Bluetoothイヤホンというのはそんなに需要があるジャンルなのでしょうか。ここ最近コンスタントにレビュー依頼を頂くのは、当ブログがイヤホンレビューサイトだと認識されているからなのか、それとももともとスポーツ等での需要が世界的には非常に多い市場だからなのか。
当ブログではお馴染みとなりました、SoundPEATS社から引き続き商品提供レビューの依頼を頂きました。今回も使い勝手を中心にレビューしてみたいと思います。
ワイヤレスイヤホン スポーツ SoundPEATS Bluetooth 4.1 apt-Xコーデック採用 高音質 Bluetooth イヤホン 黒白2色 防汗 防滴 スポーツイヤホン ハンズフリー通話 CVC6.0 ノイズキャンセリング搭載 ワイヤレス ヘッドセット 【メーカー直販/1年保証付】 Q20 (ブラック)
今回提供頂いた商品はこちら。
届いてみて気がついたことは、今までのSoundPEATS社のBluetoothイヤホンとは違って非常にシンプルな外装である、ということです。
左が前回レビュー依頼を頂いたQ11です。
今までレビューしたモデルはほぼ左のようなデザインで統一されていたのですが、
なんかシンプルで質感も少し大人。ただ、ピッチリ蓋が嵌っていて、ちょっと箱を開けるのに手こずりました。
中身はいつもどおり充実しています。上記のものがいつもどおりのSoundPEATSのケースに入っています。
左右イヤホンをくっつけると電源OFF。離すと電源ON。
なかなかおもしろいな、と思います。耳にしていない間は左右を合わせておく(マグネットになっているので)ことで、首にかけていても落としてしまう心配がなくなりますし、いちいち電源ボタンを押さなくても良い。その分電源ボタンがありません。
本体部分には操作ボタンは一切なく、操作は全てこのコントローラー部分で行います。電源ONとOFFを中央のMFB(マルチファンクションボタン)から切り離したのは、操作性が良いとは言えない一般的なMFBに多くの機能を詰め込まなかった、という点で正解だったかな、と思います。
ただ、その分若干手強い点がありまして、左右のイヤホンを離すと勝手に電源が入ってペアリングし始めるので、時々鬱陶しい。勝手に電源入るんですから。イヤホンを外すと。
APT-X(aptX)コーデック対応ですが、ちょっといつもと違ったギミックが。
いえ、大したことではないのですが。
Bluetoothは4.1、QualcommのaptXコーデックに対応しています。
Bluetooth®には利用できる帯域幅に制限があるため、高音質なオーディオの再生には適切ではないこともあります。
しかしながら、aptX®はビット レートを大幅に低減することで低遅延で高いオーディオクオリティを可能にし、Bluetooth®のリスニング体験を全く新しいものにしました。
aptX®の採用により、いつでも、どこでもCDクオリティの高音質なワイヤレス サウンドをお楽しみいただけます。
Androidスマートフォンでワイヤレスイヤホン等を使う方にはありがたい機能(iPhoneは未対応)ですが、今回早速手元のスマートフォン、Huawei P9とペアリングしたところ、
画面下部ですが、こんな表示が。今までペアリング時に表示された覚えがなかったので油断していましたが、ちょっと嬉しかったです。
ちなみに私は音楽鑑賞時に着信があった際に鬱陶しいので、Bluetoothイヤホンでの通話機能はOFFにしています。
唯一気になる点は充電周りの使い勝手と耐久性。
一般的なMicroUSBケーブルでの充電になりますが、これがちょっと気になる点でした。
本体を覆っているラバーの部分を
めくると、
充電端子が出てきます。この周りのラバー部分も耳の形に合わせて大きさを変えられる(取り換えが可能)なのですが、何となく適当に覆っている感じです。それはまだ良いものの、この充電端子部分のキャップ、ちょっと耐久性不安になります。実際に端子を挿すとちょっと引っ張られた感じで無理やり使っているとそのうち切れそうです。
ワイヤレスイヤホンは通常のイヤホンと違って充電が必要です。充電端子は常に使う部分。ここに不安を感じたり、毎回の充電が「面倒だな」と思ってしまうと、そのうち億劫になってしまって「別のイヤホンでいいや」となってしまいそうです。
音は悪くないし、シンプルな使い勝手、デザインは好印象。充電周りと電源ON・OFFが気にいるかどうか。
SoundPEATS社からは既に多くのBluetoothイヤホンの提供を頂いていて、それぞれに特色があり、新しい商品が出るたびに「今度はこういうアプローチできたのか」と感心させられることもよくあります。なかなか面白いモデルも多く、ご提案を頂くたびに楽しみにしているところもあります。
また、これだけ出し続けていれば、少しずつ商品も洗練されてくるのか、新しいモデルが出るたびに音も質感も「悪くないな」という印象が積み重なってきます。選択肢が多いのも、その中から自分の好みにあったモデルを選びやすい、というメリットにもなります。
ただ、それは裏を返せば選択肢が多いことで選びにくさに繋がる場合もありますし、更にこのメーカーとしての代表的なモデル、というものがイメージしづらいことにも繋がります。
そして少しずつ惜しい点があるのです。今回であれば充電端子周りの取り外しの手間とキャップ部分の耐久性に対しての不安です。
あとは電源ONとOFFのギミックが自分にとって面白い、便利と思えるかどうか。
冒頭でも挙げましたが、Bluetoothイヤホンというのはそんなに需要があるジャンルなのでしょうか。特にこの価格帯のイヤホンはスポーツ時(ワイヤレス自体そうした状況でこそ活かされるのかもしれませんが)をイメージした、少し大きめの目立つイヤホンが多いな、と思います。
SoundPEATSの商品ラインナップの豊富さを考えると、もう少し普段使いも気軽に出来るような、いや、したいな、と思わせてくれるようなデザインのモデルも出してくれると嬉しいな、と思います。