国内でも非常に話題となったASUSのデタッチャブルタイプのChromebookであるDetachable CM3(CM3000)ですが、今回それと非常に似たモデル、Detachable CZ1がAmazon限定で発売されます。
価格は49,800円(税込)、発売は2021年10月1日ですが、9月30日まで限定500台で20,000円OFFのクーポンが発行されています。
本日昼間に予約受付を開始したばかりでしたが、既に500台が終了したようです。モデルとしては決して真新しいタイプのものではないのですが、やはりこの価格になると、以前からCM3やDuetが気になっていた方にとっては非常に魅力的だったのでしょうね。今回はAmazon限定販売モデルながら、このクーポンに関しては大手ネットメディア等でも取り上げられていましたので、影響力も大きかったのかもしれません。
基本的なスペックに大きな違いはありませんので、使用感等については、以前CM3発売当時に上げた動画(記事末尾に貼っておきます)等を御覧ください。2つのモデルを並べてみると、
Detachable CZ1 CZ1000DVA |
Detachable CM3 CM3000DVA |
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CPU | MediaTek Kompanio 500 (8183) | MediaTek Kompanio 500 (8183) |
液晶 | 10.1″ 1920×1200(WUXGA) *補足あり(後述) |
10.5″ 1920×1200(WUXGA) |
RAM / ストレージ | 4GB / 128GB | 4GB / 64~128GB |
キーボード | 78キー日本語キーボード (JIS配列) | 78キー日本語キーボード (JIS配列) |
サイズ | 256.43 x 168.03 x 8.95mm(本体) 256.43 x 168.03 x 15.11mm(+KB) 256.43 x 168.03 x 20.76mm(合計) |
255.44 x 167.2 x 7.9mm(本体) 255.44 x 167.2 x 13.3mm(+KB) 255.44 x 167.2 x 16.9mm(合計) |
質量 | 約500g(本体) 約750g(+KB) 約1034g(合計) |
約506g(本体) 約748g(+KB) 約915g(合計) |
ほか | MIL-STD-810H 準拠 +ASUS独自の耐久テスト マイクロディンプル加工 (汚れ付着を抑制) |
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国内発売日 / 自動更新ポリシー | 2021年10月1日 / 2028年6月 | 2021年3月17日 / 2028年6月 |
端末ごとに定められている、アップデートなどのサポート期限となる自動更新ポリシーについては、現時点でサイト上では表記はありませんが、ベースとなるハードウェア構成が同じであるため、CM3同様2028年6月と思われます。
あくまで中身のCPUなどのハードウェア構成に基づくものとなるため、同じようなハードウェア構成のモデルが「以前」に出ていた場合、例え2021年10月に発売されるモデルであったとしても、自動更新ポリシーはその「以前のモデル」と同様になります。
この辺りについては以前YouTubeでも話したことがありますので、そちらも合わせて御覧ください。
違いとしては、液晶サイズがDetachable CM3が10.5インチであるのに対して、今回のモデルCZ1は10.1インチとなります。液晶サイズが小さくなりながらも、本体サイズがほぼ変わらないのは、今回のモデルが一応「MIL-STD-810H準拠」である点が関係しているのかな、と思いました。(その分大きくしてしまうと、それに合わせて付属のキーボード等の方を別途作り直す必要(コスト)もありますし、その辺りを考えて、液晶サイズを小さくすることでバランスを取ったのかな、とも思いました)。
本体サイズが変わらない(厚みは若干増)中で液晶サイズが若干小さくなる=ベゼル周りが太くなることで、(僅かな差ではあるのですが)外観上の、例えば汚れ付着を抑制するマイクロディンプル加工などと合わせて、見た目の印象も変わってきます。
また、それに合わせて、従来はKBとスタンドカバーを合わせても、約900g強だった重さが約1034gと、1kgを若干超えてしまいました。この辺りは好みが分かれるかな、と思います。
ChromebookではLenovoのIdeaPad Duet Chromebookから始まり、このサイズのデタッチャブルタイプのモデルは一部で非常に人気のあるタイプとなります。そうした中で先行するDuet Chromebookも発売から1年ほどが経ち、最近になって再び実売価格が下がってきました。
ASUSのDetachable CM3は発売当初に今回同様のクーポンによる大幅値下げのインパクトが大きく、初動こそ大きく話題になり、また売り切れも続出しましたが、その分価格が戻った後は、そのインパクトのあるキャンペーン価格が仇となって若干買いづらくなってしまったのも確かです。そうした中でも頑なに価格を大きく下げずにきましたが、今でも評価の高いモデルであることに変わりはありません。
そうした中で、Amazon限定、また若干の仕様違い、印象も異なるとはいえ、今回このDetachable CZ1が出てきたことは、非常に興味深いことでもあると思います。
ということで、個人的には楽しみなモデルではあるのですが、今回もDetachable CM3同様、発売直後、台数限定でこうしたインパクトのある価格設定をしてしまったことが今後どう影響してくるのか、というのも気になるところです。
と同時に、スペック的には決して現行普及価格帯スタンダードのChromebookに比べると体感速度でも分かるくらいに抑えめであることも確か。あくまでコンパクトさ、手軽さを重視したモデルであり、その分性能が抑えられている(大体3年くらい前のスタンダードなChromebookと同じくらいです)ことをどう捉えるのか、にも拠るかな、と思っています。
また、先程から触れているDuet Chromebookから始まり、この1年以上、このタイプのモデルはほぼ基本スペックが変わっていません。中にはこのサイズでもう少しサクサク動いてくれる、せめてミドルクラスくらいのスペックのモデルを求めている方もいるのではないでしょうか。その意味では、個人的には、今回のCZ1、欲を言えば従来のDuetやCM3から進化した形でのモデルとして登場して欲しかったかな、という気もしています。
個人的には、魅力的ではあるものの、Lenovo IdeaPad Duet Chromebookの国内発売から1年4ヶ月、このサイズ感のモデルはほぼスペック的には変化がありません。仕方ない部分もあるのですが、そろそろアップデートされたモデルの登場を期待したいところです(HP x2 11辺りがそれになるかどうか)。
— おふぃすかぶ.jp (@OfficeKabu) September 24, 2021
以下、冒頭で触れた、ほぼ同等のスペック、使用感と考えられる、先行する同社のモデルであるDetachable CM3の発売時に複数回に渡ってレビューした動画となります。当時と比べてアップデート等で若干使用感が変わっている部分もありますが、興味のある方は合わせて御覧ください。