前回に引き続き、EC Technology社のBluetoothスピーカーのレビューです。今回も商品を提供頂いた上でレビューをしております。
今回のスピーカーは非常に好印象です。こちらを先に聴いてしまったこともあり、「あれ、同じメーカーでもだいぶ音が違うんだなぁ」と気付かされました。前回のS10-BT001も決して悪くはないスピーカーですが、個人的な好みを挙げるのであれば今回のS1021001です。商品名が長い。そして本当にこれで良いのか不安になりますが、ペアリング時にもこの名前で出るので、今回はこれで統一したいと思います。
Bluetooth スピーカー EC Technology ワイヤレススピーカー 12-15時間連続使用 アルミニウム合金素材 高音質 ミニポータブルスピーカースペースグレー
今回ご提供頂いた商品はこちら。
ここ最近EC Technology社のスピーカーのチェックをしていなかったこともあり、私の中でのこのメーカーのスピーカーといえば前回のS10-BT001だったのですが、質感、シンプルさで全くの別物になっています。進化や進歩とはちょっと違う感じです。実際に電源ON時の音も全く違うので。
アルミニウム合金素材のシンプルな本体はなかなかの好印象です。
付属品など基本的な部分は同じですが、本体は非常にシンプル。S10-BT001がツヤありの黒い本体だったのに対して、今回のS1021001はアルミニウム合金素材を使ったつや消しのシルバーです。
ロゴがさり気なく付いているだけ。底面部分は使用時には青く光りますが、決して強い光ではなく仄かな感じです。
背面(どの部分を背面とするのか分かりませんが)にMicroUSB端子が一つあるのみ。至ってシンプルです。
操作は全て底面で行います。といっても大した機能があるわけではないのですが。
電源ONとOFF、ペアリング時の音は控えめ。
前回も触れましたが、ここ最近の私の中でのBluetoothスピーカーの評価基準の第一にあるのが「電源ONとOFF、ペアリング時の音の大きさ」です。
Bluetoothスピーカーはメーカー毎ではなくモデル毎にこの音がバラバラで、明らかに日本の狭い部屋での夜の使用は想定していないのではないか、と思われるくらい嫌がらせのように大きい音を出してくれるモデルも結構あります。それ、音質以前の問題です。使わなくなっちゃうんです。だって私は主に夜しっとりと聴きたい時に使うからです。
メーカー毎ではなく、モデル毎と書いたのは、この音と操作性がある程度幾つかのパターンに分かれていまして、「あれ、このガイダンス音、どこかで聴いたな。操作方法も同じだ・・。」と思って手元の幾つかのスピーカーを起動してみると他社で全く同じモノがあったりします。中身のプログラムはある程度OEMで共有されているのかもしれません。
全く同じプログラムでも本体の構造やモデルによって若干音量に違いはあるのですが、この辺り折角手元にそれなりにBluetoothスピーカーがあるので、パターン毎に分類してみたいな、とも思っています。(簡単なようでいて意外と面倒で後回しになってしまう)
今回のS1021001も以前に聴いたことのある音ではあるのですが、比較的耳障りではありません。控えめ。この点は前回のS10-BT001と違います。あれはちょっと大きい。
単に音量だけでなく、音の種類が耳障りかどうか、というのも好みがある程度出てきそうなので、電源を入れた途端に(音楽を流す前に)イメージ出来てしまうのは分かりやすいかもしれません。
音は悪くない。むしろラップトップPCの横に置いて使っても良いくらい。
音楽を流してみると、これがなかなか良い。実売3千円台でこれだけ出るなら充分だなぁ、といった印象です。使っていて細かい傷が入ってくると分かりませんが、外観の雰囲気も安っぽくないので、ラップトップPCの横に置いて常用しようかな、と思えるくらいです。
実際に私のラップトップPCの横は今このスピーカーを使っています。
出力は5Wなのですが、パッシブ型サブウーファーを搭載しているようで、その辺りも音の印象に影響しているのかもしれません。
重さ自体は外見から受ける印象ほどには「詰まっていない」、意外と軽いのですが、その割にしっかり音が出てくれるのは面白いです。
また、バッテリー容量が1300mAhと、S10-BT001の倍近い(S10-BT001は800mAh)こともあり、80%の音量で12-15時間連続使用可能なのも(実際そこまで長く聴くかどうかは別としても)強みです。
シンプルな外観、予想以上の良音は幅広い用途に使えそうです。
提供頂いてから既に1週間以上経っていますが、この期間ラップトップPCはじめこのスピーカーを使っている時間が多くなりました。枕元にはFendaのBLADE W30を置いているのですが(スマホを若干厚みを持たせたくらいの大きさ)普段使いであれば非常に使い勝手の良いスピーカーです。
細かい操作をする、となれば底面に僅かに3つだけある操作ボタンで行う分、多少面倒ではあるのですがそもそもスピーカーで操作することってほとんど無いので。電源ONとOFFくらいでしょうか。
アウトドア向けであればOMAKERのM5など別の選択肢も出てきますが、普通に使う分には幅広い用途に使えて音もしっかり出てくれる、ということで気がつけば使う機会が増えています。
もしデザインが気に入ったのであれば手元に置いておいて損は無いスピーカー。そうしたスピーカーほど使用頻度は高くなりますし、結果としてお気に入りになると思います。そんな一台としてこれからも使っていきたいと思います。