[0586-201501] 隆慶一郎作品がいつの間にやらKindleで出ていたので嬉しすぎて涙が出た。

[0586-201501] 隆慶一郎作品がいつの間にやらKindleで出ていたので嬉しすぎて涙が出た。

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明後日29日の23時59分までAmazon.co.jpで開催中の、角川書店 冬の大型フェア
何か買われましたか?
私は以前触れましたが、現時点で18冊購入しています。
6割が西村京太郎、3割が内田康夫、ほか1割です。

[0574-201501] 角川書店 冬の大型フェアで60%OFFの西村京太郎と内田康夫作品を大人買いする。

そんな中、Kindleの書籍を色々見ていて私の思い入れのある作家の作品がいつの間にやらほぼKindle版になっていましたので、今日はそのご紹介。

0488-201501_Kindle02

「花の慶次」から入った世代ですが。

私と同世代のジャンプ世代はこの原作よりも「花の慶次」「影武者徳川家康」の印象のほうが強いと思うのです。特に「花の慶次」は未だに何かと人気がある作品。

その原作が「一夢庵風流記」です。

作者である隆慶一郎さんの経歴についてここで触れると熱く長くなるので、とりあえずwikipediaその他に譲るとして。癖のある作風なので、その解釈や登場人物はじめ好みは分かれるとは思うんです。

ただ、好きな方は基本的に実際の歴史がどうかは別として「徳川秀忠嫌い」になりますね。「柳生嫌い」とか。そう見えてきてしまうんです。自然に。

あ、隆慶一郎好きのあなた、今苦笑いされましたね。

その辺についてはきちんとご自身で判断して欲しいのですが、色々な意味で私の歴史観に大きな影響を与えてくれた作家さんです。

網野義彦さんの世界が好きな方は入りやすいかもしれませんね。

登場人物とともに描かれる当時の人々の生活に惹かれる。

先ほど網野義彦さんの世界、と書きましたが、隆慶一郎さんの作品で魅力的で活き活きと描かれているのが「漂泊の民」「道々の輩」である海民、山民、遊女、白拍子、博打打ちなどの世界です。

私も小学生、中学生の頃は、戦国時代、江戸時代といえばありきたりのイメージしか持っていなかったのです。それが武士と農民。士農工商。その程度のモノです。

元々子どもが好きになる歴史といえば戦国時代、あとは明治維新辺りでしょうか。戦国時代といえばお侍さん。武士、大名です。

そう思い込んでいた私にとって、これら「漂白の民」「道々の輩」が織りなす世界というのは新鮮であり、あ、この時代ってただ単に偉くて戦争している大名と武士と、搾取されている農民というわけではないのだ、と思ったのです。

何とも馬鹿らしい歴史感覚ですが、実際学校で習う歴史なんてその程度です。けれどそれが正しい、それしか無いとしか思わないんですね、子どもは。

江戸時代といえば私にとって士農工商しかなかったわけですが、実際は鎖国された中で非常に豊かな文化が育まれていた。そんなことすら普通に勉強した程度では分からない。

そんな歴史観に新鮮な風と、新たな興味を沸かせてくれたきっかけが一連の隆慶一郎さんの作品だったのだと思います。

大作も勿論好きですが。

隆慶一郎さんといえば「影武者徳川家康」「捨て童子・松平忠輝」「一夢庵風流記」などの上下、上中下巻に分かれる大作が比較的有名で、私も非常に好きです。
ただ、個人的にオススメしたいのが「死ぬことと見つけたり」「見知らぬ海へ」などの未完に終わってしまった作品。

そして吉原に興味を持たせてくれたこの二つ。「吉原御免状」「かくれさと苦界行」です。

まぁ、どれ読んでもハズレはないんですけどね。

中でもここでは「見知らぬ海へ」を挙げたい。

そんな中でも私がまず挙げたいのが「見知らぬ海へ」。マイベスト。

何故「見知らぬ海へ」なのか。これ、私も読むまでは単に隆慶一郎さんの作品の一つだから一応読んでおくか、程度のものだったんですよ。向井水軍にそれ程興味持ってませんでしたし。

水軍自体にあまり興味がなかったと言えるかもしれません。知らなかったんですね。

けれどこれほど海戦、そして海の男たちの生き方を活き活きと書かれてしまうと、ね、もう。

そして他の作品に比べると比較的気軽に読める。気負わず読めるんです。

Amazonのレビューで「エンターテイメント」と書かれている方が結構いるのが分かる気がします。

残念なことはこれから一気に世界へ(江戸初期ですが)広がっていくところで、隆慶一郎さん自身が亡くなってしまうのです。惜しい、あまりに惜しい。

それは「死ぬことと見つけたり」にも言えることですが。未完で終わってしまった。

まずは肩の力抜いて、読んでみて。

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まだ隆慶一郎さんの作品の触れたことのない人は、気負わずこの辺りのエンターテイメント作品から読んでみて欲しい。で、ハマったら、有名どころに入っていって下さい。

どれも世界観、歴史観は共通しています。

そして、昔ハマった人は、改めてKindle版で読み直してみて欲しいです。読み直しましょう、一緒に。昔と違ってKindleならあの分厚い本を持ち歩かなくて済むんです。

ということで、まずは「見知らぬ海へ」。あまり向井正綱に興味が沸かなければ「吉原御免状」からいってみてください。