[1032-201510] 靴ネタだけでも100記事以上書いている私がこのブログで伝えたい、靴の選び方とお手入れについて。

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[1032-201510] 靴ネタだけでも100記事以上書いている私がこのブログで伝えたい、靴の選び方とお手入れについて。

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このブログでは、過去「靴のお手入れ」に関しては56記事、「靴の選び方」に関しては52記事書いてきました。勿論紳士靴に限らず、ローファーやパンプス、ロングブーツ、多くの女性の悩みでもある外反母趾や内反小趾、そして男女ともに日本人では時候の挨拶のようにもなっている甲高幅広まで、幅広く書いてきました。
正直、最初の頃からこのブログを読んでいる方には、「またか」と思われるほどしつこい内容だと思いますが、私はこれからもこの内容に関してはこのブログの軸の一つとして書いていきたいと思っています。
さて、今回は改めて、このブログが一貫して伝えてきている「お手入れ」と「選び方」について、改めて振り返りたいと思います。結局似たようなことを毎回書いているわけですが、言いたいことは大体同じです。あとは、誰が、どのタイミングで、どの文章に出会って、興味を持ってくださるかはそれぞれだと思っています。
私はこの考え方が唯一だとも思っていませんし、押し付ける気はありません。ただ、もし今まであまり興味を持たずに履き捨て感覚でいらしたら、これが何かのきっかけになれば良いな、と思っています。
過去の「靴のお手入れ」に関する記事はこちら
過去の「靴の選び方」に関する記事はこちら
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選び方:シンプルでスタンダード靴を3足。色気を出すのはそれから。

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私は靴に関してはかなり保守的です。面白みがないと言われるかもしれません。けれど、このブログでも散々書いてきましたが、仕事における紳士靴に関しては、ショボい色気なんて必要ないどころか害悪だとすら思っています。
紳士靴に関しては、今回はシンプルでスタンダードな靴を3足。それも、自分で店頭で見て「つまらないから」と選ばないような靴を選ぶことが大切です。何故なら、パッと見てあなたのセンスで格好いいと思ってしまうような靴は、トータルバランスで見ると、明らかに浮くからです。そして、使い回しが効きません。

時々読み返すことのある、松屋銀座紳士服バイヤーの宮崎俊一さんのこちらの本。「9割の人が間違った買い物をしている 成功している男の服選びの秘訣40」(講談社)。今日改めて読みながら、自分が靴を販売して...

靴に関しては、アパレル店員を見本にしないほうが良いよ。

元時計屋、靴屋の店員として、アパレル店員の方とも友人づきあいからご近所づき合いもあった者として言わせてもらうなら、幾ら見本にしたいくらいお洒落だと思う店員がいたとしても、真似してはダメです。
何故なら、そのアパレル店員の服装は、アパレル店員として相応しいとその方が思っている服装に過ぎないからです。
あなたの仕事で同じ服装出来ますか?服装はその人の人となりを表します。
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アパレル店員でも、いや、靴屋でも、靴に関しては意外と無頓着です。

これは実際に働いていて感じていたこと。靴屋でも靴が好きな人ばかりではありません。大抵は興味ない人が多い。仕事ですから。だから、基本的なお手入れすらしていない人も多いです。まして、服に合わせて靴を、靴に合わせて服を、と考えている方は、ごく僅かです。勿論そのごく僅かな方は非常にお洒落な方も多いですが、そのスタイル、あなたが真似できますか?

まずはスタンダードを3足。3年はそれで回してみてください。

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その際には、お店で見てデザインが格好いいとあなたが思ったものは真っ先に除外する。そうすると、大抵、シンプルで面白みのないものが残ります。その中から足に合うものを選びます。しっかり時間をかけてためし履きをすること。その際も自分の勝手なサイズ感と知識で判断しないことが大切です。

お手入れ:高いから磨くのではなく、簡単なことを毎日繰り返すだけ。

以前こんなことを書きました。

靴好きというのは、何も高額の、稀少で、どこどこの誰が作った特別な何か、というのが素晴らしいのではなくて、そんなことではなく、たまたま出会った、自分にしっくりきている靴を、いつもちゃんとお手入れしながら、普通に履きこんでいく。これは誰にでもやろうと思えばできるし、楽しめることです。靴って何も特別なモノでも世界でもない。

余計なものは必要ありません。専門的な知識も技術も道具も不要です。

気がついた時に(何ヶ月かに一度)突然思い出したかのように、とりあえず表面だけツヤ出す人がいます。それはお手入れではありません。
そして、普段のお手入れに関して、プロのような専門的な知識も、技術も、まして道具も必要ありません。
靴は高いからお手入れするわけではありません。もしそうだとしたらそんなものはお手入れだと私は思いません。
高かろうが安かろうが、どんな靴であろうが、自分が好きで履いていて、毎日自分の足元を支えてくれている道具に敬意を払う、というのは、靴にかぎらず当たり前のことだと思います。

「靴磨き」は半年ぶりでも問題ありません。けれど「お手入れ」は必須。

靴のお手入れ、というと、なんか休日の時間がある時気合を入れて行うものだと思っている人が多いと思います。このブログでは、それは「お手入れ」ではなく敢えて「靴磨き」と表現しています。どちらも大切ですし、厳密な区別があるわけではないのですが。
靴には、今あなたが思い描いている「磨く」という行為の他に、もっと大切なことがあります。「磨く」のは半年ぶりでも、一年ぶりでも構いません。けれど、「お手入れ」は毎日して下さい。その代わり、手順も簡単だし、時間も1分もかかりません。

必要な物は3つ。それだけ。ただし、毎日です。

もう散々書いてきましたが、今回はそれに一手間加えて3つにしました。
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いつもの3つです。




左のシュムッツブラシで靴底の汚れを落とす。真ん中のブラシで埃を丁寧に落とす。右のグローブ(布でも良い)で丁寧に磨く。
いつも通りです。シュムッツブラシを今回加えたのは、靴底に意識が行くようになると、靴の履き方に無意識に変化が生まれるからです。雑な扱いもしなくなれば、変なものも踏まなくなる。そうなると、靴に愛着が出てきます。得体のしれないものをグチョグチョに踏んだ靴はなかなか触る気もしません。
このブログでは靴のお手入れの大切さについて何度も書いてきています。基本的にはクリーム、靴墨、不要派です。けれど、毎日のブラッシングと乾拭きは必須。 そんな私が最初に何を買うべきかと訊かれたら。...

追記:2017年1月6日 15:00更新
当ブログでは靴底用のブラシとして長らく「シュムッツブラシ」をお薦めしてきているのですが、最近になって品薄になってきたのか、ネットで探しても見つからなくなってきてしまいました。
個人的に非常に気に入っている商品でもあるため惜しいのですが、今後の在庫状況も分かりませんので、代用となりそうなブラシを挙げておきたいと思います。

定番コロニルの製品でもありますので、継続して販売し続けてくれることと思います。出来ればタピールもシュムッツブラシを今後も継続して販売し続けて欲しいな、と願っています。
追記:2017年2月18日 21:00更新
当ブログをお読み頂いている方から「シュムッツブラシが復活してますよ」と教えて頂きました。一時的に品切れが続いていただけだったようですね。良かったです。教えて下さり、本当にありがとうございます。


これからも長く継続して出し続けて欲しい商品です。

終わりに。それでも靴に興味を持てたら、魅力的な靴の世界へようこそ。

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スタンダードな靴の汎用性の高さを知る。その上で、スーツなどとの全体でのバランスで考えられるようになる。自分を支えてくれる道具に敬意を持って接することが出来る。マメになることが出来る。
それが出来て、それでもまだ最初に感じたような真っ先に目に飛び込んでくるようなデザイン靴が欲しい、あの憧れの一生モノの英国高級ブランドのあの靴が欲しい、というなら、それからで良いのではないでしょうか?
ただ、今回お伝えした「選び方」と「お手入れ」が習慣になってくると、少なくとも習慣になる前とは、それらの靴に対する見方がだいぶ変わっていることに気づくのではないかなぁ、と思います。
良い靴って、お金を出せば手に入るものではないんです。持ち主がそれなりに成長していないと、単に高いだけの靴を履かされているだけになりますから。魅力の半分も分かりませんし。
それは、値段に限らず、例えば手頃な靴の魅力も、値段や製法やブランド名や革だけで判断している内は分からないだろうな、と思います。
過去の「靴のお手入れ」に関する記事はこちら
過去の「靴の選び方」に関する記事はこちら

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選び方:シンプルでスタンダード靴を3足。色気を出すのはそれから。

靴に関しては、アパレル店員を見本にしないほうが良いよ。

アパレル店員でも、いや、靴屋でも、靴に関しては意外と無頓着です。

まずはスタンダードを3足。3年はそれで回してみてください。

お手入れ:高いから磨くのではなく、簡単なことを毎日繰り返すだけ。

余計なものは必要ありません。専門的な知識も技術も道具も不要です。

「靴磨き」は半年ぶりでも問題ありません。けれど「お手入れ」は必須。

必要な物は3つ。それだけ。ただし、毎日です。

終わりに。それでも靴に興味を持てたら、魅力的な靴の世界へようこそ。

  • 選び方:シンプルでスタンダード靴を3足。色気を出すのはそれから。
  • 靴に関しては、アパレル店員を見本にしないほうが良いよ。
  • アパレル店員でも、いや、靴屋でも、靴に関しては意外と無頓着です。
  • まずはスタンダードを3足。3年はそれで回してみてください。
  • お手入れ:高いから磨くのではなく、簡単なことを毎日繰り返すだけ。
  • 余計なものは必要ありません。専門的な知識も技術も道具も不要です。
  • 「靴磨き」は半年ぶりでも問題ありません。けれど「お手入れ」は必須。
  • 必要な物は3つ。それだけ。ただし、毎日です。
  • 終わりに。それでも靴に興味を持てたら、魅力的な靴の世界へようこそ。