意識して確保しようとしている時点で本当に好きではない、という突っ込みもあるかと思いますが。
時間が無いわけではなく、気持ちが何となく余裕が無いんでしょうね。つい実用書やビジネス本でないと落ち着かないのは。けれど、そういう時こそ意識して一時間でもまとまって確保してみると、そんな焦るほどでもないことに気付くんです。何より楽しい。
忙しくないときは、半分現実逃避だった小説が、今は私の世界を広げてくれています。
今回は私が何度も読み返している、現実逃避の10冊をご紹介。
おすすめの本なんて、人それぞれあって、更に10冊なんて少なすぎるのですが、今回は私が現実逃避したくなったときによく読み返す本をご紹介します。
もう、定番中の定番ばかりです。けれど、定番や古典の名作って、有名過ぎて読まず嫌いしてしまったり、何となくあまのじゃくになって読まなかったりすることが多いと思うのです。
それはあまりに勿体ないと思います。名作には名作になる理由と魅力があるんですね、やはり。
もうテレビでも散々やっていて知らない人のいない古典。八つ墓村じゃなくても横溝正史の有名どころであれば何でも良いのです。
私が何故好きか。推理やトリックはあまり重視していません。その小説の時代背景や雰囲気、舞台となる地域の当時の空気などを勝手に思い浮かべながら、想像や好奇心を広げていくのが好きなんです。
八つ墓村、いいじゃないですか、こういう今、東京にいたら普段想像もしない、地方の村の閉ざされた世界。
江戸川乱歩も有名どころはどれも。全部雰囲気重視です。これ、恐かったなぁ。当時の町の雰囲気とか私は知らないので、想像するしかない。それがまたたまりません。
そして読み終えた時には、当時の風習や偏見について、もっとしっかり調べてみたくなるのです。
いきなり宇宙に飛びました。先日も書いたハードSFの傑作。宇宙好きにはたまりません。読むのなかなかパワー要りますが。それだけの価値ありです。
[0413-201412] ジェイムズ・P・ホーガン「星を継ぐもの」がKindle版で発売されたので、大変に嬉しくて全米が泣いた。
今度はアメリカに飛びました。フロスト、いいですよ。私、ほのぼのとしたアメリカの街の中で普通に繰り広げられる事件とか大好きです。平和で。人が殺されて平和も何もありませんが、全体に漂う世界観は、何度も浸りたくなるんですね。クリスマスですし。
松本清張!私は30代です。昭和の時代背景はあまり分かりませんが、SEIKO 5に昭和の戦うお父さんを思い浮かべてしまうように、もっと深く知りたいと思ってしまうのです。近いようで遠い昭和の雰囲気を知るにはとても良い一冊です。
新宿の探偵といえば沢崎です。このシリーズ大好きなのですが、今回は直木賞を取った時のこの作品。私にとって、この小説を知るきっかけになったのは、何故か大学生の時にはまった探偵神宮寺三郎です。
リング、先日久しぶりに読み返しました。もう、面白かった。確か最初に読んだ時はたまたま大学生の時、実家に帰って二階の部屋で一人で留守番していた夕方で、怖くなって泣きそうになった、覚えがあります。若かったです。今回もお風呂で髪洗えませんでした。
これも良かったなぁ。一昔前の、まだニューヨークの治安が悪かった頃が舞台。私の知らない昔の輝いていたアメリカ。強く熱く汚いアメリカ。憧れのアメリカ。
この空気悪そうな、暗くて汚くて、ちょっとギラギラした感じのアメリカの世界に浸りたくなった時はこれです。
西村京太郎はもう高校生の頃からの定番です。もうどれでも良いんです。旅したくなったら。鉄道の旅がしたくなったら。実家まで普通列車でのんびり帰りたくなったら。ちょっと時間が出来たら。あまり深く考えずに、この世界に逃げましょう。
最後は内田康夫です。浅見光彦シリーズ。これも西村京太郎と同じです。最近、完結したんでしたっけ?一区切りというか。少し寂しいです。永遠の33歳でいて欲しかったのですが。これも同じです。水戸黄門と同じで、いつもそこにある世界です。
途中で収拾つかなくなる小説の世界
これ、するぷろから更新しました。もう途中から色々と読みたくなって、思い出してしまって、収拾つかなくなりました。やっぱり小説は良いですね。
古本屋で買えば捨て値で買えてしまうのですが、個人的にはKindle版で買って欲しい。せっかくそれぞれ少しずつKindle版が出てきたので。
Kindle片手に、のんびり一日、色々な世界に浸るのは、当時書籍ではまった時とはまた違った味わいがあると思います。