[かぶ] 私たちが初めてのスマホを両親に薦める時に忘れがちなこと。ASUS ZenFone Go(ZB551KL)レビュー。

昨日まで3日程帰省していました。既にスマホを昨秋より使っている母に続いて父にもスマホを贈ったことは触れていますが、実際に使ってくれているかなぁ、もし分かりにくい部分があればちょっとフォローしておこうかな、くらいに考えていました。

ところが、実際に帰ってみると、父はスマホをほとんど使っていません。仕事にも持っていきませんし、自宅でもほとんど触れていないようです。母に聞いていた限りでは、娘から送られてくる写真を見ては喜んでいたり、とスマホ自体は便利だと思ってはくれているようなのですが、メッセージのやり取り等は全くありません。

「つい母がスマホを喜んで使ってくれているので、父にも、と思って贈ったけれど、押し付けてしまっただけのありがた迷惑だったのかな・・。」

と少し反省したのですが、この3日間、父と母と話していて、母にも共通する、スマホに初めて触れる方にとっては最初の段階で手強いポイントというのが私の想像とズレていたことに気がつきました。

そうした点では、以前書いた2回の文章は、確かにその通りなんだけれど、もっと肝心なことを忘れているでしょ、という内容です。

[かぶ] ASUS ZenFone Go(ZB551KL)の、例えばこんな使い方。(1) 実家の両親に贈る、初めてのスマホとして。

2016.04.15

[かぶ] 実家の母が使う初スマホについて相談されて考えてみたら、ASUS ZenFone 2 Laserに行き着いた話。

2015.09.14

自分のことなので、いつもよりキツい表現をすれば、「スマホ好きの陥る自己満足」と言っても良いかもしれない。何故なら私はスマホを日々使って慣れきっているからです。

アプリの選択や初期設定は確かに必須ですが、それで充分だと思ってしまって忘れがちなこと。それは、文字の大きさです。

「簡単モード」「かんたんスマホ」で解決すると思ってしまっていますが。

文字の大きさ?確かに文字小さいしね。ご年配の方だと小さい文字は読みにくいだろうし。またホーム画面もゴチャゴチャしていて分かりにくい。でも、だから簡単モードがあるんでしょ?

「設定」→「簡単モード」

「設定」→「簡単モード」

実際に世の中には「かんたんスマホ」など専用のスマホもありますし(ガラケーの時にもありましたが)、ASUSのZenFoneシリーズにも「簡単モード」があります。確かにこれをONにすればレイアウトも簡素化され、使いやすいように見えます

ただ、実際かんたんケータイを使っている祖母は簡単だろうが何だろうが関係なく使いにくいようです。また、私たちが祖母が困っている時に設定などを助けようとしても、却って分かりづらい。色々考えられて作られたレイアウトなのでしょうが、意外と使いにくいものです。

そして、考えてみて欲しいのですが、「簡単モード」、まだ現役でしっかり働いていて、ガラケーも慣れて息子に長文のメールを送ってくる、更に普通にパソコンも使っている父(や母)に、「簡単モード」や「簡単スマホ」、薦められますか?

父も母もまだまだ若いと思っています。勿論歳は感じてはいるでしょうが、息子の目から見ても「かんたん」だ「シニア」だ、という一言で片づけられる年代ではありません。プライドだってあります。(ちなみに私と25歳差)簡単モードって簡単なようでいて意外と難しいと思っています。

「見やすい」「見にくい」で私たちが誤解しがちな「文字の大きさ」

もちろん老眼その他で文字が見えにくい、アイコンが分かりにくい、設定が分かりにくい、というのも大切な改善点です。ただ、今回伝えたい「文字の大きさ」というのはそういう部分ではありません。

ガラケーからスマホに移行する際の意外と大きな障害。それが、文字入力のストレスです。そして、そのかなりの部分を「文字の大きさ」が占めています。

今回父だけでなく、母も含めて、使っているところを眺めていて気付いたこと。それは、文章を入力する時に誤入力が多い、ということです。その中には基本的な操作方法自体が慣れていない、ということも含まれますが、それ以上に、「押した字と違う文字が出てしまう」ということがあります。

  • キーボードで「あ」を触れたつもりが、「か」や「た」が出てしまった。「。」を押したつもりが「Done」を押してしまって勝手に送信されてしまった。
  • 変換候補に出てきた文字を押したら、隣の候補になってしまった。

これらは操作方法を知らないのではなく、単純な誤動作です。スマホに慣れている私たちでも多々あります。

私がパソコンに本当にハマり始めたのは、キーボードのブラインドタッチを覚えてからです。ある程度使えるようになると、あとは飛躍的に頻度も上がるので習熟もしていけば、楽しくもなってくる。けれど文字入力というのは機会が多い割に習得まではストレスの溜まりやすいもの。その壁が、設定一つで高くも低くもなるのであれば、まずは改善方法を色々試してみても損はありません。

改善策1:変換候補の文字サイズを変える。

以下に挙げるものは、あくまで「改善」に過ぎませんが、これだけでも使い勝手がかなり変わります。今回はZenFone Goをベースに考えていますので、プリインストールされている文字入力アプリである「ATOK」の場合です。

「ATOKの設定」→「画面・表示」→「文字サイズ」

「ATOKの設定」→「画面・表示」→「文字サイズ」

「ATOK」→「画面・表示」から「文字サイズ」を変更します。普段私はあまり気にせず自分のスマホでは「標準」にしていたのですが、

「ATOKの設定」→「画面・表示」→「文字サイズ」

「ATOKの設定」→「画面・表示」→「文字サイズ」

「特大」にすると流石に画面に占める割合が大きくはなります。却って見づらくなるかもしれませんが、最初はこれでも良いかもしれません。ちなみにこの画面では「候補の表示行数」を「2行」にしていますが、「1行」にすれば、より誤入力は減るかもしれません。

改善策2:キーボードの大きさ自体(高さ)を変える。

今朝、既に半年スマホを使っていて、ハングアウトも使いこなしている母からメッセージがありました。「入力画面の文字を拡大する方法を忘れたのでやりにくい」とのこと。よくよく聞いてみると、最初の晩に教えたキーボードの大きさのことのようです。

1237-201604_ASUS ZB551KL-WH16 08

「ATOK」→「画面・表示」までは同じ。「キーボードの高さ調整」にチェックがあるか確認の上、キーボード上の調整バーに触れながら上下左右にずらします。「か」の上にある中央部分のバーを触れると上下。

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左右両端部分を動かすと左右の大きさや位置が変わります。ある程度自分(両親)にとって最適な大きさが決まった時点で、誤って触れてしまうことを防ぐために「キーボードの高さ調整」のチェックを外すと良いかもしれません。誤動作を防ぐだけでなく、バーがなくなる分画面が広く使えます。

改善策3:入力方法は色々試してもらうのが一番です。

ATOKといえばスマホ好きには評判が悪い「ジェスチャー入力」が標準です。「フリック入力」への初期段階での変更は必須、とつい書いてしまうのですが、今までガラケーを長年使ってきた人にとっては「フリック入力」も「ジェスチャー入力」も「2タッチ入力」もどれも似たようなものです。どれも試してもらうのが一番かな、と思います。

「ATOKの設定」→「テンキー」→「入力方式」

「ATOKの設定」→「テンキー」→「入力方式」

母には当初「ケータイ入力」にして渡して、しばらく使っていたようですが、少ししていつの間にか知人に教えられて「フリック入力」に慣れていました。

父は今回、母が薦める「フリック入力」に変えようとしたものの、いまいち使いづらく「ケータイ入力」に戻してくれ、と言われ、設定を変更。ところが昨夜母より「どうもケータイ入力はやりにくいのでフリック入力に戻して欲しいそうです」と連絡がありました。

スマホの「ケータイ入力」はガラケーと違って物理キーボードをしっかり押し込んで入力するわけではなく、液晶のタップになるためケータイ入力で「お」を入力しようと「あ」を5回押したつもりが4回で「え」になってしまったり、反応が遅くてもう一回押してみたら実は5回とも反応していて「あ」に戻ってしまったり、と意外とストレスが溜まるようです。

勿論「ケータイ入力の有効化」にチェックを入れることで、ジェスチャー/フリック入力時にもケータイ入力を有効にすることも出来るようですが、液晶に触れる加減が慣れない内は却って誤動作をしやすいので混乱しやすい場合もあります。

改善策4:勿論画面上の文字自体が見づらい、という場合もあるので。

簡単モードにしなくても、文字の大きさだけ変える方法は色々あります。

「設定」→「ユーザー補助」→「大きい文字サイズ」

「設定」→「ユーザー補助」→「大きい文字サイズ」

「ユーザー補助」なんて私にとっては今まで全く開いたことがなかった画面なのですが、スマホが初めての人に薦める視点で眺めてみると意外と便利な項目があることに今更ながら気付きました。

「設定」→「ディスプレイ」→「フォントサイズ」

「設定」→「ディスプレイ」→「フォントサイズ」

「小」「中」の違いです。それ程大きな違いは無さそうに感じるものの、使ってみると細かい部分で少しずつ違うな、とは感じます。そこで「大」や「極大」に変えてみると

「設定」→「ディスプレイ」→「フォントサイズ」

「設定」→「ディスプレイ」→「フォントサイズ」

右の「極大」は先ほどの変換候補の文字サイズ同様かなり大きくなります。ここで変えた文字のサイズは基本的な表示フォントの大きさ全般が変わりますが、アプリによってはアプリ独自のフォントサイズを採用、設定している場合もありますので、その点は確認が必要です。

「設定」→「ディスプレイ」→「フォントサイズ」「フォントスタイル」

「設定」→「ディスプレイ」→「フォントサイズ」「フォントスタイル」

ちなみに、このフォントはスタイルを変えることでかなり雰囲気も変わりますので、好みに合わせて変えてみても良いかな、と思います。私は「規定フォント」から「Syndor」に変えています。

改めて気付いたこと。「焦らない」「教えすぎない」

もちろんこれだけで突然文字入力が簡単になるわけではありませんし、全て解決、とはいきません。これらはあくまで私の両親の場合であり、また私が抜けていた部分に過ぎません。そして、そうしたことはきちんとコミュニケーションを取っていかないと気がつかない部分です。

けれど私たちはつい、肉親、家族に対しては遠慮や辛抱というものを失いがちです。キツい言い方をしてしまうんです。

また、ついつい「こうすればもっと便利だよ」「こんな機能もあるよ」「こんなことできるよ」と次から次へと教えたくなります。

けれど、使うのは私自身ではなくて、大切な父や母なのです。父や母のペースがあります。

母は半年経つし、だいぶ使いこなしているような気がするから、大丈夫だろう、と思っていると、実は意外なところで躓いているかもしれません。

父はかなり苦戦していて、あまり触れていないようなので、スマホは難しいのかもしれない、と思っていると、実は息子が思っている以上にもの凄い速さでこの後自分で解決、使いこなすようになっているかもしれません。いえ、それ以前に、私は父を「スマホ初心者」だと思い込んでいますが、その視点が既に父に対して失礼なのかもしれません。

自分では今まであまり意識しなかったスマホが、離れて暮らす家族を繋ぐツールになる。

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スマホに限らず、何でも新しいものを習得するには時間と手間がかかります。SIMの設定など初期設定も確かに大切です。そうした面は既に慣れている人がサポート(代行)してあげれば簡単かもしれませんが、相手が何に苦戦しているのか、何にストレスを感じているのか、というのは本人にしか解決出来ず、それを助けることしか出来ません。

けれど、例えばアメリカにいる娘が日々送ってくれる孫の写真や動画。今回熊本で地震が起きたから、もしものために防災用としてソーラーで充電も出来るモバイルバッテリーを贈ろう(娘がAmazonから注文して実家に届いた)。

今回娘(私の妹)が実家の両親に2台贈ったモバイルバッテリー。モバイルバッテリー自体普段ほとんど考えたこともなかった妹が色々考えて探して選んだこのバッテリーは、両親にとってはとても嬉しい贈りものだったようです。

そして何より、冒頭でも触れた自己満足の部分が大きいのかもしれませんが、私自身が、スマホを通して今まで以上に実家の父や母と話が出来ることが嬉しいのです。そうした意味では結局は押し付けである点は否定できません。

流石に88歳の祖母に今からスマホは厳しいとは思いますが、祖母も毎日、祖母なりにガラケーを使って、時々孫に電話をしてきてくれます。誤変換だらけのメールを一生懸命送ってくれます。それがとても嬉しいです。

スマートフォンは単なる電子機器に過ぎず、また私のようなガジェット好きにとっては趣味の一つに過ぎません。普段あまり意識することもない日用品の一つです。

けれど、例えば今回であれば2万円のZenFone Goと自分が契約している余っているシェアSIM2枚(合わせて1000円/月 程度)だけで、離れて暮らす家族に共通の話題が出来る、というのは、素晴らしい事だなぁ、と思っています。

ASUS ZenFone Go (ZB551KL) | ASUS ZenFone Shop

[かぶ] ASUS ZenFone Go(ZB551KL)の、例えばこんな使い方。(1) 実家の両親に贈る、初めてのスマホとして。

2016.04.15

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