[0344-201410] 中華時計ビーバレル(B-Barrel)を覚えていますか?

[0344-201410] 中華時計ビーバレル(B-Barrel)を覚えていますか?

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今朝目が覚めたとき、いつも通り色々と書くことを思い浮かべながらお風呂に入りました。

最近靴関連の話が続いているので、たまには他のことも書きたいな、などと思いながら、ふと自分の腕時計について振り返っていました。
そしてある時計ブランドのことについてまだ書いていなかったことを思いだしたんです。

時計オタクが夢見る時計を日本人の手で、中国人の力を借りてこだわりに特化させて作るとこんな時計が作れる。
それを中国という強みを活かして気軽に買うことが出来る価格で。
そんな時計がこのビーバレル(B-Barrel)かな、と思います。

ビーバレル(B-Barrel)の誕生とその想い。そしてリーさん。

BB0038_B-Barrel

#手元に見当たらないため、画像は「B-Barrel(ビーバレル)時計製作者のつぶやき・・」2008.11.10の記事より使わせて頂きました。

自分たちは本気でやっている。だから、堂々と中国製と表示すればいい。

同業者にこう言われたことがある。「時計なんて所詮はオモチャ。だから思い入れなんていらないんだよ」。人件費を叩き、コストを叩き、どこかで見たことのあるようなコピー商品が、また中国で作られていく。

 下部は、製品に「中国機械式時計」とうたっている。時計の裏にこっそりとMADE IN CHINAと彫る必要はない。どこで作られようと、本物は本物なのだ。自分たちは本気でやっている。だから、堂々と中国製と表示すればいい。

 キャッチャーとして、投げられたボールを受け止め続けてきた日々から20年が過ぎた。今、下部は、時計マニアの思い、リーさんの思い、たくさんの人たちの思いを受け止め、「MADE IN CHINA」の機械式時計を進化させ続ける。

B-Barrel 公式サイト リニューアル中
B-Barrel ビーバレル公式サイト
もうリニューアルが始まって何年が経つでしょうか。

ビーバレルの誕生とその想いについては下の日経ビジネスONLINEの記事が非常に分かりやすいと思います。

中国製、中華時計の良くも悪くもパワーのあるところもいい加減なところもおおらかなところも全て分かった上でそれらをうまくバランスをとって一つの形にするのはとても難しいし、安いからといってちょっと中国に行って作らせれば出来る、というものではないと思います。

それをこの10年あまりずっと続けてきたのがビーバレルな訳ですが。

「気持ちはよくわかった。一緒に本気でやろう」

リーさんと「MADE IN CHINA」が取り返してくれた、人生の夏 「ディンクス社長 下部良貴」の巻 | 日経ビジネスONLINE

リーさんの態度が変わったのはその時からだ。ある日、リーさんは下部にこう言ってくれた。「気持ちはよくわかった。一緒に本気でやろう」。言葉だけではない。彼は、自分が所有するマンションを抵当に入れ、金も、工場も用意してくれた。

 「本気でやろう」。その言葉が何よりもうれしかった。

 今でも下部は、とくに用はなくても、毎日のように電話でリーさんと話す。最近では、泣かされる回数も減ってきた。時計の品質も確実にレベルアップしつつある。今日もリーさんは、中国の工場を飛び回ってくれている。

ビーバレルといえば、リーさんの存在は無くては語れません。今、リーさんはどうされているのでしょうか。大忙しなのかもしれませんね。

数千万円のものを20万円で売ることは、絶対にできるはずがない。それをやろうとするから、部材を削り、ムダを省き、時に事実を隠して売るような事態になる。その代名詞が「MADE IN CHINA」だった。
 下部がやろうとしてきたのは、そんなことではない。

 数十万円という価格設定の中で、時計が欲しいと思う人の手に届く「本物」が作れるかどうかを、この8年間追い求め続けてきた。

 今でも、時計マニアからさまざまな意見が届く。これからも一つひとつの声を製品づくりや品質向上に活かしていきたいと思っている。

 つい先日も、電話の向こうでリーさんがやってくれた。「バンドOKね、ガラスOKね、アー・・・文字盤の発注、ワスレタヨ!」。たぶん、近いうちにまた工場が火事になるかもしれない。

中国の息づかいと時計オタクの荒い息づかいが伝わってくる時計。

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当時のいびつな環境と人件費といい加減さの絶妙のバランスと勢い。

ビーバレル(B-Barrel)といえば一部の時計オタクたちの熱い想いと、それを謙虚に精一杯受け止めようとする社長さんの努力が生んだ時計です。

そして、そんな想いや夢を実現できたのも、当時(2000年代)急速な経済成長を続けていた中国のいびつな環境と人件費といい加減さとの絶妙のバランスと勢いがあったからだと思います。

そんなオタクと社長さんと中国の荒い息づかいがムンムンで暑苦しかったのがこの時計制作者のブログです。

B-Barrel(ビーバレル)時計製作者のつぶやき・・

時に厳しくも生暖かく優しくコメントを続ける時計オタクたち(私も僅かに含む)。時には一つの記事にコメントが30から50近くにのぼることもありました。

新しい、オタクの心をちょっとくすぐる、痒いところにだけ手が届くような思わぬ名モデルが、滅茶苦茶だけれど急速に成長を続けている当時の中国だから出来たんだと思います。

一般受け?そんな細かいところやこだわりなんて見ないよ、普通。

新作の開発が同時並行で幾つか進められるなかで、そういえば何年か前に話題に出てたあのモデルの続報はないのか、というくらい、製作開始から形になるまでが不確定でした。
長い、いつの間にか消えている、そんなこともありましたが、それ、普通のメーカーじゃ無理だったかもしれません。

「チュゴクだし」で済んでしまうおおらかさと気長に待てる、決して本流では無いからこその余裕と適当さがユーザー側にもあったんだと思います。

それは一般受けはしにくいかもしれません。だってそんな細かいところや細かいこだわりなんて見ないもん、普通。けれど実際私がシンプル北京を腕にしていると、結構まわりの特に時計に興味はない友人知人が反応を示してくれたんですね。

受ける場所は決してマニアックな部分では無くて全体の雰囲気なんですが、決して完成された美しさではないものの、どこか生々しさと気になる良さがあったんだと思います。

そして、話題に上ればそれはもう、ウルサイよ、というくらいに蘊蓄からネタまで色々話す内容には困りませんでしたから。

熱い暑い想いの綴られたブログは今見ると結構危ない話が色々。

まぁ当時も大丈夫か、と思うくらい時計業界の曖昧な部分も含めて熱く楽しく、時々僅かに危ない話も漏れちゃったりしながら、怪しさはでも中国級でしたので信じる信じないは個人の判断ですが楽しませて頂きました。

キャズムを最初に知ったのも、ブランド戦略について考えさせられたのも、このブログが最初だったというのは当時私が余程暇だったんでしょうね。

今となっては黒歴史かもしれませんが、ネタとして楽しむも良し、ここから色々考えてみるのも良し、このまま静かに埋もれさせてあげるのも良し、なかなか楽しいブログです。

経済第二位の今の中国と社長さんには作れないであろう寂しさ

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中国、凄いですね。次は中国の時代だ、とは私の父が大学に入る頃から言われ続けてなかなかそんな時代が来ませんでしたが、今、中国の勢いは相変わらずです。

危うさと、地域格差も大きいので、未だに上のブログで当時社長さんが年に何度も訪れた頃の熱気と汚さといい加減さが入り交じった活気溢れる適当な中国はまだあると思います。

けれどこれだけ人件費が高騰してくると今同じモデルを作ろうと思っても難しいかな、という気もしています。

日本の企業も次々に中国から他の国へと工場を移転させていますし。
今の中国の時計工場に同じように小ロットでウルサくて利益にもほとんどならない時計を作ってもらおうと思っても無理だろうな、と。

でも中国ですから。あの社長さんですから。

とともに、今の社長さんにも作れないと思います。だって滅茶苦茶他の仕事で忙しいと思うので。そんな時間的余裕ないと思いますから。

そうです。それくらい有名になっちゃったんですね。社長さん。今、凄いですよ、勢い。本人が望んでいるかどうか分かりませんが、大忙しです。

でも中国ですから。あの社長さんですから。いつの日か、えっ、まさか・・といった思わぬ形でビーバレルが復活してくれることを私は強く静かにほぼ日常では忘れていますが信じています。

そんなビーバレルを「今」手に入れるには。

ということで、今朝方突然ビーバレルを思い出したので勢いで書いた訳ですが、ちょうど週末なのでビーバレルが欲しくなっちゃった方もいるのではないでしょうか。

私自身ここ最近すっかり忘れてしまっていたくらいなので、情報も無いですし恐らく追加生産もしてないだろし入手も難しいかな、と勝手に思っていたのですが、意外とありました。

当時ビーバレルに胸熱くしていた頃にお世話になったお店がまだまだ扱ってくれています。後半はヨドバシなんかでも取り扱ってましたしね。
ただ、中期のシンプル北京だ天津だといった私がドキドキしたきっかけになった時計はさすがにもう残ってないようです。
惜しかったなぁ。天津買っておけば良かったよ。北京も初代はもう一本欲しかったかも。

そんなものは気長にヤフオクあたりに出品されるのを待つのが吉かもしれませんね。いつ出てくるか分かりませんが。

ビーバレルについて取り上げているブログを幾つか挙げてみました。

B-Barrel BB0038 シンプル北京 | Gara’s Moon

マニアックな腕時計 B-barrel | おきらく真空管

ビーバレル カテゴリの投稿 | NEEZの時計ブログ

マネタス←ビーバレル | 時計好きの山田、カレー好きな山田

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「アカウントを持って街へ出よう Chromebookとの365日」

続いて、「Chromebook」に関する文章を一冊の本にまとめました。

Chromebookはまだまだ日本では馴染みが薄いですが、Googleが開発したOSであるChrome OSを搭載したPCです。

海外では特に米国の教育市場を中心に急速にシェアを伸ばしてきています。日本ではAppleやMicrosoftが教育市場向けのモデルを出すと、一般的に「iPad対抗」「Surface対抗」といった感じで一騎打ちのようなイメージを持たれがちですが、実際には海外では低価格で半分以上のシェアを獲得している「Chromebook(Google)対抗」を想定した三つ巴の状態となっています。

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