先日触れた、87歳になる祖母にスマホを贈りたいな、と考えている話の続きです。
基本的にスマホの設定やアプリに関しては、特に新しいことはありません。以前、同じく父に贈るスマホを考えた時、更に、実際に贈ってみて気がついた点などもあるので、その設定自体はかなりアッサリと終わってしまいました。
ホーム画面を2レイヤーモードから1レイヤーモードへ。
文字の大きさや、ATOKでの入力の際に戸惑いそうな(入力ミスが一番ストレスになりそうなので)部分の設定については上の文章同様、追加で行ったことは、ホーム画面を2レイヤーモードから1レイヤーモードに変更したくらいです。
これは、既にだいぶ使いこなしている母を見ていて思ったのですが、意外と2レイヤーモードだと分かりにくい時があるようで、元々使いたい機能が非常に限られている現時点では、ホーム画面にあるものが全部、という方が分かりやすいかな、と思ったためです。
また、父も母も、ホーム画面のアプリを触ろうとして誤って消してしまうことがよくあったので(たまに見てみると、ホーム画面が意図したわけではなくグチャグチャになっている=アプリが増えているのではなく、消えている)、同じく上の画面より、「ホーム画面をロック」にチェックを入れておきました。
「文字よりも写真よりも、声が聴けて話せることが何よりも嬉しいことだよ。」
前回私はこんなことを書きました。
スマホでいきなりあれもこれも出来る必要はないけれど、
アメリカにいる孫やひ孫の写真が届いたら嬉しいかもしれない。
お散歩した時に撮った写真を送れたら嬉しいかもしれない。
東京で暮らしている孫夫婦(私)から写真が届いたら嬉しいかもしれない。(中略)
最初は眺めるだけ、受け取るだけでも構いません。あ、孫から写真が届いた。それで良いかなぁ、と思います。もう孫の満足のためにスマホ持っておいて。そんなところです。
今回も使えるアプリは「ハングアウト」と「カメラ」と「時計(ひ孫と息子がそれぞれアメリカなので)」のみ。分かりやすく、複雑でなく、面倒でないものを考えたつもりです。写真が届いたら嬉しいかなぁ、という「孫の満足のため」なのですが、確かにとりあえずの試作を今回上京してきた祖母に見てもらいました。
壁紙にした(私の両親が還暦の時に)家族全員で撮った写真、アメリカで暮らす孫やひ孫(私の妹夫婦と姪っ子)、そして祖母が離れて暮らしていていつも心配している息子(私の叔父)が写った写真を嬉しそうに眺めてくれました。
また、予め妹とハングアウトで相談していて、祖母のスマホ(のハングアウト)に祖母と家族が写っている写真をたくさん送っておいたので、それらを一つ一つ、ピンチイン、ピンチアウトしながら(いつの間にか覚えていたようです)眺めていてくれていました。
そんな中で、今回の上京中、泊めてもらい、ずっと付き添ってくれていたおば(祖母の妹)が一言、私に教えてくれました。
「おばあちゃんにとっては、勿論メールや写真も嬉しいけれど、何よりもあなたたちの声が聴ける、話せることが一番嬉しいんだよ。」
本当はいつも一緒に暮らせて、色々話も出来るのが一番なのですが、なかなかそういかないのが現状。更に実の息子や孫、ひ孫は遠く離れたアメリカです。私も月一で帰ってくるとはいえ、それでも普段は東京です。
ばあちゃんは寂しがって、弱っている訳でもありませんが、内心では家族仲良く生活出来るのが嬉しいでしょう。
折角の技術や機能を、今までなかなか難しかったけれど、大切で基本的なことのために使う。
最近は祖母は頻繁に電話をくれるようになりました。私がSoftBankではなくなってしまったので、家族通話定額ではなくなってしまったのですが、この上京中にも毎日電話をくれました。
勿論通話定額のガラケーにする、という手もありますが、例えばハングアウトなどであれば、顔を見ながら話すことも出来ます。実際に実家では両親は娘とSkypeで顔を見ながら話していますし、祖母もその時には2階の父の部屋に上がってきて会話に加わってくれます。
ただ、普段1階の縁側の側の自分の部屋にいることの多い祖母です。手元にスマホがあって、(家ならWi-Fiも通っているのでもう少し画質も綺麗に、安定する)私や妹も気軽に電話をかけてくるようになれば嬉しいかな、と思います。メールよりも写真よりも、やはり声が聴けるのが何よりです。
「元気そうな声で安心したよ」
それは祖母に限らず、両親にもたまに電話すると言われる言葉でもあります。
そうした当たり前のことなのだけれど、とても大切で、疎かにしがちなことのハードルを下げるために、折角の技術や機能を活かせたら、と思うのです。
大切なことは、ツールそのものよりも、ツールを通して何が出来るのか、ということ。
その一つとして今回ZenFone Goを贈れたらいいな、と思っています。それは単に色々使えるから、とかスマホだから、ということではなく、この小さな機会を通して、より直接祖母との会話の頻度が増え、話題が増え、そして声が届けられたらいいな、と願っているからです。
あとは何とか妹夫婦に頼んで、叔父にもSkypeでもハングアウトでも良いので、時々は祖母と顔を見ながら話せるようにしてもらえるようにしたいな、と思っています。
叔父にとっても、それはきっと嬉しいことだと思うので。
「母の日」そして「父の日」と、離れて暮らす家族への贈り物にZenFone Goのようなスマホはお薦めです。ただ、そのスマホというツールを通して、今までよりもより気軽に、実家に連絡が出来る、話が出来るようになる、ということが、何より大切なのかな、と改めて思いました。