Snapdragon搭載、2-in-1タイプで本体のみを取り外してタブレット的にも使えるモデルとして、発売以来人気のモデルである、HP Chromebook x2 11。
最近は週末限定セール等でLTE非対応モデルなら4万円を切る価格、LTEモデルでも5万円強で購入することが出来たこともあって、実際にこの機会に入手された方も多いのではないでしょうか。
私自身は発売前にメーカーからサンプル機をお借りして、YouTubeチャンネルでもレビューをさせて頂きました。
で、その時に気付いてはいたんですが、案件だから(実際には案件ではない)とか、貸出だからメーカーに忖度したとか、そういう理由では全くなく、単に「そんなもん」と流してしまっていたのと、あと動画の尺的にそこまで敢えて触れる必要はないかな、と自分でもすっかり忘れていた件があります。
で、私はお馴染みの汎用のUSIアクティブペンのほうがたまたま、以前購入して手元にあったので、側面に付けてみたら、付いたけど斜めになってしまうので、最初は同じように「もしかして不良品?」とは思ったんですが、よくよく考えてみたら「これ、専用のリチャージャブルUSIペン用なんだろうな」と納得してしまいまして。
今回のように元々セットで付いているなら別ですが、私が勝手に以前買った汎用のワイヤレス充電出来ないペン(Apple Pencilで言えば、初代をiPad側面に付けようとして「ちゃんと付かない!不良だ!」って騒ぐのもな、と)でもあったので、「まぁ、そりゃ、そうだよなぁ」と流してしまっていたのもあります。
まぁ当時はUSIペン自体、あまり一般的ではなくて、レノボだと機種固有の問題等も出てましたし、そこまで需要もなさそうだったので、ブログの文章ではなくて、動画ということもあって、触れなかったのかな、と・・。以上、言い訳でした。
それが最近、入手される方が増えたことで、ネットを眺めていると悩まれている方をそこそこ見かけるので、触れておきたいと思います。
それが、このHP Chromebook x2 11、側面が磁石になっていてUSIペンがくっつくようになっているのですが、今回の週末限定セールで購入された方の場合、
キャンペーンとしてセットになっているHPの純正のUSIペンだと斜めに付いてしまう
のです。
で、結論から言うと、これ、仕様です。
というか、元々この側面部分に関しては、この汎用のUSIペンを取り付けるために作られていません。
これ、ちょっと分かりにくいので、どういうことか説明すると、HPの純正USIペンは2種類存在します。
1つが今回のキャンペーンでも付属している「USIアクティブペン(シルバー)」、そしてもう1つが「HP ワイヤレスリチャージャブル USIペン」というものです。
で、HP Chromebook x2 11で側面に取り付けることを想定しているのは後者の「HP ワイヤレスリチャージャブル USIペン」なのです。
ザックリ言うと、x2 11の側面の磁石の部分は、元々USIペンを取り付ける、というよりも、iPadとApple Pencilの関係と同じで「専用ペンを側面でワイヤレスで充電出来るよ」というモノなんですね。
分かりにくいですが、ワイヤレスリチャージャブル USIペン専用に作られているんです。
ただ、同じ磁石なので、くっついちゃう。
ただ、一応元々充電を想定しているので、多分磁石の配置というか、その辺りが違って、通常の(前者の)「USIアクティブペン(シルバー)」を付けると、位置が違うのでズレて斜めになってしまう、というわけです。
ちなみに海外だとHP Chromebook x2 11には標準でこのワイヤレスリチャージャブルUSIペンが付属しているので混乱がないのですが、日本の場合別売りだったので(しかもx2 11発売当初はこのワイヤレスリチャージャブルUSIペンのほうは別売りされていなかった)こういう混乱が起きてしまった、ということです。
この辺り、日本HPの担当者が今回の週末限定セール等でUSIペンを付けた際に、どういう意図でこちらの汎用のUSIアクティブペンを付けたのか分かりませんが、この点、きちんと明記しておいて欲しかったですね。ここはミスだと思います。
となると、「HP ワイヤレスリチャージャブルUSIペンのほうが断然良いじゃないか」という話になってくるのですが、これまた意外と面倒でして。
というのは、現時点ではこのUSIペン、x2 11の側面でしか充電が出来ないんです。
つまり、x2 11を持っていないと充電出来ない(もちろんUSIペンとしては、他のUSIペン対応モデルで使うこと自体はできますが)。
それに対して前者のUSIアクティブペンのほうは、充電方式がUSB-C端子なので、スマートフォンやChromebookと同じように普通にUSB-Cケーブルで充電が出来ます。
つまり、汎用性と今後を考えると、USIアクティブペンのほうが使い回しはしやすいのです。
なので、どうしてもx2 11の側面に取り付けて持ち運びたい(ただ、そこまで磁力は強くない)、それ以外の機種では使わない、というのであれば別ですが、そうでなくて、別途持ち運ぶ必要がある(他の対応モデルであれば、側面に磁石で普通に付きます)面倒ささえ気にならなければ、こちらのほうが使いやすいとも言えます。
ということで、ちょっと分かりにくい説明になってしまいましたが、今回の週末限定セール、もしくは単体でUSIアクティブペンを入手されて、HP Chromebook x2 11との組み合わせで「もしかして不良品?」と悩まれている方には、
「たまたまくっついちゃってるけど、そこはワイヤレスリチャージャブルUSIペン専用だから、汎用のUSIアクティブペンは元々付けること前提で作られてないよ」
ということで、不良品ではありませんので、安心して?お使い頂ければ、と思います。