2024年2月14日、ASUS JAPANはコンシューマー向けとしては国内初となるChromebook Plusモデルを複数台発表、発売開始しました。
当ブログでは各モデルのサンプル機を予めお借りしておりましたので、使用感等をレビューしていきます。
前回、Intel第12世代Coreプロセッサー搭載の14インチクラムシェルモデルであるChromebook Plus CX34(CX3402)をレビューしましたが、
今回はAMDのRyzen 3 7320C / Ryzen 5 7520Cを搭載したコンバーチブル(液晶がヒンジを中心に360°回転して、テントモードやスタンドモード、更にタブレットモードとしても使える)タイプのモデルである、ASUS Chromebook Plus CM34 Flip(CM3401)を見ていきます。
ASUS Chromebook Plus CM34 Flip (CM3401) | Chromebook | 法人向けノートパソコン | ノートパソコン | ASUS日本
ASUS Chromebook Plus CM34 Flip(CM3401FFA)
前回のCX34では「Chromebook Plusって何?」といった部分にかなりの字数を割いてしまったので、今回は割愛させて頂きます。興味のある方はそちらをご参照いただければと思います。
Chromebookが発表された15年近く前から「普通に存在していた」そうしたハイスペックモデルを敢えて今後は別カテゴリーとして「通常のChromebook」とは分けて「Chromebook Plus」とした、とイメージしてもらうのが一番分かりやすいのかな、と思います。
この基準はあくまでハードウェアスペック上の要件であって、そこにはAI専用のNPU搭載とか、何か特別なハードウェアが組み込まれている訳ではありません。
なので、前述のように「既存のハイスペックChromebookの一部には、同様に要件を満たしているモデルが(国内でも既に)あり、それらは既にOSのアップデートによってPlusとして動いている」ということです。
では単なるハイスペックなだけのChromebookなのか、と言われると、現時点(文章作成時点:2024年2月)では「9割方そう」という印象です。
同日発表発売のCX34との主な違いとしては、
品名 | ASUS Chromebook Plus CM34 Flip | ASUS Chromebook Plus CX34 | |
CPU | AMD Ryzen 3 7320C | AMD Ryzen 5 7520C | Intel Core i3-1215U |
メモリ | 8GB LPDDR5-5500 | 8GB LPDDR5-4800 | |
ストレージ | 128GB NVMe | 128GB UFS | |
液晶 | 14” 1920x1200 IPS グレア |
14” 1920×1080 IPS ノングレア |
|
インターフェース | USB3.2(Type-C/Gen1) x2 USB3.2(Type-A/Gen1) x1 HDMI、microSDスロット |
USB3.2(Type-C/Gen1) x2 USB3.2(Type-A/Gen1) x2 HDMI |
|
質量 | 約1.85kg | 約1.46kg | |
タイプ | コンバーチブル | クラムシェル | |
ペン対応 | USIペン対応/付属(本体収納) | 非対応 | |
バッテリー駆動時間/充電時間 | 約14.5時間 / 約2.9時間 | 約13.5時間 / 約2.9時間 | 約9.6時間 / 約1.9時間 |
自動更新ポリシー | 2033年6月 | 2032年6月 | |
価格 | 79,800円 | 104,800円 | 79,800円 |
価格が同じでありながら細かい部分を見ていくと、このCM34 Flipのほうが色々な面で「ストレージも良いし、機能的にも増しててお得」感があるのですが、この後触れていくように、実際には「同価格になる」それなりの理由がありますので、今回はその辺りを中心に書いていきたいと思います。
スペック:同価格のPlus CX34と比べて、コンバーチブル、ペン対応などてんこ盛り。ただその分気になる点も。
まずはスペックから。といっても前項で既に大体のスペックは記載していますので、既にお腹いっぱいな方はこの項は飛ばしていただいて大丈夫です。
品名 | ASUS Chromebook Plus CM34 Flip(CM3401FFA) | |
CPU | AMD Ryzen 3 7320C | AMD Ryzen 5 7520C |
メモリ | 8GB LPDDR5-5500 | |
ストレージ | 128GB NVMe | |
液晶 | 14” 1920x1200 IPS グレア | |
ほか | 無線LAN:IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax Bluetooth 5.3 |
|
バッテリー駆動時間/充電時間 | 約14.5時間 / 約2.9時間 | 約13.5時間 / 約2.9時間 |
インターフェース | USB3.2(Type-C/Gen1) x2 USB3.2(Type-A/Gen1) x1 HDMI x1 ヘッドホン出力/マイク入力コンボポート microSDXCメモリーカード、microSDHCメモリーカード、microSDメモリーカード |
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サイズ | 約319.6mm(幅) x 235.3mm(奥行き) x 20.7mm(高さ) | |
質量 | 約1.85kg | |
自動更新ポリシー | 2033年6月 | |
価格 | 79,800円(税込) | 104,800円(税込) |
ASUSのラップトップPCの液晶に関しては基本TFTとなっていて、型(IPS、TN等)の記載はないものの、今回は「Plus」モデルということで、IPS確定です。視野角は水平、垂直ともに170°。
今回もPlusの基準(最低要件)のモデルではあるものの、それでも海外設定「399ドル(=約6万円+税)から」であるPlusのモデルで、市場規模も圧倒的に違う国内、更に個人向け市場で、USIペン対応のコンバーチブルタイプとしてこの価格に抑えてきたのは、CX34同様に好印象です。
数日前にX上でアンケートを取ったのですが、84名の方に回答頂きまして、
久しぶりに訊いてみたいので。
もし日本で個人向けにChromebook Plusが発売されるとしたら(スペックはとりあえずGoogleの示す基準辺り)大体幾らくらいなら購入候補に入りますか?
ほか、「こんなモデルなら幾らまでなら出す」みたいな意見があったら教えて下さい。
— おふぃすかぶ.jp (@OfficeKabu) February 11, 2024
半数近い方が「65,001円〜80,000円」と回答されていることを考えても(79,800円は8万円ギリギリではありますが)比較的悪くない、むしろ頑張った設定なのではないか、と思います。
実際、しっかり円安になっているここ最近と違って、まだ1ドル110円台前後だった時期でも、このあたりのスペックのモデルは10万円前後が一般的だったことを考えると、そこで一般ユーザーの「購入候補に入る」価格帯(普通は若干乖離する)に寄せてきているのですから、忖度云々ではなくASUS JAPAN、GJです。
また、基本的には一般的なノートPC(液晶が最大180°まで開く)であるクラムシェルタイプよりも、360°まで開き、タブレットのようにも使えるコンバーチブルタイプ、更にUSIペンなどに標準で対応するなど、オプション項目が増えるほど、基準となる価格よりも上がりがちです。
そうした中、クラムシェルタイプのCX34と同じ値段(Ryzen 3モデル)というのは面白いな、と思いました。このあたりはIntel製プロセッサーではなくAMD製プロセッサーを採用したことによるとは思うのですが、その影響がどの程度出ているのか、次で見ていきます。
ベンチマーク結果:同価格のPlus CX34に比べると控えめ。またバッテリー駆動時は1~2割低下。
ということで、ここではChromebookでお馴染みの幾つかのベンチマークの結果を、他のスタンダード、もしくは人気のモデルと比較してみます。
基本的にはChromebookのパフォーマンスに大きく影響するのは「CPU」と「通信環境」です。後者は各ユーザーごとに環境が異なるため判断が難しいのですが、CPUに関しては一応指標となる定番のベンチマークが幾つか存在しています。ベンチマークがすべての指標になるわけではなく、実際の場面というのはもっと多種多様ではあると思うのですが、ここでは目安として判断材料の一つとお考えください。
今回比較対象として、以下の2モデルを選びました。
- Lenovo 14e Chromebook
2024年2月時点での「無印」現行普及価格帯スタンダードなChromebookの基準と考えている、Intel N100プロセッサーを搭載したこちらのモデル。
「Plus」とどの程度違うのか、という比較としても最適かな、と思い、こちらを選択しました。 - ASUS Chromebook Plus CX34
本日同時に発売された同じ「Plus」モデルであるこちら。搭載プロセッサーがIntel第12世代Core i3-1215U、更にRyzen 3モデルは価格も同じということから、比較対象として分かりやすいと思い、選びました。また、今回はAMD Ryzen搭載モデルということで、ベンチマークスコアを2段に分けています(上段がAC電源接続時、下段がバッテリー駆動時)。以前、同じAMD Ryzen搭載モデルだったLenovo ThinkPad C13 Yoga Chromebookをレビューした際に、バッテリー駆動時のパフォーマンスが半分から3分の2くらいまで落ちる、という現象が起きたため、その辺りが果たして改善されているのか、というのが気になった、というのが理由です。
ASUS Chromebook Plus CM34 Flip | Lenovo 14e Chromebook | ASUS Chromebook Plus CX34 | ||
CPU | AMD Ryzen3 7320C | AMD Ryzen5 7520C | Intel N100 | Intel Core i3-1215U |
ブラウザーベンチマーク | ||||
Octane 2.0 | 55,172 50,277 |
56,963 51,856 |
40,287 | 82,844 |
Speedometer 2.0 | 180 169 |
180 178 |
120 | 276 |
CrXPRT2 | 164 139 |
169 142 |
134 | 181 |
Androidアプリ版ベンチマーク | ||||
Geekbench 5 | single : 988 multi : 3,549 |
single : 1033 multi : 3,763 |
single : 862 multi : 1,586 |
single : 1,462 multi : 4,870 |
PCMark Work 3.0 | 13,209 11,884 |
13,429 12,376 |
9,634 | 13,060 |
3DMark – Sling Shot Extreme | 1,990 1,627 |
2,085 1,822 |
3,266 | Maxed Out ! |
3DMark – Wild Life | 1,916 / FPS 11.47 2,076 / FPS 12.44 |
1,943 / FPS 11.64 2,138 / FPS 12.81 |
2,204 / FPS 13.20 | 7,093 / FPS 42.48 |
ChromebookではChromeブラウザー上で作業を行うことが多くなります。そのためベンチマークもブラウザーベンチマークを中心に評価されます。上記の表の内、最初の3つがそうしたブラウザーベンチマークです
1番めのOctane 2.0はChromebookではお馴染みのベンチマーク。既に古くなってしまっているのですが、今までずっと使われてきたこともあり、過去のモデルの測定結果なども蓄積されていますし、そうした点でもChromebookのパフォーマンスを比較するのに今でも重宝するベンチマークです。
2番めのSpeedometer 2.0はAppleのWebKit開発チームが公開している、モダンなWebアプリケーションのための応答性ベンチマークになります。
3番めのCrXPRT2は最近使われるようになりました。Chrome拡張機能として使うことが出来、Chrome OSの総合性能を計測できる、HTML 5ベースのベンチマークテストになります。
繰り返しますがベンチマークスコアはあくまで一つの指標に過ぎません。ただ、客観的な数値として、継続的に複数のモデルを比較する目安としては分かりやすいかな、と思いますので、参考程度にご覧いただきたいのですが、
今回、思った以上に
- 価格差が2.5万円ある割に、Ryzen 3モデルと5モデルの差が出なかった。
- 同じPlusであるCX34と比べてもそこそこ差があり、N100搭載の「無印」モデルも比較対象に入れても良いくらいの差
- 多く使われるであろう「バッテリー駆動時」は1〜2割パフォーマンスが落ちるので、更にN100との差は縮まるかも。
Intelモデルがバッテリー駆動時に全くパフォーマンスが落ちない訳ではないと思うのですが、今まで多くのモデルを計測してきた限りではそこまで顕著な落ち込み具合はありませんでした。
これはAMD Ryzenモデルが「バッテリーの消費を抑えるため」に敢えてバッテリー駆動時にパフォーマンスを若干下げている、という可能性もありますので、ハッキリしたことは言えません。
また、実際にそこまで体感で差が出るか、というと、もうこのあたりのスペックのモデルになってくると、余程ガッツリ使う方でもない限り「気持ちと感覚の問題」の部分もあると思います。実際、この辺りのスコアであれば、数年前ならハイエンドモデルだったわけですから。
ただ、価格も合わせて検討した際に、同価格のCX34とRyzen 3モデルを比べた時に、これだけ差が出ること、また、そこから更に数万円価格を上げてプロセッサーをRyzen 5にしても微差しか変わらないということは、今回心に留めておいても良いのかな、と思います。
外観とインターフェース:CX34同様、こちらも上質感のある落ち着いた色合い。ファンはそれなりに回る。あと、やっぱり「重い」。
さて、Plusとしての実際の使用感については、繰り返しになりますが前回CX34のレビューの中盤「使用感」の部分をご参照下さい。この辺りはスペックに差があっても、実用上は大きな違いはありません。
今回このモデルを実際に使っていく中で「いやぁ、Chromebook Plusって凄いな」と感じるような部分というのは敢えて挙げるものはありません。
ただ、では必要ないのか、というとそういう意味ではなく、それだけの性能が担保されているモデルであるということは、今後こうした機能をGoogleを始めとしたメーカー側が加えていく際にも、当然それを快適に動かせる、活用出来るのは、それだけの負荷に耐えられるスペックを持っている「Plus」モデルである必要がある可能性が高くなります。
実際この辺りのスペックになれば、現時点で「Plusだから出来る」限られた機能に関しては、特に不自由なく出来ることに変わりはないので。
ということで、外観とインターフェース類について見ていきます。
本体カラーは「ジンク」、調べてみたら「zinc」で亜鉛のことのようです。
ダークグレーっぽい色味ですが、光の辺り具合によってライトブラウンっぽい印象もあり、個人的にはなかなか好印象でした。
底面はCX34以上に広めの吸気口(排気口は本体背面)があり、
やはりファンレスモデルではないので、多少の処理でも時々ファンが廻る音がします。ファンレスが好きな方にとっては気になる部分かもしれません。
コンバーチブルタイプのため、電源ボタンとボリュームボタンは左側面にあります。同じPlusモデルであるCX34と比べると、USB3.2(Type-A/Gen1)が1つ減っているのが若干気になるところ。
右側面。このモデルはUSIペン対応なこともあり、こちら側に収納型USIペンがあります。また、同じPlusモデルであるCX34に比べると、左右の端子バランスは均等に配分されている印象。こちらにHDMI端子やオーディオ端子があり、CX34では省かれていたmicroSDスロットもあります。
今回何よりも気になったのは、やはり「重さ」です。
液晶サイズ14インチでコンバーチブルとなれば仕方ない部分もあるのですが、約1.85kgとなると、持ち運ぶのもなかなか手強いですし、何より肝心のタブレットモードなどにしても、手に持ち続けるのがなかなか手強いと思うんです。
前半で、同じPlusモデルであり、Intel Core i3-1215Uを搭載したCX34との違いを表にしましたが、
品名 | ASUS Chromebook Plus CM34 Flip | ASUS Chromebook Plus CX34 | |
CPU | AMD Ryzen 3 7320C | AMD Ryzen 5 7520C | Intel Core i3-1215U |
質量 | 約1.85kg | 約1.46kg | |
タイプ | コンバーチブル | クラムシェル | |
バッテリー駆動時間/充電時間 | 約14.5時間 / 約2.9時間 | 約13.5時間 / 約2.9時間 | 約9.6時間 / 約1.9時間 |
Intelプロセッサーに比べて、公称バッテリー駆動時間は約1.5倍(体感でも確かに持ちは良いと感じました)である点は魅力的ではあります。
ただ、重さで約400g違うとなると、充電器1つ分になります。
また、先ほどベンチマークの項でも触れた通り、このRyzenプロセッサーでも、やはりバッテリー駆動の際には1~2割スコアが落ちますし、そうなるとCX34よりもエントリーモデルのN100寄りのスペックになってきます。バッテリーの持ちを活かせるのは、外で充電環境のない場所。
そう考えると、持ち運びが「重い」、スペックも「バッテリーだと少し落ちる」となると、それなら自宅で給電しながらAC駆動で動かした方が良くないかな?という気もしてしまうので悩ましいところです。
確かにコンバーチブル、USIペン対応であることは、人によっては大きな、欠かせない魅力ではあると思うのですが、重さを考えると「バッテリー持ちも良くて持ち運びに向きます」とは言い難いですね。
キーボードとタッチパッド:バックライト付きは好印象。タッチも柔らかく、個人的に好み。
続いてキーボードです。
各キーのサイズバランスはPlus CX34とほぼ同じですが、タッチ感がこちらのほうがフカフカした柔らかい感じがありました。
従来のペチペチ系ASUSキーボードを望む方はCX34のほうが合うかもしれませんが、個人的にはこのキーボード、結構好きです。
しかもCX34と違ってこちらは地味にキーボードバックライト付き。
ここ最近のASUSのモデルは全体的に白っぽい筐体やキーボードが多い上に、フォントも白いので、明るい場所で見づらくなるだけでなく、キーボードバックライトが自動で点いてしまうと、更に見づらくなってしまう、という欠点があったのですが、
今回のこのモデルでは元々の本体カラーが「ジング(亜鉛)」ということもあって、光ってもフォントがしっかり見えるのは好印象です。
タッチパッドはPlus CX34と特に変わりなく、この辺りの価格相応のタッチ感です。格別反応が悪い、という感じもなかったので、特筆すべき部分はありません。
液晶:1920×1200(WUXGA)16:10の画面比は地味に嬉しい。明るさは若干控えめ。
液晶については、さり気なくFHDではなく1920×1200、画面比16:10となっています。縦に120ピクセル広いのですが、これは地味に嬉しいですね。
タッチ対応でグレア液晶なのは好みの分かれるところ。これについては悪くはないのですが、直前に比較対象として明るさもあり反射低減されたノングレア液晶を搭載したPlus CX34(こちらはFHD)の画面を見てしまっただけに、少し印象は薄いです。
こちらのPlus CX34の液晶がノングレアにもかかわらず、クッキリしていて明るさもあり、見やすかったんですね。
なので、本来であれば鮮やかさのあるグレア液晶である今回のCM34 Flipのほうが綺麗に見えても良いのですが(映り込みはあるものの)、ちょっと全体的にインパクトが弱いかな、と感じました。悪くはないんですが。
まとめ:Plusモデルが欲しいけれど、Flip機能やペン対応は外せない。重くても持ち運び時のバッテリーを重視したい、というならアリ。
ちょっと今回は微妙な評価に感じられたかもしれません。
すべてPlus CX34が同時に出たのが悪いです。Flipやペン対応が悪いわけではないんですが、どうしても総合で比較してしまうと、お値段ほぼ同じでどちらを選ぶ?となると、やはりPlus CX34を推したくなってしまう。
それは、あちらのまとめでも触れましたが、あのモデルに
Chromebook Plusのスタンダード、現時点での指標として充分にオススメ出来る一台
という印象を、価格も含めたトータルバランスとして感じたからです。
そこを基準にしてしまうと、色々悩んでしまうんですね。
確かにそこにFlip機能やUSIペン対応、収納可能で標準で付属、キーボードバックライト付き、とオプションが付いて、バッテリーの持ちも良く、それなのにお値段同じ、となれば、普通ならこのモデルのほうがオススメしたくなるんです。
ただ、どうしても気になってしまったのが、それらのプラス要素が、「重さ」「比較した時のパフォーマンス」といったマイナス部分を払拭するほどのインパクトがなかった。
むしろだからこそ、同じ値段で出せた、とも言えるのかな、と。
では、Ryzen 5のモデルの方はどうか、と言われると、ベンチマークスコア的にも微々たる差しかなく、実際体感速度もほぼ変わりがない。でいながら当然バッテリーの持ちは若干落ちる。なのにお値段は2。5万円上がって104,800円と10万超えしてしまう、となると、
Plusモデルが欲しいけど、Flip機能やペン対応は外せない。重くても持ち運び時のバッテリーを重視したい
という明確な理由がないとなかなかオススメしづらい部分もあるな、と感じています。逆にそこが外せないなら当然コチラのモデルになります。
悪いモデルではないんです。ただ、時期とタイミングが少し悪かった。
ただ、勿論こちらがカッチリハマる方もいると思います。その点で「使う人を選ぶ」モデルかな、という印象です。
また私の場合も結局2週間程度、また今回はPlus CX34やCM30 Detachableと合わせて試用させて頂いていたこともあり、どうしても使用頻度に差が出てしまった(自分にとって使いやすいモデルの使用時間が長くなってしまった)のも文章に表れているかもしれません。その意味では客観的ではないので、あくまで主観のかなり入った個人の感想として捉えて頂ければ、と思います。
むしろ個人的には、このモデルの方が馬鹿売れして評価もうなぎ登りで「かぶの言うことってアテにならないなw」と言われてしまうくらいに、今回私が気づかなかった部分での評価が購入されたユーザーの中から出てきてくれると良いな、と願っています。
ASUS Chromebook Plus CM34 Flip (CM3401) | Chromebook | 法人向けノートパソコン | ノートパソコン | ASUS日本
Ryzen 3 7320C搭載モデルはこちらで販売しています。
ASUS Store(エイスース ストア) – ASUS Chromebook Plus CM34 Flip (CM3401FFA-LZ0194 / CM3401FFA-LZ0211)
Ryzen 5 7520C搭載モデルはこちらで販売しています。
ASUS Store(エイスース ストア) – ASUS Chromebook Plus CM34 Flip (CM3401FFA-LZ0194 / CM3401FFA-LZ0211)
ASUS Chromebook Plusご購入でオリジナルPCケースが必ずもらえるキャンペーン
購入対象期間は2024年2月14日(水)~5月31日(金)まで。応募受付期間は同6月14日(金)までとなります。特設サイトはこちら。
ASUS Chromebook Plusご購入でオリジナルPCケースが必ずもらえるキャンペーン
シンプルにChromebook Plusのロゴが入っただけのケースともいえますが、こうした製品の販売でオリジナルのロゴ入りPCケースが貰えるのはChromebookでは珍しいです。いや、私自身普通にこれだけを理由に買いたくなりました。別途ASUS公式オンラインショップ等で販売してくれませんかねぇ。
発売日当日、夜19時からの定期ライブ配信で、今回の3モデルについて実機を動かしながら喋ります。
今回は国内の個人向けとしては初(アップデート対応機種を除く)のChromebook Plusモデルということで、「そもそもChromebook Plusって何?」と思われている方もいると思います。
また、こういうモデルって実際に動いているところを見るのが一番伝わりやすいかな、と感じていますので、本日19時からYouTubeチャンネルのほうで雑談ライブ配信を行います。
(このためだけにサンプル貸出期限を2日延長してもらった)
一応普段は毎週水曜日19時からはChromebookとクラウドゲームサービス(GeForce NOWとXbox Cloud Gaming)を使ってPCゲームを遊ぶライブ配信を行っていますが、今週は発売日と重なりましたので、折角の機会ということで、本日発売のこれらのモデルと、今回国内個人向け市場では初(アップデートの提供を除く)となるChromebook Plusについて、リアルタイムでご視聴頂く皆さんとお話出来たら、と思っています。
「○○を動かしたときの動作感はどうですか?」
「○○はどんな感じでしょうか?」
「Androidゲームの○○を検証してもらえませんか?」
みたいなコメントを頂けたら、その場で試せるのもライブ配信の良さかな、と。とはいえ普段そこまでリアルタイムで視聴頂いている方も多くないチャンネルではありますので、特にコメントや質問がない場合は、発売日当日時点での私の各モデルの印象や感想、更に実機を動かしている様子をお届けします。
平日の19時という時間帯ですので、なかなかリアルタイムでの視聴は難しいと思いますが、もし興味を持たれた方はアーカイブでご覧頂ければ、と思っています。
一人で黙々と喋り続けるのも寂しいので、是非ラジオ感覚でご視聴頂けたら、と思ってます。