2ヶ月間の長期レンタルによるレビューの7回目。レンタル開始から半月が経過しました。正直、題名の通りです。些細な部分よりもトータルの使いやすさが光る良モデルだと改めて思います。もうそれに限ります。
なにせ自宅でも「レビューのノルマがあるから」という理由ではなく(それ自体は既にあっさり先月中にクリア)アーロンチェアーでのWindows PCや、立ち机でのChromeboxを差し置いてこの半月完全にメインになっています。僅かなWindowsが必要な作業を除いてほぼFlipしか使っていません。意識的にこれを使いたがっている、と書いても大げさではないくらいです。
そこで、半月経った時点での私が敢えて意識的に使ってしまっている理由について改めて挙げてみようと思います。
邪魔にならない、目立ち過ぎない。10インチChromebookは私の理想のサイズ。
もうまずはこれしかないかな、と。10インチって小さくて扱いづらいかと思ったのですが、ギュッと濃縮されたような全体のフォルムと画面サイズが思ったよりも「詰まっている」感じがして良いのです。そして、何より持ち運びやすい。
Chromebookで1kgを切る機種は日本ではザッと見回した限りではありません。これが大げさな鞄などを必要としなくても気軽に持ち歩く気にさせてくれます。ほんの僅かな大きさと重さの違いにも関わらず、これが大きく違うのでしょう。
キーの大きさは小さいのかもしれないけれど、キータッチが心地よい。
私は今のところキーミスはほとんどないのでストレスを感じていません。ただ、人によっては使うキーが小さいので誤入力をしてしまう、などストレスを感じるかもしれませんが。
それよりも私が挙げたいのがこのキーの感触の良さ。大きな音も立たず、かと言って押した感触が薄いわけでもなく、押していて気持ち良い。もう感性の問題なので、これをどうこう表現するのも難しいのですが、私としてはこのキーボードでなら幾らでも長文を入力できそうなくらいに馴染んでしまいました。
ドヤリングしたいわけでもないけど、デザインかなり良いよね。
Macbookに似てる、とか色々言われるかもしれませんが、これ、素直に良いですよ。安っぽさを全く感じません。これも大きいかなぁ。Acer C720も悪くはないのですが、このFlipはバランスも、光が当たった時の表情も悪くない。
デザインとは少し違いますが、IPS液晶の映りも何度も触れましたが綺麗ですしね。ボヤケた印象がないのは、単に液晶パネルだけが理由ではなく10インチとサイズ自体が小さくなったことで、解像度の割に10インチで見るとより締まって見える、といった効果もあるのかもしれませんが。
そして、音はノートPCと考えたら全く不満はありません。すっかりGoogle Play Musicのお世話になっています。
些細な部分ではあるものの、最後に一点だけ。
些細な部分な上に、それ以上にトータルの使いやすさのほうが優っているのであまり気にしてはいないのですが、とはいえやはり気になるといえば気になる部分。それが、若干の動作の不安定さ。
時々Googleアカウントでのログイン後にGoogleドライブを開こうとしたら「ログインできませんでした。」と出て、再起動(再ログイン)が必要になったり、同じ2GBメモリのAcer C720では全く気にしたこともなかった複数タグを開いた際の動作のモタツキが若干あったり、と挙げていけば気になる部分はあります。
この辺りは今後の更新などで改善されれば良いのですが、モタツキは難しいかな。そうした点ではこのモデルではメモリが4GBあっても良かったかなぁ、と欲は出てしまいます。あとは、使い勝手が良いと、つい色々贅沢な使い方(音楽流しながらブログ更新時に参考にするためにYouTubeを幾つか開く、など)をしてしまいたくなるので、そうなると若干パワー不足を感じてしまうことも。
そうした点では、Flip、360度回転なんてしなくて良いので、その分のコストを下げて、その代わりにこのサイズ、この質感でもう少しスペックを上げたような、もう王道というかスタンダードなChromebookが欲しいな、と思ってしまいます。ワガママですね。
レンタル期間はあと1ヶ月半ありますが、適度なところで自腹で一台購入してしまおうと思います。非常に良モデルです。
Chromebook Flipに関する過去のレビューはこちら。