4日間ではありますが、久しぶりの海外として訪れた国でもある台湾は、私にとっては非常に良い想い出ばかりが残る場所でした。実際日本からも非常に近く、土日休みの会社勤めの方でも週末海外のような形で行くことが出来る身近な国でもあります。韓国や香港と同じですね。それだけ近い国でありながら、日本から訪れる人は仕事絡みか旅行好きの女性が圧倒的に多い(でいて全体としては少ない)印象があります。
実際に少し古いデータにはなりますが、日本政府観光局(JNTO)が発表している出国日本人数の統計データでは、年々少しずつ増えてはいるものの、それでも2014年の時点で163万人。(統計データ(訪日外国人・出国日本人)|統計情報|日本政府観光局(JNTO))ハワイ州への訪問者数と同じくらいです。これを多いと見るか少ないと見るか。
知らなくても問題ないけれど、私のような人間だと知っておくと意外と安心だったりする幾つかのこと。
海外というとそれだけで得体の知れない壁のようなものを感じるのも確かです。もちろん強制するものではありませんが、「行きたいとは思っているんだけれど」と思いながら「何となく」「仕事が忙しい」「時間がない」「お金がない」などの漠然とした理由で行かずにいるのであれば、とても勿体ないと思います。ヨーロッパや中東、アメリカに比べれば、時差も1時間、東京から約4時間です。国内旅行と大して変わりません。
漠然とした理由というのは様々なので一言で解決出来る訳ではありませんが、単純な興味以前に「知らない事への何となくの不安」というようなものであれば、「知る」ことでアッサリ解決出来てしまう場合もあります。そこで、今回の台北4日間で気がついた「私のような人間が意外と事前に知りたいけれど調べるのが面倒」だと思われそうなポイントについて挙げてみたいと思います。
台北市内は地下鉄網も発達しているので、移動は楽です。
東京や大阪など、電車網が入り組んで複雑化しているような場所で暮らしている方(主に移動手段が電車)にとっては、台北市内に関しては移動は簡単です。
今回は時間の関係でタクシーを使うことが多かった(タクシーも日本に比べれば安いので面倒ならタクシーでも良いのですが)のですが、街で迷った、疲れた、という時には一般的なタクシー以外にもなじみ深い地下鉄が使える、と分かると行動範囲も広がると思います。
基本的には左のコインのようなものを購入。日本同様目的地までの金額を路線図から探して、お金を入れてボタンを押せばこのコインが出てきます。これを改札で(入れるのではなく)右の1日乗り放題のメトロパスと同様、改札機の所定の場所にタッチすれば入れます。降りる時は改札でこのコインを今度は入れてしまえば大丈夫です。
ただ、右の乗り放題のメトロパス(Suicaなどと同じ)を買ってしまった方が心理的にも楽かもしれません。普通の乗車券(左)は販売機で。乗り放題のメトロパス(右)は改札横の窓口で直接購入出来ます。ちなみにメトロパスは購入すると利用方法の説明(日本語も含めた複数語対応)がついた紙も貰えます。
一点だけ注意することは、地下鉄駅構内や車内は「飲食禁止」。
台北、この時期既に暑いのですが、
台北で38.7度=6月としては観測史上最高 猛暑日続く/台湾 | 観光 | 中央社フォーカス台湾 https://t.co/jGydLuiyls pic.twitter.com/46o61uJNyE
— 台湾ニュース@中央社フォーカス台湾 (@focustaiwanjapa) June 1, 2016
ついペットボトルなど飲料を手に持って歩いてしまいます。ただ、駅構内や車内は「飲食禁止」。しっかり掲示されていて、罰金も取られます。どこまでの範囲で大丈夫なのかは基本的には海外から来た私たちには分かりません。気にしなくても大丈夫だった、と思っても、それは単に甘く見て貰えただけだったり、運が良かっただけだったりします。普段日本にいて海外からの旅行者のマナーにいちいち眉を顰めてしまっている私たちも一度海外に出れば同じ旅行者です。海外に出てみるとこうした感覚や視点にも気付くことが出来るのが大切なのかな、と思います。
ローミングでも良いのだけれど、SIMフリースマホと現地購入のSIMがお勧めです。
今回、折角なので2社のSIMを購入してみました。中華電信と台湾大哥大です。今回利用した台北松山空港では中華電信のカウンターしかありませんでしたが、台湾桃園国際空港ではどちらもカウンターがあるようです(他のキャリアも)
勿論市内でも購入は可能ですが、空港で購入して入れ替えてしまった方が何かと便利だと思います。価格も3日~5日程度なら300~500NT$(1000円~1500円程度)でデータ通信無制限ですし、無料通話もある程度付いています。速度も私のような普段国内でMVNOを利用している人間からするとむしろ速くて安定して快適でした。
不安であれば設定や入れ替えもカウンターでやってくれますし、空港内であれば日本語が使えるスタッフが多いのも助かります。
また、通常のシングルSIMのスマホでも良いのですが、デュアルSIM対応のスマホであれば、日本で使っているSIMを挿したまま、もう一つのスロットにSIMを挿せるので、切り替えも楽ですし、日本のSIMを紛失する恐れもありません。
というのも、台北松山空港で私たちが中華電信のカウンターでSIMを購入している時に、ふと足もとを見たらdocomoのSIMが落ちていました。誰かが入れ替える時に間違えて落としたのかもしれません。落とされた方はその後どうされたのでしょうか。SIMカードは小さいので注意が必要です。であれば、下手に入れ替えるよりもデュアルSIM対応のスマホを使ってしまう、というのも一つの手かな、と思います。
今回はASUSのZenFone Maxを持っていきましたが、他の参加者はそれぞれ違うモデルでした。個人的には最近暑く書いてきたZenFone Goも価格が手頃ですし、基本的なスペックは不足もないので、海外旅行向けにも良いかなぁ、と思っています。
ASUS ZenFone Max(ZC550KL) | ASUS ZenFone Shop
ASUS ZenFone Go(ZB551KL) | ASUS ZenFone Shop
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いつもと変わらない連絡手段やGoogleマップなどがデータ通信料金を気にせず使えるだけで、かなり旅先での安心感は違います。
入国時に必要な入国書類に関してはオンライン上での申請が便利です。
今回予め調べてみたところ、2015年7月1日より、台湾への入国時に必要な入国書類の記入がオンラインでも可能になっているようです。そこで今回はオンラインで申請してから出発したのですが、楽でした。
記入例についてはshimajiro@mobilerを参考にさせて頂きました。他にも「台湾 オンライン入国カード」などで検索すると結構出てきます。
台湾の「オンライン入国カード」を試してみた&記入例の紹介 | shimajiro@mobiler
記入後、特に何か完了画面が出るわけではないので少し不安になりますが、特に何かを印刷する必要もなく、入国時にはパスポートのみの提示で大丈夫です。顔写真と両手人差し指の指紋の登録は変わりませんが、普段入国カードの記入が意外と面倒なので、これだけでもかなり違ってきます。
今回何度か取り上げた、消費期限が製造日より18日というビール。台灣生啤酒(18天)について。
今回の一連の文章で何度も取り上げているONLY 18 DAYS TAIWAN BEER(台灣生啤酒(18天))。消費期限が製造日より18日というドラフトビールです。
私は現地で見つけるのに苦労したのですが、今ネットで調べてみたらファミリーマートやレストランなどでも取扱いがある模様。高級レストラン、というよりも一般大衆酒場だったり食堂のような場所のほうが探しやすいかな、と思います(台北で聞いたらそう言われたので。)
絶品だとか、マストバイだとか、そういうビールな訳ではありませんが、台湾のビールを折角だから飲みたい、と思った方は、ちょっと頭の片隅にでも入れておいて頂けると楽しめるかな、と思います。
暑いので意識して水分補給を。その際に意外と合う「微糖」。
台湾本島は北は亜熱帯、南は熱帯地域だそうです。台北市は一年中温暖で、はっきりとした四季はなく、長い夏と短い冬があるのみとのこと。今回のCOMPUTEXやASUSのZenFone 3の発表などで折角だから一度台湾へ、と思った方ですと、この時期は大変に暑いです。先ほども触れましたが、台北市では昨日、6月としては観測史上最高の38.7度を記録。良くもまぁフラフラと毎日昼下がりの炎天下を散歩したものです。
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そんな時のお供がペットボトル。こまめな水分補給が必須ですが、こちらの飲料、気にせず適当に買うとお茶でも意外と「微糖」です。
最初空港で買った、ほうじ茶が微糖で違和感を感じましたが(紅茶なら日本でも甘いものは普通にありますが)、慣れてみると暑さや歩きで疲れた身体には微糖が嬉しいです。
気になる方は予めラベル等をよくチェックしておくと良いと思います。
日光直撃で歩かずに、屋根付きの歩道を活用しましょう。
結構建物の横の歩道に屋根がずっと続いていることが多いので、歩く際にはなるべくこちらを歩きましょう。というか、台湾の人、普通にこちらを歩いているので、それが暑い時の普通なんだと思います。全く暑さが違います。日光直撃は堪えます。
ただ、建物の中は意外とクーラーが強かったりするので、汗をかいた薄着の状態では一気に身体が冷える可能性があります。暑いのでつい半袖Tシャツ1枚で歩きたくなりますが、出来れば何か上に羽織るものを持っていると便利です。また、基本的に暑い国では結構長袖が標準です。長袖の気分的な暑さよりもむしろ直接日光や紫外線が当たることのほうが体力の消耗が大きいからです。この辺りは女性のほうが詳しいかと思いますが。
今回、ほぼ最近は毎日愛用しているアラブの伝統衣装である大判のストール、カフィーヤが重宝しました。
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Tシャツ一枚の時でも、常に首に巻く必要はないかもしれませんが(首に巻いていても意外と暑くない上に、首回りに日が当たらないので快適です。元々は農作業をする男性が日よけとして頭に巻いたり風呂敷としても使われるなど、日常に根付いた織物でもあるので、汗も吸ってくれますし、汚れたら気軽に洗えるのもポイント。別にカフィーヤである必要はありませんが、こうしたものを室内では一枚羽織るだけでも身体の冷えが大分違ってくると思います。急激な気温差も体調を崩す一つの原因です。
私は歩きまわったせいで、下手に建物内にある程度いると、却って冷気が身体に冷たいくらいでした。
もちろん、つい冷たいものばかり飲み過ぎてしまいがち。胃が冷えやすいので、飲み物に注意するだけでなく、腹巻きなども併用すると良いと思います。腹巻き推しはこのブログの恒例です。
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やはり便利なChromebook。
今回も向こうでのブログの更新にはChromebookを使いましたが、セキュリティ諸々を考えても、また動作の軽快さや用途を考えても、Chromebookは便利だなぁ、と思います。
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今回のCOMPUTEXでもAcerがChromebookの新作を発表していましたが、個人的には現状ではASUSのChromebook Flipがお薦めです。
旅先での用途も考えると、まずはサイズが小さいのが助かります。今回のAcerの新作は小さくても14インチ以上でした。
また、最近になり、GoogleがChromebookでも今後Androidアプリが使えるようになることを発表しましたが、ひとまず最初の対応機種の中にこのFlipはしっかり入っています。
Android アプリに対応している Chromebooks – Chromebook ヘルプ
実売価格と質感などのバランスを考えてみても、現状こうした旅先でも使うことを考えるとFlipが一番便利かなぁ、と思います。
気になる複数枚の画像のリサイズについても最近はBulk Resize Photosなど、Chromebookでも使えるサービスも出てきているので大丈夫です。
海外からのSNSやブログの更新時には国外のIPアドレスの接続の制限設定や、更新内容に注意。
今回台北のホテルに着いてから焦ったのですが、このブログは編集する際には「国外のIPアドレスの接続の制限」をしています。すっかり忘れてそのまま出発してしまいました。私の場合はレンタルサーバ自体が台北からでも設定を変更出来たから良かったのですが、いざ更新しようと思ったら編集画面へのアクセスが許可されず焦る、ということもあります。
それぞれのサーバやブログサービスによって設定の仕方も違ってきますので、海外から更新されたい方は念のため注意が必要です。
また、それ以前に、例えば「今○○です!」と書きたくなる気持ちはあるのですが、その場合には自宅が特定されないように気をつけましょう。「今、台北です」は、「ここ数日わが家は留守です」と言っているようなものです。ブログに限らずSNSなどでもこれが一つの楽しみではありますが、その辺りのことは意識しておいた方が良いと思います。
イギリスのパブのサイン。「悪い、wifiないんだ。周りの人間と話して酔っぱらいなよ」好きだな、せっかく出かけて携帯にらめっこ残念だもんね。 pic.twitter.com/xsb8r2OlwL
— motoko gram (@momogramo) May 29, 2016
難しく考える必要はありません。また旅行に優劣はありません。楽しみましょう。
私たちは海外旅行が出来ている時点で既に「貧乏」ではありません。つい「貧乏旅行」と言って、まるで現地の人と同じような生活をしてきたことを誇らしげに語ってしまうことがありますが、身内の会話に留めておきましょう。外でそれ言ったり、旅行先で変に調子づくと痛い目に遭います。所詮海外に行けるくらい裕福で、その土地をちょっと通過する程度の旅行者に過ぎないんです。
とは言え、難しく考える必要もないと思います。
いろいろ挙げましたが、あまり気を張る必要も、何か目的がないと行ってはいけない訳でもありません。海外に行った以上、現地のものを食べないと旅行じゃない、とつい真面目になってしまうこともあるかと思いますが、別に疲れたら普通に休んで、普通にその辺のお洒落なコーヒースタンドでも入ればいいんです。若い頃はついパック旅行というとバカにしてしまった恥ずかしい過去もありますが、旅行に違いはないんです。楽しいのが一番です。
私も今回、思わぬ機会を頂き台北に行くことが出来ましたが、これをきっかけにこれからも台湾に時々行きたいな、と思っています。
ここで書いてあることは、自慢したい訳でも、絶対的な正解でもなく、あくまで一旅行者の忘れないためのメモ書きみたいなものです。ただ、それで誰かが台湾や海外に興味を持って、ちょっと遊びに行こうかな、と思ってもらえたら嬉しいな、と思います。
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