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先月4回に分けて、日々の生活の支払いをある程度整理してまとめることで、航空会社のマイルを無理なく貯めることをいろいろ検討してきました。
%0A" target="_blank" rel="noopener">[生活] ANAマイルを貯めようと思ったとき、普段何気なく消費しているそのポイントが地味に役立つことがある。主にソラチカを使わない場合の話。
[生活] ANAマイルを貯めている私たち夫婦は、東急ストアをよく使う妻の何気ない一言でANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカードを検討し始めた。
これは巷で出回っている「陸マイラー、高還元案件」記事の多くが結局はポイントサイトにおけるクレジットカードの新規契約や、何万円もする高額のサービスの定期契約と1ヶ月以内の解約やマンション投資の説明会への申し込みといった、冷静に考えると疑問を感じざるを得ない、諸々のハードルが高い案件ばかりだったことへの反発もあったのだと思います。
そうした背景で書いた4回の文章ですが、お気づきのように「楽天」についてはあまり触れてきませんでした。ネット歴が長いことによる楽天生活圏及び経済圏への抵抗が大きいのですが、20年近くインターネットを利用していると、全く無縁というわけにはいきません。楽天銀行もイーバンク銀行の頃から口座開設していましたし、アフィリエイトも利用してきました。抵抗はありながらも単発で利用してきたのは事実です。
今月の初めから久しぶりに割り切って身の回りの諸々をある程度(無理のない程度に)楽天関連でまとめてみたところ、思っていた以上にマイルを貯める上でも強力である、ということに気付かされました。
そこで、今回は前回までの4回の内容を踏まえた上での、楽天生活圏(経済圏)を活用することでマイルを効率的に貯めることについて書いてみたいと思います。
正直、手元のクレジットカードの還元率等を考えながら支払いを考えるのが悲しくなるくらいに、貯まるときには貯まるのが楽天だと思いました。
はじめに。マイルに交換できる楽天スーパーポイントは通常ポイントのみです。
楽天経済圏に身を委ねることで、楽天スーパーポイントの高還元をフル活用した効率の良い生活が出来る、というのはお馴染みの話ですが、マイルに交換する、となると事情は少し変わってきます。というのは、以前も触れましたが、
楽天スーパーポイントからマイルに交換できるのは「通常ポイントのみ」だからです。
つまり、通常の楽天のサービスや楽天カード等の利用で貯まる基本1%還元されるポイントのみが交換が可能で、様々なサービスの利用やセールなどでポイント率が大幅にアップした際の期間限定ポイントは一切マイルの交換には使うことが出来ないのです。
また、マイルへの交換に関しては(今回は今までの流れを受けて基本的にANAマイルを前提にしています)「1ポイント=0.5マイル」での交換となるため、交換レートは50%です。
つまり楽天カードで1%、楽天市場での買い物で1%で合計2%(100円で2ポイント)貯まっても、交換する際には2ポイントが1マイルになるので、実質100円で1マイル(楽天市場において)という計算になってしまうんですね。
これだと私の場合、例えばAmazon.co.jpやYahooショッピング等では支払いカードにアメックスを使うとアメックスのポイントが3倍になるため、100円で3ポイント、またこのポイントはANAマイル交換コース(有料)に登録していれば1ポイント=1マイルで交換が出来るため、実質100円で3マイルになります。
これが前回まで私が基本的に楽天ではなくAmazonで今までほとんど買い物をしてきた大きな理由の一つでもありました(あとは価格とか、発送の速さ、返品等の容易さなどいろいろありますが)
2019年8月10日過ぎから数年ぶりに使い始めた私の楽天スーパーポイントの履歴。
ところが、今回、楽天証券での投信積立や楽天モバイルの契約などが重なったことで、改めて使ってみるか、とSPUのアップに釣られて次々使い始め、連携し始めたところの、今月一ヶ月(実質半月程度)での私の楽天スーパーポイントの履歴がこちらです。
最下段に「おめでとう!9月はゴールド会員」とあるように、先月までほとんど使っていなかったこともあって、その下のシルバー会員でしたし、この3年の獲得ポイントを見るとわかるのですが、
2017年までは楽天アフィリエイトの報酬をポイントで受け取っていたのでポイントが45,000ポイントとかなっていますが、それ以外で楽天はほぼ使っていなかったこと、またその後は銀行振込に変更してしまったこともあって、昨年で1,000ポイントにも満たず、今年も現時点で1,669ポイント。しかも単に先程の画像のように8月に入って大量にポイントが入り始めたので増えてきているだけで、今月を除けば未だ前年にも満たない程度です。
で、これだけだと「そりゃ、楽天のサービス使いまくればそれくらい余裕で貯まるでしょ」と思われる方も多いと思いますが(ちなみに私は楽天カードを持っていないので、SPU的には楽天銀行引き落とし設定と合わせれば3〜5倍のプラス還元は受けられていません)、次の画像をご覧ください。
今月獲得したポイントも(先月までは数百ポイント程度でしたので)‥
今月のサービス利用によっての来月移行の獲得予定ポイントも‥
思ったよりも通常ポイント多くないですか?通常ポイントだけで合計しても1,419ポイント+8,960ポイントで、10,379ポイント、半月で1万超えです。
先程のマイルへの交換を前提に考えてみると、交換レート50%なので5,000マイル強になります。
これ、還元率1%のカードで貯めるとすれば50万円。すべてAmazon+アメックスという組み合わせだったとしても17万円程度の買い物が必要です。(ちなみに今回私はもちろん17万円も買い物はしていません。)
更に、これとは別に期間限定ポイントが7,500ポイント強ありますので、
- 通常ポイントは(交換レート50%だけれど)毎月マイルに交換。
- 残った期間限定ポイントは楽天ペイや通常の楽天市場での買い物に利用。
ということが出来てしまうんですね。マイルに興味がなくて50%になるのが嫌な方なら、通常ポイントは楽天証券の投信積立でポイントで積立が出来るので、そちらに利用しても良い。投信積立ってつい「今月はちょっと入り用だから」とペースが落ちてしまうことがあるのですが、楽天証券であれば(楽天カードなら)カードからの自動積立も出来ますし、こうした楽天スーパーポイントをそのまま毎月の積立の際の購入に使うことも出来ます。
陸マイラーは「通常ポイント重視」で購入店舗を選ぶ。
ただ、もちろん普通に買っているだけでは購入時のポイントは1%(100円につき1ポイント=0.5マイル)に過ぎません。クレジットカードで別途ポイント等がついても、それは他のショッピングサイトでも、普段の支払いでも同じなので変わりません。
今回なぜこれだけ貯まったのかというと、「通常ポイント還元が大きい」お店を意識的に選んで購入したから、なんですね。SPUなどや買い物マラソンなど期間限定ポイントが幾ら貯まってもマイルに換えられない部分は除外です。
例えば今回、月末の海外旅行に合わせて妻が街歩き用のショルダーバッグを新調したのですが、その際にAmazonと楽天で欲しかった商品を検索しました。
結局Amazonでは見つからなかったのですが、楽天では幾つかのお店で扱いがあり、
私、現時点で今月はSPUは7倍なのですが、これは「期間限定ポイント」なので選ぶ際にはスルー。で、見るのがその後の部分です。最初のお店で「+9倍UP」となっています。これ、商品名に「ポイント10倍」とあるように、通常ポイントで10倍なんです。
通常購入分はどの商品でも同じで+1倍。SPUにおいてこの部分だけ基本的に通常ポイントになります。キャンペーンポイントでも、お買い物マラソンなどの買いまわりなどは基本的には期間限定ポイントの場合が多くなります。ただ、店舗が元々「ポイント10倍」などで設定している場合は通常ポイントでの還元になるんですね(今回の場合、この部分が9倍+通常購入分の1倍で合計10倍)。ということは、この商品であれば5,832円で580ポイントが入る、ということです。マイルに換えると290ポイントです。
先程の通常ポイント1倍の状態で580ポイント獲得するには58,000円の商品を買わなければいけません。また、例えばAmazonで私のようにアメックスなら3倍になるから、と考えるのであれば、290マイル(楽天で580ポイント)を獲得するためには9,600円のものを買う必要があります。(9,600円=96ポイントx3倍ボーナス=288ポイント=288マイル)
ちなみに楽天のこのお店でアメックスで買った場合は別途100円=1ポイント=1マイルが入るので、58マイル加わります。合計で348マイルになりますね。
この感覚で商品を選んでいくと、従来の「たくさんあるお店の中から価格優先でお店を選ぶ」という視点が変わってきます。もう一つ例を出してみます。私、先日の海外で初めて機内で耳の痛みに悩まされ、風邪も加わり中耳炎になりました。そこで今回は機内用の耳栓を購入することにしました。従来であればAmazonで購入します。こうしたものって楽天等も調べるのですが、たいてい送料抜きにしてもAmazonが最安なことも多いので。
はい、1,637円。プライム対象で送料無料です。更に現時点(金曜正午過ぎ)の注文で最短で翌日午前中の配達です。続いてこれを楽天で探してみます。
まだまだ出てくるのですが、従来であれば、この中から最安のお店(送料等々も含めて)もしくは発送が最短のお店を選んできました。まぁ結局多少の価格差だと面倒だったので結局Amazonにしたのですが(くどいようですがアメックスでポイント3倍なので)。
ただ、今回この中で私が選んだお店はこちらでした。
ちょうどこの時期、「ポイントアップ期間:2019/09/26(木) 13:59まで」ということもあって、通常購入の1倍+12倍(+SPU6倍)になっていたのですが、通常でもポイント10倍です。
「えっ?2,138円、って他のお店より高いじゃん。ポイント10倍でも213ポイントでしょ?他に1,500円台で売ってるお店が幾らでもあるんだから、勿体無いよ。もしかして算数出来ない人?」
と思われた方もいらっしゃると思うのですが、マイル視点で眺めると、全く別のものが見えてきます。ここで先程のAmazonと、楽天の他の安い店舗及びこのお店の手に入るマイルを比べてみます(支払いは敢えてAmazonではポイントが3倍になるアメックスで計算)。
|
価格 |
クレジットカード利用で貯まる(カードの)ポイント (100円=1ポイント(Amazonは3ポイント)) |
楽天市場での購入で貯まる楽天スーパーポイント(通常) |
楽天スーパーポイントをマイルに交換した場合 (1ポイント=0.5マイル) |
獲得できるマイルの合計 |
Amazon |
1,637円 |
48ポイント (=48マイル) |
|
|
48マイル |
今回選んだお店(楽天) |
2,138円 |
21ポイント (=21マイル) |
210ポイント (10%) |
105マイル |
126マイル |
その他の楽天のお店 |
1,422円 |
14ポイント (=14マイル) |
14ポイント (1%) |
7マイル |
21マイル |
今回は1,500円前後の買い物ということで、貯まるマイル自体も大したことがないように見えますが、それでもこの差は大きくないですか?ちなみに15,000円〜2,000円の買い物なら単純に10倍で考えても1,000マイルです。
普段は通常ポイントを重視してお店を選びつつ、違いがない時に、「貯まっている期間限定ポイント」で帳尻を合わせる。
とはいえ、今回のように10倍ポイントのようなお店がない場合も多々あります(あと、キャンペーンポイントとして通常ポイントが貯まる場合も、期間やタイミングによって変わるので、そのあたりはある程度チェックが必要ですが)。
そうした場合には、素直に価格優先でお店を選びます。で、そこで普段SPUやキャンペーンで貯まっている「期間限定ポイント」を消化します。
私の場合、今月は7倍(期間限定ポイント分は6倍)なのですが、先程購入した妻のトラベルショルダーであれば、928ポイント(通常ポイント580ポイント+期間限定ポイント348ポイント)が貯まります。
こういうときであれば貯まっているポイントは使いません。せっかく貯まる通常ポイントが減ってしまうからです。ただ、こうした10倍などのお店が一つもないであれば、貯まるのはこの場合406ポイント(58ポイント+348ポイント)、しかもその内348ポイントがマイルに換えられない期間限定ポイントなんです。であれば、そういう時にはなるべく価格優先で、更に貯まっている期間限定ポイントをまとめて投入します。
つまり、通常ポイントが大きく貯まるときには購入にポイントも使わず多少価格が高くてもそちらを選び、そこで高く買ってしまった分は、普段の通常ポイントが1%しか貯まらない時に期間限定ポイントを大量投入して支出を抑えて帳尻を合わせる、ということですね。
探してみると、普段使うようなモノでも意外とポイントアップがある。
「とはいえ、ポイントアップ対象なんて、実際には本当に欲しいものじゃないことが多いんじゃないの?」
と思われた方もいると思うのですが、今回の私の旅行のために買った2つのモノ(ショルダーバッグと耳栓)のように、指名買いでも意外とこうしたポイント10倍みたいなモノは見つかります。私自身、上のように考えて楽天市場を避けていたので意外でした。
また、例えば私自身「無駄に買い物をさせるだけのキャンペーン」程度に考えていた「楽天SUPER DEAL」。
これも30%〜50%ポイントバックとか、投げ売り在庫処分だろ、とか、どうせ貯まるのは期間限定ポイントだろ、と思っていたら、これ、貯まるの通常ポイントなんです。
ポイントを普段から楽天での買い物にしか使わない方にとっては通常ポイントも期間限定ポイントも変わらないと思うのですが(私も今までは通常ポイントを楽天銀行の振込手数料に充てていましたし)、マイルを貯めたい今の私からすると宝の山です。
例えば、この文章作成時点でDEAL対象となっている、Acerのこちらの商品。
これ、11,128ポイント還元となっていますが、その中で通常ポイント分は、
8,560ポイントなんです。マイルへの交換で4,280マイル。マイルへの還元率1%のクレジットカードで普通に購入したら428,000円分の買い物をしないと貯まりません(すべてAmazonで3倍還元で購入したとしても142,600円です)。で、それ以外に期間限定ポイントとして2,568ポイント貯まるので、こちらは楽天ペイなり楽天市場での普段の買い物で使えば良い。マイルに換えない人でも8,560ポイントあれば投信積立など楽天のいろいろな(通常ポイントしか使えない)場面で活用できます。
私、先日ゲーミングモニターを購入しまして、その際にちょうどこのモニターとASUSのモニターとで悩んで、後者を選び、更にそれをAmazonで購入してるんです。でもそれでも結局1,000ポイント(1,000マイル)強しか貯まらなかったので、結構凹みました。
楽天には様々なキャンペーンがあるけれど、通常ポイント目線で見ていくと、今までと違った世界が見えてくる。
ということで、今回も長々と書いてきましたが、「通常ポイント目線」という見方が加わると、また違った世界が見えてくることに気づかれたのではないか、と思います。
お金であれば、1円も1万円も同じお金であることに変わりありません。
けれど、楽天市場の楽天スーパーポイントやYahooショッピングのTポイント(今はPayPayボーナスに変わりましたが)の場合、通常ポイントと期間限定ポイントでは人によっては価値が全く異なってきます。
楽天でも例えば楽天カードを新規で発行すれば8,000ポイントといった派手なポイント還元キャンペーンが多く開催されています。
ただ、こうしたポイントって、大半が期間限定ポイントなんですね(上記の場合6,000ポイントが期間限定ポイント)。買い物に使うのであれば1ポイントに変わりはありませんが、通常ポイントの価値が高い人間からすると、期間限定ポイントは似て非なるものなんです。
そうした目線で見てみると、楽天で様々に行われているキャンペーンやポイントが貯まるアプリやサービスを一つ一つ見ていっても、どれが「時間の無駄」で、どれが「塵も積もれば」になるかが大きく変わってきます。例えばある日の私のポイント獲得履歴です。
この半月、いろいろなアプリやサービスを試してみたのですが、例えばラッキーくじなどは時間と手間がかかる割に外れる可能性が圧倒的に高く、更に獲得できるのは「期間限定ポイント」。アプリをいろいろ使っていると地味に貯まる楽天リワードも同じです。このあたりは正直私にとっては重要度がかなり低いです。
反対にアプリとして常駐するので邪魔といえば邪魔なのですがSuper Point Screenは1日10ポイント程度ですが、1ポイント獲得に数秒ですし、貯まるのは「通常ポイント」。また楽天チェックも対象店舗は少ないですが同じ。楽天ウェブ検索も使い勝手が良いとは言えませんが、日々の検索の一部を換えるだけで現時点だと大体最高で5ポイントくらい獲得出来ます。これらを合計すると1日15〜20ポイント程度の通常ポイントが入るんですね。
これ、すごく時間の無駄のような印象を受けると思いますが、電車で移動中の2〜3駅くらいの時間で済んでしまうこともあるので、日常に取り入れてしまえば、1ヶ月30日で450〜600ポイント、マイル換算で225〜300マイルです。これ、普通にカード決済で貯めようとすれば‥もうお分かりですよね。ちなみに1年単位で見ると12倍なので、2,700〜3,600マイル(楽天スーパーポイントのままなら5,700〜7,200通常ポイント)です。
巷にあるような「1日数分の簡単な作業で寝ているだけで月収何百万」にはなりませんが、1日数分の作業で年間で3,000マイル程度が入るのであれば、個人的にはありかな、と思いました。
ということで、刺激的な大量ポイントキャンペーン(「でもどうせ期間限定ポイントなんでしょ?しかも買いまわりとか条件面倒くさいし」)と大量のメルマガで今まで利用を避けてきた楽天ですが、少し視点を変えて必要なところだけに集中してみると、意外と使えるのではないか、と思っています。今回の文章があなたにとって何かしら役に立ったら嬉しいです。
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