[0864-201507] なぜ私は度々このブログで、人のやる気を削ぐように3足目の革靴に茶靴やモンクストラップを薦めないのか。

[0864-201507] なぜ私は度々このブログで、人のやる気を削ぐように3足目の革靴に茶靴やモンクストラップを薦めないのか。

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ここ最近、革靴に関しての話題を久しぶりに続けて書いています。今回はこの話題です。
「そろそろ靴を買い換えよう(買い足そう)と思っているのだけれど、どんな靴が良いかな。」
そう思った時、恐らく雑誌からネットまでいろいろな情報を調べることと思います。お店にも行くでしょうし、靴屋の店員さんとの会話も楽しいでしょう。
けれど、もしあなたが余程の革好きかおしゃれ好きで、これからも服や靴に給料の大半を注ぎ込めるのであれば話は別ですが、一般的な仕事道具の一つ程度にしか考えられていない(おしゃれにそこまでお金はかけられない)のであれば、これだけは自信を持ってお伝えすることが出来ます。
3足目の革靴くらいで茶靴やモンクストラップに手を出すとはっきり言ってお金の無駄です。
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ちょっとキツメに書いてみましたが、その理由についてこれから書いていきたいと思います。

なぜあなたが茶靴やモンクストラップを考え始めるのか。

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3足目ですから。そろそろ少し冒険だったりいつもとは違う靴に手を出してみたくなる頃なんです。とりあえず手元に黒靴が2足ありますし。2足までは必要性を感じて買ったとしても、3足目って一般的にはそこまでモチベーションが上がらないことも多いと思います。
そこでちょっと変わった、少し黒よりもオシャレそうな茶靴だったり、ちょっとデザインに凝ったモンクストラップや他のデザイン靴に手を出したくなってしまうんです。
実際雑誌やネットでも3足目には茶靴。だったりローファーやモンクストラップなど少し変わったものを薦めてきますから。そのほうが売りやすいですし。

まずは茶靴から考えてみましょう。

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茶靴、お手入れも多少慣れてきた頃であれば、確かに黒よりもお手入れのし甲斐があるかもしれません。黒一辺倒は真面目で詰まらない、と勝手に思い込んでいるあなたにとっては、茶靴であればちょっとカジュアルな服装でも履けますし。そうですね、確かにカジュアルになった途端に大人の男性の服装は一気に崩れます。革のスニーカーとか何も考えずに手出し始めちゃいますから。


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さて。それでは仕事用に3足目に茶靴を選んだとしましょう。3足であれば週2回ペースですね。手持ちのワードローブをちょっとチェックしてみてください。スーツからカバンからベルト、時計に至るまで。シャツもそうなってきます。
まさか黒靴の時と同じもの着ていく気ではないですよね?

世の中には靴だけ茶色に替えちゃっただけの人が溢れている。

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茶色がいけないのではなくて、ただ靴を黒から茶色に変えれば済むと思っている人が多いんです。でもあなたの仕事のスタイルは、イメージは、既に2足目までの黒のイメージで落ち着いているんです。言い方を変えれば、もともと茶色でも合う色合いのスーツであったとしても、あなたのセンスと組み合わせ方が、既に黒に合うように最適化されてしまっているんです。
けれど、そこに気づかずに、茶靴ならちょっとオシャレ、ちょっと雰囲気変わる、とばかりに靴だけ茶色にしちゃうんです。
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お情け程度にどこかで聞きかじったベルトとは色を合わせる、だけは覚えていてベルトくらいは茶色を新たに買い揃えたかもしれませんが。
でもね、正直単にベルト程度を変えたくらいでは茶靴なんて履けないんですよ。どこか変なんです。

あなたはその1足の茶靴のために、これからスーツなど全体をもう一セット買う気はありますか?

ちょっと極端な言い方なのはわかっています。もちろん部分部分でうまく組み合わせが出来る知識をお持ちなら構いません。でももともとそういうこと考えて茶靴選ぼうと思ったわけではないですよね?
次にシャツやスーツやネクタイ、ホーズからベルト、カバンに至るまで、追加で購入するとき、何を選びますか?どちらでも使えそうな無難なもの?いや、それ、ありますか?結局黒でも茶でも中途半端か無難かどこかぎこちないかのいずれかに陥ります。
何故なら、冒頭にも挙げたように、あなたは別にオシャレに給料の大半をつぎ込むオシャレ好きなわけではないからです。
もちろん、これからこの茶靴をきっかけに、どちらも、いや、あらゆる場面でうまく着こなせるおしゃれな大人の男を目指すというのなら別です。それなら是非頑張ってください。お金はかかりますが、しっかり勉強と経験をしながら、いつかは素敵なお洒落さんになると思います。

3足目だし、そろそろ少し凝ったデザインの靴もいいよね?

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これもとても気持ちは分かります。私もそうでしたし。飽きてきますよね?就活から始まる一連の靴選びで、訳もわからず冠婚葬祭用だと思われるありきたりな無難な靴を選ばざるを得なかったあなたとしては。
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そして周りにはかっこよくつま先が細く長く反り上がった靴や、たくさんステッチの入った細長い靴、そして妙にグラデーションがかった不思議な靴を履いている同僚や先輩がいる。
そろそろ自分もそういう靴でも良いんじゃないか。靴なんてどれだって同じだし。個性でしょ、個性。
そこで目に入るのがモンクストラップだったりするのです。脱ぎ履き楽そうだし、ちょっと今までと違うし。
でもね、そこでちょっと待って欲しい。既に破綻しているかもしれませんが、そこでこの辺りのデザイン性の出てくる靴を履き始めた途端、まだなんとか保てていたあなたのスーツスタイルが破綻します。

ちょっと大げさ、考えすぎだと思ったあなたへ。

モンクストラップってどういうきっかけで生まれたか知ってますか?Uチップ(もっと色々な正式な呼び方はありますが)ってどんな靴が起源か知ってますか?スワールトゥはどうですか?
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靴のデザインにはそれぞれに理由があります。歴史があります。
今これだけ服装が自由に乱れてきているだけに、今更歴史も何も関係ない。そう思われるかもしれません。
でもね、大抵服装に興味のない、価値を認めない人ほど(というより人しか)言わないんですよ。「個性」。
あなたのスーツにも同様に意味があります。ネクタイ一つとっても本当はそれぞれの柄にそれぞれちゃんと意味があるんです。
それらをわかったうえで、相性の良い組み合わせを選びつつ、さり気なくその時代時代の流行を加えられるのであればそれは個性と言っても良いと思います。
でも、あなたが就活の頃から慣れ親しんできた靴に合わせたスーツ等一式。まぁ2着目ぐらいで突然ホストに様変わりしてしまったかもしれませんが、
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そのスーツと次に合わせるデザインとフォルムの革靴は合いますか?なぜその組み合わせにしたのか、自分なりに(人に言わなくても良いので)納得して説明できますか。

この辺りになると、流石に気づかれにくいけれど。

恐らくそんなめんどくさい事考えてないよ、とか、考えすぎ、とか言われるかもしれません。でも、そう思うのなら変にオシャレに欲出さないほうが良い。興味のない分野で自分にあると思っているセンスとやらで中途半端に色気を出すから失敗するんです。それなら余程、そんなあなたが詰まらないと勝手に思っているスタンダードな服装をしっかり着こなして下さい。そのほうが失敗がありません。
[0499-201501] 革靴に興味がないあなたへ。下手に色気出して自分が格好いいと思う革靴を選ばないほうが良いよ。失敗するので。
見る人が見ると分かっちゃうんです。そして、仕事の第一線で活躍している方は、その辺りは見ただけで気づきます。スーツの、靴の重要性もわかっているから。ここでまた「人は外見ではなくて内面だ」とか苦し紛れに最後のあがきをしないようにしましょうね。カッコ悪いので。それは心の中で言うのは一向に構いませんが、口に出して言ってしまうと恥ずかしいですから。あともう一つありますね。「個人の自由」。
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では、一生詰まらない靴履いていろ、と言うんですか?

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まったく逆です。だからこそ、一生付き合うものだからこそ、「めんどくさい」とか思春期の学生のような言い訳口にせずに、より積極的に、主体的に服装を楽しんで欲しいんです。
偉そうに書いてますが、私だって発展途上です。傍から見れば苦笑ものの服装の時もあるでしょう。その都度、考えてみるんです。やっぱり適当に選んでしまって、偶然にも大切な仕事や大切な方とお会いする機会が重なってしまうと、急に落ち着かなくなります。寝癖直さずに慌てて出てきた、女性なら眉毛描かずに出てきた日に限って大切な用事があるのと同じです。分かっているから、気になってしまって、本領が発揮できないんです。自分が出せない。
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オシャレは簡単です。それは世の本当におしゃれな方と同じレベルに簡単に達することが出来る、という意味ではなくて、基本を押さえているか押さえていないかという最も初歩の部分で既に大半の人がストップしてしまっているからです。だからそこさえ超えてしまえば、あとはお金をかけようかかけなかろうが、高いものであろうが安く済ませようが構わないんです。


3足目の革靴で何もそこまで大げさに、と思われるかもしれませんが、今回選ぶ3足目に、ちょっとそういった視点も加えて、せっかくだから少し勉強してみるか、と思えるだけで、これから先の靴と服選びが180度変わって楽しくなると思います。
だから、今回は祖父の遺言とか余程の理由でもない限り、ひとまず茶靴とモンクストラップはやめておきましょ。

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