先月末からチラホラと姿は見せていましたが、Chromebookを新調しました。C720に続いてのAcer製。今回はChromebook R11(CB5-132T-C32M)です。日本では正式に発売はされていませんが、技適は通っています。米Amazonからの注文です。24日に注文して27日には届きました。
今回最後まで迷ったモデルが他に2モデルあります。そこで米Amazonから注文した理由と、それら3モデルの中から最終的にこのモデルを選ぶまでの経緯について書いてみたいと思います。
今回米Amazonで海外モデルを注文した理由。
今回米Amazonから購入を決めた理由は、安いからではなく、単純に今日本で入手できるモデルが少ないため、あまりに選択肢が少ないからです。個人で買えるChromebookとなると、ほぼASUSのChromebook Flip一択になってしまいます。
もちろん他にも購入できる現行モデルが無いわけではありませんが、その中でも突出した魅力があり、また国内外のChromebookユーザーからの評判も非常に良いのがこのモデルです。
このモデルは素晴らしいですし、現在ChromebookはAndroidアプリの対応がアナウンスされていますが(現在まだテスト中)、その第一弾として対応が発表されたのはこのASUSのモデルのみ。また現時点で(Stable版ではないものの)実際に試すことが出来るのもこのモデルのみです。
そうした点ではまだこのモデルを国内で普通に購入できる分、恵まれているのかもしれませんが、私としては今回は「ブログ更新」をメインとした文章入力を考えたかったこともあり、選択基準として最上位に「出来れば11.6インチ欲しい」と考えていました。
タッチスクリーンは必須ではないものの、今後の対応を考えると選択肢が絞られる。
現時点ではChromebookにタッチスクリーンと、360度回転することでタブレットとしても使うことが出来ることはそれほど優先していませんでした。むしろ余計なギミックが増える分動作が不安定になったり、重くなったりといったことがあるのであれば不要なくらいです。
ただ、Androidアプリに対応する、といった動きを考えると、あればあったで新しい可能性が開けそうです。それは試してみたい。となると、真っ先に対応されるであろうモデルは、今回購入したR11や、既に第一弾として対応し始めている上記のASUSのFlipのようなモデルになってきます。
これらを考えると、国内では選択肢がありません。ASUSもAcerも法人向けには11.6インチ以上の新しいモデルの販売はしているものの、個人の選択肢はほとんどありません。となると、結局送料がかかろうが多少高くなろうが到着まで時間がかかろうが、海外から購入せざるを得ませんでした。
この時点で選択肢は3つ。ASUS Chromebook FlipとAcer Chromebook R11、C738T-C5R6。
とは言え、日本への発送が可能なモデル自体も限られています。数週間色々とチェックしながら、自分にとって何が優先されるかも考えつつ、その中から発送可能なモデルを絞り込んでいきました。結果見つけたのが以下の3モデルです。
それぞれの主要スペック部分を並べてみます。(文章作成時点で日本に発送可能なモデル)
Model Name | ASUS Flip C100PA | Acer CB5-132T-C32M | Acer C738T-C5R6 |
Processor | Rockchip RK3288C 1.8GHz | Intel Celeron N3150 1.60GHz | Intel Celeron N3150 1.60GHz |
Memory | 4GB LPDDR3 SDRAM | 2GB DDR3L SDRAM | 4GB DDR3L SDRAM |
Strage | 16GB | 32GB | 32GB |
Screen Size | 10.1″(1280×800) | 11.6″(1366×768) | 11.6″(1366×768) |
Weight | 0.89kg | 1.25kg | 1.25kg |
Price(2016.7.2時点) | $265.99 | $279.99 | $332.99 |
AmazonGlobal Priority Shipping | ○ | ○ | ✕ |
細かい部分ではもちろん違いはあるものの、Chromebookの場合は大して変わりません。CPUもRockchipとIntelの違いはありますが、実際に以前使ったFlipと今回入手したCB5-132T-C32Mを実際に使っていて体感差はありません。どちらも十分に快適です。
ということで、主な違いは「サイズ(と重さ)」「メモリ容量(2GBか4GB)」「ストレージ容量(16GBか32GB)」くらいのものです。そして、サイズ以外もやはりChromebookにおいては(特にストレージ容量)ほとんど体感差に違いは出ない。メモリはもちろん4GBのほうが多くのタブを開いた時にも快適でしょうが、Chromeはもともとあればあるだけメモリを使うようで、どちらでも目いっぱいまで使ってくれます。
AmazonGlobal Priority Shippingについて。
海外においては結構大きなポイントになる「AmazonGlobal Priority Shipping」。送料や到着までの日数に違いが出てきます。日本のプライムと同じような感じですね。「AmazonGlobal Priority Shipping」が可能であれば、追加料金を払えば今回のように数日で届きます。
今回、「C738T-C5R6」に関しては、出品している店舗のほとんどで日本への発送を行っておりませんでした。代行業者等を使えば別でしょうが、今回は考えていません。そんな中で一店舗のみ日本へ発送してくれる出品を見つけたのですが、悩ましいのは到着時期と送料。
AmazonGlobal Priority Shippingの場合、手数料その他を合わせても40$弱。これには関税等のためのデポジットも含まれます。また、この場合到着まで1週間弱。これに比べ、今回の「C738T-C5R6」を発送してくれる店舗の場合、日本への発送は送料が90ドル以上かかりました。また、これには手数料は含まれていないため、入国の際に税金が加算される可能性もあります。また、到着までも20日以上かかるようで、これは今回の選択において大きなポイントになりました。
トータルバランスのFlipか、2GBだけれど11.6インチ白のCB5か、金額はかかってもC738Tか。
結局今回の私にとっての判断基準は各モデルこの部分でした。
- 0.87kg、10.1インチながらバランス良くまとめられ、Androidアプリにも既に対応。以前に使っていたこともあり、使い勝手もわかっているASUS Flip C100PA。
- 当初の目的通り11.6インチ。CPUは安心のIntel。メモリの2GBを除けばPriority Shippingも使えて数日で届く。何より白い本体が魅力のAcer CB5-132T-C32M。
- CB5-132T-C32Mとの違いはストレージ容量のみ。ただ、「professional-model」と銘打つだけあり、黒の雰囲気と合わせて良好。ただ送料合わせると400ドル超え、更に20日以上待つAcer C738T-C5R6。
正直甲乙付け難く、そのまま半月近く決められずにいました。さっさと注文していればC738T-C5R6であっても結局は月末には届いていたのですが、どれもあとひと押し何かがあれば決まるところでした。実際、素直にFlip C100PAか、せっかく海外から注文するなら少しでも妥協せずにC738Tか、という二択になりそうだったのです。で、当初の目的を考えると(Flipなら日本でも2GB版が買えるので)せっかく日本に発送してくれるところを見つけたのでC738Tかな、と何度も最後の注文画面まで行きました。
決め手は予想外の方向からやってきた。自分の中で訪れたWhiteモデル熱。
ここ最近、身の回りのものに白(白x黒)が増え始めていました。例えば上のスマートフォン、HuaweiのP9も今回チタニウムグレーでしたし、iPhoneもローズゴールド(前面が白)。そして、Kindle Paperwhiteも白を新調したばかりです。
更に、この後レビューしたいと思っているのですが、ワイヤレスイヤホンでも今までレビューしていた価格帯より若干上のモノが手元に来まして、こちらもローズゴールドxホワイトにしていました。何となくここに合わせたくなってしまったのです。
メモリやストレージにそれほど影響されないChromebookだったからこそ、この価格差なら色で選べた。
先日、ブログを御覧頂いている方からChromebook購入のご相談(ご質問)を頂きました。海外版Flip(メモリ4GB)か日本版Flip(メモリ2GB)か、どちらにしようか迷っている、ということでした。
その時に私は自分の今までの使い勝手を振り返って(Chromeboxで4GB版の使い勝手も分かっているので)大きな違いはないし、日本語キーボード、更にサポート等も考えるとこの価格帯でChromebookであれば日本版で全く不便はないのではないか、とお答えしました。
2GBの日本版と4GBの海外版が日本円換算してもほとんど変わらない(むしろ海外版のほうが若干安いことも)ことを考えると、普通なら海外版を勧めるのかもしれませんが、Chromebookという既に実用面ではそれほど差を感じないモノだからこそ、日本語キーボードであったり、国内正規版のサポートや保証といった面も重視した選択が良いのではないか、と思ったからです。
それは今も変わりません。実際に今回、メモリ4GBの2モデルを抑えて2GBのCB5-132T-C32Mを選んだわけですし。
そして、この選択は今も間違っていなかった、と思っています。
実際に手元に届いたCB5-132T-C32Mは決して安っぽくもなく、11.6インチはキー入力時に余裕もあり、また動作もメモリ2GBによって何か影響があるかと言われれば特にありません(何せ未だにC720でも液晶の視認性以外は特に不満はなかった。)。
また今回のCB5-132T-C32MもC738T-C5R6もどちらもAcer Chromebook R11シリーズということもあり、今月辺りにはAndroidアプリにも対応予定(Flipに続く第二弾として)です。海外のコミュニティでもこのモデルは取り上げられることも多いので、使っている方が多いのも安心です。
ただ、海外の場合は、発送が出来る分、このモデルの4GB版等も気軽に、かつ安く手に入れられるんですよね。その点日本市場はまだまだ選択肢が少ないのは非常に残念です。
もちろん現在出ている最上位モデルと比べれば違ってくるとは思いますが、もともとChromebook自体が非常に軽快に動くため、性能差がほとんどありませんし、最新モデルと2年前のモデルでもそれほど体感差に違いが出ないのも魅力かな、と思っています。その分、今回のように色が最後の決め手になるようなパターンもあります。
ただ、今回のような選択肢を誰にでもおすすめ出来るわけではありません。特に何もそうしたこだわりがないのであれば、日本版のASUS Chromebook Flip C100PAを勧めます。やはり日本語キーボード、日本での保証というのは大きいですし、安心感も違います。更にFlipは何度も挙げていますが、Androidアプリ対応第一弾(このモデルのみ)であり、更に0.87kg、10.1インチがマイナスポイントになっていないバランスの良さがあります。普通にいけば私もFlipです。
もちろん自分に合った(ピタッとハマる)モデルが日本では購入できないのであれば、今回のように海外から注文するというのも十分にありだと思います。技適の問題等いろいろとありますが、そうしたリスクも考えた上であれば、それが一番の選択肢です。
ただ、未だに広がりを見せない日本市場でこれからもChromebookが愛され、一部のマニアのためのツールとならないよう、大きな違いがないのであれば、今も国内で個人向け市場で孤軍奮闘しているASUS JAPANを(撤退しないように)応援し続けていきたいな、と思っています。