつつ、フレーゲクリームを使いました。タピールはそれぞれのモノが、説明を見ただけだと用途が重なっているのでわかりにくいのですが、要はどれ使っても大して問題は無いとも言えます。

フレーゲクリームを塗るときにも、ペネトレイトブラシを使いたければ加えても良いですし、指で塗っても問題ありません。指のほうが調整はしやすいかも。天然成分ですしね。

ここ最近オススメしているコロンブスのHGグローブシャイン。セーム革の面と両面あるので、この革の面をうまく使いこなせるようになると、艶が出しやすくなります。写真で黒くなっているほうがセーム革の面です。

ブラシ。私のはブラックではなく無色ですが、特にコダワリなければどちらでも構わないと思います。ブラシとグローブは普段からマメにしておく癖をつけるだけで全く靴の寿命が変わってきますので、これだけでも習慣化してほしいな、と思います。

ちょっと補足と、いつもの「足し算ではなく引き算」。

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今回、写真を撮った後も更に念を入れてブラシとグローブでの磨きをしているのですが、それだけしていても、改めて履いた日には履き皺周りなどに黒い粉が付くことがあるんです。クリームの残りです。余分な分が、表面で固まっていた部分が出てくるんですね。それらは気にせずどんどんブラシとグローブで落としてしまいます。
ここ最近書いている「靴のお手入れは足し算ではなく引き算」の通り、どれだけ意識してもなかなか適量のお手入れって出来ず、たいてい過保護だったり余分なモノが出てきてしまうんですね。だから、どれだけ引いていけるか。
この辺りはあくまで私の中の想いなので、既に靴好きな方はご自身の方法でいつも通りやられたほうがうまくいくと思います。

革といえばエイジングだ味だと言われますが。

けれど、自分の履いているモノ、使っているモノを綺麗にすることは。

昨日からお手入れ中の三交製靴ラギッドシューズ。

黒い靴って変化が分かりにくいように思いますが。

今回使ったお手入れ一式はこちら。

ちょっと補足と、いつもの「足し算ではなく引き算」。

  • 革といえばエイジングだ味だと言われますが。
  • けれど、自分の履いているモノ、使っているモノを綺麗にすることは。
  • 昨日からお手入れ中の三交製靴ラギッドシューズ。
  • 黒い靴って変化が分かりにくいように思いますが。
  • 今回使ったお手入れ一式はこちら。
  • ちょっと補足と、いつもの「足し算ではなく引き算」。