数日前に、2020年夏発表の3メーカー11モデルについてまとめたところ、予想以上に多くの方にお読みいただけたようで、とても嬉しいです。
結構文量があるのですが、とりあえず現時点での国内最新モデルをある程度把握したい方には一度眺めてみる価値はあるのではないか、と思っています(じっくり読み込む必要はない)。
さて、そんな11モデル、もちろん既に発売済みのモデルもあれば、これから(中には昨日発売のモデルも)発売されるモデルもあります。そして、もともと積極的にセール等も行っていたメーカーも含めて、今回もこれらの新作モデルが発売当初から比較的を更に下げて販売されているのを見つけることができます。
そこで今回は、現時点で把握できている限りではありますが、前回まとめた11モデルの中でも現時点でクーポン適用やキャンペーン等で価格が一時的に下がっているモデルをご紹介したいと思います。
はじめに。基本的には初値でも最近はほぼ適正価格です。
Chromebookは長らく「海外だと〇〇ドルなのに日本だと〇〇円とボッタクリ」「海外で買ったほうが断然お得」「品揃えも海外の方が圧倒的に充実している」といったことが常識のように言われてきました。
数年前でしたら、こうした話もある程度は正しかった部分もあります。
ただ、最近はこうした状況がかなり変わってきています。その理由に、PCの世界的な大手メーカー(HPやLenovo)が国内でもChromebookをかなり精力的に展開し始めてきたことで、世界的な価格戦略が入ってきたこと。また、まだまだシェア自体は非常に小さいものの(これが海外に比べて国内が従来品揃えも価格も惜しかった点)ある程度は採算度外視でまずはシェアを広げることを前提に一気に展開を始めたことなどが理由に上げられます。
その影響は、メインである北米市場ではまだ発売されていないモデルが先行して日本で発売されたり、その価格差がほとんどなかったり、といったことからも見えてきます。正直、メーカー的には多少損してでも将来的に(GIGAスクール構想等)可能性のある市場として見ている、というものもあると思います。
なので、正直、初値(セール前の価格)の時点でも、サポート面、保証面その他考えても十分に適正な価格にはなってきています。その上で更に各社が販売を競っている、ということもあって、ユーザーにとってはとてもありがたい時期が続いています。
ということで、個人期にはこの2020年後半(10月頃)は新しいChromebookを購入するのに良いタイミングではないか、と考えています。
このあと海外ではブラックフライデーやサイバーマンデーがあり、ガジェット好きな方だと「そこを待ったほうが‥」と思われる方もいると思いますが、「とにかくどんなモデルでも良いから安く」ということでもなければ、狙ったモデルが既に国内で展開されているのであれば、この時期(まもなくAmazonもprime day等始まりますが)は要チェックだと思っています。
ということで、早速見ていきましょう。
HP Chromebook x360 12b G2がHP Directplusで19,800円オフの税込49,500円。
- 【週末限定!】HP Chromebook x360 12b-ca0014TU コンフォートモデル 手ごろなサイズのクロームブック!キャンペーン(Web限定週末限定セール 10月11日まで)
まずはChromebookでもコンスタントに週末限定セール対象になることの多い、HPの公式オンラインショップ、HP Directplus。今週末(10月11日まで)はx360 12b G2(CPUがPentium Silver N5030にリフレッシュされたもの)が対象になっています。
昨年から非常に人気のある、画面比3:2、USIペン対応のコンパクトなモデルです。リフレッシュ前のモデルを以前レビューしていますが、
発売当初から評価の高かったモデルですね。私も好きです。
ただ、今回週末限定セールということで税込49,500円にはなっているのですが、後述のAmazonのDirectplus店のほうが現在タイムセール中で更に安くなっていますので、その辺り発送までの期間やタイミングと合わせて検討する必要があると思います。
HP Chromebook x360 12b G2がAmazonタイムセールで税込46,480円。
ということで、前項でご紹介した12インチコンバーチブルモデルであるx360 12b G2。現在Amazonではタイムセール中ということで、税込46,480円となっています。正直HPの価格は読めません。Amazonだけ妙に戦略的に下げて販売することが多々あるんですよね。先日少し話題になった、
Chromebook 14aのAmazon限定モデルよりもスペック的に上の通常モデルをAmazonモデルに対抗して更に安くした
みたいなことをサラリとやってのけるメーカーなので、意外と本家よりもAmazonをチェックしていたほうが安くなるときがあります。今回はその例ですね。ただ、結構気がつくと一時的に品切れ等になることも多いので、もし狙っている場合には、見つけた時点で押さえておくのが吉かもしれません。
HP Chromebook 14a G2がAmazonでタイムセール税込34,980円。
非常に魅力的なモデルながら、どうもAmazon限定モデルが不遇の扱いを受けてしまった感があり、個人的に複雑な心境だったこのモデル。現在Amazon限定モデルは販売されておりません。
そりゃそうだ。Directplus版はCPUがもともとPentium Silver N5000とAmazon限定モデル(Celeron N4000)よりも上位だったにも関わらず、今回さらにN5030にリフレッシュした上に価格がタイムセールで現在税込34,980円です。これじゃ、Amazon限定モデル、天板が好みといった理由でもない限り、なかなか手が出せません。
ユーザーには非常に手に入れやすい、ハードルが低くなったのはありがたいですが、今後Amazon限定モデルのようなモノが縮小していくのではないか、と思うと、少し複雑な気持ちではありますが、モデル自体はこの価格でこの構成の14インチクラムシェルChromebookが手に入るのは非常にありがたいと思います。非常に良モデルです。
HP Chromebook x360 14c Core i3モデルがAmazonで10%オフの税込62,550円。
続いてはHPの現行フラッグシップChromebook、x360 14c。こちらも既にAmazonでは10%オフクーポンが配布されています。税込62,550円。Chromebookで6万超えはあまり使ったことのない方だと「それならWindows PC買ったほうが良くね?」と言われることが多いのですが、そういう方はWindows PC買って良いと思います。そういう方の想定する用途であれば、恐らくWindows PCのほうがコスパも良好だと思います。
ただ、別に無理をしているわけではなく、企業でも一個人でもこの手のハイスペックChromebookの需要が最近伸びてきています。実際私もメインで使っているChromebookは20万超えのEnterpriseモデルです。またネットを眺めていてもこのx360 14cや前モデルx360 14、AcerのSpin 13やまもなく国内で発売されることで話題のSpin 713などハイスペックモデルを敢えて選んで愛用されている方もいるように、最近は少しずつこの手のモデルも受け入れられてきている気がします。最初から無理して選ぶ必要はありませんが、もし何らかのきっかけでChromebookの魅力に気づかれた方は、この手のハイスペックモデルも是非一度は試してみてほしいな、と思います。
https://www.helentech.net/review-hp-chromebook-x360-14c/
Acer Chromebook Spin 311 – CP311-3H-A14N、A14N/EがAmazonで10%オフの税込35,800円。
昨日、9日に発売されたばかりのAcerの新作Chromebook、Spin311が早速Amazonでも10%オフクーポン適用になっています。これは家電量販店の10%ポイント還元等への対抗かな。ポイントではなくクーポンで値下げされたほうが良い、という方にはこちらがオススメですね。
このSpin 311、前回のまとめ記事でも触れましたが、11.6インチ、コンバーチブル、でありながら重さが1kg強と抑えめなのが魅力(その分MIL-STD 810G準拠ではありませんが)。気軽に鞄等に入れて持ち歩いて使うにはこのくらいの重さと大きさが手頃で良いのではないか、と思います。また、この価格帯としてはありがたいIPS液晶搭載です。Chromebookも探せば最近は国内でも2万円台等でも現行に近いモデルが見つけられますが、多くがIPS液晶ではなくTN液晶などになります。この辺り(IPS液晶が全てにおいて素晴らしい、というわけではないにせよ)やはり価格には価格なりの理由や、何かしらの影響が出てくる部分でもあります。
また、このモデル、さり気なくキーボードが日本ではおなじみのJIS配列(かな入力)だけでなく、US配列モデルも展開しているのもありがたいところです。
ということで、恐らく今日辺りからネットでも入手報告が徐々に出てくるのではないか、と思います。私も使ってみたいモデルの一つですので、楽しみにしたいと思います。
Acer Chromebook 314 – CB314-1H-A14PがAmazonで10%オフの税込29,520円。
同じく昨日発売されたAcerの新作Chromebook 314も早速10%オフクーポンが配布されました。このことで実売3万円切りになったのはありがたいところです。
価格を何よりも重視したい方にとっては非常に嬉しい価格帯ではあるのですが、前述のHP Chromebook 14aが同じ14インチモデルとして5千円差でIPS液晶、FHD(1,920×1,080)、CPUもPentium Silver N5030であることを考えると、非常に難しいところだな、と思います。個人的にはそんなことどうでも良いからとにかく5千円でも安く買いたい、という方には良いモデルではないか、と思います。
Lenovo IdeaPad Duet Chromebook Amazon限定モデルが10%オフの税込35,820円。
現在国内Chromebookで最も話題と人気のあるモデルだと思われるのが、このLenovo IdeaPad Duet Chromebook。こちらはAmazon限定モデルということでストレージが半分の64GBとなっています。
ただ、正直Chromebookでは余程本体内にAndroidアプリや大量の画像や動画でも入れない限り、32GBも使わないのがほとんどです。ちなみに私のChromebookは標準で1TB積んでいるにも関わらず、現在32GBにも満たない使用量で完全に宝の持ち腐れ状態です。
最近は在庫もだいぶ安定してきているようですし、店頭でも比較的手に取れるようになってきました。またネットを探すと結構レビューも多く目にすることができます。多少癖のあるモデルではありますが、その辺りも踏まえた上で使えるのであれば、他のノートPCとはまた違った気軽な使い方の出来るモデルです。
Lenovo IdeaPad SLim350iがAmazonで10%ポイント還元で実質税込29,700円。
ポイント還元等で実売3万円切りのChromebook、ということで発表当初から話題になったLenovoのChromebook。現在ポイント還元で実質3万円切りとなっています。
個人的には悪くないモデルだとは思うのですが、CPUなどのハードウェアプラットフォーム的にもより新しい(その分端末のサポート期間である自動更新ポリシーも2年長い)前述のAcer Chromebook Spin 311が5千円UPで入手できてしまうので、個人的にはそちらをオススメしたいところです。
https://little-beans.net/review/ideapad-slim350i-chromebook/
探せば見つかる更にお得(そうな)モデルを選ぶ必要があるか。
さて、今回取り上げたのは、前回のまとめ記事でもご紹介した、つい最近発表、発売されたばかりの新作モデルばかりです。正直、ネットを眺めていれば(単純にAmazonだけでも)他にもタイムセール等で3万円台前半等で魅力的(に見える)モデルを幾つも目にすることができます。
それらのほうが安いし、単純に一世代くらい前のモデル(型落ち)なら、そちらを買ったほうが、そちらのほうがお得なのではないか、と思われる方も多いと思います。
決して間違いではありません。そして、そう思われたのであれば、それらのモデルを買うのが一番です。
要は好きなモデルを好きなふうに買えば良いんです。
ただ、今回一通り眺めていただいても分かるように、また前半でここ最近の国内のChromebookの事情をお話したように、現在国内市場は各メーカーがしのぎを削ってシェアを取ろうと積極的に展開している時期と重なっています。なので、ご覧いただくと分かるように、Chromebookとしては最新のハードウェアプラットフォームで構成された最新モデルでもこの辺りの価格で購入が出来るんです。その差数千円からせいぜい1万円程度です。
また、ハードウェアプラットフォームと言われても何がなんだか分からないかもしれませんが、Googleは今年に入って発表されたハードウェアプラットフォームのモデルに関しては自動更新ポリシーを徐々に従来の6年から8年にしていく、と発表しています。要は、昨年までのモデルと、今年以降に発売されたモデルだとそこでサポートに2年の差もついてしまうんですね。加えるなら、今あなたが見かけたタイムセールでかなり安くなっているモデルの自動更新ポリシーが果たしてあと6年残っているのかは調べてみないと分かりません(既に発売されていからどの程度経っているか分からないので)。
ということで、それらもわかった上で、ある程度の割り切りもしつつ、それでも価格を最優先、もしくはどうしてもそのモデルがほしい、というのでもなければ、2020年10月の現時点では基本的には発売されたばかりの最新モデルを優先的に選ぶのが得策だと思っています。それくらい最近の国内ラインナップは充実しています。
ということで、前回の記事と合わせて、あなたにとって最適なモデル選びの一助になれば嬉しいです。