2015年後半に提供を受けてレビューしたイヤホンが8つになりました。それぞれに特徴があり、良さがあり、惜しい点があるのは当然ですが、どうしても「提供品」ということもあって、その時点でダメという方もいるでしょうし、また単体でのレビューのため、では何が良いのか分かりにくい、という方もいると思います。
そこで今回は私の中での整理も兼ねて、これら8つのイヤホンそれぞれの魅力を振り返ってみたいと思います。
まずは有線イヤホン2種。どちらもSoundPEATS製。
まずは有線タイプのイヤホン2種。どちらもSoundPEATS(SoundSOUL)の製品です。M20とM10です。
吊しのイヤホンの印象を変えてくれたM20。この上の世界を見たくなるM10。
音質、安定性を考えるのであれば、どれだけ補正技術などが上がってもBluetoothよりもやはり有線。やはりコードがある安心感は大きいと思います。また、作りがシンプルである分、この価格帯であればワイヤレスよりも安いのもポイント。
今まで私の中で実売1,000円台の簡易梱包の吊しタイプのイヤホンは、何度も触れていますが「出先で断線やイヤーチップなどを紛失して必要に迫られて仕方なく」適当に選ぶものだと思っていました。最近はスマホにも標準でそれなりのイヤホンが付属してきますし、iPhoneのイヤホンは別途購入すると4,000円程かかります。
M20とM10、価格差は1,000円程度ですので、基本的にはM10をお薦めします。音に拘りのない方であればこの価格でこれだけ聴ければ充分だと思います。質感も違いますし、また専用ケースも付いていますので。
普段ワイヤレスイヤホンを使っている方でも一緒に1つ入れておくと何かあった時に便利です。
ワイヤレスイヤホン6種。3メーカーそれぞれの特色あり。
続いてワイヤレス(Bluetooth)イヤホン、ヘッドセットです。レビューしたのはSoundPEATS(SoundSOUL)3種、EC Technology製、Omaker製がそれぞれ1種ずつの計5種です。
また、種類は大きく分けて3タイプ。「耳の内側にはめるタイプ」「耳に引っかけるタイプ」「その他」、実売価格は2,000円~4,000円です。
ワイヤレスイヤホンは中のチップセットが同じものが複数メーカーから色違いなどで出ていることが多いようで、どのメーカーが目に飛び込んでくるかはほぼ縁のようなもの。価格の差がそれぞれ僅かにありますが、Amazonですとこまめにタイムセールにかかっていることがあるので、使いたい、欲しいときがタイミングだと思います。
耳の内側にはめるタイプ4種:付属品、デザインや色の好みで。
音の違いに関しては正直ほとんど感じられませんでした。デザインや色の好み、付属品の有無で選んで問題ないと思います。
SoundPEATS QY9とEC Technology H-07は同じ「CSR8645」チップセットを使った製品。大きさ、フォルムは同じです。違いはデザインと色。価格差はほぼ付属品の有無と思って良いと思います。
スポーツで気軽に使うのであればEC Technology H-07です。価格が2,000円台、本体色が黒と蛍光の黄色、コードが蛍光の黄色。フィット感も良好ですし音も気に入りました。
普段使い(通勤通学からOFFの日まで)も考えているのであれば、専用ケースも付いて、あまり目立たない落ち着いたつや消しの黒の本体を持つSoundPEATS QY9だと思います。専用ケースにはポケットもついているので、先ほど挙げた有線タイプのイヤホンとセットで持ち歩いても良いと思います。
操作は全て右耳側のマルチファンクションキーでほぼ行うので(ボリュームと曲送り、戻しは別)長押しと複数押しにそれぞれどういう機能が割り当てられているかのチェックは必要です。
Omakerのこのモデルは黒と赤という私にとっては好きな色の組み合わせだったことがまず気に入りました。更に、ジョギングなどスポーツで使おうと思われている方にとってはアームバンドも付いて実売2,500円前後というのは助かります。
このリストバンド自体なかなかよく出来ていて、最近ユーザーからの希望も多かったということで単体販売を始めたようです。
5.5インチくらいまでのスマホを入れることが出来て、イヤホンホール、またキーホルダーもあるなかなか便利なアームバンド。実売999円なので、既に気に入ったイヤホンがある方には良いと思います。イヤホンも一緒に、ということであれば最初からOM-HP100として買ってしまったほうがお得です。
現在Amazonでは在庫切れ(再入荷予定は無し)のQY8。この中では唯一電源ボタンが非常に大きいのが特徴。どうしても電源も含めたマルチファンクションキーが小さめで複数の機能を持たせる(電源ONとOFF、通話やリダイヤルなど)ことが多いので、慣れていないと久しぶりに使ったときに少し戸惑います。そうした操作性の点でこのモデルはなかなか好印象だったのですが。少々残念です。
耳に引っかけるタイプ:フィット感はなかなかに良好です。
私がレビュー依頼を頂いた製品はほぼ上記の耳の内側にはめるタイプのものでした。これが1番スポーツなどの用途では外れにくい、ということなのでしょうか。
ただ、ここで挙げるQ9Aのような耳に引っかけるタイプも勿論あります。そして、これが結構フィット感が良い。点で支えず耳にかけるので重さ(というほど重量はありませんが)が分散するのか、耳にしたときの重量バランスが良い。どちらも耳障りな感じはありませんので、好みで選んでしまって良いと思います。
イヤホンで細かい操作や通話も考えているのであればQ800です。
予想以上に快適だったのがこのタイプ。画像だけ見ると大げさで邪魔になりそうですが、最も使いやすく快適でした。何かケースに入れて持ち歩くというより首にかけたままにしてしまうのが楽です。重さもほとんど感じませんし、襟元に隠れてしまいます。
このタイプの良さは本体の面積が増えることで、操作ボタンがそれぞれ独立していること。またマイクを口元に近づけて使えるので、通話も考えているのであれば断然お薦めです。どうも単に耳にはめるタイプのイヤホンだとマイク部分が口から遠い気がして私は通話までイヤホンに求めていない(むしろ無くて良いくらい)のですが、このヘッドセットは便利だな、と思いました。
首にかけているので落ちる心配もありませんし、出来ればこのタイプでもう少し音質の良いイヤホンが付属してくれれば(悪くはないのですが)嬉しいな、と思います。
この中で特に利用頻度の高いものを最後に挙げてみます。
まずはやはりM10。
ワイヤレスイヤホンの便利さ、そして音質の問題なさと気楽さは非常に魅力的なのですが、やはりこのくらいのイヤホンは1つ手元にあるととても便利。かなり重宝しています。あまり荷物を持たない日でも、このイヤホンに付属していた専用のケースにこのイヤホンだけは入れて持ち歩いています。
ワイヤレスイヤホンは少し使わない日が続いたり、充電を忘れると、肝心な時に使えない心配(MicroUSB端子なのでスマホ同様モバイルバッテリーで充電出来ますが)がありますが、その点コードタイプのイヤホンは安心です。
そして意外に思われるかもしれませんが、Q800です。
私、肝っ玉が小さいので、音楽を聴いている時にイヤホン側で着信があると焦ってしまうのです。これは今回は触れませんでしたがBluetoothスピーカーでも同じ。ただ、そんな時でも安心して通話出来るとしたらQ800です。また普段から首にかけっぱなしにしていても邪魔になりませんし、スマホをいちいち手に取らなくても通話が出来るのは時として便利です。
あとは意外性、というところも大きかったかな、と思います。これ、明らかに邪魔そうなのに、実際はとても便利、というギャップが気に入っています。
それぞれに魅力のあるイヤホンですが、スポーツや普段使いと用途に合わせて無数にある選択肢の中から選ぶのはなかなか手強いと思います。あくまでここで挙げた製品は8つに過ぎませんが、何かしら参考になれば嬉しいです。