今日は午前中から食事と移動以外の時間はほぼFlipを触っています。まだ4時間程度ですが、バッテリー残量はまだ65%、推定4時間27分くらいはまだ使えるそうです。こうした使い方でもほぼ夜まで一日保つのでACアダプターを毎日持ち歩かなくて良いのは大きいですね。これもChromebookの魅力の一つだと思います。
さて。今回はレビュー3回目にしてようやくFlip独自の魅力でもある4つのスタイルについて取り上げてみます。
内容に入る前に正直な気持ちを言えば、私はFlipに関しては、この4スタイルを押し出していることが良くもあり勿体無くもあると思っています。何故なら、私にとって4スタイルは今日まで全く心に響いていなかったからです。
私が当初Flipで嬉しかったことは、10.1インチIPS液晶で約890gという点だけでした。
ASUS Chromebook Flipが提案するChromebookの4つのスタイル。
さて、今回のこのFlipの4スタイルについて、魅力を感じている方はどれくらいいるのでしょうか。Flipは昨年開催されたASUSのChrome Cafeで出たこんなご意見を元に作られたモデルでもあります。
1kgを切ってタッチパネルを搭載したChromebook。ここから発展させてFlipが生まれた訳ですが、そもそも素朴な疑問でもあるのですが、
890gのChromeOSの10.1インチのタブレットって何に使うの?
10インチのタブレットって各社出していると思うのですが、それぞれに10インチタブレットだからこそ出来ることを押し出していると思うのです。でも、キーボードも標準で搭載して1kgを切ったとはいえ890gのタブレット、しかも使えるのがChrome拡張というChromeOSモデルを何に使うのでしょうか。
それが私がFlipに当初全く惹かれなかった、そしてそのイメージが強かったからこそ、敢えてその他の魅力を見ようとしなかった点でもあります。それが冒頭で挙げた「勿体無くもある」点です。
それぞれのスタイルをザッと見た上で、感じたことをまとめてみます。
と、あまり好印象は持っていないこの4スタイルですが、今日半日使っていてふと思いました。これ、発展途上だけれど、意外と面白い使い方が出来るかもしれない、と。そこで使用2日目ですが、それぞれに感じたことを軽くまとめてみたいと思います。と言いながら、「ノートパソコンスタイル」は元々Chromebookの標準ですし、ここの魅力を書くと無駄に長くなりますので、今回は省いて他の3つのスタイルについて取り上げます。
まずは無難なスタンドスタイル。一瞬ノートPCに必要かと思ったけれど。
まずは無難なスタンドスタイル。これは何となく用途がイメージできます。ChromebookはNetflixやhuluといった映像配信サービスも普通に使えますし。ただ、通常でもタッチパネルは使えるので、それだけだと敢えて使う必要があるのか、現時点では微妙です。そのままだとキーボード使えませんし。
ノートPCの弱点。それはどうしても首肩の負担が大きくなってしまうこと。
これ、先ほど突然閃いたので、これから帰ってから試してみたいと思うのですが、ノートPCの弱点って何でしょうか。
それは、キーボードが付いていることと、どうしても机で長時間向かうには、首の負担が大きいということです。
ノートPCって持ち歩くには便利なのですが、立ち机で使ったり、また座って使うにしても、液晶の高さがどうしても低くなってしまうんですね。視線を下げて頭を前に傾けざるをえないので、長時間使うには首肩の負担が大きくなります。
立ち机な人や別途キーボードなどを拘りたい時には便利かも。
私は普段自宅ではアーユルチェアーに座ってのWindowsでの作業と、立ち机(スタンディングデスク)でのChromeboxでの作業を組み合わせています。
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立ち机の場合には、目線はほぼ床と平行、若干下がるくらいです。最も重いと言われる頭を支える首の負担が軽くなります。ただ、これをノートPCで行うと、キーボードの位置(理想は肘を90度に曲げた時の高さ)か液晶の位置のどちらかを犠牲にしなければなりません。
これが、このスタンドスタイルだと、キーボードやマウスを別途用意することで解消されます。もちろん普通のノートPCでも出来なくはないですが、液晶前の使わないキーボードが邪魔になりませんか?
また、Flip自体のキーボードは個人的に大変気に入っているのですが、別途キーボード等に拘りたい人にも良いですね。Chromebox的な使い方が出来そうです。
更に狭いスペースでも使えるテントスタイル。立ち机にはこちらがベターか。
スタンドスタイルだと設置スペースはキーボード面と同じだけ必要になりますが、テントスタイルは角度はつきますがより省スペースで置くことが出来ます。これもいろいろな使い方があるのかもしれませんが、現時点では私が使いそうな用途は思い浮かばず。ただ、上記スタンドスタイルで考えた立ち机にはこちらのほうがより使いやすいかもしれません。
液晶の上下の向きはきちんと認識して反対になってくれるのは流石です。唯一の悩みはASUSロゴが逆になるので、ちょっと見た目カッコ悪いくらいでしょうか。
890gの手触り微妙なタブレットスタイル。さて、どう使おうか。
さて、タブレットスタイルです。重い点はまだ両手で持つことを前提にすれば許容範囲かもしれません。タッチパネル使う際には片手持ちになるのと、少し動かすと画面が縦長、横長に回転したりして手強い時がありますが。
キーボードはロックされるとはいえ、手触りが微妙です。
この点なんですよ。ゴツゴツ手に触れるんです。キーボード面が。そのまま360度回転するだけなので、背面にキーボード面が来てしまうんです。ここ、なんとかならなかったのか。
何となく触っていて落ち着かないんですね。指などが当たる部分のキーが押されっぱなしになったり、とちょっと耐久面でも後々が心配です。
発展途上と書いたのは、ChromeOSでタッチパネルだけで使えるものがまだ少ないから。
結局一番はこの点なんですけどね。タッチパネルだけで使って快適なアプリがあまり思い浮かばないんです。Kindleもなくはないですが、Cloud Readerなので、そもそもクラウド保存型ではどこでも気軽に読める、というわけではありませんし、かといってメモリ増やしてまでChromebookに本を入れて読みたいか、と言われると、それならタブレット専用端末で良いのではないか、と。
この点は今後のアプリ次第かな、と思います。
あとは、こうしたタブレット的な使い方やChromebookの用途を考えると、すべてのモデルでなくても良いのでやはりSIMフリーモデルが欲しいですね。Wi-Fiが繋がらないと途端に使い勝手が悪くなるのは、外では結構厳しいので。
この点は今回のセミナーでも質問として挙げられていましたが、現状では予定はないそうです。残念。
立ち机&デュアルモニターも試しつつ、それぞれのスタイルをもう少し使ってみたいと思います。
タッチパネル自体は通常のノートパソコンスタイルでも使えるので、意外と約に立つかもしれません。私意識して使おうとしないかぎり、今のところ不便を感じていなかったので、今後も使わなさそうですが。
ただ、私の場合にはもし立ち机での使い勝手が良好だと、Chromeboxをデュアルモニターで座り作業側に回すことが出来るので、ちょっと帰ったらいろいろ試してみたいと思います。ただ、デュアルモニター(外部モニター接続)に関しては、端子がMicroHDMIなんですよ。これ、持ってないので別途買わないといけないのが無念です。
普段の用途にこれら3つのスタイルが思い浮かばないので何となく不要に感じてしまうのですが、手元にZenPadが来た途端に用途が広がったように、いざ使ってみるといろいろな新しい使い方や世界が広がるかもしれません。
せっかく2ヶ月間という長期でお借りしているFlipですので、いろいろ試してみたいと思っています。