Googleのスマートフォン、Pixel 3、Pixel 3 XLが発売されました。私はドコモ版のPixel 3 XLを入手しました。
このスマホの魅力については既に様々な方がレビュー、レポートされていますので、今回は折角なのでおふぃすかぶ.jpらしく、Chromebook、特にPixelbookと合わせた活用法について触れてみたいと思います。
といっても、特別新しいことではなく、既にPixel 2スマホの頃から一応使えてはいたのですが、最近Chrome OSも70に上がったりする中で、途中相性の問題等も出てきていますので、改めて現時点(Chrome OS 70)の状況を書いてみます。
SmartLock for Chromebook
SmartLock for Chromebookに関しては、Pixelbookに限った話ではなく、以前からChromebookの全てのモデルで、Androidスマホとの組み合わせで一応利用は出来てはいました。
ただ、元々何かと端末同士の接続に相性の出やすいChromebook、モデルによって、またスマホとの組み合わせによって、またその時の気分や運によって使えたり使えなかったりすることも多く、それだったら反応する前にさっさとパスワード入力してサインインしてしまった方が速いこともあって、あまり活用されてはいませんでした。
詳しい使い方については上記リンク等もご参照頂きたいのですが、OSがアップデートされるたびに場所が時々変わっていまして、現時点では「設定」→「画面ロックとログイン」にこの項目があります。ちなみにこの項目に入るには再度アカウントのパスワードの入力が必要です。
更にSmartLock設定には再度パスワードの入力が必要。
意外と面倒です。
ただ、せっかくのPixelスマホとの連携、以前の数多あるAndroidスマホに比べれば恐らくChromebookとの相性は良いはず。めげずに先に進みましょう。
設定を開始すると、このような画面が表示されます。あとは指示に沿って進めていくだけ。途中、再起動が必要だったり、最初の一回のサインインや、設定したChromebookとは別のモデルで最初にサインインする際には一度パスワードの入力が必要だったりしますので、その点だけ注意が必要です。あと、今回はPixelbookですんなり、その後も特に不便なく毎回しっかり機能してくれていますが、未だモデルによっては相性が出る可能性もありますので、一応ご了承下さい。
そしてもう一つ注意が必要な点があります。それが下の画面。
なんか似たような日本語が並ぶのでいまいち分かりにくいのですが、これ、SmartLockを反応させる時点でのChromebookとAndroidスマートフォンの距離の設定です。私は画面の通り「非常に近い」にしていますが、これだとサインイン時にPixel 3 XLを、
ほぼPixelbookのキーボードの上に置くくらいでないと反応してくれません。ただ、この方が毎回「この距離なら反応するかな?」とかいちいち気にせずともとりあえずPixelbookの上に置いときゃ100%反応すると分かるので、気分的に楽です。
Pixel 3とPixelbookのInstant Tethering(インスタントテザリング)
こちらも一応Pixel 2の頃から話題にはなっていた機能です。Pixelbook発表の時にもちょっと取り上げられたかな。上記SmartLock for ChromebookでPixelbookとPixelスマホを連携させている場合、Wi-Fi環境になくとも自動でPixelスマホとテザリングしてくれます。
最初の一回だけPixelbook側、Pixelスマホ側両方ともに承認が必要です。また、
データ用SIMだと難なくインスタントテザリングができました。問題はn141でした。Pixel3でテザリングするにはiPhone用のSIM⇒汎用SIMに切り替えが必要
— タケイマコト (@pcefancom) 2018年11月3日
こういった例もあるようなので、その点だけ注意が必要です。
ちなみに我が家のPixelbookではいつ頃からか忘れましたが、あるバージョン以降このインスタントテザリング用の
モバイルデータ項目が消えてしまいまして、使えなくなってしまいました。そこで一度おなじみ試験運用機能「chrome://flags」からこの項目を復活(enbled)させています。
ということは、もしかしたら他のChromebookでもここ弄れば使えないこともない(もしくは今後使えるようになる可能性もある)のかもしれませんね。試せていないので分かりませんが、表示されている方は特に触る必要はありません。
PixelbookもPixel 3も、Googleの今考えている方向性を体感できる、という点で魅力的な端末です。
写真のように、私は基本的にはバッテリーのことも考えて別途モバイルルーターを持ち歩いてしまっていますが、SmartLockとInstant TetheringがPixelbookとPixelスマホの組み合わせに限らず普通にどのChromebookとAndroidスマホでも相性の問題なく気軽に使えるようになったら、また使い勝手が変わってくるのではないかなぁ、と思っています。
確かにChromebook自体にLTEモジュールが搭載されることは利便性を大きく向上はさせますが、元々手軽に使える、そして手頃な価格で端末に依存せずにアカウントを持ち歩く感覚で自由にモデルを使い分けられることもChromebookの良さと考えると、2〜3万円の価格アップとともに、そのモデルでしか使えないLTE通信機能が必須なのか、と言われると、個人的には悩ましいところだな、と思っています(「LTE機能はよ」と言っている方の多くが意外と「でもChromebookは高くなったら魅力半減。安いから良い」と言っているのも矛盾とまではいかないものの、難しくさせている部分なのかな、とも思いました。)
今回日本でもようやく発売され、正式に使えるようになったPixel 3、Pixel 3 XL。私はこの2台はPixelbook同様、単純なスペック表の数字だけで比較判断してしまっては勿体無い、魅力の半分も分からない端末だと思っています。
その辺りは今回の内容とはズレるため回を改めたいと思いますが、是非Chromebook同様見た目やスペック表だけに惑わされず、試してみて欲しいな、と思っています。