昨日、ここ最近の「首肩の辛さ」と「頭痛吐き気」についての文章を書いたところ、色々なメッセージを頂きました。ありがとうございます。この文章のあとでお返事させて頂きます。とても嬉しかったです。
今回は自分のヘルスケアデータの一元管理について、です。といっても、実際には複数のツールとアプリを連携させていますが、Androidスマホを使われていて、この辺りApple、iOS(iPhone)等のヘルスケアアプリに比べて使いづらさを感じている方の役に立てば、と思っています。
- 今回の文章は大体6,000字程度です。
- 前半で「Google Fitアプリの現状」について、後半で「私が使っている連携アプリと機器」について書いています。
3年経った今でもこちらの文章は多くの方にお読み頂けているようで、日々当ブログのアクセス数上位になっています。ありがとうございます。3年経って、私の環境に大きな変化はありませんが、リストバンドがGarminからFitbitに変わったこと、また、この文章中で触れていた
「OMRONの血圧計で測定したデータをGoogle Fitに自動同期出来ない」
件が解決(幾つかの連携アプリを使うことで)されましたので、改めて文章にしています。合わせてご覧頂ければ、と思います。
Androidスマホ(Google Fit)はヘルスケアデータの管理が非常に使いづらい。
iPhoneのヘルスケアアプリに当たるものが、AndroidスマートフォンではGoogleのGoogle Fitに当たると思います。
ただ、このアプリが正直ヘルスケアデータの一元管理、という点においては非常に使いづらい。特に今までiPhoneなどでヘルスケアアプリを使ってこられた方からすると(あれはあれで一覧性という点ではちょっと分かりにくくなってきちゃいましたが)OS側、アカウント側でまとめて一括でデータを管理、保管、参照出来るという点では雲泥の差です。正直この辺り考えるなら素直にiPhone+Apple Watch使って、更に諸々の対応機器やアプリを連携させたほうが遙かにオススメです。
とはいえ、私のようなChromebook大好きな人間や、元々Androidスマホに慣れている、Googleのサービスで一元化したい、という方にとってはそうもいきません。最近iOSアプリでもGoogle Fitのデータがヘルスケアアプリと連携出来るようになった、という話も聞きますが、そのためだけにiPhoneを買うのも悩ましいですし。
世界保健機構(WHO)と協力して推奨運動量のポイントを作るのは良いが、色々なアプリと連携させてくれ。
Google Fitは最近アップデートされ、UIが変わりました。世界保健機構(WHO)と協力して作成した推奨運動量に基づく2つの指標(ポイント)を表示させるようになったのですが、イマイチよく分かりにくいこともあって、私の中ではうまく使いこなせていません。また、結局歩数や諸々のデータと連携させるのであれば、他社アプリや機器と連携出来て相互に活用出来た方が便利です。更に言えばGoogleアカウントで一元管理も出来ると更に助かります。ただ、実際のところGoogle Fitで保存出来るデータって「アクティビティ」を除くと非常に少ないんですね。
先ほどの私のGoogle Fitの画面ですが、これ、追加出来る項目を全て埋めた状態です。「歩数目標」「心拍数」「体重」「血圧」。以上です。あとはその上に前述のWHOと作成したポイントに基づくリングが2つ、自分のアカウントを囲んでいるだけです。
ホーム画面の隣(中央部分)の日誌項目を見ると、ウォーキングのルートが自動で記録されていたり、一応対応しているアプリであれば睡眠も記録されたりはするのですが、基本この辺が弱いと感じています。
Google Fitに連携(データ共有)出来るアプリや機器が少ない。
私は以前からApple Watch以外にもAndroid Wear(現Wear OS by Google)のスマートウォッチや、スマートリストバンド各種を愛用してきました。ただ(この辺りはiPhoneでも連携に悩む方もいるのですが)肝心のGoogle Fitとのデータ共有が意外と出来ないんです。特にAndroidスマートフォンのGoogle Fitでは前述の通りホーム画面に表示されるのは「歩数目標」「心拍数」「体重」「血圧」。しかも、
- 「歩数目標」は一応他アプリと連携は出来るものの、そちらを使うと前述「日誌」の辺りが重複してきてしまう。
- 「心拍数」は基本的にWear OS by Googleを搭載したスマートウォッチやリストバンドのみ。
- 「体重」は手入力。もしくは対応機器とアプリのみ(後述)。
- 「血圧」は手入力(こちらも後述)。
更に、
- 「睡眠」に関してはGoogle Fit対応アプリ以外を使う場合は就寝時間と起床時間をそれぞれのアプリから転記。
あまりやる気ないですよね。これだけ手入力や対応しているアプリが限られていると、わざわざそれを使わなければならないのであれば面倒ですし、元々それぞれに自分にとって相性の合う各社アプリと機器、サービスがあると思うのです。それらの場合には手入力しなければならないのでは、面倒で継続できません。
ただ、冒頭のように最近健康面を意識し始めたこと、また折角手元にあるそれぞれのお気に入りのリストバンドやアプリ、サービスを一元化管理したいな、と思いまして、今回ようやく「心拍数」「体重」「血圧」についてはとりあえずそれ程手間をかけずにGoogle Fitに反映させられるようになりましたので、それぞれについてご紹介したいと思います。
私が今Google Fitアプリと組み合わせているヘルスケアアプリや機器について。
こんな感じです。ちょっと分かりにくいので一覧にしてみると、
項目 | 使っている機器 | 連携アプリ | Google Fit連携 補助アプリ |
歩数 | Garmin vivosmart 4 | Garmin Connect | Health Sync |
心拍数 | Garmin vivosmart 4 | Garmin Connect | Health Sync |
体重 | Withings Smart Body Analyzer WS-50 | Health Mate | |
血圧 | オムロン HEM-6324T | OMRON connect | Health Mate(手入力) |
睡眠計測 | Garmin vivosmart 4 | Garmin Connect | Health Sync |
以下、それぞれについて簡単に触れつつ、連携についても取り上げてみたいと思います。
Garmin vivosmart 4は私のメインリストバンド。独自アプリGarmin Connectとの連携の悩みはHealth Syncアプリで解消。
歩数、心拍数、睡眠計測だけでなく、独自アプリでは睡眠計測自体の質やBody Battery、ストレスなどの独自項目についても計測してくれるのがとても重宝しているGarminのvivosmart 4。以前レビューしましたが、今でも良くお読みいただいているようです。
[日用品] 本日夕方の時点で既に「21/100」。Garmin vivosmart 4は私の日常に欠かせない“Body Battery”計測バンド。
ただ、悩みは独自アプリの常というか、大半のデータがそのままではGoogle Fitには記録されないのです。特に悩ましかったのが「心拍数」。どれだけ正確かは別としても、Google Fitに心拍数の項目があるのに、そしてvivosmart 4で常に計測、記録されているのに、反映されないのは非常に寂しかったんですね。
けれどGoogle Fitの心拍数に対応しているのはWear OS by Google対応機器のみ。日本で正式に使えるとすればWear OS搭載のスマートウォッチになります。XiaomiのMi band 3が使える、と聞いたのですが、実際には自動では連携されず、Google Fitと連携させる別アプリが必要になります。でも常用しているvivosmart 4をMi band 3に替える気は起きませんでしたし、2本同時に使う気もしません。
そこで気がついたのが「Mi bandみたいに、何かAndroidアプリで連携出来るものがないか」ということ。
そして見つけたのが、前述の「Google Fit連携 補助アプリ」に入れたHealth Syncです。
このアプリ、有料(7日間試用可)なのですが、Garmin Connect以外にもSamsung HealthやFitbit、Polarなどとも連携が可能です。同期する項目を予め指定しておけば、あとは定期的にGarmin Connect上の新しいデータをGoogle Fitにインポートしてくれます。
私が重宝しているのは特に「心拍数」と「睡眠計測」。vivosmart 4さえGarmin Connectとマメに同期さえされていれば、あとは勝手にGoogle Fitに反映してくれますし、今までWear OS搭載のスマートウォッチでないと駄目だと諦めていたことが自分のスマートリストバンドでも使える、というのは大きいですね。睡眠計測に関してはあくまで就寝時間と起床時間のみですが、細かい睡眠の質などを確認したい時にはGarmin Connectを開けば良いので不便は感じていません。
体重はWithingsのSmart Body Analyzer WS-50。連携するHealth Mateは同期項目は限られているが、汎用性は高い。
体重計といえば以前からお馴染みのWithings(一時Nokiaに買収)です。既に使われている方も多いでしょう。このWS-50も2015年から愛用していまして重宝しています。ただ、最近新しいモデルも出て、そちらだと「水分率」や「骨量」「筋肉量」など計測、記録出来る項目が増えていて、久しぶりに買い換えたくなりました。
体重計に乗れば、あとはWi-Fiで自動でデータがアップロードされ、それが連携するアプリにも反映されます。この「余計な手間をかけなくて良い」ことが、毎日気軽に使えるハードルの低さに繋がっています。毎日手入力って結構面倒になっちゃうんですよね。
連携するHealth Mateも以前からのお馴染みのアプリということもあって、他社アプリとの相互連携も比較的容易で、Google Fitにも歩数や体重だけでなく心拍数や血圧もエクスポートが可能です。で、この「血圧もエクスポートが可能」というところが後でポイントになります。
Android対応ということで購入したオムロン手首式血圧計 HEM-6324T。ところが思わぬ落とし穴が。
実は昨日購入して、今朝届いたばかりです。血圧なんて(元々ずっと低血圧だし)若い頃は健康診断の時くらいしか意識したことはなかったのですが、折角Google Fitに項目もありますし、40過ぎてそろそろこの辺りも意識する癖を付けておこうかな、と思い購入しました。条件はAndroidアプリ対応で自動でデータを転送してくれること。毎回表示された数値を手入力で転記しなければならないのでは、正直続かない、と思ったからです。
ところがここで落とし穴がありました。確かにAndroidアプリ対応なのですが、転送されるのはオムロン独自のOMRON connectのみ。まぁそれだけなら予想はしていたのですが、OMRON connectはGoogle Fitとも連携!とか書いてあったので、すっかり油断していました。
AppleのヘルスケアやSamsung Healthには問題ないようなのですが、なんとGoogle Fitに出力出来るのは体重データのみ。つまり体重計しか対応してないんですね。
こんなこと大々的に謳っているなら、肝心のGoogle Fitとももう少し真面目に連携して欲しかったと思います。
ということで、意気消沈してOMRON connectアプリとGoogle Fitアプリを交互に開いては手入力していました。ただ、折角なら常用しているアプリでなるべくデータを共有したかったので、前述のWithingsのHealth Mateアプリにも二度手間で手入力していて気付きました。
Health Mateアプリの血圧データって体重みたいに自動でGoogle Fitにエクスポートされるじゃん。
ということで、手入力することには変わりないのですが、HEM-6324Tで血圧測定後、Google FitではなくHealth Mateアプリに手入力することで、Health Mate、Google Fitの両方に同時にデータが追加されるようになりました。とりあえずこれでいくかな。
本体、ケース自体は手のひらに乗るコンパクトさなので、帰省や旅行の際にも気軽に持ち運びが出来そうです。その点は○。
ちなみに血圧が測定できるスマートウォッチもありますが・・
今回、折角なら血圧が測定できるスマートウォッチ(精度は別として)でもあれば、使い勝手が良ければそれ買うのもありだな、と思って物色はしていたんです。
Amazonで探してみると一応中華製のよく知らない幾つものメーカーが3,000円前後で血圧測定可能なスマートブレスレットのようなものを色々出しているのですが、
Amazonの中華系の商品って発売前から☆5つのレビューが大量に上がっていることもあったりと注意が必要なのと、あまり大きかったり太いのは付けたくありません。一応毎日、ほぼ24時間着けるものなので、気に入ったモノを選びたい。
また昨年のCOMPUTEX TAIPEI 2018の頃に発表され、既に販売されているASUSのVivoWatch BPも惹かれてはいて、Amazonの並行輸入でも今回台北で見た時とそれ程価格が変わらないので買っても良いかな、とも思ったのですが
毎日使う腕時計としてはちょっと抵抗があったので(Wear OSではなく独自OSなのも連携が面倒ですし)ひとまず止めました。血圧測定の方法は面白いのですが、レビューを見ると測定の仕方にコツがあるようでうまく測定できない方が見られたのと、最初の内は別途血圧計を使って細かい数値を修正していくなかで精度が上がっていく、ということだったので、血圧計が手元になかった時点で、今回は候補に挙がりませんでした。
シンプルにまとめるならAppleのヘルスケア。ただ、AndroidスマホでGoogle Fitにまとめて残しておきたいなら。
今回の文章を読まれて「面倒だな、iPhoneで良いじゃん。連携楽だし。」と思われた方。多分iPhoneが良いと思います。それくらいAppleのヘルスケアのほうが様々なデータを集束して管理出来ますし、Appleアカウントで保管出来ます。専用のヘルスケア製品も出てたり、お洒落だったり。それにApple WatchもやはりWear OS搭載スマートウォッチと比べると力の入り具合が違って、毎日使う楽しみもあると思います。やはりスマートウォッチもスマートリストバンドも毎日着けたいか、着ける気になるか、が大切だと思うので。
実際にはここで記録したヘルスケアデータがどの程度自分の生活に役立っているかは分かりませんが、常に自分の健康を意識するように習慣づける、というのはとても大切だと思っています。あとはそれをいつでも取り出せる形にしておいて、何かあったときに役立たせることが出来たらいいな、と。
これを読まれたあなたは既にご自身なりの連携をあみ出されているかもしれません。また既にAppleのヘルスケアを使われている方も多いでしょう。ただ、もしAndroidスマホを使われていて、Google Fitをもう少し活かせないか、と思われていたら、今回の文章が役に立てば良いな、と思っています。
項目 | 使っている機器 | 連携アプリ | Google Fit連携 補助アプリ |
歩数 | Garmin vivosmart 4 | Garmin Connect | Health Sync |
心拍数 | Garmin vivosmart 4 | Garmin Connect | Health Sync |
体重 | Withings Smart Body Analyzer WS-50 | Health Mate | |
血圧 | オムロン HEM-6324T | OMRON connect | Health Mate(手入力) |
睡眠計測 | Garmin vivosmart 4 | Garmin Connect | Health Sync |