[0936-201507] 梅雨明け、酷暑、ゲリラ雷雨。この時期の革靴に私が加える一手間を挙げてみます。

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[0936-201507] 梅雨明け、酷暑、ゲリラ雷雨。この時期の革靴に私が加える一手間を挙げてみます。

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今日も暑いですね。先ほど熱中症情報で東京都が危険★4つが出ていました。明日も同様の一日になるようです。梅雨も明けて週末に晴れるのは嬉しいですが、ここまで暑いとなかなか厳しいです。
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妻が毎年この時期になると梅を干し始めるのですが、日中の見張りは私です。正午前後は紫外線も最も強いですし、これだけ快晴だと梅を干すには最適なのですが、少し出かけるときには要注意です。梅雨時の晴れた日よりも怖い。なぜならこの時期になると午後に突然の集中豪雨、雷が多いからです。
雨に濡れてしまうと一からやり直しになってしまうので。

その1:革底の靴が突然の雷雨にやられてしまった場合の一手間。

一昨日、革底へオールソール直後の靴も突然の雨にやられました。
昨日の豪雨を回避したことは昨日触れたのですが、実は一昨日の夜の突然の雨にやられました。革底であろうと雨でも履く私ではありますが、それでも浸水はないもののいきなり革底がダメージを負うのはちょっと切ないです。
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今朝の時点でこの状態まで戻しました。何をしたか。革底を普通に水洗いして綺麗にしちゃったんです。革底は濡れた時何が困るかと言えば滑ること、次が水が染みやすい、傷みやすいことですが、とともに怖いのが梅雨時もあったカビ。
思い切り濡れてしまった時や、場合によって水が染みこんできてしまった時は、靴ごと丸洗いしてしまうことが多いのですが、底が部分的にかなり濡れてしまった時は、帰ってきてさっさと洗ってしまいます。

ここで洗うのに必要なものは○○です、となると面倒になっちゃうので。

もう、手に石鹸付けてゴシゴシ洗うくらいです。洗った後は流水で洗ってしまいます。常日頃の汚れも含めて黒くなっていたりと汚れがひどい時にはメラミンスポンジの激落ちなどを使っちゃいます。100均のでも充分です。


水を軽く含ませてこすってあげるだけでみるみる綺麗になります。革底が濡れてしまった時は、逆に革底を綺麗にするチャンスと思って楽しみながらやるのが一番です。

洗った後は軽く水分を取って、乾かす前に一手間加えます。

それでも汚れが気になるときはステインリムーバーなどで全体を拭き取っても良いと思います。洗った直後ですが、それでも意外と汚れが取れます。


その上で、折角なので底のお手入れ。ここで使うのは私の場合はモゥブレイのソールモイスチャライザーかタピールのレザーソールオイルです。
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どちらでも良いと思います。布に取ると結構布が吸い込んでしまうことが多いので、ペネトレイトブラシやブラシなどを使うと便利です。全体に馴染ませるようにサッと塗ります。歯ブラシでも良いんですけどね。

その後はソールモイスチャライザーなら、R&Dでも薦めている硬いもの(私の場合はブラシの縁の部分)で強く押し込むように表面を擦っていく。レーザーソールオイルならブラシで余分な浮き出てきたものを払ってあげるだけで大丈夫です。

カビを作らないための第一歩は、汚れをなるべく残さないこと。

もちろん水が侵入してきた場合は別ですが、でなければこれであとは湿度さえ気をつけて室内で乾燥させて上げれば翌朝には回復です。汚れや一部分だけの雨ジミが手強いんです。であれば、思い切って洗ってしまって、かえってソール自体をこの機会に強化させてあげるのが一番です。

その2:自分の革靴のウィークポイントを知る。

これはラバーソールでもレザーソールでも言えることなのですが、自分の革靴のウィークポイントを予め知っておく、もしくは一回痛い目に合った時に覚えておくのが大切です。
雨って大抵最初に侵入してくる部分って決まってるんです。毎回似たようなところから染み込んできます。それは、その靴が日々履かれていく中で縫い目であったり様々な要因で弱い部分になっているからです。そこを知るのが第一歩。

ウィークポイントを予め予防しておく。

今回使う一手間は、以前も触れたミンクオイルです。私の場合は手元のタピールを使います。
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ワークブーツでも履いていないとなかなか普段使うことのないミンクオイル。チャッカブーツなどで革同士が擦れ合ってキュッキュとなってしまう時の解消にも役立つので、一つ持っておくと意外と便利です。
[0444-201412] 靴からキュッキュッと音がする時に試してみて欲しいミンクオイルの使い方。

私の靴の場合、最も多いウィークポイントは左右屈曲部分コバ付近。

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負荷がかかっているのは甲革だけでなく、底との境界部分、コバ辺りが特に屈曲を繰り返すことによって少し弱くなりやすくなっています。私の場合は特に両足内側。
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ミンクオイルはべとつくので、指よりは綿棒などを使ったほうが良いと思います。細かい部分に塗り込みやすいですし。
また、ついでに自分の中で、ここは弱いな、と思える部分(底の縫い目であったり、甲革の縫い目)を予めミンクオイルを含ませておくとだいぶ保ちが違います。

完全に防げるわけではないけれど、革靴は全ての部分が水に弱いわけではありません。

革イコール水に弱い、と思われる方も多いのですが、(もちろん負担はありますので全く影響がないとは言いませんが)その中でも水が入りやすい箇所って大抵決まっているんです。靴自体を水の入ったバケツの中に放り込んでも、また水洗いしても、いきなり全てに水って染み込まないですよね?染み込みやすい部分を一度雨でやられた時に感覚で覚えておくと、他でも応用が効きますので、是非お試しください。

その3:酷暑、突然の雷雨のこの時期に加えておきたい一手間。

お肌も気をつけたいこの時期、幾ら私たちの「皮」と違い既に鞣された「革」でも、やはりこの季節の紫外線や暑さ熱は厳しいものです。
常日頃、私は基本的に靴のお手入れに興味がない方は靴墨なんて要らないから、その分マメにブラシと乾拭きをしましょう、と書いてきました。ありがたいことに、ここ最近実際にブラシを買った、という方が増えているのは嬉しい限りです。
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お肌と同じで、表面に一層あると違います。

そこで、そんなブラシが習慣になったあなたへ。もう一手間、この時期だけで良いので加えてみませんか?
まだこの段階では靴墨なんて要りません。それよりも、この夏、私たちでさえ紫外線対策しますよね?それと同じ気分でクリームを薄く塗っておきましょう。
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もう、コロニルのシュプリームクリームあたりになると下手な靴墨よりも余程靴クリームしちゃってますが、この2つは私が愛用しているだけです。この辺りだともう靴墨追加で考える必要ない気もしますが。
ここで先日挙げたタピールの通常のお手入れ一式を挙げなかったのは、ここではあくまで簡単な保湿クリーム的感覚でさらっと、失敗なく、手軽に使えることを考えたからです。なので、通常の艶の出るクリームよりは敢えてサラッとしたデリケートクリームくらいのほうがより簡単かもしれません。

暑い日差しで傷んで乾燥した革に。そしてこれが突然の雨にも役立ってくれる。

乾燥しやすいこの時期にデリケートクリームは本当にありがたいです。サッと浸透してくれます。艶が出るとか色が付くとかいうことよりも、表面の潤いのほうがイメージしやすいかもしれません。
そして、この暑い季節のデリケートクリームが、突然の雨にも意外と役立ってくれるんです。
乾燥した肌には水分が一気に吸い込まれていくのと同じく、また暑さで水分が抜けていくのも速くなります。
ところが、表面にデリケートクリームであれ層が出来ていると、それだけでも表面の傷みも違えば水の浸透の仕方も違ってくるんですね。
よくマメに靴を磨いている方だとお分かりのように、クリームだけでも結構水から守ってくれるんです。ただ、ここで気合を入れて色付きの靴クリームで頑張っても雷雨で一発だったりしますし、普段ブラシのお手入れ欠かさずされている方ならそれだけでも全くお手入れしない方に比べて靴の耐久性が違いますから。まずはデリケートをとりあえず時々塗ってあげる一手間を加えてあげてください。

まとめ:何をやっても靴に限らず人間だって辛い季節です。

濡れた乾いたを繰り返せばどんなに頑張ったって負担はあります。それは人間だってそうですよね。今日だって熱中症危険。運動は原則中止だそうです。靴はそんな時でも何も言わずに私たちの足元を守り支え、あらゆるものを踏みながら頑張ってくれています。
突然ものすごく手間をかけようと色々揃えたりすると力尽きますので、手元にあるものから、もしくは手軽に出来そうなものから、ちょっと取り入れてみて欲しいなぁ、と思います。
そろそろ午後に入ったので、私はベランダの梅に要注意です。

その1:革底の靴が突然の雷雨にやられてしまった場合の一手間。

ここで洗うのに必要なものは○○です、となると面倒になっちゃうので。

洗った後は軽く水分を取って、乾かす前に一手間加えます。

カビを作らないための第一歩は、汚れをなるべく残さないこと。

その2:自分の革靴のウィークポイントを知る。

ウィークポイントを予め予防しておく。

私の靴の場合、最も多いウィークポイントは左右屈曲部分コバ付近。

完全に防げるわけではないけれど、革靴は全ての部分が水に弱いわけではありません。

その3:酷暑、突然の雷雨のこの時期に加えておきたい一手間。

お肌と同じで、表面に一層あると違います。

暑い日差しで傷んで乾燥した革に。そしてこれが突然の雨にも役立ってくれる。

まとめ:何をやっても靴に限らず人間だって辛い季節です。

  • その1:革底の靴が突然の雷雨にやられてしまった場合の一手間。
  • ここで洗うのに必要なものは○○です、となると面倒になっちゃうので。
  • 洗った後は軽く水分を取って、乾かす前に一手間加えます。
  • カビを作らないための第一歩は、汚れをなるべく残さないこと。
  • その2:自分の革靴のウィークポイントを知る。
  • ウィークポイントを予め予防しておく。
  • 私の靴の場合、最も多いウィークポイントは左右屈曲部分コバ付近。
  • 完全に防げるわけではないけれど、革靴は全ての部分が水に弱いわけではありません。
  • その3:酷暑、突然の雷雨のこの時期に加えておきたい一手間。
  • お肌と同じで、表面に一層あると違います。
  • 暑い日差しで傷んで乾燥した革に。そしてこれが突然の雨にも役立ってくれる。
  • まとめ:何をやっても靴に限らず人間だって辛い季節です。