ASUSのスマートフォン、ZenFoneシリーズは今までに6種類(ZenFone 3が7種類目。複数台購入は1種類と計算。)使ってきましたが、欠かさず購入してきたものがあります。それが純正のVIEW FLIP COVERです。(Zoomは販売されず。またモデルによって製品名に若干の違いはあり)私は基本的には裸族ですし、敢えて使うのであれば革製にしたいと思っているくらいですが、ASUSに関しては珍しく今のところ毎回購入しています。端末の保護、というよりも、思った以上に使い勝手が良いのが理由です。
この純正カバー。万人に薦められるタイプではありませんが(手帳型のため蓋部分が邪魔な方もいると思うので)モデルが変わる度に仕上げや質、使い勝手も改善されてきています。それが一つの楽しみでもあるのですが、特に前回のZenFone Max)版は非常に良かったと思います。
Zoom以降、ケースの仕上げが従来のパターンに加え、Maxなど少し上がってきていることもあり、その雰囲気を壊さない質感が純正カバーにも求められていると思うのですが、予想以上に良かったのです。正直期待していませんでした。
間もなく日本でも発表される(9月28日)新作ZenFone 3でも当然純正カバーはあり、5月のCOMPUTEX TAIPEI及びZenvolutionでもサンプルは見てきていたのですが、その中から定番として従来通りのVIEW FLIP COVERが既に海外では販売されていますので、早速購入してみました。
ASUS ZE520KL VIEW FLIP COVER – BLACK
現時点ではまだZenFone 3自体が日本でも発売されておりませんので、果たして日本で全く同じモノが発売されるか分かりませんが、特に仕様に大きな変更を加えない限りカバーまで新しくすることはあまり考えられませんので、恐らくあとは色の展開だけだと思われます。端末を複数色出すのであれば出来ればカバーもそれに合わせて海外のように複数色展開して欲しいのですが(Maxは端末自体黒と白の2種類あったものの、CASE自体は1色のみ)、今回は手元にある黒に合わせてCoverも黒を選択しました。
ここ最近の定番”asus COLLECTION”。雰囲気はMaxのCASEに似ています。
最近の純正カバーは正面下に”asus COLLECTION”とロゴが入っています。これは好みの分かれるところですが、個人的にはあまり気になりません。
質感はZenFone MaxのVIEW FLIP CASEと似ていますが、縁取るようにメタル調の枠が填まっていますので、全体を引き締めていると思います。
カバー自体は至って簡単な構造。Max同様、本体の形に合わせて薄く作られていますので、落とした際の衝撃等には無力ですが、それでも無いよりは傷の防止にはなるかな、と思います。四隅を固定するタイプなのでコネクタ類やボタン類へのアクセスには全く影響はありません。
背面はカメラのレンズ部分や指紋認証部分も綺麗にくり抜かれています。勿論サードパーティー製でもこの辺りは最近はちゃんと作られているとは思いますが、純正ならではの安心感はあります。
背面も同じ質感。下部にさり気なく”Zenfone”とロゴが目立たず入っています。手触りは個人的には好み。サラサラとしていながらも、持った時の違和感もなく手に馴染みます。
モデルを重ねる毎に少しずつ改善されてきているのを感じます。ZenFone 2 Laserや2無印の頃も悪くはなかったのですが、縁周りが何となく手に突き刺さるような感触があったので。
ZenFone 3本体の良さを活かした作りは非常に好印象。
早速ZenFone 3(5.2インチのZE520KL)に付けてみました。
本体の薄さと大きさをあまり変えないフィット感は非常に好印象です。
蓋部分が開いた状態で液晶面から地面に落とした場合にはしっかり傷が付くと思います。あくまで蓋を閉じた状態で小傷を防ぐ程度のカバー(+窓部分から通知等が見られる)くらいでしかありませんが、純正だけあってZenFone 3の質感や表情を損ねない作りになっていると思います。
個人的に好きな側面の顔。先ほど触れた縁周りがシルバーになっているため、本体の側面のボタンや仕上げとの相性が良く、なかなか格好良いなと思います。
気になる方も多いと思われる、背面カメラレンズ部分の出っ張りもカバーをすることで目立たなくなり、また普通に置いたときに保護してくれます。その下の指紋認証部分も一段下がっていて、また縦に長い窪みになってくれたおかげで、認証時にエラーが出る頻度(元々それ程多くはないのですが)も減ったかな、と思います。
個人的に気になっていた、蓋部分を裏側に持っていった時のレンズ周りの干渉です。相変わらず残念ながら少し覆ってしまっているのですが、実際にカメラアプリを起動してみたところ蓋の縁周りが写っていなかったので、ギリギリで干渉しないのかもしれません。
くり抜かれた窓の部分は毎回賛否分かれるようですが、今回も特に何も透明のプレート等は入っていません。穴が空いていたら液晶面を保護出来ないじゃないか、という方もいると思いますが、その場合は「出るか分かりませんが」Aura Flip Coverなどの発売を期待するか、他社製を検討されるのが良いかな、と思います。
強化ガラス液晶保護フィルム等でのカバーが難しいので悩ましくもあるのですが、小傷を気にする場合には今のところ通常タイプのフィルムかコーティング剤に頼るのが良いかな、と思います。
気になる方もいると思われるSIMの入れ替え時も干渉無し。
これは前回Maxの際に唯一残念だったポイントでもあるのですが、ZenFoneは基本的に裏蓋を剥がしてSIM等を取り替えます。本体の裏蓋自体が硬いのはある程度慣れてきますが、前回MaxではCASE自体がカチッと填まりすぎて、CASEを外すこと自体が結構面倒で億劫でした。(Maxの裏蓋は剥がしやすかったのですが)
普段はあまり気になりませんが、Maxは前述のCOMPUTEX他海外にも持っていった為、現地SIMとの取り替え時に結構面倒でした。
今回のZenFone 3ではiPhoneなどと同様、側面にピンを挿して取り出すタイプに変わりましたが、ケースによっては取り替えの際には一旦ケース自体を取り外す必要があります。
それが今回の純正カバーはちょうどこの部分が空いているんです。大変にありがたい。ちょっと見にくいですね。
蓋を開いた状態であればいつでもCOVERをしたままSIMを交換出来るので非常にありがたいな、と思います。折角のDSDSモデル。複数枚のSIMを入れ替えて使う方も結構いると思います(それを期待されている方も多いでしょうし)し、どこかに予備のSIMを挿しておければ尚良かったのですが、となるとちょっとデザインが崩れてしまうので悩ましいところです。
日本でも「発売されたら」まずは候補として考えて欲しいカバーの一つです。
結局純正カバーに収まってしまった訳ですが、やっぱり良いです。普段千円前後のケースやカバーを使っていると高いと感じるとは思いますが、値段なりにしっかり作られています。更に純正ということもあって、サイズ感やフィット感、更にデザインや色とのバランスが良い。
縁周りのシルバー部分が、何度も閉じたり開いたりしている内に本体の縁と当たって傷が付いてこないか気になるところではありますが、今までZenFoneでVIEW FLIP COVERを使ってきた方であれば今回も安心して薦められる製品だと思います。さらに言えば、2 Laserなどで使ってきた方にとっては、思った以上に質感が上がっていて驚かれるのではないか、と。
まだ本体自体発表すらされていないため、このVIEW FLIP COVER自体日本で販売されるのか分かりませんが、今までのパターンを考えてみると、VIEW FLIP COVERに関しては大体3千円弱程度で出るのではないかなぁ、と思っています。もし日本でも発売されたら、まずは候補として考えて欲しいカバーの一つだと思っています。個人的に好き。
現時点では海外旅行の際に合わせて買ってくるか、もしくは国内では時々オークションに出ていたり(国内外ともに)相場としては3500円前後+送料くらいのようです。ちなみに、現在ZenFone 3は(技適マークのないモデル)Amazonはじめ各所で並行輸入として購入が可能ですが、このVIEW FLIP COVERを扱っているのは探したところEXPANSYSくらいかな、と思います。
ASUS View Flip Cover for ASUS ZenFone 3 5.2″ ZE520KL (Black) – Expansys
ASUS View Flip Cover for ASUS ZenFone 3 5.2″ ZE520KL (Gold) – Expansys
今回取り上げた5.2インチ版が上記2色とBlueで3色展開。価格は3,035円に送料(1,400円~)。
ASUS View Flip Cover for ASUS ZenFone 3 5.5″ ZE552KL (Black) – Expansys
ASUS View Flip Cover for ASUS ZenFone 3 5.5″ ZE552KL (Gold) – Expansys
5.5インチ版も同じく3色展開で価格は同じ。(3,035円に送料1,400円~)送料を考えると単体で購入するには若干高いかな、と思いますが、安心して買える、という点では大きいかな、と思います。
ZenFone 3自体は使い始めて1ヶ月が経ちますが、この間もマメにアップデートがされていて、大きな弱点のない使い勝手の良い良端末です。ちょっと日本での発表が遅れすぎて続々と競合が出てきてしまったのがあまりに勿体ないな、とは思います。ただ、まだまだ一般的には戦えるだけの魅力を持った端末だと思っています。
私自身も28日の発表を楽しみに待ちたいと思います。
追記:2016年9月28日 16:15 更新
本日開催されたZenvolutionにて国内発売モデル3モデルが発表されました。
同時にASUSの公式オンラインショップ、ASUS ZenFone Shopで純正View Flip Coverの予約受付も開始しています。
View Flip Cover | ASUS ZenFone Shop
今回は各モデルのView Flip Coverだけでなく、クリアケースなども同時に発売されるようで、純正アクセサリが若干充実してきそうですね。