新年を迎えると、まずやって来るのが成人の日、そして成人式です。成人おめでとうございます。
既に20歳を迎えた方も、早生まれでまだ19歳の方も、ちょっと私に時間をください。
損はさせません。覚えておくと、これから先何十年も楽で得する革靴の話です。
あ、革靴と聞いて、面倒くさくなりましたか。分かります。私も当時そうでしたから。
革靴に良い想い出ありません。たまたまバイト先がスーツを着なければならないところだったので、面倒でしたが適当に揃えました。
当時はスーツスタイルとジャケットスタイルの違いも知りませんでしたし、どっちでも良いと思っていましたから。
そんな話をしている内に3分過ぎてしまいそうなので、今日は急ぎます。
成人式用の革靴、買いました?それ、どんな靴ですか?
まだ買っていない方は、最後に挙げる靴の名前だけとりあえず覚えて靴屋さんに行って、釈然としないままその靴を買って帰ってきてから読んでいただいても構いません。
ただ、結局同じモノ買うことになるので、このまま読み進んでいただいた方が、その釈然としない感が薄れると思います。
実は革靴には、デザインに色々な意味が込められているんです。それぞれにふさわしい場面と合わせる服装があります。
とりあえず覚えなくて良いです。
で、普段のお洒落服やお洒落靴と同じように感覚で選ぶと失敗します。
恐らく今探している方も、買いに行った方も、ネットで調べて、靴屋さんで適当に選ぼうとして、もっともつまらない靴を薦められませんでしたか?
そう、何もデザインもされていない、シンプルな靴。おっさんが履いてそうな靴です。
自分はそんな格好悪い靴は履きたくない。サラリーマンの典型じゃないか。
そう思った方、安心してください。あなたが思うようなサラリーマンのおっさんはそもそもそういう靴履いていませんから。
日本のサラリーマンのおっさんは、そもそも紐靴履きません。
あなたが思い描いているおっさんは、そのおっさん靴すら履けない、という意味では、想像の斜め下を行く人種です。
あなたがつまらないと思っている靴は、実は凄い。
さて、そんなつまらない靴。いや、私から言わせれば「つまらないと勝手に思っている」靴。それが一番履きこなすことが難しく、けれど履きこなせるとこれから10年後、20年後に大きな差がつく靴です。
他の靴は適当に選んでも差がつきません。幾ら高い金出したって、他の靴は大して影響しないんです。
けれど、そのシンプルな靴は、差が付くんです。
靴に興味のない人は、勝手に勘違いして、偏見を持って、その靴を格好悪いと思っています。
だから、敬遠するのです。「みんな履いてるでしょ」「サラリーマン」「格好悪い」
けれど、靴に少しでも関心のある人は、知っています。その靴が一番差が出て、一番難しいということを。何故なら、みんなが勝手に誤解して履きたがらないその靴が、世界標準のどこでも通用する紳士靴だからです。
靴に興味のない大人ほど、靴に無駄にお金を使っている。
今、そのつまらないと思っている靴を、きちんと履けるようになると、社会に出てから「楽」です。無駄なお金がかからないので。
無駄遣いしないんです。それも意味のない。
靴に興味無いのに、同じく周りの靴に興味のない友人知人が履いているから格好いいに違いない、と合わせようとするから、みんな同じ格好悪い靴になるんです。
それも、正しい「みんな同じ」ではなく、何故かずれた「みんな同じ」。
そして、そのつまらないと思っている靴だけ持っていると、靴以外もお金がかからないのです。
その靴に似合う服装はビジネスにおけるどの場面でも通用する組み合わせだからです。
スーツなんて興味無い?そもそも仕事も多分スーツ着ない?
であれば、余計に他で使えもしないデザイン靴なんか気分で選んで買ってないで、このつまらない靴だけ手元に持っていてください。
今からそのつまらない靴をつまらない顔して、怠そうな顔して履かないようにするだけで、就職活動でも、その後の長い仕事でも、靴で悩まなくなります。
同じ悩むなら、別のことにお金と頭を使いたいと思いませんか?
長くなりました。そろそろ3分でしょうか。最後にその靴の名前だけ覚えておいてください。
もし何もデザインもない、シンプルな靴ならプレーントゥ。横に一本だけ線が入っていたらストレートチップです。
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