最近はPokémon Goのブームで改めてモバイルバッテリーの需要が増えているようです。それでなくとも元々スマートフォンは電池の減りも早く、ガラケーを愛用していた人からしてみれば「毎日充電しなければならないなんて」という感覚かもしれません。モバイルバッテリーはやはり手元に一つあると便利なことに変わりはありません。
この分野は需要も大きい分、各社から非常に多くの新商品が短いスパンで出ています。単なる大容量化だけでなく、新しい充電方式(急速充電)や大きさ、デザインなど様々な工夫が行われています。
昨年から幾つかのモバイルバッテリーも提供頂いていたEC Technology社より今回モバイルバッテリーをご提供頂きました。22400mAhという大容量は確かに安心ですが、普段使いとしてはどうなのか。その辺りも含めてレビューしてみたいと思います。
EC Technology 22400mAh モバイルバッテリー 大容量 モバイルバッテリー 3ポート スマホ急速充電器 インテリジェント電源管理IC iPhone/iPad/Android各種機種対応 ブラック&レッド
今回提供頂いた商品はこちら。
22400mAhともなると、同時に充電出来る台数も3台と多くなります。またそれぞれのポート毎に出力も変わってきます。最近のモバイルバッテリーには1WのLED flashlightが付くことが多いですが、今回のような大容量のバッテリーにこそ活きてくる機能なのかな、と思います。
シンプル。すっきり。でも重い。
付属品はケーブルと説明書のみ。説明書は多言語で表記されていて、日本語のページもあります。
手に取っての第一印象は、予想通りかと思いますが、重いです。462g。とてもスマホと一緒に手に持ったまま、という訳にはいきません。
iPhone 6sと並べたところですが、大きさもあります。一般的なモバイルバッテリーの2倍くらいあるでしょうか。
iPhoneにはケースを付けていて、厚みが本来の2倍弱になっているのですが、それでもまだモバイルバッテリーのほうが厚いくらいです。
3ポート出力は複数台使っている方には便利。ただ、持ち歩きよりもむしろ小旅行向きか。
出力ポートは3つ。左から1:iPhone(5V 1A)、2:Samsung(5V/2.4A)、3:iPad(5V/2.1A)です。もちろん表記以外の端末の充電も出来ますが、例えばiPhoneをポート2や3で充電してもiPhone自体が2.4Aや2.1Aで充電出来る訳ではないので、あくまで端末の対応している出力(端末側から見れば入力)での充電になります。
これだけ出回っている端末も幅広くなってきている状況では、(確かにiPhone、iPad、Samsungは主要どころではありますが)むしろ出力の値で表記してくれたほうが使っていて分かりやすいのになぁ、と思いました。
本体への充電はMicroUSB経由。いつどんな頻度で充電するかは悩みどころ。
本体への充電はMicroUSBを介して行います。流石に大容量だけあって、5V/2Aでの充電が可能です。残量のインジケーターは4つのライト(それぞれ25%ずつ。76%~100%で4つとも点灯)で表されます。
以前、Anker製の10050mAhのモバイルバッテリーを取り上げた際に触れたのですが、モバイルバッテリーを選ぶ際にはつい容量に目が行きがちです。
価格差がそれ程ないため、であればより容量の多いほうがおトクなような気もしてしまうのですが、大容量になればその分、重さも大きさも増します。
また、例えば5000mAh程度のバッテリーであれば、1回~2回給電するたびにバッテリー自体を充電すれば良いのですが、10000mAhあたりになってくると、どのタイミングで充電すれば良いのかが悩ましいところです。
給電する度に充電する必要はないのですが、かといって必要になった時に足りないのでは大容量バッテリーの意味がありません。けれど今回の22400mAhともなれば、余程マメに使わない限り中途半端に残った状態で度々充電することになってしまうかもしれません。残量インジケーターが2つ点灯していても、26%~50%となると、単純計算で5600mAh~11200mAh位まだ残っていると考えられるからです。
誰にでも無条件で薦められるものではないものの、一台あると便利なことに変わりはありません。
462gという重さも悩ましいところです。普段からラップトップPCを持ち歩いている方であれば、その半分~3分の1の重さです。ラップトップPC1台を持ち歩くのでも、ほんの100g違うだけでかなり持ち歩きには影響するくらいですし、果たして常日頃から462gのモバイルバッテリーを持ち歩く必要があるのかは、ある程度この容量を必要とするイメージが出来ている方でないと、無駄に荷物が重くなるだけになる可能性も高いと思います。
ただ、その重さと大きさを分かった上で、それでも必要であるという方にとっては非常に心強い存在です。
ちなみに私は、普段スマートフォンを2台以上持ち歩く(+タブレット端末)のですが、それでもブリーフケースのように片手で持つタイプのカバンですと正直重さが堪えるので、基本的には持ち歩いていません。1泊以上の宿泊であったり、何かしら目的があってスマートフォンを使う機会がかなり高いと思われる時でも無い限りは、5000~10000mAhクラスのモバイルバッテリーで十分かな、と思っています。勿論そうした機会(宿泊等)や災害時に非常に心強い存在であることは確かです。
そのような点で、この商品は誰にでも無条件で薦められるものではないものの、一台あると便利なことに変わりはない、そんな立ち位置にある商品かな、と思っています。