私、現在MVNOは2社契約しています。(OCN モバイル ONEとDMM mobile)それぞれ音声付3GBプランとデータSIMプラン1GBで使っているのですが、特に不満はありません。2社契約する必要があるのか、という悩みはもちろんありますが。Softbankも契約継続していますし。
[0865-201507] MVNO導入から半年。いま私が改めて選ぶとしたらどう組み合わせるか。
4月以降MVNOの各社がデータ通信容量の増量を行いまして、私もOCN モバイル ONEが従来の2GBから3GBに増量されました。これは素直にありがたかったです。当初2GBで充分だとは思っていたのですが、使ってみると月によっては意外とオーバーする時があったので。
続いて、DMM mobileが価格の改定を行い、若干安くなりました。DMMmobileは業界最安値を謳ってレッドオーシャンに飛び込んでいますからね。ただ、私、幾らに下がったのか全く気にしておりませんでした。会員なのに。
MVNOって便利なのだけれど、まだまだ途上なので人を選ぶ。
もともとほとんど通話もせず、もしかしたら携帯の番号すら不要なのではないか、くらいの使い方だった私にとっては、単純にデータ通信7GBで5000円+諸々合わせて7〜8千円という大手キャリアはMVNOを知ってしまうと非常に無駄な気がしていました。
[0633-201502] 自分の携帯の使い方と金銭感覚を振り返ったら、改めて数字に弱いスマホ弱者だと思った話。
この時点では私にとってはMVNOは安さ以上に、私にとっての適正価格の象徴のようなイメージだったんです。7GBなんて使わないのに5000円前後を固定か、全く使わなくても(5MBまでというお情けはあっても)2000円は最低かかるデータ通信料金。その辺りは昨年末辺りから何度か書いてきました。
[0654-201502] 今後を考えてSoftBankのプランをパケットし放題に変更しました。
それから半年、自宅がWi-Fiなことも非常に大きいのですが、少なくともMVNOで不便は感じていません。
ただ、人に薦められるかと言えば、やはり悩ましい所。遅い場所では遅くなりますし、まだまだ不安定感が拭えない。それも含めての価格設定でもあり、そこが大手キャリアの今まで大量に設備とブランドに投資してきた結果として持っているブランド価値だとは思います。
誰かにMVNOを薦めるとき、決め手がないんです。
あ、それは別にどこかが突出している必要はないんですよ。突出すればMVNOの場合は却ってその会社の回線だけ重くなったり使い勝手が悪くなる可能性も高くなりますし。それよりも気になるのが、特徴がないんですね。顔があまりない。
先日の記事で私4社挙げましたけど、正直誰かに訊かれたら、好きなの選べば良いよ、くらいしか言えません。
一番の理由は、まだMVNO各社は格安、価格、という面でしか特徴を出せず、そのため家電量販店の「他店より1円でも高い場合は」と同じような状況に陥ってしまっているからです。MVNOを選ぶ人はとにかく安さを求めている、みたいな。
もちろんぷららLTEモバイルの無制限など所々に面白いものはありますが。
よく見てみないと違いが分からないくらい、どのMVNOも今のところ同じに見えてしまうんですね。余程趣味か、こういうブログを書いているかでもしない限り、じっくり見ないと分からない違いになっています。ということはそれくらい横並びの状態とも言えます。
ぷららモバイルLTEの定額無制限は面白いな、とは思いました。実際今後これが継続していけるのかは気になりますが、速度を3Mbpsに制限しての用途は、PCなども含めたテザリング用途にはピッタリです。
でもこの横並びの状況、打ち破るのが何か新しい魅力なら良いのですが、より料金プランを難しくした上での価格競争のように見える動きだけであったら、結局大手3キャリアの横並びと同じで、その単に廉価版に過ぎなくなってしまいます。
例えば私の場合。「夫婦でシェアしたい。通話はほとんどしない。けれどiPhone外でも使うよ。」
今思いついたところを挙げるとこんなところです。これで、けれどなるべくコストを抑えたい、というパターンです。
通話もよくするのであれば、このままSoftbankでもありかな、と思います。高いですけどね。iPhone 6以降はVoLTEに対応していますが、確かに妻と電話で話をするときは音が良い。ハッキリ分かる。これは流石です。
で、コストは夫婦二人で端末代除いて14000円くらいですよね。通信量は7GBずつ。でも妻で3〜4GB、私も3GB弱です。
シェアしたい、というのは、大体月々の夫婦の通信量が把握できていますし、二人別々にそれぞれに枠を与えられるより、共有してしまったほうが無駄がないからです。ドコモあたりはこれがありますが、やはり結局3キャリアは高くなってしまう。10000円超えは必至です。
となると、この条件で考えると、今てっとり早く分かるとすれば、IIJ系のIIJmioとDMM mobileです。
前回も書きましたが、このままさほど違いがなければ結局それくらいの選択基準になる。
ファミリーシェアが出来て、音声SIM複数枚含めて計3枚まで持てて、余った分は繰越が出来る。で、通話はほとんど考えていない。で、安く、となると、iPhoneにしたければ次回SIMフリー版買って、夫婦でどちらかです。この2社の違いはDMMmobileが最近になって15GB、20GBの大容量プランも出してきたところくらいです。
IIJmio高速モバイル/D 音声通話機能付きSIM ファミリーシェアプラン
ということで、私たち夫婦は今のところSoftBank年契約中ですし、割賦も今一括で残債払った上でMNPしてまで変えたいという強烈な動機と気力はないので、もう少しこのままいくと思います。ただ、タイミング(年契などの)が来た時点でどちらか(IIJmioかDMM mobileで夫婦でシェア)即移行したいと二人で話してはいます。
ファミリーシェアなら○○、大容量なら○○、高速通信なら○○、安さなら○○みたいな個性が出せますか?
今、各社とも会員獲得に必死だと思います。会員が減れば会社として存続出来ない可能性もある。だから高い紹介料やとにかく値段の安さを前面に出してなんとか増やそうとしています。でもね、余程気合入れないと違いがわからないんです。面倒くさくなっちゃう。
まぁめんどくさい人はそもそも大手キャリア行っとけ、って話かもしれませんが。
だから似たような、しっかり調べても一長一短どころか結局ほとんど魅力の違いが分からない横並び状態が続いてしまう。これってとても勿体無いです。却って多少他のMVNOより高くてもうちは安定して速いですよ、とか、何枚SIM持とうが、追加SIM料金は発生しませんよ、とかとにかく夫婦や家族でシェアしたいならうち来てください。無駄を一切省いてシンプルな料金設定で、音声付SIM4枚セット20GBシェア(繰越あり)他は何もありませんが、それで大手キャリアの半額で行きます、みたいな色が欲しい。
そのほうが私も色々手を出してみやすいし、人にも薦めやすい。またその時の生活スタイルに応じて自由に契約できるし、場合によっては複数社同時に契約しても良いと思っているくらいです(今実際してますしね。ムダもありますが。)
大手キャリアのSIMロック解除が結局足踏みどころか後退して横並びで終わってしまったこともあってか、何となく下火になりがちですが、こんな時こそMVNO各社にはちょっと敢えて価格競争とは全く違ったオーシャンに踏み込んで行って欲しいと願っています。
その誰もいないブルーオーシャンは、却って誰もいなさすぎて命の危険があるかもしれませんが、私はそういうMVNOをこそ応援したいと思っています。