気がつけば一年も既に折り返していて、来月に入るとそろそろ来年の手帳のシーズンとなってきますが、皆さん今年の手帳は当初の予定通りうまく使いこなせていますか?
[0377-201412] 12月1日は手帳の日。あなたが選ぶ手帳は恐らく一年間使えません。
我が家でも手帳好きの私よりも手帳に敢えて関心もない妻のほうがしっかり使いこなしています。大変悔しいです。羨ましいです。
妻が測量野帳を普段使いし始めた。
今までイラクなど海外に行く際の向こうで記録やメモをする際にのみ持ち歩いていた海外専用のノートだった測量野帳。ところが先日より突然妻が普段使いを始めました。
昨年のクリスマスに妻に贈った赤の測量野帳がまだ2冊残っているのですが、その内1冊を無造作に鞄の中に放り込み、日本が誇る100円ボールペンで何かあるとメモ代わりにガシガシ使っております。専用カバーを買ってキャップレス万年筆で使っている私なんかより余程使い込んでいます。
[0456-201412] 測量野帳を年始に向けて買い足そうとしたら、赤いSKETCH BOOKを見つけて思わず購入してしまった話。
それも気負っていないだけにカッコいい。
[日用品] 日本で暮らしていて「ありがたいなぁ」と思う日本製品の素晴らしさ。今回は主に筆記具について語る。長いよ。
測量野帳の魅力はその薄さと丈夫さと気軽さ。
だと私は思っています。価格自体は1冊150円程度と、普通のノートに比べて格別安いわけではありませんが、背表紙がしっかりしていて手で持って書ける。サイズも手頃で持ち歩きが苦にならない。そして薄いので気負わず使える。厚すぎると挫折する可能性もありますし、持ち歩くのも面倒になっちゃいます。
[かぶ] iPhone6 plusと測量野帳2冊、キャップレス万年筆2本が最近の基本セットです。
妻が海外にも気軽に持っていったきっかけは、この薄さと丈夫さと気軽さ。それが気に入ったようで、普段使いも始めたのですが、このノートの隠れた魅力は1日の区切りがないことかな、と思うのです。
一日の区切りがないから、どれだけ書いても、まったく書かなくても自由。
そんなものノートなら当たり前、と言われてしまいそうですが、これが手帳として使う場合には非常に大きなポイントになると思っています。
手帳を使う上での悩みの一つが、一日のスペースが決まっているということ。別に他の日や週にまたがっても構わないのですが、これって意外と多くの方が悩まれていることなのではないのかな、と思うのです。ほぼ日手帳で途中で空白のページが続いてしまったり、何となく年の途中で滅茶苦茶になってしまってそのままやめてしまった、という方に多い悩みが、「書くことがそれ程多くない」けれど「書きたい時には足りない」ということかな、と思います。
もちろん、一日の中で書くことを優先順位を付けてきちんとスペースに収まる量で書き切れるのであればそれは素晴らしいのですが、私にとってはスペースを前に、書いて良いか、考えてしまうと書けなくなってしまうのです。結局そういう日は余ってしまって、それなら最初から書いておけば良かった、となるのですが。
ノートの良さは、一日のスペースが決まっていないこと。その制限のなさが気持ちも思考もブレーキをかけません。書きたいだけ書けば良い。
ということで、ついスケジュールとノートの2冊態勢になってしまうことが多いのですが。
妻は普通にサラリとメモ帳兼簡単な日誌として使っています。
何なんでしょう、この気負いのなさ。まったく何も思い入れがないからなのか、もう自然なんですよ。見ていて悔しい。勝手に嫉妬してしまう。
まぁ他人のモノがよく見えてしまうのはよくあることで、どこかで読みましたが人は他人の人生のハイライト(外面の見える華やかな部分)と自分の内面を比べて落ち込むそうです。元々比べるものではなく、まして他人から見れば私がSNSやブログなどで発信している日々は華やかに見えるかもしれませんが、内面ではものすごくストレスと悩みを日々抱えているかもしれません。それは見えないわけですね。それと自分の心の中を比べてしまうのは無意味なのですが。
ちょっと脱線しましたが、要は拘っている内は、それが趣味になっている内は、自分の理想には一生かけても辿りつけないということですね。気負っちゃうわけですし。
なので、私には当分は辿りつけない境地(というか、そもそもそんな場所すらない)に妻は普通にいるということで。測量野帳、今の妻には大変合ったノートのようです。