2023年3月24日、ワイヤレスイヤホン界隈である製品が話題になりました。2010年に設立されたイヤホン専門ブランドであるSOUNDPEATS(サウンドピーツ)が13年の経験と技術を活かして開発した最新旗艦モデルである「Opera」シリーズです。
SOUNDPEATS(サウンドピーツ) | イヤホン一筋13年 SOUNDPEATS史上最高峰のTWSイヤホン
何が話題になったかというと、今回一般販売に先駆けて応援購入サイトであるMakuakeで先行予約販売を開始したんですね。で、開始直後から応援が殺到して、あっという間に超早割などの割引率の高い分は売り切れ(現時点では単体購入ではMakuake限定価格の28%オフのみ)、この文章を作成時点では応援購入総額が2,500万円弱(サポーター2300人以上)に達しているんです。
これは普通に驚きました。予約開始直後に事前提供の方のレビューも数多く出まして、一気に空気的に盛り上がった影響もあるとは思うのですが、とはいえこれだけ多くの方がこの製品に興味を持っているんだな、と。
かく言う私もその1人です。先日同社のインナーイヤー型モデルであるAir3 Deluxe HSを提供頂き簡易レビューを行ったのですが、久しぶりに使ってみた同社の製品が思っていた以上に良い出来でした(今も気軽に着けたいときには使っています)。
そうしたこともあり、サイトを見てOperaの発売が近いことを知って、購入するつもりでいました。(実際、注文していた)
そうした中、ありがたいことに前回に引き続いて、このOperaの先行レビューのお話を頂きました。興味を持たれている方はとっくに購入手続きをされた後でしょうし、ある程度最初の波も落ち着いてきた時期でもありますので今更かもしれません。ただ、提供頂いてから2週間ほど毎日持ち歩いて使ってみましたので、私の感じたことを書いてみたいと思います。
SOUNDPEATS Opera 05
今回提供頂いた製品はOpera 05。ハイクラスのイヤホンに使われることが多いバランスド・アーマチュア(BA型)ドライバーが2基、12mmダイナミックドライバーが1基搭載された上位モデルです。
ヘッドホン・イヤホンのドライバーユニット|Headphone Earphone Navi|オーディオテクニカ
ダイナミック型
ヘッドホンの一般的な駆動方式で、音楽信号を振動板(ダイアフラム)に伝えることで音を作ります。振動板が大きくなれば、音質を向上させることができます。パワフルな低音再生が特長で、音圧もあるため、オーバーヘッド型のほかにインナーイヤー型や耳かけ型、耳栓型(カナル)などで採用されています。バランスドアーマチュア型
主に耳栓型(カナル型)に使用される方式で、クリアで明瞭な音を再生します。小型化が容易で、医療用途としては補聴器、音楽用途としては演奏時のモニターヘッドホンなどに多くに採用されています。ハイブリッド型(ダイナミック型+バランスド・アーマチュア型)
ダイナミック型と、バランスド・アーマチュア型の両方を搭載したハイブリッドのドライバー構造を持つものもあります。 各ドライバーの音の軸がまっすぐに揃えられた理想的な配列で形成され、まるでたった1つのドライバーから鳴っているかのような、滑らかな音のつながりを実現しています。すべての帯域に渡り、高純度でバランスに優れた音を聴くことができます。
細かい性能が気になる方は製品ページをご覧頂きたいのですが、先行予約販売開始とともに様々なブログやYouTube動画、メディアなどで取り上げられました。
興味を持たれた方であれば、その内の幾つかはご覧になったのではないでしょうか。かくいう私も読みました。だって気になりませんか?実際今回予約しても、到着するのは6月末とまだ3ヶ月近くある訳です。実物を試せないまま1万円強のワイヤレスイヤホンを予約するにはそれなりに情報が欲しくなりますし、既に注文された方なら、やはり到着まで気分を上げたいと思うんです。
で、実際眺めていると、様々な言葉が飛び交います。「超絶コスパ」「この音質は異常」「AirPods Pro終了のお知らせ」「圧倒的臨場感」「今すぐ買え」「ケースも含めてまるで宝石を身につけているかのよう」「音質に驚愕」等々。あとは「音が輝き出す」、あ、これは製品ページの文句か。
それらの評価を目にして、あなたはどう感じました?
胡散臭いと思いませんでした?
胡散臭い、というのはメーカーが、というのではなく、それらの表現が、です。「どうせ提供レビュー、案件だからでしょ」と思いませんでしたか?私なら思います。というか、元々そういうものだ、と思って話半分で聞いて(読んで)しまうと思うからです。
音ってとても評価が難しいです。もちろん聴いた瞬間に「あ、これ何となく音が薄いな」とか「これ音凄い」と感じられるような製品は多々あります。でも、そうした例を除けば、結局は音って自分の好みや感覚に拠る部分が大きいと思うんです(余程のオーディオマニアでもない限り)。自分の馴染んだ音が、一番自分にとって聴きやすい音でもある。
ただ、結局は音って絶対的な評価基準がある訳でもなく、また一般的に素晴らしい音質と言われているものが必ずしも自分にとっても素晴らしいとは限らないから、どうとでも言えるんですね。どう言おうが嘘ではない。だから実際そうしたレビューをした人の中では「音質が異常」であって「圧倒的臨場感」を感じているんだと思います。それらは音を分かってない、とかそういう話じゃない。その人の中ではそれが正しいんです。
なのでここからの私の文章も、それを前提に読んで下さい。
前置きが長くなりましたが、本題に入っていくと、今回のOpera 05、私の中での評価は、
普通に良いと思ったし、巷に溢れている評価も強ち大げさではないと思いました。
但し、
「1万円強のワイヤレスイヤホン」と考えれば、
という前提がつきます。
前提が頭に入っているのであれば、充分に満足度の高いモデルです。
これは別に3万円のイヤホンに比べて劣る、という話ではなく、普通に1万円強出して買うなら、普通に満足感高いんじゃないかな、と。ただ、これを「AirPods Proと比較して」とか「○○のワイヤレスイヤホン(3〜5万円辺りの)と比較して」と考えるのであれば、そして普通にそれらも購入候補に入っているのなら、素直にそれらを買った方が良いです。
何故なら、価格ってそれくらい、単純な音質だけでなく、満足感に繋がる気分も上げてくれるからです。
充電ケース:直接の音質と関係ない部分なのに、1万円強でよく頑張ったと思う
例えば今回、結構多くの方が評価されている充電ケース。
曰く「まるで宝石のような」「質感が素晴らしい」「○○石のような風格ある」「まさに神は細部に宿る」等々。
確かに今回のケース、私は結構好きです。というか、かなり評価しています。気分上がる。
これは好みもあるとは思うのですが、一般的に高価格帯のワイヤレスイヤホンでも、意外と充電ケースってシンプルといえば聞こえは良いですが、あまり力入ってない製品が多い気がしませんか?
あくまでイヤホンがメインであって、ケースは充電するためのもの。そこにコストをかけるくらいなら、イヤホンに更にコストかけるか、その分価格を安くする、というコンセプトなのかもしれませんが、あまりケースって意識されることがありません。(もちろん高価格帯のイヤホンであれば、ケースもそれなりにコストがかかっているものもありますが)
その点、確かに今回のOperaの充電ケース、色合い等好みは分かれるにしても、普通にケースとして良い感じです。
また、先日レビューをしたAir3 Deluxe HSのケースがピアノブラックというか、艶のあるケースだったのに対して、今回のこの製品はマットな質感。なので触っても皮脂が目立たないのはありがたいです。
ただ、ここで先ほどの前提を思い出して欲しいんです。
「1万円強のワイヤレスイヤホン」と考えれば、
そうなんです。その前提さえ忘れなければ、本当に満足感の高いケースです。
確かに見方によっては「○○石」のような雰囲気も感じられます。ただ、とはいえ1万円強の製品です。そこに宝石や風格を過度に求めるのは酷だと思うんですね。
実際ケース自体はプラスチック製なので、少し握るとミシミシと音がして、如何にもプラスチックだなぁ、という感じがします。どの程度のものを求めるかは人それぞれなので、もちろんこれに風格や質感を感じる方がいても間違いではない。ただ、これらはすべて
「1万円強のワイヤレスイヤホン」と考えれば、
なんです。
これは貶している訳では全くありません。いや、むしろその視点さえ忘れなければ、ホント競合他社の同価格帯の製品と比べてもケース自体も良いです。いや、個人的には少し上の価格のPixel Buds ProやAirPods Proなどと比べても、こちらのほうが好きです。
だからこそ、後述しますが、今回の製品に共通するのは、
もしこの製品が成功して、同社が現在主流の価格帯とは別に、3万円台の製品を出したら、果たしてどんな製品が生まれるだろう?
という期待がとても高まります。1万円でちゃんとケースにも手を抜かないんですから、3万円になったとき、このケースも更に良い感じになるんじゃないか、と。
だからこその、「1万円強のワイヤレスイヤホン」と考えれば、なんですね。
この前提はこの後お話しする本体、イヤホン自体にも通じるところがあります。
イヤホン本体:外観と使用感
ということで、イヤホンについて書いていきます。
まずは装着感について。このイヤホンは提供頂いたときにも「高音質と優れたノイズキャンセリング性能を充分に発揮させるために密閉度を重視して作られたカナル型イヤホン」であり、「フィット感が合わない場合は本当の高音質も体感出来ない」ので、その場合には予めご連絡ください、と言われました。
当然ですがイヤホンってフィット感がとても大切だと思います。
私、Air3 Deluxe HSのレビューの際にも触れたのですが、インナーイヤー型は結構耳に合わないことが多く(支えられず落ちてしまう)、今まで基本的にはカナル型を愛用してきたのですが、カナル型は耳にフィットはするものの、(カナル型が苦手な方の理由として多い)製品によっては耳が痒くなってくる、痛くなってくる、長時間付けていると耳が辛い、といった悩みもあります。また、カナル型だからといって耳に着けた時に必ずしも収まりが良い場合ばかりでもありません。
その点今回のOpera 05は私の耳の形に合いました。耳に入れた状態で、若干どちらかの方向(角度に)少し捻る、廻すとちょうど収まりの良いポイントが見つかります。
ただ、これも結構相性はあるかもしれません。私がインナーイヤー型が合わない理由の1つが、耳の穴の周りの窪みの大きさ(凄く表現しづらい)が広くて引っかかる部分がないので、支えられずに落ちてしまう、というのがあるのですが、インナーイヤー型が合う方って反対にこの耳の穴の周りの窪みの大きさが比較的小さい、狭いのかな、と思います。
今回のこのイヤホン、結構サイズが大きいので、普段インナーイヤー型合わない私でも耳にしっかり填まるくらいの大きさです。だから違和感を感じないのですが、人によってはこの耳周りが狭いと、耳の穴(イヤーチップ部分)だけでなく、イヤホン本体が耳に当たって若干違和感があるかもしれません。
また、見た目的にも結構目立ちます。
正面から見ても、明らかにイヤホンをしているな、という印象。
見た目的に存在感がそれなりにあるイヤホンなので、その点は注意が必要です。尚、これを前向きに捉えれば、イヤホン自体のデザインが比較的ラグジュアリー寄りなので、メーカー自身もアピールしているように「宝石やアクセサリーのようにイヤホンも身につけて欲しい」というコンセプトは満たせているかな、と思います。
というのも、今まで1万円前後のイヤホンは幾つか試してきましたが、大体どの製品も似たり寄ったりなんですね。まぁイヤホンである以上、それは仕方ないのですが、そこに1万円前後、という価格帯、コストを考えると、音楽を聴く、という目的以外ではわざわざ着けたい、という気になるような、製品としてデザインの良い、装飾品とまではいかないものの、身につけるモノとしてのラインに達しているモノって少ないんです。
あくまで道具の1つというか。そりゃ人によっては「音さえちゃんと聴ければ」「音質さえ良ければ」気にならないかもしれません。
ただ、腕時計でも「時間さえ分かれば良い」という人もいれば、個性の1つ、ファッションアイテムの1つとして、自分の気分が上がる時計を選ぶ人もいると思うんです。であれば、イヤホンもそうしたアクセサリーの1つだと考えても良いと思うんです。何となく常に身につけていたい、折角イヤホンをするなら、気分の上がるモノ、という考え方もあって良い。
これがメーカーの表現を借りれば「宝石やアクセサリーのようにイヤホンも身につけて欲しい」ということなのかもしれません。
評価しにくい音質以上に私が重視する「自分の気分が上がるか」
何故そんなことを書いたかというと、私、単に製品提供レビューだったから、というのではなく、他にも幾つか今までメインとして使っていたイヤホンがあるのですが、気がついたら何となくこのOpera 05を使っている頻度が多かったのです。
もちろん誰でも新しいモノを手に入れた直後はそればかり使う、というのはあると思うのですが、やはり単純な使い勝手だけでなく、何となく使いたい、触っていたいモノってあると思っています。
先ほどケースの部分で
「1万円強のワイヤレスイヤホン」と考えれば、
としつこいくらいに繰り返しましたが、イヤホン本体も勿論同じことは言えます。ただ、裏を返せばこのイヤホン、とはいえやはり充分にデザイン的にも他とは違います。いや、普通にこれ頑張ってると思う。
私自身偉そうに言えるほど数多くの高額のワイヤレスイヤホンを使ってきた訳ではありませんが、普通にこの価格でこれだけ「使いたくさせる」、そんな気分にさせてくれる製品はなかなか無いな、と思っています。
気分が上がれば、自然と使う頻度も増える。使う頻度が上がれば、それだけそのイヤホンの出す音に馴染んでくる。馴染んでくれば、その音が自分にとっての基準になる。気に入ってくる。
精神論、何も論理的ではないのですが、音という漠然としたモノを出す製品なだけに(勿論音、性能自体も大切ですが)こうした「気に入る」「使いたくさせる」魅力というのはとても大切だと私は考えます。
さて。冒頭でも触れましたが、音自体も「1万円のワイヤレスイヤホンと考えると」かなり好印象です。人によっては低音が、高音が、みたいな好みはあると思いますが(スマホアプリ上である程度は調整は可能ですし、また自分の聴力に合わせて自動カスタマイズも可能)私はそのままの状態でも充分に気に入っています。
他の○万円のイヤホンと比べてどうか、という優劣よりも、このイヤホンはこういう音を出すもの、というつもりで使った方が、こうしたイヤホンは楽しみやすい。「この音が異常」か「圧倒的臨場感」があるかは分かりませんが、私は今回提供いただかなかったとしても(貸出で返却だったとしても)普通に注文すると思います。
それくらい1万円強のワイヤレスイヤホンと考えれば普通に好みの音です。というか、これで返せ、と言われたら、今から先行予約販売に申し込んでも受け取れるのが6月末なので、それは結構辛い。それくらい手放したくないし、普通に毎日使っています。
Opera 05に感じる惜しい点
では弱点がないのか、惜しい点がないのか、と言われれば、普通にあります。ただ、どれも致命的、というものではないので、項を分けずに並べていきます。
まずはマルチポイント非対応である点。
前回のAir3 Deluxe HSと同様、今回もマルチポイント非対応です。この価格だから、という訳ではなく、これより安い価格の他社製品でもたまに対応している製品があるので、出来ない訳ではないと思います。やはりPCやタブレットなどと複数台接続が出来ると、例えばPCで音楽や音声を聴きながら作業していて、ふとスマホ側に着信があった途端にそのまま切り替わって着信に出られる、というのは便利だと思うので、ここは惜しい点ではあります。
ただ、よく考えてみるとこの製品、コンセプトとしては「リモートワークなどでミーティングなどに使えるビジネス向き」というよりも「音を、音楽を楽しむ」ために作られた製品。
となれば、1台のスマートフォンに繋いで、じっくりと音楽を楽しむという点では、そこまで大きな問題ではないかもしれません。
続いてワイヤレス充電に非対応な点。
充電端子はUSBーC、10分の充電で約1時間の再生が可能ですし、バッテリー自体はイヤホン本体だけで最大9時間、ケースを使えば最大33時間は持つようです。なので、そこまで頻繁に充電する必要はないので、有線充電のみで充分かもしれません。実際ワイヤレス充電、ってつい置きっぱなしにしてて、本体が熱持ってた、充電しすぎた、ということもあるので、必ずしも良いことばかりではないのですが、ただワイヤレス充電に対応してくれていると、机の上がもう少しスッキリしてくれるので・・。まぁここはコストとの兼ね合い(取捨選択)なのかな、と思います。
次に、モードの切り替えが固定な点。
左側のイヤホンを長押しすることで、アクティブノイズキャンセリング(ANC)と外音取り込み機能を切り替えることが出来るのですが、その切り替えにもう一つノーマル(標準)というモードがあるんです。でも、例えば「ノーマルは使わない」と思っても、スキップできないんです。ANC→ノーマル→外音取り込み→ANC→ノーマル、とノーマルを挟まないといけません。これ、設定で例えばノーマルはオフ、とかに出来ません?AirPodsとかだと普通に出来るだけに、ここは今後のアプリアップデート等で選択出来るようにして欲しいところです。
もちろんノーマルで普段は使いたい、という方も多いのだとは思うのですが、であれば例えばANCは使わないからオフにする、とか、モードそれぞれに選択出来るだけでだいぶ使い勝手が変わってくると思うんですよね。この点が若干残念でした。今後に期待です。
そして、もう一つ。今購入しても手元に届くのが約3ヶ月後(6月末)である点。
実はこれが一番のネックかもしれません。だって、折角興味を持ったなら、買ってすぐに使ってみたいじゃないですか。でも現時点では先行予約販売中なので、注文しても手元に届くのが6月末なんです。折角盛り上がってきた気持ちが冷めてきちゃいませんか?
こればかりは仕方ないのですが、私自身は欲しいと思ったら、なるべく早く使いたい人間なので、これは正直結構手強いな、と思っています。
最後に少し補足。アクティブノイズキャンセリングと外音取り込み機能について。
私、普段は主にAirPods ProとAirPods Max、あとはPixel Buds Proを使っているのですが(一応Jabraのヘッドセットも)、外音取り込みに関しては意外と重宝しています。特にAirPods Maxの場合だと、ヘッドホン耳にしたままTV付けて何かを見たり、ということも普通にしちゃうんですね。それくらいAirPods Maxは外音が普通に聞こえてくる。
もちろんそれと比較してはいけないのですが、ただ、1つ分かりやすいかな、と思った表現があったので使ってみると、このOperaの場合、
普段ボリューム30で見ているTVの音が、外音取り込み機能の状態だと28くらいの音量で聞こえ、ANCだと26くらいの音量で聞こえるような感じです。
つまり、外音取り込みは普通にされているんですが、それでもやはり若干ボリュームが下がった感じですね。なので、これを耳にしたままTVを見ると、ちょっと(若干ですが)聴きづらい感じがあります。ちなみにAirPods Maxだとほぼ差がない感じです。
ただ、実際にはまぁ及第点でしょうか。実際付けたまま自宅から駅まで、そこから電車に乗って数駅先まで出かけたのですが、外音取り込み状態でそこまで警戒せずに歩けましたし、電車の中では確かにANCオンであれば電車の細かい音は消してくれました(ただ、その分アナウンスもだいぶ聴きづらくはなりましたが)。完全に消し去る感じではありませんが、1万円と考えれば充分だと思います。
まとめ:大げさな表現が却って勿体ない、充分に「この製品らしさ」を感じられる魅力的なモデル。
ということで、今回は、今話題のワイヤレスイヤホン、SOUNDPEATSのOpera 05を2週間程度使ってみての感想を書いてみました。
個人的には、もう既に注文されている方は、6月末の発送まで楽しみに待っていて大丈夫ですし、多くの方は満足されるのではないか、と思っています。
冒頭で他メディアの大げさな表現を否定するかのような表現をしましたが、個人的には「まぁ分からなくはないけど、そんな大げさな表現しなくても充分に良い製品なのに・・」というのが素直な感想です。
大げさに言われてしまうと、人って却って懐疑的に見てしまいませんか?そうなると、無意識にあら探ししたくなったり、批判的に「評論、評価」をしたくなってしまうと思うんですよ。それって何か勿体ないなぁ、と。
この製品の良さって、ホント素直に「あ、これが1万円なんだ・・」というシンプルな驚き、というか好印象であって、そこに今回は発表までのプロモーションやイメージ戦略、さらにMakuakeでの盛り上がりもあって、良い意味でポジティブなイメージが作られたことだと思うんですね。
それは別に騙されている、とか思い込まされている、ということではなくて、良い意味で気持ち良く買うことが出来る、選ぶことが出来る製品になった、と私は感じています。
その製品が持つストーリー的なものって、もちろん人によっては、それも客観的に評価出来るものしか信用しない人にとっては邪魔なモノ、邪道と思われるかもしれませんが、私はむしろそうした数値に出来ない満足感のようなものこそ、本当はこうしたモノにとっては大切なんじゃないかな、と思ってます。(第一そこまで客観的に云々が欲しいなら、素直にメーカーの出しているスペック表だけ眺めてれば良いわけなので)
今回のOperaは私の中では充分に「この製品らしさ」を感じられる製品でしたし、それを感じたからこそ、今も引き続き使っているのだと思っています。
興味を持たれた方は、一度SOUNDPEATSのサイト、及び現在クラウドファンディング中で安く先行予約で購入出来るMakuakeのサイトをご覧頂きたいな、と思っています。