今年の手帳、というわけではなく、普段使いをしている測量野帳。私は昨年の12月からHZK Leatherの定番の一つ、測量野帳2冊用カバーを使っています。
気がつけば今年もあと3ヶ月で終わり。そろそろ手帳の季節になります。この時期になると気分を変えて、新しい気持ちで、手帳カバーも新調しようと思われている方も多いと思います。そこで、10ヶ月使ってみたHZK測量野帳2冊用カバーの魅力を書いてみたいと思います。
以前に書いたHZK測量野帳2冊用カバーについての記事はこちら。
大きな表情の変化はないけれど、よく見ると10ヶ月なりの使用感が出てきました。
使われている革は「100%植物タンニンなめしヌメ革」です。アニリンという溶剤で仕上げているのですが、サイトにも「こちらはクリアと呼ばれる溶剤で膜を張る加工のものですので、染め加工だけのヌメ革とは仕上がりが異なります。」とあるように、一般的にイメージされている変化の大きいヌメ革とは表情はだいぶ違います。
10ヶ月使ってきましたが、クリームに関しては、ほとんど使っていません。最初に1〜2回塗りましたが、あまり浸透していく感じではなく、表面に艶を出す用途が大きいかな、と思いましたので、それ以降は乾拭きだけにしています。革は基本的にはクリーム以上に普段からしっかり乾拭きしてあげることのほうが大切です。
傷もそれなりに入りましたが、表面が剥がれるような状態ではありません。
よく見ると(光に照らしてみると)擦れ傷はそれなりにあります。ただ、普通に使っている分にはほとんど気になりません。また、革自体がだいぶ縁の部分が柔らかくはなってきているので、そうした全体としての馴染み感は出てきたのかな、とは思います。
このカバーの魅力は、革の表情よりもむしろ気負わず使えるところ。
ちょっとした擦れ傷や水滴程度では(放置は良くはありませんが)ほとんど表情を変えないその安心感こそが、この手帳カバーの魅力かな、と思います。
勿論革の色によっては染みが多少目立つかもしれません。私の使っているのが黒ということもあって、変化が分かりにくいのもあると思います。
ただ、この10ヶ月間、普通に使ってきましたが、普通に使えるんです。革ガーとか、傷ガーとか気にせずに、気軽に鞄に入れて、思いついた時に取り出せる。持ち歩きに気を使わなくて良い。これは測量野帳にも通ずるところがあると思います。そもそも何故測量野帳にカバーが必要なのか、という方もいるかと思いますが、気軽に使うと1冊使い終わる頃には背表紙の角の辺りが破れてきたりすることもあるので。
勿論、「気負わず使える」のと、「雑に使う」のは全く別です。
細かいオプション選択が出来て、価格も手頃なところも魅力です。
サイズも含めて一から作ってもらうことも出来ますが、定番の形にオプションを加えるだけであれば、例えばこの測量野帳カバーであれば、2冊用でも1冊用でも値段は同じ。5,900円+オプションです。
革とステッチの組み合わせからペンホルダーの数、位置、外側ポケットやフェイス部分ライン入れまで、かなりの選択肢があります。
ただ、測量野帳に使うのであれば、最小限のオプションでシンプルに使うのが一番かな、と思います。
細かい部分はメールで質問することも出来ますし、ブログも不定期ながらなかなかに魅力的です。
革製品にあまり興味がなかったり、敬遠している方にこそ試してみて欲しいカバーです。
12月に入ってから手帳カバーも、と考えると、大抵注文も殺到している時期なので完成が年明け、場合によっては2月になってしまうことも多いと思います。ちなみに今確認してみたら、既に10月初めのこの時点で「かなり混み合っています(4〜5週間)」。革製品や手帳好きにもさり気なく人気があったりするので、有名になってきたのでしょうね。
私も今回妻の誕生日に合わせて測量野帳カバーをオーダーしようと思っていたのですが、バタバタしている内に過ぎてしまいました。仕方ない、クリスマスに間に合うように密かにオーダーしておこう。
[0966-201508] 拘って気負っている限り辿りつけない境地に妻は既にいる。コクヨS&T 測量野帳を妻も普段使いし始めた。
革好きでなくとも、いや、革製品にあまり興味がなかったり、お手入れが面倒じゃないか、と敬遠している方にこそ、試してみて欲しい手帳カバーだな、と改めて思いました。
【HZK Leather】革 ノートウェアをカスタマイズ!オーダーメイド 手帳カバー・ブックカバー・システム手帳・聖書カバー