先日、妻のイラクでの活動を「女性自身」で取り上げて頂いた話をしましたが、ありがたいことに、ほぼ同じ時期にお話を頂いて原稿を上げたものが本として発売されました。
[0926-201507] 今週の「女性自身」の“シリーズ人間” No.2235で妻の活動を紹介して頂きました。
蔵前仁一さんも寄稿されていますし、なかなか濃い内容の本となっています。いや、普通の旅行ガイド程度だと思ってました、正直なところ。
妻が書いたのはチェルノブイリ原発事故で廃墟と化した死の街 プリピャチ
渡航体験者ルポという形で書かせて頂いたようなのですが、チェルノブイリ事故後の医療支援をはじめとする活動を25年以上続けているNPOで活動していることもあるのですが、今回は以前自分のブログで書いたものを見てお話を頂いたようです。
4章に分かれ、それぞれに世界の興味深いエリアが紹介されています。
いや、単に妻がちょっと一つ書いただけだったので、送られてきた冊子もそれ程興味がなかった(既にチェックの段階で読んでいるし散々妻からの話も聞いているので)のですが、実際パラパラと眺めてみたらこれがまた面白い。
大きく4章に分かれているのですが、それぞれ「立入禁止エリア」「未承認国家」「秘境」「廃墟・遺跡」となっています。その殆どが知らない場所ばかり。まさに世界はインディジョーンズの世界だらけです。
例えばインドのマラナ村。この村は原始のヒンドゥー教が生きる住民との接触NGの村。村外の者は不浄の存在で、握手も商品の手渡しも拒否されるのだそうです。
また、定住を選んだ遊牧民が築いた階段状の村サル・アガ・セイエド村。こちらも魅力的なのですが、場所はイランです。私たち夫婦の新婚旅行はイランだったのですが、流石にこんな場所知りませんし知っていてもなかなか行くことが出来ません。
そうした場所からGoogleのデータセンターといった近代的な場所まで、ホント興味のある場所を全て眺めていたら半日余裕で過ぎてしまうほどの充実度です。世界ってやっぱり広いですね。知らないことばかりです。
ナショジオにも「絶対に行けない世界の非公開区域99」という似たような本があるんです。
発売はこちらのほうが若干早いですし、内容は非公開区域に絞っていますが、これ、ある時本屋さんで見つけて買おうかどうか散々迷った本でした。
Kindle版が出たので、そっちのほうが良いかなぁ、と悩みながら、未だに欲しいものリストに入りっぱなしなのですが、こういう好奇心を刺激する本は意外と書籍版のほうがパラパラと眺められて良いかもしれませんね。
もう、子どもから、最近夢を忘れてしまった大人まで、是非眺めて欲しい一冊です。
別に妻もちょっと書いているからではなく、やっぱりこういう本って面白いです。冥王星と同じ。宇宙だけでなく地球にも自分たちが普段イメージすらしていない、いや、できないような多種多様な生活や場所があるのだということに改めて気づかせてくれる本だと思います。あまり気負わずに手元に一冊。日常にふと疲れた時、もしくはカバンの中に忍ばせて。気軽に読めて、けれどかなり内容は濃い一冊、眺めてみて欲しいな、と思います。