妻の友人でもある、西村陽子さんは、特定非営利活動法人パルシックの農業支援で、2012年2月から石巻で地元のお母さんたちと野菜や花を作り、それらを販売しています。
特定非営利活動法人パルシック(PARCIC) | フェアトレードを通じて人と人が助け合う「民際協力」を重視するNGO
西村さんは元々アラブの子どもとなかよくする会として活動もされていて、昨年妻が世田谷で西村さんをお呼びして、イラクの料理教室と、石巻で育てた生葉を使った藍染めのワークショップ、また西村さんの活動報告をして頂きました。
アラブの子どもとなかよくする会
アラブの子どもとなかよくする会については、検索すると1ページ目に出てくるこちらのサイトあたりが有名なのかな。
「アラブの子どもとなかよくする会」ってどうよ – 愛・蔵太の気になるメモ(homines id quod volunt credunt)
この辺りについては、私は何とも言うことは出来ません。実際に何度かお会いしている、妻の友人としての西村陽子さんしか知らないので。
NPOの活動も大変だと思います。昨年石巻に来た時は、ちょうどその少し前に、復興支援のNPOの代表が支援金を横領して話題になった頃。私もよく食べに行くお店で、後ろのおばさまたちが「NPOなんて、ホント何してるかわからない怪しい集団」と話しているのを、何度か耳にしてきましたし。
実際、あの事件の後、石巻に入っていた各NPOも、助成金などの使い方の指導がかなり厳しくなってしまったために、人件費がほとんど払えないようなところも多かったそうです。
NPOといえばボランティア、自分と自分の生活を犠牲にして活動するもの、というイメージか相変わらず強いと思います。多くの人にとっては、NPOなんて、自己犠牲とボランティアのイメージで、それ以上考えることもないし、敢えて普段意識することもないんだろうなぁ、と改めて思いました。
ちなみに妻がチェルノブイリやイラクに医療支援に入る時には、往復の渡航費は出ても、滞在期間中は給料は出ません。妻は看護師ですが、もしその期間日本にいて働けばそれなりに収入はあります。現地には医師もその間休暇やスケジュールを調整して入るわけですが、当然給料はなし。となれば、生活のことや仕事のことを考えると、なかなか継続的に活動するのは難しいと思います。よく生活を犠牲にして、と言いますが、自分と家族の生活の不安とストレスを感じながら、良い活動が出来るのか。けれどそのお金すら出にくい。
震災復興の募金がなかなか使われず結局余って無駄にされてしまっていることも、またうまく機能していないことも、遠く離れた場所で募金しているだけだともどかしく、腹立たしくも感じるとは思うのですが、現場は現場で、必要な時にはお金も人も足りず、人件費を払うということですらなかなかお金が下りず、自分たちの生活を犠牲にしなければ出来ないというもどかしさや悩みも多くあることも、現場と募金や寄付金をする人との感覚が近くなることで伝わり、少しずつ解消されれば良いな、と願っています。
そんなこんなで、いよいよ藍の定植です。