[かぶ] ASUS Chromebook C425TAレビュー。2023年になってもAmazonで大人気の2018年製モデルを今改めて評価します。

*2023年(令和5年)10月1日からステルスマーケティングが景品表示法違反となる、所謂「ステマ規制」が施行されました。当ブログの方針についてはこのサイトについてをご参照ください。

*当ブログではGoogle Adsense、Amazonアソシエイト等アフィリエイト広告を利用して収益を得ています。収益はこのブログの運営維持のために充てさせて頂きます。

[かぶ] ASUS Chromebook C425TAレビュー。2023年になってもAmazonで大人気の2018年製モデルを今改めて評価します。

シェアする

2023年になりました。今年もよろしくお願い致します。

と何でまぁ突然柄にもない挨拶から入ったかというと、今回レビューするChromebookと関係があるのです。

Chromebookを購入する際に意識して欲しい点の1つが「モデル毎に定められている、Chrome OSのアップデートを保証するサポート期間である自動更新ポリシー」です。

自動更新ポリシー – Chrome Enterprise and Education ヘルプ

これはそのモデルのベースとなっている構成が開発されてから(発売日からではない)現時点では約8年となっています。なので、今年発売されたモデルでも、中身が4年前であれば、あと4年しか残っていません(実際には2020年以前のモデルは更に短い場合もある)。

そうした状況もあり、当ブログでは基本的には(最近は性能の向上も大きいので)最新のモデルをオススメしているのですが、そんな2023年になっても未だに人気、売れ続けているモデルがあります。それがASUS Chromebook C425TAです。

このモデルは国内での発売は2020年10月なのですが、中身のハードウェア的には2018年のモノ(の中身だけ流用したモノ)のため、前述の自動更新ポリシーも「2026年6月」と、現時点で残り3年半となっています。

ところがAmazonで度々セール対象となり、実売価格が3万円前後となること、また搭載されているプロセッサーが(実際には4〜5世代前なのですが)Intel Coreプロセッサーという安心感もあってか、毎回各種メディアやブログがオススメとして取り上げています。

まぁ分からなくはないんですが(メモリも8GBと今でも十分ですし)当然いまネットで検索しても、このモデルのレビューは発売当時、2020年(つまり2年前)のものが大半となっています。つまり「当時の使用感、当時の評価」なんですね。しかもその時点でも最新モデルではなく2年型落ちのモデルだったわけです。ということは、そこから2年以上が経てば、評価も変わってきます。

と前置きが長くなりましたが、このモデルに関してはネットを眺めていても、それ以外にも注意すべき点(後述)もありますので、改めて2023年1月時点での評価をしてみたいと思いました。

一部の方にとっては自腹で買わなければ誠実ではない、と思われるかもしれませんが、今回は案件でも何でもなく、単純に私からメーカーの担当の方にお願いして実機をお借りしました。借り物の時点で良いことしか書かないんだろ、と思うかもしれませんが、そこは過去の私のレビューをご覧頂ければ分かるように、私、基本的に借りようが自腹だろうが内容にはまったく関係ありません。その辺りご理解の上、ご覧頂ければ、と思います。

ASUS Chromebook C425TA

まず最初にこのモデルについて軽く触れておきたいと思います。ちょっとマニア目線になりますが、ASUSのChromebookについては、見分け方のコツがあります。

まずはモデル名です。現行のモデルはCX1(CX1102)など、アルファベット2文字+数字1桁で表されます。括弧内は型番というか、細かい部分を表し、アルファベット2文字+数字4桁です。ここの見分け方は取りあえず今回は省きます。

で、数年前まではこれがC425TA(C425)など、アルファベット1文字(一部2文字あり)+3桁の数字で表されました。つまりこのパターンのモデルは旧世代、それもここ1〜2年のモデルではない、ということです。

アルファベットの最初のCがChromebookのC(CTがChromebook TabletのCT)、次の3桁の内、百の位が液晶サイズ(4なので14インチ)、十の位がタイプ+付加機能(2はクラムシェル+耐衝撃ではない)、一の位が世代(5なのでこのシリーズの5世代目)を表します。

まぁどーでも良い話かもしれませんが、ちょっと覚えておくとASUSのモデルを見分けるのに、新しいか古いか、どんなタイプかなどパッと分かりやすいので覚えておくと便利です。

ということで、このモデルは14インチのクラムシェルタイプの第5世代(つまり一昔前のC+3桁の時代のそこそこ終盤に出た)モデルということが分かります。

主なスペックですが、

品名 ASUS Chromebook C425TA
CPU Intel Core m3-8100Y(第8世代Amber Lake-Y / 2018年Q3)
メモリ 8GB LPDDR3-1866
ストレージ 64GB eMMC
液晶 14” 1920×1080 IPS グレア
ほか 74キー英語キーボード (イルミネートキーボード)
バッテリー駆動時間/充電時間 約12時間 / 約1.8時間
インターフェース USB3.2(Type-C/Gen1) x2
USB3.2(Type-A/Gen1) x1
ヘッドホン出力/マイク入力コンボポート
microSDXCメモリーカード、microSDHCメモリーカード、microSDメモリーカード
サイズ 約321.7mm(幅) x 208mm(奥行き) x 16.9mm(高さ)
質量 約1.44kg
自動更新ポリシー 2026年6月
価格 44,800円(税込)

これがAmazonのセールとなると3万円を切る価格で販売されるわけで、Chromebookは安さが魅力(強み)とイメージされている方にとっては「Coreプロセッサー(Core mってよく知らないけど)で8GBメモリでこの外観で3万切りとか、まさにコスパ最強」と思われても無理はありません。

まぁ実際のところ、2023年現在でも決して使い勝手は悪くありませんし、(最近は全体的に質感も上がってきていますが)本体も一部プラスチックを用いているとはいえ、それなりに雰囲気もあります。

あと、私も含めて、なのですが「国内でUS配列(英語)キーボードのモデルを探している」方にとっては、数少ない良モデルでもあるんですね(ここについては後述)。なので、前フリ長いですが、私自身も決して悪いモデルではないと思っています。

ただ、今は2023年です。そして今回は発売直後ではなく、今敢えてこのモデルを選ぶなら、という視点で考えていますので、その視点で気になる点を挙げていきたいと思います。

今回挙げる部分が特に気にならない方は、今でも十分に魅力的なモデルだと思いますので、選択肢の1つとしてご検討下さい。

気になる点1:Coreプロセッサーとはいえ、2023年基準で考えると「現行Celeronとそこまで大差ない」。

搭載されているのは2018年に登場した第8世代Intel Core m3-8100Yプロセッサー。

はい、いきなりPC詳しい方からお叱り、「ダウト」など厳しいご指摘を頂きそうです。分かります。細かい部分を見ていけば、やはりCoreプロセッサーとCeleronは別物です。とはいえ、そうした方々がイメージされているCeleronって5年くらい前のものだったりするんです。

前回、最新プロセッサーではありませんが、Celeron N4500を搭載したASUS Chromebook Flip CX1(CX1102)をレビューしました。

Chromebookにおけるその時期の「普及価格帯スタンダード」とも呼べる、基準となるモデルというのがあります。 その1つが11.6インチ、コンバーチブル(液晶が360度回転して、タブレット的に...

頭に「N」が付く時点で省電力タイプですし、あまりNシリーズに良い印象をお持ちでない方もいるかと思うのですが、ここでChromebookでよく用いられる(指標となる)幾つかのベンチマーク結果を並べてみたいと思います。

ASUS Chromebook C425TA ASUS Chromebook Flip CX1102 FMV Chromebook 14F
CPU Core m3-8100Y
(第8世代 Amber Lake-Y)
Celeron N4500
(Jasper Lake)
Core i3-1115G4
(第11世代 Tiger Lake)
ブラウザーベンチマーク
Octane 2.0 30,179 28,356 57,855
Speedometer 2.0 90.2 76.7 174
CrXPRT2 82 81 146
Androidアプリ版ベンチマーク
Geekbench 5 single : 754
multi : 1,253
single : 601
multi : 1,132
single : 1,143
multi : 2,279
PCMark Work 3.0 10,327 7,181 11,277
3DMark – Sling Shot 3,228 2,865 Maxd Out!

ChromebookではChromeブラウザー上で作業を行うことが多くなります。そのためベンチマークもブラウザーベンチマークを中心に評価されます。上記の表の内、最初の3つがそうしたブラウザーベンチマークです。

1番めのOctane 2.0はChromebookではお馴染みのベンチマーク。既に古くなってしまっているのですが、今までずっと使われてきたこともあり、過去のモデルの測定結果なども蓄積されていますし、そうした点でもChromebookのパフォーマンスを比較するのに今でも重宝するベンチマークです。

2番めのSpeedometer 2.0はAppleのWebKit開発チームが公開している、モダンなWebアプリケーションのための応答性ベンチマークになります。

3番めのCrXPRT2は最近使われるようになりました。Chrome拡張機能として使うことが出来、Chrome OSの総合性能を計測できる、HTML 5ベースのベンチマークテストになります。

Coreプロセッサーということで評価している方も多いと思うので、ここで敢えて(こちらも最新世代ではありませんが)一昨年末に発売されたCore i3-1115G4(第11世代 Tiger Lake。現在Chromebookは第12世代に徐々に移行中)を搭載した富士通 FMV Chromebook 14Fも合わせて比較しておきます。

これを眺めて頂くと分かるのですが・・もちろん世代の違いや、Core mプロセッサー自体が元々ファンレスの省電力タイプのプロセッサーであるとはいえ、登場から4年以上が経ち、この他2つと並べてみたときに、一部では「ゴミ」呼ばわりされているCeleronプロセッサーに近い印象を受けませんか?

もちろんこれはCeleron N4500がゴミ、という意味ではありません。そうではなく、それくらい最近のCeleronプロセッサーって頑張っているんです(今年IntelはCeleronとPentiumの両プロセッサーを合わせてIntel Processorへと名称を統一させる)。

ベンチマークの結果は客観的に判断する際の指標にはなっても、もちろん実使用においては人それぞれに感じ方は変わってきます。とはいえ、ここでお伝えしたいのは、現時点では

現行普及価格帯スタンダード(要は一般的な標準モデルの)Chromebookに搭載されているプロセッサーとそれ程大差は無い

ということです。ちなみにN4500もm3-8100Yと同じくファンレスの省電力タイプのプロセッサーです。

また、N4500を搭載したCX1102はC425TAと同じく8GBメモリを搭載しています。液晶サイズの違いはあれど、そう考えるとパフォーマンスにそこまで劇的な差はないとも言えます。

ちなみにCX1102に搭載されているメモリは8GB LPDDR4X-2933、C425TAに搭載されているのは8GB LPDDR3-1866とこの部分でも違いがあります。あくまで2018年のハードウェア構成、ということですね。

気になる点2:OSのアップデートは「あと3年半」。2022年発売のモデルなら基本的には「あと7年半」。

先ほども触れたのですが、C425TAに搭載されているプロセッサーであるCore m3-8100Yは2018年のものです。ということで、「モデル毎に定められている、Chrome OSのアップデートを保証するサポート期間である自動更新ポリシー」も2026年6月と「あと3年半」になっています。ここが発売当時に出てきたレビューでの視点と現在との一番大きな違いです。

当時は2年前なので「5年半」あったんです。

もちろんノートPCなんてバッテリーや液晶その他の寿命を考えたら3年も使わないからwという意見もあるとは思います。ただ、反面Chromebookについてのネット上の意見を眺める度に出てくるのが「Chromebookは寿命が定められている(短い)のがデメリット。Windows PCなら壊れなければ10年でも20年でも使えるのに。」というものがあります。

実際にそれだけの年数使うかどうかは別としても「寿命が定められている」「それもそう遠くない将来に」というのは、特にお気に入りのPCであれば、何となく落ち着かないものではないでしょうか。

私も今お気に入りのPCが何台かありますが、これらが「あと3年半経ったら、単純にOSのアップデートがされなくなるだけでなく、ということはセキュリティ面でのリスクも上がるし、新しい機能も使えなくなる」となったら、やはり残念な気持ちになります。

そして、単純に残り年数だけでなく、ということは「それだけ古いハードウェア構成である」ということです。だからあと3年半しか残っていない(それ以降も最新の技術に対応、サポートできるか保証できない)ということです。

液晶も十分に綺麗なTFT液晶(IPS型)です。

まぁ実際はこれはプロセッサー側の仕様ではあるのですが、このC425TAは「外部液晶モニター出力が最大2,880×1,800まで」となっています。最近のモデルであれば(実際の負荷、パフォーマンスは別としても)4K出力まで出来るものが多いだけに、この点は人によっては気になるかもしれません。そうした影響もあるんですね。

ということで、多くのレビューから2年以上経った現時点では、この「あの頃から更に2年古くなって、サポート期間も2年減った」ということを頭に入れて検討して欲しいな、と思っています。

(前述の性能に関しても、2年前であればCeleronの性能もOctaneベンチで15,000前後でしたし、その意味では今よりもはハイスペックに位置していた、とも言えます。)

そして、今2022年(昨年)に発売されたモデルを購入すれば(基本的には)そこから8年になりますので、「2030年6月」までOSのアップデートが保証されます。この違いは意識して欲しいな、と思っています。

気になる点3:Androidアプリを使いたい方は注意。古い端末の影響もあって、Androidのバージョンが未だに9。(追記:11に上がりました。)

追記:2023年1月16日 19:00 更新

この文章を作成した時点ではChrome OSのバージョンも108で、Androidバージョンが9だったのですが、今回のアップデート(109)で突然Androidバージョンが11に上がりました。

ということで、この項で触れた点は解決されましたので、飛ばして頂いて大丈夫です。いや・・まさかこの時期になって更新されるとは・・流石に古いモデルなので無いかなぁ、と勝手に思っておりました。ごめんなさい。

ただ、ここでも指摘しましたが、基本的に古いモデルの場合、今回のようにAndroidのバージョン一つとっても9から11に上がるまでに他モデルに比べてかなり時間がかかってしまう場合もありますので(Chrome OSが109になるとどのモデルでも11になる、ということではなく、たまたま今回のアップデートでC425TAのAndroidバージョンに更新が入った、というだけです)、こうしたモデルを購入される際にはこの点注意が必要であることは変わりがありません。

気になる点2で触れた「古いハードウェア構成の端末」である、という点で意外と見過ごされがちな点でもあるのですが、その影響もあって、Androidのバージョンが9(現行モデルは多くが11)になっています。

これ、古いモデルでも中には9から11に上がったものもあるのですが、このC425TAに関しては未だに9のままです。

Chromebookをある程度使っている方だと「Androidアプリはあくまで補助的な使い方しかしない(or全く使っていない)」という場合も多いのですが、もちろんAndroidアプリを使いたい、Androidタブレット代わりに使いたい、大画面でAndroidアプリを使いたい、というのが目的という方もいると思います。

となると、この9というのが結構曲者になってくるんですね。

Chromebookを以前から使っている方だと「ChromebookでのAndroidアプリってウィンドウサイズも変えられないし、変えても画面自体は縦長のままだし、動作も不安定だし、インストール出来るアプリも限られてるし」という印象を持たれている方も多いと思います。

実際には最近になってだいぶ改善されてきてはいて、安定して動くアプリも増えてきていますし、ウィンドウサイズも「スマートフォン」「タブレット」「サイズを自由に変更」から選べて、自由に画面サイズを変えられるアプリも増えてきました。

ただ、これって基本的には(Chromebookにおいては)Androidバージョンが11の端末の場合なんですね。

C425TAに関しては結局9のままですし、恐らくこのままアップデートされない可能性も高いと思います。となると、先ほどの「以前のあまり安定しない、もしくは痒いところに手が届かないAndroid」の状態になってしまうのです。

このC425TAをどういった目的で使われるかは勿論人それぞれではあると思うのですが、ネットを眺めていると結構「最初の一台」の「お試し」として(価格的にも手頃ですし)選ばれている方も多いな、と感じます。そういう方にとっては、以前のあまり使い勝手の良くない状態のAndroidアプリに直面する訳で、そうした意味でも勿体ないな、と感じます。

古いモデルを買う、ということは、(Chrome OS自体のアップデートは自動更新ポリシーに準ずるとはいえ)Androidなどオマケで付いてきている機能に関しては、アップデート、保証されるとは限らない、ということは(C425TAに限らず)意識しておいて欲しいな、と思います。

気になる点4:US配列(英語)キーボードは初期設定時にちょっとしたコツが必要。結構ここで詰まっている人を見かけます。

キーボードは国内で販売しているモデルとしては貴重な「US配列(英語)キーボード」です。

キーボード自体は今見ても良いバランスのUS配列(英語)キーボードだと思います。

私のような「海外から個人輸入しても、基本的にはUS配列(英語)キーボードモデルが使いたい」というユーザーにとってはありがたいのですが、そこまで拘りのない方にとっては、普段慣れているキーボードと配列が違うので戸惑うことも多いでしょう。

ちなみにキーの(大きさなどの)バランスに関しては、ここ最近のASUSの(アルファベット2文字+数字に変わってからの)Chromebookのように「元々英語キーボード用に作られた型を、コスト削減のために日本語キーボードでも使えるように穴の大きさを広げたりして流用しているために、結果として日本語にしたときに不自然なバランスになってしまっている」キーボードと比べると、きちんと英語キーボードと日本語キーボードを分けて生産していた当時の良心をそのまま引き継いだ良バランスのキーボードだと思います。

最近のASUSの作るキーボードはUS以外でもそのまま金型を流用できるようにUSをベースに作られているので、全体的にバランスが悪かったり不格好になりがちです。

ASUS JAPANの日本語キーボード(に限らず本家英語キーボードモデルも含めて)のChromebookってこのモデル辺りまでが、丁寧に作られていた印象を持っています。まぁそれだけキーボードの配列のバランスや雰囲気なんて、一般のユーザーにとっては大した関心もない(ニーズもない)のかもしれませんが。

ということで、キータッチ含めて個人的には非常に好印象なのですが、ネットを眺めていると、このモデル自体がAmazonで非常に売れているモデルでもあるだけに、Chromebook、英語キーボードを初めて使う方が結構な割合で「初期設定画面で躓いている」ようです。

それが「キーボードの印字されている文字と違う文字が入力されてしまう」という問題です。

これについては先日解説の記事を挙げましたので、気になる方はそちらをご参照下さい。

ASUS Chromebook C425TAというモデルがあります。 プロセッサー等は数世代前ながら、比較的性能も良く、Amazonで度々セール対象になることもあり、実際に購入された方、検討され...

これは別に2年前は発生しなかった、という訳では無く、2年経ってセールになることも増え、ネットでも「オススメ!」「失敗しても良いから取りあえず黙って買って良いレベル!」といった煽り方もされたことで、Amazonでも毎回人気のモデルとなり、購入された方が増えた、層が広がったことで起こるようになった問題だと思っています。この点は購入前にチェックが必要だと思います。

追記:2023年1月17日 13:00 更新

公開後に1つ思い出した「人によっては気になる点」がありますので、追記しておきます。それが、ASUS JAPANのキーボードバックライト付きのシルバー筐体、キーボードのモデルに比較的多い悩みではあるのですが、

明るい場所、日当たりの良い場所で(無意識にキーボードバックライトがONになっていると)キーの視認性が非常に視認性が悪い

という点です。写真で説明します。まずはキーボードバックライトOFFの状態。

もちろん暗いところでは全く見えないので不便ではあるのですが、上記のような比較的明るいとき(室内で昼間に撮影)にはフォントも比較的見やすいのです。それが、この状態でキーボードバックライトをONにすると・・

明るいところだと却って見づらくなってしまうんですね。

で、時々困るのは、キーボードバックライトに関しては「alt+最上段の明るさのキー」で調整できるのですが、気にしないでいるとONにしっぱなしにしていて、忘れてしまっている、ということが結構あるんです。

というのは、ASUSのこの種のモデルはONにしていても、しばらくキーに触れていないと自動でライトがOFFになるんです。で、キーボードに触れた途端に「フワッ」とライトが付くのですが、これは確かに暗いところでは便利なんですが、普段は消えているので「ONにしっぱなしにしていても気付かない」ことがあるんです。

触れたとおり、確かに暗いところでは重宝するキーボードバックライトですが、シルバーのキーボードのフォント部分が光るこのタイプのモデルでは明るい場所でONになりっぱなしだと(普段薄暗い環境で使うことが多いのでもない限り)却って見づらくて使いづらい、という問題があるので、予め気に留めておいてください。(ネットでも「買って使って初めて気付いた。不便。使いにくい。」という声をそこそこ見かけますので。)

まとめ:元々良モデルではあるが、開発から4年、国内発売から2年が経ち、そろそろ第一線からは退かせてあげたい。

今も気に入って日々使っていて、不満を感じていない方も多いと思います。なので、今回のレビューは別にそうした方を否定したい訳ではありません。

そうではなくて、「今、2023年にこのモデルを新たに買うのであれば、予め知っておいて欲しいこと」という視点で今回は書かせて頂きました。

私も今でも良モデルだと思っています。

ただ、「低価格・低スペックでもサクサク動く」のだから、どんな昔の、どんな低スペックの、既にお役御免になったようなPCでも快適に動く、と思われがちです。

けれどChromebook自体、というよりもネットで出来ることが増えてきたことで、その分求められているスペックも上がってきています。それは決してハイスペック、という意味ではなく、スタンダードな低価格のモデルであっても、搭載されているプロセッサー自体は(Celeronと馬鹿にされがちですが)しっかり性能自体は上がっているんですね。

ネットに限らず、巷では「Intel Coreプロセッサー搭載!」というのを売り文句にしたPCショップ等も一部あるそうです。実際にはかなり昔の世代で、今となってはとても実用的とは言えないものであっても、一般的なイメージとしては「Coreプロセッサーだから高性能」となっているのだと思います。

もちろん今回のC425TAに搭載されている第8世代のCore m3-8100Yは今でも十分に現役です。そして十分なパフォーマンスを発揮してくれてはいるのですが、とはいえ既に4年以上前のモデルです。

あなたは4年前のスマートフォンを買いますか?

もちろん買う方もいると思いますが、その場合にはそれなりに「分かった上で」買われると思います。それと同じです。スマートフォンに比べれば寿命の長いChromebookですが、とはいえここ数年でかなりChromebookの性能も底上げされてきています(ハイスペック、高価格化された、という意味ではなく)。

当分はAmazonのセールでこのモデルが登場、話題になる状態が続くと思いますが、その際に気になってネットで検索された方が、2年前のレビューだけでなく、この文章も目に留まってくれたら嬉しいな、と願っています。

ASUS Chromebook C425TA

気になる点1:Coreプロセッサーとはいえ、2023年基準で考えると「現行Celeronとそこまで大差ない」。

気になる点2:OSのアップデートは「あと3年半」。2022年発売のモデルなら基本的には「あと7年半」。

気になる点3:Androidアプリを使いたい方は注意。古い端末の影響もあって、Androidのバージョンが未だに9。(追記:11に上がりました。)

気になる点4:US配列(英語)キーボードは初期設定時にちょっとしたコツが必要。結構ここで詰まっている人を見かけます。

まとめ:元々良モデルではあるが、開発から4年、国内発売から2年が経ち、そろそろ第一線からは退かせてあげたい。

  • ASUS Chromebook C425TA
  • 気になる点1:Coreプロセッサーとはいえ、2023年基準で考えると「現行Celeronとそこまで大差ない」。
  • 気になる点2:OSのアップデートは「あと3年半」。2022年発売のモデルなら基本的には「あと7年半」。
  • 気になる点3:Androidアプリを使いたい方は注意。古い端末の影響もあって、Androidのバージョンが未だに9。(追記:11に上がりました。)
  • 気になる点4:US配列(英語)キーボードは初期設定時にちょっとしたコツが必要。結構ここで詰まっている人を見かけます。
  • まとめ:元々良モデルではあるが、開発から4年、国内発売から2年が経ち、そろそろ第一線からは退かせてあげたい。