[1301-201607] 革靴は嗜好品以前に日常の仕事道具だからこそ、もっと気軽に水洗いをして欲しいと思う。

[1301-201607] 革靴は嗜好品以前に日常の仕事道具だからこそ、もっと気軽に水洗いをして欲しいと思う。

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久しぶりに革靴を水洗い(丸洗い)しました。今回は千葉刑務所謹製靴です。

一昨年秋の府中刑務所文化祭の時から折に触れ取り上げていた千葉刑務所謹製靴。オーダーはしていたものの事情があって受け取りが遅れていたのですが、昨日ようやく受け取りましたのでご報告します。 新聞などで取...
最近はSNS等を眺めていても大手靴修理のお店などが「革靴の水洗い」をメニューの一つとして勧めていたりしますので、比較的一般的にはなってきましたが、まだ多くの方にとっては「革=水に弱い」という印象が強いのではないかなぁ、と思います。
もちろん雨に濡れた後に何もせずに放置したり、扱い方によっては革もしっかり傷みます。ただ、それを言ったらどんなモノでも放置すればどんどんダメになっていきます。人間もメンテナンスを怠れば身体のバランスを崩すのと同じです。
とはいえ、自分の革靴を気軽に水洗い、となると躊躇するのもわかります。実際、簡単ではありませんし、リスクがないわけでもありません。ヘタすればカビたり革自体がダメになったりします。また、時間もかかります。面倒です。けれど、私は「お店に出しても良いので」どんどん洗ってみて欲しいと思います。
なぜなら、多くの人にとっては、革靴は嗜好品以前に日常の仕事道具だからです。

革靴が趣味の私は、日常の仕事道具としての革靴に憧れます。

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私にとっては革靴は趣味です。もちろん仕事上でも履くことはありますが、最近は敢えて革靴を履かなければならない、というわけではありません。けれど好きで革靴を履いています。
日常の仕事道具としての革靴。それは革靴を趣味の一つとして捉えてしまっている私にとっては一生辿りつけない場所です。大げさですが、実際は大したことありません。単に趣味でなければ良いんです。
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何が言いたいか。仕事道具であれば、雨だろうがなんだろうが、履かなければいけないんです。日々履く中で、傷つき、汗をたくさんかき、踵や底が減る中で、雨が降ったから履けない、踏まれたから落ち込む、なんて言ってられないんです。一般的には。(もちろん自分の大切にしているものが雨に濡れたり踏まれれば落ち込みますし、なるべく避けたいのは確かです。)
趣味として何十足も持っていると、それが出来ません。飾っている、保管している時間が長くなる。また、お気に入りの靴はなるべく雨の日やよく歩く日は避けたりしてしまう。それが出来てしまう。もちろん大切なことですが、時々ふと思うのです。
「この靴は本当に幸せなのかな。」

履き込まれた革靴は美しい。そんな靴こそ、お手入れが必要です。

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ちょっと精神論やときめき系入っているかもしれませんが、そんな私にとっては、毎日数足でローテーションしながらもしっかり履き込まれた靴というものに憧れるのです。
履き込まれた革靴は美しいと思います。ただ、残念ながら、そんな美しさを内に秘めたまま、多くの革靴は厚塗りされてしまっているか、傷や汚れが放置されてしまっている。それが惜しい。
傷や汚れがつくのは構いません。いや、普通に仕事道具として使いこめば傷一つつかないことのほうがおかしいと思います。

当ブログは主に革靴の「お手入れ」と「選び方」をメインに書いています。今まで、元靴屋の店員の視点から、店頭で気がついた「店員や靴好きにとっては当たり前だけれど、一般的にはあまり知られていないこと」をいろ...
私が伝えたいのは、仕事道具だからこそ、余計なことはしなくても良いので、その都度傷や汚れを落として、長く長く履き込んでいって欲しいのです。靴の寿命というのは、おそらく多くの人が思っているよりも遥かに長いのですから。そして、そうして気負わず長く履き込まれた靴に値段は関係ありません。
幾らでも歩ける、どこにでも履いていける、足元を安心して任せられる、そして、周りから見ても靴だけが目立たず、けれど素敵だな、と思える、お金では買えない美しさがあります。

脱線しかけているので、本題に戻ります。革靴の水洗いを勧める理由です。

はい、脱線しかけているので、本題に戻ります。革靴の水洗い(丸洗い)です。
なぜ私が「水洗い」をして欲しいのか。冒頭にも挙げたようなリスクがありながらも、それでも勧めたい理由が3つあります。一つ一つ触れてみたいと思います。

暑い日も、辛い日も、大切な日も。履き続けた革靴には多くの汗が染み込んでいるから。

ならそんな汗も思い出として残しておけよ、というツッコミもあるかもしれませんが、履く機会が多ければ多いほど、靴の中には多くの汗が染み込んでいます。いくら乾燥させても、汗の分泌物から汚れ、更には埃までもが積もっています。
カビや傷みの一番の原因は、水そのものよりもむしろ、その水に付随するものだと思っています。雨であれば、雨自体よりも雨の中を歩くことでの靴の汚れを放置してしまうこと。それは汗も含みます。
それらを放置したまま、抜ききれないまま、カビの温床となる環境を作ってしまうこと。湿度。水。そして栄養です。

梅雨ですね。ホント梅雨。この時期革靴好きに限らず嫌なのがカビです。革靴好きには天敵。 なんて言いつつ、私ここ5年以上、カビに全く悩まされていないので、あまり共感できなくてごめんなさい。 何かコツや秘...
普段から履いた後は毎回ブラシと乾拭きを勧める理由も、傷みの一番の原因となる埃を取り除いてほしいからです。(勿論毎回靴に触れることで、靴の細かい部分に気づきやすくなる=意識しやすくなる、というのが一番の理由ですが)
思い切って洗ってしまうことで、これらの汚れから靴の奥に積もった埃まで取り除くことができます。
https://office-kabu.jp/shoes/caring-for-your-shoes/post-8080

普段つい塗りすぎてしまう靴の状態をリセットできるから。

靴というのは趣味になればなるほど過保護になります。気負わず履き込んでいる人の靴ほど、本当は靴磨きではなくお手入れが必要です。

靴磨きが趣味な方、趣味どころか興味すらない方に共通した、革靴に関しての誤解があります。それが「革の本来持っている力を信じていない」ということです。どちらも「大切なこと」を忘れてしまうために、結果として革を傷めてしまっているのです。靴クリームで出る艶は革本来の艶ではありません。この点について考えてみます。
けれどその結果として、多くの人は塗りすぎてしまうのです。試しに自分の革靴を手で掴んでみてほしいのですが、あ、つま先掴んじゃダメです、普通に靴を手にとってみて欲しいのですが、何となくペタっと、もしくは指や手に靴墨が付いてしまいませんか?
どうしても塗りたくってしまったり、頻度が多かったり、適当にクリーナーで落としてはまた塗り込んでいたり、と、人間の肌で考えればかなり過酷な状態に置かれています。毛穴なんて詰まりに詰まっている状態です。
完全にではないものの、思い切って洗ってしまうことである程度の状態まではリセットすることが出来ます。

雨や水が怖くなくなるから。

洗えば良いからです。革靴は所詮革靴です。
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靴に左右されずに、その人が仕事に全力で打ち込めること、そして、大切なイベントなどで靴のことを気にしなくて済むことが大切だと思います。
大切な家族や友人の結婚式から法事、プレゼンまで。雨が降ったから、と「傷んでもいい」雨用の靴を履いてしまっては勿体無い。
そういう時こそ勝負靴を履いてほしい。その勝負靴というのは「一生もの♡」と奮発して十年以上前に買ったきり数回しか履いていない、歳を重ねて既に形も大きさも変わってしまった自分の足には合っていない高級ブランド靴ではなく、自分の大切な時には常に足元にあった大切な一足であってほしい、と思っているからです。
雨が降ったら、洗えば良いんです。時々丸洗いしてしまえば先程から挙げたような靴の状態のリセットにもなりますし、靴も蘇ります。洗えば良い、と思えば雨の日でも足元が気にならなくなる。仕事や大切なイベントに集中できます。

意外と大したことないです。不安なら捨てる予定だった靴で試してみてください。

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水洗いしてみても、実際大したことは起きません。何故なら、困ったことが起きてしまう人はそもそもこれだけ書いても多分水洗いはしないと思いますし、かなりドキドキしながらでも水洗いしてみると、案外何ともないからです。
それでも不安な方には無理には勧めません。けれど、最近では靴の丸洗いをしてくれるお店は結構ありますので、それらを試してみるのも良いかな、と思います。
毎回お金を払って、預けて、となると、先ほどの理由のように「気軽に」「雨を恐れずに」履くには躊躇してしまうかもしれませんが、それでも意外とスッキリすると思います。

専用のお手入れ用品を揃える必要はありません。不安であれば色々訊いてみましょう。

自分で水洗いしてみると、自分の中に凝り固まっていた靴へのイメージや、雨や汚れに対するイメージが、古いクリームとともに表面ににじみ出て水で綺麗サッパリ流れ去ってくれる気がします。
そうして洗ってみた革靴は、確かに手間も時間もかかるけれど、何となく今までよりも身近になった気がしてきます。そうなると不思議なもので、革靴ってかなり履き込んでいても、長持ちするんです。
失敗したって良いじゃないですか。不安なら、既に捨てちゃおうと思った靴で試してみてください。予想以上に綺麗になってしまって、捨てられなくなる可能性大です。
やり方に関しては今回は触れませんでしたが、ここまで煽る以上、きちんとそろそろ文章にしないとなぁ、と思っています。
ちなみに、水洗い用に敢えて専用のお手入れ用品を買い揃える必要はないかな、と思います。いろいろと靴を洗うための専用品がここぞとばかりに出回っていて、確かに便利ではあるのですが、革靴ってそこまで複雑で難しいものではないと考えていますので。私自身、普段のお手入れで使っているものしか使っていません。普通の石鹸使ってますし。
とはいえ、やはり不安もあるとは思いますので、その中でもかなりしっかりと書かれている、当ブログでもお馴染みのShoe*さんのサイトを挙げておきます。
Shoe*: 革靴を水洗い – REGAL 01DRCD –
また、不安な方はGoogle+のコミュニティでもお気軽に相談してください。私が一応オーナーにも関わらず、最近コメント出来ていませんが、毎日チェックはしています。ごめんなさい。

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このブログの文章に興味を持たれたあなたへ。

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革靴が趣味でない方は靴磨きは必要ありません。ただ、帰宅したら「毎日」、その日履いた靴を「1分間」、靴ブラシで埃を落して布や磨き用のグローブでから拭きしてあげてください。それが本書で伝えたい「毎日のお手入れ」です。毎日の歯磨きや洗顔と同じです。靴に余計なケアは不要です。けれど最低限のケアは必要です。

多くの方にとって「靴磨き(お手入れ)って何も特別なものじゃなくて、毎日の歯磨きや洗顔のような日常なんだな」と感じて頂き、より革靴を身近なモノに感じてもらえたら、と願っています。

「アカウントを持って街へ出よう Chromebookとの365日」

続いて、「Chromebook」に関する文章を一冊の本にまとめました。

Chromebookはまだまだ日本では馴染みが薄いですが、Googleが開発したOSであるChrome OSを搭載したPCです。

海外では特に米国の教育市場を中心に急速にシェアを伸ばしてきています。日本ではAppleやMicrosoftが教育市場向けのモデルを出すと、一般的に「iPad対抗」「Surface対抗」といった感じで一騎打ちのようなイメージを持たれがちですが、実際には海外では低価格で半分以上のシェアを獲得している「Chromebook(Google)対抗」を想定した三つ巴の状態となっています。

本書ではこのOSの特長でもあり魅力でもある、

Googleアカウントのみでどこでも身軽に移動、作業が出来るスタイルの提案であり、Chromebookはあくまでそれを実現するための仮の入れ物の内の一つ

という点をベースに、私が感じる魅力について暑苦しく書き綴っています。

是非あなたのスマートフォンやタブレット、Kindle端末などに入れて持ち歩き、気が向いた時に読み返して欲しいな、と思っています。