汗をかくから、足の臭いがキツいから、そんな理由で大きめのサイズの靴を選ぶ人がいます。男女問わず。
でも、それ止めてください。だからあなたの足が臭いんです。
大きめのサイズを選べば蒸れない?
何でこうも挑発的な見出しにしてしまうのか、いつも後になって後悔するのですが、今回も勢いでいきます。
大きめのサイズの靴を選べば蒸れない?全く正反対です。大きめのサイズを選ぶから汗をかくんです。蒸れるんです。
これを、汗をかく点と、蒸れる点から書いてみます。
大きめサイズは靴の中で足が定まりません。だから足はズレたり、踵が浮いたりしないように常に無意識に力を入れています。
これが汗をかく大きな原因の一つです。緊張しているんです、常に足が。緊張すると、靴に限らず、汗かきませんか?手でも足でも。
さて、汗をかくとどうなるか。靴擦れが起きやすくなります。なので余計緊張します。緊張すると更に汗をかきます。悪循環です。
だからこそ、ゆったり目のほうが蒸れないんじゃないか。
続いて蒸れる、という点から考えてみます。
ゆったり目のほうが蒸れない、というのは汗について誤解しています。
汗をかいた時に一番良いのは、早く自分の肌から離した上で、外に逃がして蒸発、発散させてしまうこと。
登山をする方なら分かると思うのですが、登山用の肌の上に直接着る機能性のスキンタイプのウェア。あれ、肌に密着させますよね?
あれは、まずは肌から出た汗をなるべく早く吸い取ることが第一だからです。その上で、それを上の素材に、その上の素材に、と移していく。
密着させることが大切で、あのウェアが間に空間が出来ていたら、いつまで経っても蒸発しません。
私最近vibram fivefingersを愛用している関係で五本指ソックスを愛用していますが、あれって何で快適なんでしょう?
よく五本指ソックスにしてから足が臭わなくなった、蒸れなくなった、と聞きませんか?
あれ、五本の指と指の間に密着しているからです。汗をすぐに靴下が吸い取っているから。で、面積が大きいので、それを発散させやすい。
では、吸収した汗を次はどうすれば良いか。なるべく早く靴に移してしまった方が良いんです。靴もしくは靴の吸湿素材に。
そして、中に留まっている限り、汗は溜まっていきます。だから、靴の外に逃がしたい。
それが、革靴は革底の方が通気性が良い、とか、革靴が革である理由の一つです。雨靴が蒸れるのも同じ。汗を、水分を表面まで逃がせないんです。
その時に大切なことが、なるべく足と靴が密着していること。密着度が減れば、足と靴の間に蒸気のまま吸収されず留まってしまう。
だから、ますます逃げ場のなくなった水分、蒸気が靴の中に留まってしまう。だから足は余計に不快に感じるんです。
不快に感じるとどうなるか。汗をかくんです。
じゃあ、靴を傷めないように、中敷きを敷いておけば・・
中敷きを全否定する気はありませんが、今回は汗という観点から。
確かに汗を吸ってくれる機能性の中敷きもあるので、活用する分には構いませんが、定期的に靴から剥がして陰干ししていますか?
結構忘れて敷きっぱなしと言う人が多いです。これだと逆効果です。中敷きが傷むだけでなく、中敷きと靴の中底の間が常に不衛生な状態になるので、中底が早く傷みます。
靴を長く履くために敷いた中敷きのおかげで靴が早く傷む。皮肉ですね。
[0396-201412] 「大きければ中敷き入れれば良い。」簡単便利な靴の中敷きについて今日はじっくり考えてみる。
汗をかく人は、かかない人以上にサイズ感に気をつけてくださいね。
大きめの靴を履いている内はなかなか解消されません。
勿論ゆったりで楽だから、という理由で大きめのサイズを選ぶ人もいますし、それを全て否定する気はありませんが、こと汗に関してだけは否定します。
止めてください。それだけでだいぶ違いますから。
体質改善や食事の問題はついて回りますが、全ては繋がっていますので、靴のサイズを変えるだけでだいぶ変わってくると思います。