[かぶ雑感] 学校へのPC導入「1台27万円」を単純なPC単体のスペックと価格の関係だけで叩く前に考えてほしいこと(2020.1.31)。

[かぶ雑感] 学校へのPC導入「1台27万円」を単純なPC単体のスペックと価格の関係だけで叩く前に考えてほしいこと(2020.1.31)。

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私、普段Chromebookに関して感じたことはその場でTwitterでツイートしてしまいます。結構長文、何ツイートになることもあって、フォローいただいている方々には少々申し訳ないのですが、その過程である程度自分の中で考えがまとまってきてブログの文章になることもあります。ただ、反対にツイートしてスッキリしちゃって文章にまとめる気力なくなってそのまま消えていってしまうモノも多く、勿体ないなぁ、と思っていました。

そこで、気がついた時にこちらで[かぶ雑感]という形で残しておきたいと思います。普段に比べて細かいスペックやリンクなどは調べずに書いていきたいと思いますので、Twitterされてない方や「ついでだから雑談にも付き合ってやるか」という方はお付き合い頂けたら、と思います。

今回はこれ。

話題の元となったニュースはこちらです。

まぁ記事の切り貼り、一部のみ取り上げ過剰に反応は野党に限らずネット民の得意技ではあるのですが、今回もTwitterではこのURLをリンクしながら様々なお馴染みの議論がされています。

ちなみにこれだけ見ると確かに反応したくはなるんですよ。実際中で取り上げられているのも元となっているNEWSポストセブンの記事(4ページある)ではなく、同社の動画ニュース(52秒)のほうで、要は多くの人は記事自体読んでない。精々動画見る程度。

まさに記事で指摘されているように

先月、OECDは2018年に実施した学習到達度調査(PISA)を公表。インターネットから必要な情報を求める力などが問われた「読解力」の分野で、日本は3年前の8位から15位に順位を落とした。

「インターネットから必要な情報を求める力などが問われた「読解力」の分野」が順位を落としたのも分かるようなネット民の反応でした。

ただ、動画を元にすると非常に分かりにくいのですが、元となった記事をよく読んでみると、

渋谷区だけではない。2015年から3か年にわたって8500台を5年リースの契約で調達した東京都(196校の都立高校等)でも、端末1台あたりのリース料総額は25万円だ。

 市販品に比べ割高である点を渋谷区の担当者に訊くと、「端末代だけではなく、保管ラックも必要だし、初期設定を含めた保守の費用、無線LANの設置費用も含まれる」という。

 区教委も都教育庁もいくらの端末代を前提に契約したのかを明らかにしなかった。回答に共通するのは機器の故障に対応する保守要員の人件費が加わっていることだ。結果、端末代が適正かどうかは見えにくくなる。

以前から学校導入PCの価格の高さネタはネットではお馴染みですが、その大半は端末だけ買って使えば良い個人ユーザーの思考回路で論じられています。PCマニア、PCユーザーお得意の「スペックガー」という話です。確かに今回導入されたPCの例を眺めてみてもWindows 10で4GB RAMとかCeleron N4000とかその辺りどうなんだ、とお金を出す側としては、ちょっとPC詳しい側からすれば文句言いたくなるのは分かります。なので、そこはまだ仕方ないのですが、コストに関してはちょっとやはり私達個人はこういうときだけ甘く見積もりすぎているんじゃないかな、と思いました。

要は「PC本体の価格だけ」で済むと思ってしまっている点です。

まったく今までWi-Fi環境やPC導入のための設備に投資してこなかった学校が急遽PC導入を検討しなければならなくなれば、それらの設備投資のコストが大きく乗ってきます。文中にもあるように「端末代だけではなく、保管ラックも必要だし、初期設定を含めた保守の費用、無線LANの設置費用も含まれる」訳です。

教育現場、公的な機関で導入する以上、「導入したけどネット環境不安定で使えませんでした。PC壊れたら修理費が何万円もかかりました。」じゃ大問題な訳です。となれば、それらもまとめて導入する必要がある。それらも含めての前述の全体としての導入コストです。単純なPC単体の値段ではなく、その1台を学校という特殊な場でリース期間中正常に動かせ続けるための諸々のコストを含めた価格です。

それを単純に台数で割って「1台幾ら」って計算して問題視するようでは、このコロナウィルスが猛威を奮っている時期の国会等で桜を見る会の責任追及に時間の大半を使っている野党と同レベルです。

まぁでもこういう時、いつもは馬鹿にされネタにしかされないChromebookが「Chromebookにしろ」「Chromebookのほうがマシ」みたいな意見が出てくれるのはありがたいのですが、普段そういう方々もChromebookを学校に導入、という話になると、普通に

「現在の学校の脆弱なネットワーク環境ではネット接続前提のChromebookは役に立たない。ネット環境の整備から進めるべきである。ネット環境が脆弱でも使えるWindowsにするべきである。」

みたいな論でChromebookは役に立たない、的な話をされているのですが、今回の27万円話ではその「ネット環境整備」やその他設備投資にもコストがかけていた、というところまで意識が廻らなかったのでしょうか。その辺りが少し悲しいな、と思いました。

ただ、ネットという場所は基本的には一部分だけを切り取って大げさにして叩いて鬱憤を晴らしたり「俺ちょっと知ってるぜ」的満足を得たり自分の承認欲求を満たしたりする巨大な知的エンターテイメントの場です。すぐに消費され飽きられてこのニュースも数日で消えると思いますので、この記事も私のそうした欲求を満たすものとして考えていただければ、と思います。

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多くの方にとって「靴磨き(お手入れ)って何も特別なものじゃなくて、毎日の歯磨きや洗顔のような日常なんだな」と感じて頂き、より革靴を身近なモノに感じてもらえたら、と願っています。

「アカウントを持って街へ出よう Chromebookとの365日」

続いて、「Chromebook」に関する文章を一冊の本にまとめました。

Chromebookはまだまだ日本では馴染みが薄いですが、Googleが開発したOSであるChrome OSを搭載したPCです。

海外では特に米国の教育市場を中心に急速にシェアを伸ばしてきています。日本ではAppleやMicrosoftが教育市場向けのモデルを出すと、一般的に「iPad対抗」「Surface対抗」といった感じで一騎打ちのようなイメージを持たれがちですが、実際には海外では低価格で半分以上のシェアを獲得している「Chromebook(Google)対抗」を想定した三つ巴の状態となっています。

本書ではこのOSの特長でもあり魅力でもある、

Googleアカウントのみでどこでも身軽に移動、作業が出来るスタイルの提案であり、Chromebookはあくまでそれを実現するための仮の入れ物の内の一つ

という点をベースに、私が感じる魅力について暑苦しく書き綴っています。

「それぞれの365日 Chromebook会報誌」

「100人いれば100通りのChromebookとの付き合い方がある。それぞれの365日がある。いろいろな人の、いろいろな形の、いろいろな365日を眺めてみたい。」

そんな想いから2018年後半から季刊ペースで出しているのがこちらです。この本は「実際にChromebookを使っている(もしくは興味を持っている)ユーザーたちで作り上げる会報誌」です。

毎回事前に寄稿者やアンケートの回答を募り、それらをまとめて作っています。

是非あなたのスマートフォンやタブレット、Kindle端末などに入れて持ち歩き、気が向いた時に読み返して欲しいな、と思っています。