先日の三交製靴訪問の際に、特別注文していた一足を受け取り、二足になりました。上が今回受け取ったもので、ペッカリーの黒を使って、丸善時代に作っていて、ポスターにもなったショートブーツタイプのものを、別注という形でお願いしました。ウィズも標準の3Eから2Eに変え、その代わりサイズを26cmに上げています。
幅が2Eになり、0.5cmサイズが上がったことで、ぽってりした印象は少し和らぎましたが、良い意味での懐かしさのようなものは変わりません。一足目を履くなかで感じた部分を今回のサイズと幅選びに反映させたので、非常に心地よいフィット感です。
P-2 ペッカリー革紳士ラギッドシューズ(茶) 税込価格¥37,800-
手前が一足目。ペッカリーの茶を使った現行モデルです。この半年間、休みと旅行、先日の松本行きなど、休みの日の外出はほぼこの一足でした。勿論、2日続けて履くことが靴にとっても足にとっても良くないことは分かってはいるのですが、それでもこれを履いてしまう履き心地の良さがありました。
それは一つにはペッカリーという革自体が持つ柔らかさや馴染みの良さもありますし、また底付以外は手縫いであることでの馴染みや返りの良さもあると思います。
また、オリジナルのソールは非常に頑丈で減りにくく、グリップ力もあり、滑りにくいもの。その安定感と安心感とともに、先ほどもあげた手縫いによる馴染みと返りの良さが、結果として非常に安心して一日履けるバランスを生んでいるのかな、と思います。
昔からこれしか履けない、履かない、という根強いファンがいるのもわかる気がします。
気になるところとしたら、ペッカリーだということ、昭和から変わらないこの雰囲気に好みが分かれる、というところでしょうか。ペッカリーは実物を見て、触れてみれば全く違うのですが、よくある格安のおじいちゃん靴に使われるカンガルー革のような雰囲気。シボ革や型押し革は若い方には受けが悪い。そういう方には、普通の牛革のモデルもあります。
A-2 牛革のせモカタイプ(茶) 税込価格¥24,840-
特に先日の三交製靴訪問時に見かけたこの茶の乗せモカタイプのものは、2万円代とは思えない雰囲気の良さがありました。
A-1 牛革のせモカタイプ(黒) 税込価格¥23,760-
牛革のせモカタイプは、黒が\23,760-、茶が\24,840-。これは茶の革のほうが若干高めのものを使っているからだそうで、実際表面の色つやなどは見た限りでは茶のほうが雰囲気がありました。(黒ものせモカタイプで使用しているものはなかなか良いものでしたが)
ペッカリーのものは、スーツに合わせるにはカジュアル感がだいぶ出てしまうので、合わせ方が少し悩ましくはあります。ただ、その分ソールの安定感、安心感とともに、小旅行の際に、少しきれい目の格好でも、ラフな格好でも、また、そんな時に軽いハイキングや野山散歩も、といった時に相性が良いと思います。
その分、牛革タイプのものは、他にもプレーントゥもあり、よく歩く人にも良いだろうな、と思います。
M-1 牛革紳士ラギッドシューズ(黒) 税込価格¥21,600-
M-2 牛革紳士ラギッドシューズ(茶) 税込価格¥21,600-
K-1 型押し牛革紳士ラギッドシューズ(黒) 税込価格¥20,520-
そして、これだけの作りでありながら、価格が手頃なことも魅力かもしれません。そして、店舗もなく、在庫を大量に用意しているわけではないので、時間は少々かかるものの、2Eや4Eといったウィズにも対応してもらえるのも大きいです。
楽天市場店もあり、そちらは楽天ポイントや、支払いにカードも使えるので、ついそちらを選びたくなるのですが、私の個人的な気持ちとしては、本サイトから注文して欲しいです。予め日時の相談すれば、直接伺ってお話を伺い、試し履きをした上で購入も出来ますし(靴は一日中履き続けるものですし、大切な足のことでもあるので、きちんと履いてみて欲しいのですが)。それに、これ、丸善時代とほとんど値段が変わっていないので、この前書いたように、利益あまり無いと思うんです。カード払いな上に、楽天市場で出店料や手数料までかなり取られてしまうよりは、応援の気持ちをこめて、本サイトで買いたいな、買って欲しいな、と。いえ、これは私の勝手な気持ちですが。
まずは一度実物を見てみて欲しい一足です。私の周りの靴好きや靴屋の方の反応も、一様に良いので。良いには良いだけの理由があると思います。