[かぶ] Samsung Chromebook Plus到着。印象としてはASUS Flip C100PAの後継的なモデル。

*2023年(令和5年)10月1日からステルスマーケティングが景品表示法違反となる、所謂「ステマ規制」が施行されました。当ブログの方針についてはこのサイトについてをご参照ください。

*当ブログではGoogle Adsense、Amazonアソシエイト等アフィリエイト広告を利用して収益を得ています。収益はこのブログの運営維持のために充てさせて頂きます。

[かぶ] Samsung Chromebook Plus到着。印象としてはASUS Flip C100PAの後継的なモデル。

シェアする

15日に手元に届いたSamsung Chromebook Plusについては、既にLife Style Imageにて使用感と外観についてのレビューを行っています。

https://office-kabu.jp/chromebook/samsung-plus/post-36678
https://office-kabu.jp/chromebook/samsung-plus/post-36761

日本から購入された方も少しずつ手元に届いてきているようですので、これから各方面で使用感のレビューが出てくると思います。個人的な印象としては、米アマゾンにおいて最初期のレビューが星1つに偏っていたものが、時間が経つにつれて少しずつ星5つが増えてきたように、「第一印象としては個性と粗が目立ち思わず勢いで星1つや2つをつけたくなる」時を経て、使っていくうちに「意外と良いかも、と星4つや5つが増えてくる」状況に近いかな、と感じています。

良いモデルだとは思うのですが、今回Samsungがかなり力を入れてプロモーションを行ったこともあってか、前評判が高いあまりに実際に使ってみて、まだベータ版でもあるGoogle Playストア対応等々、「思っていたほどではなかった」という印象が強くなってしまったのかな、という気もしています。

現地日時2017年2月10日、2日後に新作Chromebook、Plusの発売を控えたSamsungがサンプルを貸し出した(と思われる)Chromebook Proのレビューが様々なネットメディアで同...

ただ、実際には本体内部を開けてみても、米国FCC認証マークはあっても、EUのCEマークや日本の技適マーク等は一切なく、保証についてもUSA ONLYだったりと、完全に米国市場のみをターゲットにしている印象。内部通信モジュールも全く新しいモノですし(Chromebookで一般的に使われている汎用のモジュールではないため、まだ日本でも技適認証が通っていない。)このあたりのチグハグ感は少しだけ意外でした。

モデル自体は私自身もそれなりに気に入っています。ただ、3:2(最大解像度2400×1600)の液晶、Chromebookとしては初めて標準でPENスタイラスが付属、対応など新しい部分はありながらも、CPU自体はRockchip製の(新型とはいえ) RK3399 を載せ、Octane 2.0のスコアも10,000を切るなど、基本的な使い勝手としては従来の普及型Chromebookとほぼ変わらない印象。

最大解像度は確かに2400×1600と12.3インチという液晶の大きさを考えると高精細で、また非常に発色も良い美しい液晶ではありますが、この解像度だと現時点ではAndroidアプリがフルスクリーン時には真っ黒になってしまって表示されないため、解像度自体を下げざるをえず、となると実用解像度で考えると競合のASUS Flip C302CAのFull HD(1920×1080)とさほど変わらなかったり、と思っていた以上に普通です。

CPUがCore m3になってくると快適さもかなり変わってきますのでまた面白くなってくるのですが、現状のCPUだとRockchip製特有の現象なのか、ASUS Chromebook Flip C100PA同様、AndroidアプリとしてのMicrosoft Officeアプリ(Word、Excel、PowerPoint)が対応していなかったり、と惜しい部分もちらほら。タッチパッドも若干反応が悪く、キーボードも悪くはないものの若干軽いタッチ感で好みも分かれるところです。

と、ここまで書くとあまり評価が高くないように感じられるかもしれませんが、そのあたりが冒頭でも触れた米Amazonでの最初期のレビューの印象と似ている、と書いた点です。こうした印象がまず最初に来るので、期待度が高ければ高いほど、なんとなく物足りなさと期待はずれ感も湧いてきます。それは私も同じです。

ただ、液晶自体の精細さ、美しさや3:2という縦にも広い画面の使い勝手の良さ、更に本体自体の薄さや軽さなど、非常に魅力的な部分もかなりあります。360度回展型ヒンジを備えたコンバーチブルタイプということもあり、C302CA以上に軽く、タブレットの延長としても意外と使えるのかな、という印象も。そう考えるとASUS Chromebook Flip C100PAの後継的なモデルを求めていた方には、現行FlipのASUS C302CAよりもよほどFlipらしいとも言えます。

ASUS Chromebook Flip C100PAは10.1インチという手頃さと軽さは非常に魅力的で今でも好きなモデルですが、若干パワーが弱い(Rockchip製CPUの惜しいところ)のと、解像度がもう少し高ければ、という部分が今求めるとなると感じてしまうのも正直なところです。

価格としては$449と日本円にすれば送料その他合わせれば6万円近くになってしまうのですが、Flip後継を探されていた方には非常に相性の良いモデルですし、Chromebookに初めて興味を持った方にとっても十分に魅力的だと思います。

ただ、今までもChromebookを使ってこられて、そこからの進化、ステップアップを考えられている方であれば、現状ではASUS C302CAか、4月発売予定であるPro(Samsung Chromebook Pro)を選択肢に入れられても良いのではないか、と思っています。

ASUS C302CAはここでも度々取り上げていますが、数日前から突然私の環境ではGoogle Playストアが消えたり、とまだまだ若干不安定感を残してはいます。ChromebookにおけるGoogle Playストア、Androidアプリの対応に関しては、残念ながらまだまだこれからと思って気長に待つのが良いのかな、と思います。