2021年6月29日(米国時間)、今ではすっかり日常のツールとして市民権を得たともいえるオンラインミーティングツールでもあるZoomのPWA(Progressive Web Apps)版が公開されました。日本時間だと29日の夜から、といったところでしょうか。
今までもChromebookでもZoom自体は一応使うことが出来ました。ただ、Androidアプリ版の「Cloud Meetings」は使用できるモデルが限られていましたし、
ARM系プロセッサーのモデルの一部でインストールは出来たものの、Androidアプリ版でもあり、また幾つか機能制限もあり、(無料版だったとしても)フル機能のZoomを使っている方にとっては非常に物足りない、不十分な部分が大きかったのも確かです。またChromeアプリ版でも一応以前からZoom自体はインストール出来てはいたのですが、そもそものChromeアプリ自体がまもなく終了ということもあり、Zoomに限らず各アプリ全く更新にも力が入っていなかった、というもあり、Chromeアプリ版Zoomも英語のみ、また機能も制限されていたり、と余程ChromebookだけでZoomを使う!と断固たる決意を持っている方でもない限り、なかなか導入、普段から使うのには躊躇する、というのが現状でした。
Chromebookの惜しい点は、Microsoft Ofiiceの対応が不十分なことと、Zoomが使いにくいこと。
これが最近よく言われていた評でもあったのです。今までは。
それが今回、正式にPWA版としてZoomが提供開始です。
https://www.helentech.net/zoom-add-pwa-chromebook/
PWAは今後非常に期待されている方向性でもありますし、こうしたアプリが増えてくると、Chromebookでも従来苦手とされてきた用途にだいぶ可能性が広がってきます。ということで、私も今回は期待して待っていたのですが、早速「日本でも使えるようになりましたよ」とTwitterで教えていただいたこともあり、インストールをしてみました。
インストールは従来どおりGoogle Playストアから行います(ただし、インストールされるのはAndroidアプリ版ではなくPWA版)。
なんか公開直後にも関わらず、既に評価が2.8であることに一抹の不安を抱えつつ、そのままサインインに進みます。ちょっと起動が遅かったかな(通信環境が影響してたのかも)。
で、とりあえずサインインするかJoinしない限り、設定等はいじれなさそうなので、自分のアカウントでサインイン。開いた画面の下部に設定項目があったので、そちらをクリックしたところ、非常に設定項目は少ないのですが「Background」タブがあります。そうです、Chromebookで今まで不便だったのが、この背景、バーチャル背景が使えないところがあったんですね。(もちろん他にも色々あるとは思いますが、多くに人にとってはこれが一番大きいと思う。)
で、こちらを選択して画面を見た途端に、思わず変な声が出てしまいました。
新たな背景画像を足せる訳でもなく、また単に画像の上に丸い切り抜きがあるだけじゃないですか‥。
ちなみに、この丸い切り抜きの大きさと位置は自由に変えることが出来ますので、自分の顔の周りにうまく合わせて使うことも出来るのですが、
いや、もちろんこれで十分、素晴らしいじゃないか!そもそも誰もお前の顔なんて見ていないし興味もない、というかもしれませんが、そういう話じゃない。だから世の中、Webカメラの回りにリングライト置いたり、照明気をつけたりする人もいるわけです。第一、自分の顔が見るに堪えない、誰も興味ない、と思うのであれば、そんな人様にお見せできない顔、せめて見ていて苦痛にならない程度には綺麗に映してもらいたいものです。まぁ音も同じだけどね。マイクミュートせずに何か食べながらなのか、咀嚼音(しかもクチャラー)が延々と流れ続けたり、といったこともありますし。
ということで、何かせめてもう少しこうした状況に光や潤いを提供できないか、と考えたところ、この切り抜き、他に四角形やハートも使えることが分かりました。
これでミーティング相手のハートも射抜くことが出来るかもしれません。ということで、ChromebookでZoomを使うときにはしばらくこの状態で頑張ってみたいと思います。
ちなみにChromebookに標準で付属しているGoogle Meetの場合、上下の画像のように、2段階で背景をぼかすことが出来ます。
ChromebookでのWebミーティングで単純に背景をぼかしたいだけなら、こちらのほうがまだ実用的かもしれません(ただ、ウェブミーティングって相手あってのことなので、相手がZoomじゃないとダメだ、と言ってきたらどうしようもないんだけどね)。