ただいま愛用中のThinkPad プロフェッショナル・トップロードケース。本命で考えていたThinkPad プロフェッショナル スリム トップロードケース 14インチ用は今月20日以降の到着のようなのですが、もしかしたらこのまま普段使いはこれで落ち着きそうな気もしています。
何が気に入ったのか。私の愛用しているThinkPad 13 Chromebookは名前の通り13.3インチです。通常のトップロードケースは15.6インチまで対応、スリムトップロードケース14インチ用は名前の通り14インチまで対応です。よりフィット感を求めるなら後者ですし、スリムになる分、入れられるものも限られてくるので、選ばざるを得なくなりますし、結果重さも減ります。重さが減れば行動範囲も広がります。良いことづくめのようです。
ところが今回、この15.6インチ対応のトップロードケースを使ってみて、この大きさは絶妙だと思いました。細かい部分がかゆいところに手が届く作りになっています。これは大きさのおかげでもあるのかな、と思いました。
まずは前面ポケット部分。ポケットというのは単に数あれば良いものでもなく、また大きさも適当に決めれば良いものでもありません。その逆も同じで、細かく「ここにはこれ」と定められているタイプも使いやすいように見えて応用が効かないので不便だったりします。
このケースの便利なところは、この前面2つのポケットの大きさが(たまたま相性が良かったこともありますが)最も取り出したいものが取り出しやすい余裕を持って入れられる、という点です。
まずは向かって左側の大きいポケット。これが上記画像のように、5.2インチスマートフォン(ASUS Zenfone 3)とタブレット端末(Kindle Paperwhite)が並べて入れられる大きさです。私は普段スマートウォッチを使っているので、スマートフォン自体は鞄の中に入れておいても問題ありません。とはいえ、取り出したい時には他のモノとゴチャゴチャにならずに取り出したいものです。この部分のポケットは大きさ、入る厚みも含めて、ちょうど私にとってはスマートフォン、タブレット端末ともにすぐに取り出せる絶妙の大きさです。
続いて向かって右側のポケット。こちらは手帳を入れるのにぴったりです。バイブルサイズのシステム手帳などは無理ですが、一般的な能率手帳のようなものなら十分入りますし、一緒にメモ用の測量野帳も入れられます。実際に私は能率手帳ゴールドと測量野帳の組み合わせでこのポケットに入れています。どちらもいつでもどこでもすぐに取り出して確認したいものですので、非常に助かります。
どちらのポケットも、表からは見えないマグネットで軽く留まっています。磁力が強すぎることもなく、また毎回しっかり合わせてパチンと留めるタイプではありませんので、さっと開いてさっと閉じられる。あまり深く考えずに使える手頃さが良い。力が必要ないのは助かります。
ちなみに大きめのタブレット端末の場合には、約10インチくらいまでなら中央部分、全開できる部分にタブレット端末用のポケットもあります。
続いてデザイン面。黒ナイロンの無骨な、あまり代わり映えのしない普通のビジネス向けバッグのような印象ですが、パーツ毎に素材感を変えているので、触り心地だけでなく、見た目も変わってきます。上記画像が前面ポケットなどを占める部分。少し厚めで粗めの肌触りです。
ただ、すべてこの素材感にしてしまうと、ボリュームも出てしまい、硬さも出るので、若干使いにくかったかもしれません。また表情も乏しくなりそうです。
ところが、例えば持ち手付近など、その他のよく動く部分などは薄めの表面も目の細かい素材感になっています。
ポケット部分を開いたところの裏地模様も無地ではなく、模様が入っていて、そこに表情を与えています。
背面部分も目の細かい、薄めの素材感。ザラザラしすぎていないので、服などと擦れても影響は少なそうです。
背面部分のショルダーストラップをつける部分。私は肩掛けを想定していないので、こちらにどこでも床に置かずに済むclipaを引っ掛けています。本来の使い方ではありませんが、使わない時に邪魔になりません。
その他にも、
デザイン上のアクセントとして、ジッパー部分にさりげなくブランドカラーでもある赤をさり気なく入れていたり、
前回も触れましたが、トラックポイントをイメージした赤をジッパー部分に入れていたり、と細かいところでThinkPadです。
世の中にはたくさんの鞄があり、それぞれに細かいところにまで気を配られた絶妙な製品が存在します。カバン選びの一つの楽しみは、デザインと機能性がうまく自分の用途とマッチした製品に出会えることでもあります。
今回のThinkPad プロフェッショナル・トップロードケースがすべての人の用途に合うわけではありませんが、汎用性が高く、それでいて手を抜いている訳ではない細かいバランスの良さは、開発陣が、
同社の製品事業部 ソフトウェア&ペリフェラル プロダクトマネージャーの上野達也氏はこう語る。「現在販売しているPCバッグは80〜90年代に企画・発売されたものなので、『仕事と言えばとりあえずノートPCを持ち歩けばいい』という当時の事情に合わせた設計になっています。最近は、ノートPCに加えて、タブレットやスマートフォンを持ち歩くケースが多いので、当時の設計のものは収納スペースが不足しがちですし、デザイン的にも古くささを感じます。
ThinkPadシリーズは進化し続けているのに、それを収納するバッグが1980〜90年代から変わっていないのはいかがなものか、ということで企画に至ったのが今回のThinkPadケースです。現代のガジェット事情に合うようにタブレットやスマートフォンの収納スペースを設けているほか、デザイン的にも6シリーズに分け、それぞれ現代のファッションにマッチするように仕上げています」
ASCII.jp:現代のThinkPadとビジネス事情に合ったPCバッグが生まれた (1/5)
と話しているように、現代のガジェット事情にも合うように作られた、十分に一般的にも選択肢に入れられる魅力的な製品だと思っています。