このブログでも何度かご紹介しているShoe*さんが今年のベストバイとして、W10BDJを挙げられています。
W10BDJ – The Best Buy of 2014 | Shoe*
私も過去数回この靴についてはご紹介していますが、Shoe*さんの言われるように、大変素晴らしい靴だと思っています。
トリッカーズのカントリーラインに似ているけれど、日本の職人さんがあくまで既製靴の枠内で、本格的なカントリー仕様のフルブローグを作ったらここまでできる、を具現化した靴。
Offの日はかなりの割合でこのW10BDJを履いた。
軽く雨に降られることもあったけれど、今のところ目立ったシミもないし、国産キップのアッパーは比較的質が良いのか、革が硬くなるようなことも無い。
私もこの靴を半年前に入手して以来、休日の定番靴の一つとなっています。一つといったのは、他に三交製靴のラギッドシューズがあるからですが、ラギッドシューズが手縫いならではの履き心地の良さがあると言えるなら、このW10BDJも不思議な程に私の足にしっくりきて、最初から非常に快適でした。
[0360-201411] 5ヶ月後のリーガルW10BDJ。履く中で変わったこと、気付いたことを改めてご報告。
どちらがより素晴らしい、という話ではないのです。ラギッドシューズは小さな工房で職人さん一人が一足一足こつこつ丁寧に作り上げていくことで生まれる馴染みの良さ。W10BDJはそれを量産靴で、グッドイヤーウェルト製法という大量生産できるようにした製法で作り上げた。その分底材であったり、甲革にコストをかけられた。その事で生まれる全体としての履き心地と履き馴染みの良さです。
と、そんなくだらないことをウダウダ書きましたが、単に嬉しいのです。時々こういう、リーガルで靴を知り、グルリ廻ってまたリーガルに帰ってきた時初めて分かる、あぁ、リーガルも出してくれてたんだ、こういうモデル、って思ってしまうような、多分売れ筋とは少しズレているかもしれないけれど、少しワクワクさせてくれる靴があるということが、嬉しいのです。
Shoe*さんも書かれているのですが、
W10BDJはやっぱりこのタン色がいい。
カントリーテイストで気楽なoffに履くには明るい色のほうが肩の力が抜ける。経年による色合いの変化も楽しみだし。
(中略)
傷ついても気にしない。
雨に降られても気にしない。(お手入れはする)
ソールが減っても気にしない。(適度にリペアする)
そういう靴。
まさに、そういう靴だと思います。休みの日も気軽にこれを選び、気負わず履ける一足。休みの日、となると突然スニーカーやサンダルになって、年齢不詳の少年になってしまうことが多いと思うのですが、これは革靴、と変に気負わず履けるのです。
とともに、これが足元にくるだけで、だいぶ上まで、気持ちまで変わってきます。
ちなみに私は先日購入したREGAL純正のプレミアムデリケートクリームをこのW10BDJにも使っています。
[0378-201412] リーガルの新製品プレミアムデリケートクリームは、ガラス革の靴のキラーアイテムになるかもしれない。
このクリーム、コロンブスが作っていますが、ほぼ同素材と思われるクリームを純正でも出しています。
まだ長期間使っていないので分かりませんが、非常に便利です。つま先と踵周りにこのクリームを使っておくだけでも、だいぶスレ傷等の防止、保護になりそうな印象です。
W10BDJも、表面的なところだけを見ればイギリス靴のコピーのように思えてしまうけれど、見れば見るほど日本の靴作りが世界に通用出来るということを示していると感じる。こういう靴が長く続くことで、日本の靴がもっと世界で評価されるのでは無いだろうか。
私の中でも気になっているのが、これだけしっかり作られて、ネットでも評価が高い靴が、一般受けせず、結果として数年で消えてしまうのではないか、ということ。実際オールソールが税込み21,600円(だったはず)、中底も含めると25,920円(だと思う)とのことで、それだけコストもかかっていると思うのです。私としては今、考えられるREGALの新しい定番の一つとして出し続けて欲しいのですが、難しそうな気もするのです。
2014年もあと1週間ほどで終わり。2015年のREGALが、この流れを変えずに、こういう方向性での靴作りも続けてくれることを願っています。
そのためにも、これからも定期的にW10BDJを推し続けますし、来年も素晴らしいモデルが出たらどんどん盛り上げていきたいと思っています。
Shoe*さんもこれからも素晴らしい国産靴をどんどん紹介、発信し続けていって欲しいなぁ、と思っています。
W10BDJ【REGAL SHOES ORIGINAL】リーガル 取り外し可能キルト付き 革底ウイングチップ: REGAL(紳)| シューズ・ストリート(靴・通販)
#ちなみに、W10BDJ推しの点、またベタ褒めの部分が似ていますが、決して同一人物ではありません。お会いした事すら一度もないんです。こういう方が同じようにブログで発信されていることを、大変心強く、嬉しく思っています。これからもよろしくお願いします。