昨日我が家のAcer Chromebook R11(CB5-132T-C32M)にも待望のアップデート(53.0.2785.129)がきまして、
Stable版(安定版)でもGoogle Playストアが使えるようになりました。
Dev(開発者用)チャンネルでは7月の時点で使えるようになってはいたのですが、安心して(安定して)継続して使える、ということを考えると通常のStableチャンネルで使えるようになったのは大変に大きいと思います。
私もDevチャンネルで使えるようになっても、またその後Betaチャンネルで可能になっても、少しだけ試してみた後は結局PowerwashしてStableに戻してしまいました。これは不安定だった、というよりも、やはり基本的にはStableで継続して使い続けたいからです。(結局Stableで対応されればその時点でPowerwashしてStableに戻してしまうと分かっていたので)
そのため実際私自身Google Playストア、Androidアプリは軽く試した程度で使い勝手はほとんど分かっていませんでした。
ところが昨夜アップデート後、改めて幾つかの(スマホでも愛用している)アプリをダウンロードして使ってみたところ、これが思っていた以上に便利でした。地味なようでいて、かなり使い勝手が変わります。まだまだ発展途上でどういった使い方が良いのか(出来るのか)模索状態ではあるものの、欲張らなければ「今まで痒かった」ところに手が届く便利さがあります。
改めて感じたことを書いてみたいと思います。
思っていたよりも使える感のあるPlayストアのアプリ(Androidタブレットと認識)
結論から書けば、思っていた以上に使えます。ただ、現時点では「思っていたよりは」という印象。
例えば多くの方が気になるであろうMicrosoftのOfficeに関しては、Excelでは現時点ではセル内に直接日本語入力が出来ません。
ただ、上のfxの横の部分から直接入力すれば日本語入力は可能です。
昨夜使って見た限りでは、この日本語入力に関してはOfficeに限ったことではなく、Twitterアプリ上でもツイート時に表示を切り替えたりすると時々日本語を受け付けなくなることがあるので、ChromeOSの日本語変換との相性の問題かもしれません。ChromeOSにおいては結構日本語入力は鬼門のようなところもあり、対応が結構遅かったりするので、若干の不安要素でもあります。勿論ATOKなどの日本語入力アプリは対応していません。
Playストア上からは「Androidタブレット」と認識されているのか、タブレット端末でインストール出来なかったアプリの幾つかが同様にインストール出来ませんでした。(Kindleなどでも端末名が”Android Tablet”と表示されていました。)
外部ストレージには未対応ながら、Amazon関連アプリ等もダウンロードして使えます。
私が普段から愛用しているAmazon関連のアプリ。これらはスマートフォンやタブレット端末よりも大きな画面になるChromebook上で使う良さが出てきます。内部ストレージのみですが、ダウンロードして読む(聴く、見る)ことが出来るのはAndroidアプリならでは。
例えばKindleでは、
雑誌は通常の横の状態では見開きで表示されますが、細かい字はそのままでは流石に見開きでは見づらいものの、これなら読もうという気になれます。
洋書など横書きの文章はこんな具合。フォントサイズは勿論調整可能です。
日本語、縦書きの場合にもちょうど見開きで読んでいるような感覚で読むことが出来ます。
Amazonビデオは、現時点では拡大させても映像の大きさは変わらないのですが(他のアプリでも拡大−最大化させた場合にあまり意味がないものも結構ある)
本体内にビデオ自体をダウンロードして見ることも出来るのは助かります。タブレットと違って常に手に持ち続けたり別途スタンドを用意する必要もありませんし、ようやくConvertibleが活きてくるかな、という印象。これはAmazonミュージックも同様です。
ただ、こうなってくると内部ストレージ容量が物足りなくなってくるかもしれません。Androidタブレットと同じ感覚で使えるので、例えばFlipであれば16GBのタブレット端末と同じ感覚になります。出来れば32GBや最近出てきた64GBが欲しいところです。
一部動作に不具合も出るので、注意が必要です。
昨夜調子に乗って色々試していて一瞬冷や汗をかいたのですが、
Androidではお馴染み、BatteryMix。「お、これも使えるんだ。」と思い、「あると便利かも」と残量バーの表示にチェックを入れたところ、画面上にバーが表示された途端にタッチパッド、マウス等のタップ、クリックを一切受け付けなくなってしまいました。(残量バーを使わなければ問題なし)
一応サインアウト等は出来るものの、再起動しても自動で起動するようにチェックを入れてしまっていたので、起動した途端にまた受け付けなくなってしまう。一瞬別アカウントを作成してそちらからPowerwashをしなければならないか、と気分が沈みました。
結果としてキー操作は受け付けてくれたので、キーボード上からPlayストアを起動し、その後このアプリ自体をキー操作でアンインストール。これで解決しましたが、画面上にもう一枚表示を乗せるタイプのアプリに関しては注意が必要です。
そう考えると、昨夜最初に試してみて、「サイズが対応してないからダメだ」と削除した、ブルーライトを軽減させるために、画面色を変える(フィルターのように色を一枚載せる)タイプのアプリであるBlueNightのようなアプリは現時点ではChromebookでは危ないですね。対応してなくて左側一部分だけしか覆われなかったので、かえって助かったのかもしれません。
インストールしたアプリの通知が出るのは意外と便利です。
インストールしたアプリに関しては、起動していなくても通知の設定をしていれば通知欄に通知が来ます。と書いている内に、先ほど少し触れた、インストールしてあったTwitterアプリから通知が来ました。この辺りはAndroid端末と同じ感覚で使えるかもしれません。あまり入れ過ぎると何を使っているのかわからなくなりそうですが。
そうした点も含めて、こうして文章を書いている間にも色々と新しい発見があり、なかなか楽しめるな、と思います。
現時点でChromeOS x Google Playストアを試してみたい場合にオススメしたい機種。
現実問題として現在Google Playストアに対応しているChromeOSの機種は3種類のみです。GoogleのPixel、ASUSのFlip、AcerのR11。この内Pixelは現実的でないとしても、国内で普通に購入できるのはASUSのFlipのみです。
私もしばらく使っていましたし、このモデルが国内で普通に買える、ということは素晴らしいことなのですが、今回試してみて感じたことは、もしPlayストアをある程度使っていくのであれば、やはりストレージ容量は16GBでは少々厳しいかな、ということです。
Flipは16GBです。先ほど私が挙げたようなAmazonプライムビデオやミュージック、更に音楽や電子書籍等をダウンロードして使おうとするとかなりギリギリだと思います(現時点で外部ストレージが対応していないため)。MicroSDメモリが使えない16GBのスマートフォンで色々使おうとするのをイメージして頂ければ分かりやすいかな、と思います。
となると、私も使っているAcerのR11が候補に挙がってきます。(R11はストレージ32GB)このモデルは国内では展開されていませんがAcerとしては珍しく米Amazonからも発送が可能です。
この文章を書いている2016年9月23日時点で$279。・・と思って送料含めた金額を計算しようと思ったら、現時点で少々品薄なのか価格が上がって、発送が出来なくなっております。ただ、今までのところ、少し待てば在庫が復活してAmazonから発送が可能になっていたので、ちょっと待ちか。昨日の対応で一気に売れてしまった可能性もあり。
メモリ4GB、ストレージ32GBのAcer R11 CB5-132T-C1LK。
ただ、実は今回はこのCB5-132T-C32Mではなく、最近になってPreorderという形で注文を受けている、同モデルの4GB版CB5-132T-C1LKをオススメしたいかな、と思っていたのです。
カート画面では一旦発送無理、みたいな表記が出ますが、そのまま注文画面に進むと問題なさそうです。
以前私がCB5-132T-C32Mを購入した時には、このC1LKはまだなく、同スペックのモデルはC738T-C5R6しかありませんでした。
当時も送料を含めると$400以上になってしまうので難しかったのですが、現時点ではこのC738T、入手自体が難しくなっています。その中でいつの間にかC1LKがPreorderという形でも出てきたのは嬉しい限りです。
Androidアプリも使っていく、となると、今までの使い方よりもかなりメモリを使うようになってくると思います。スマートフォンの2GBか4GBかの違い、と同じような感覚になってくるかな、と。我が家のCB5-132T-C32Mは2GBで現時点ではそれなりに動いてくれていますが、アプリによっては動かしながらChromeも使う、となると少し重さが出てきます。そうした点でも入手できるのであれば4GBのC1LKが良いのではないか、と思います。
ASUS (Flip) | ASUS (Flip) | Acer (R11) | Acer (R11) | |
品番 | C100PA-RK3288 | C100PA-RK3288 | CB5-132T-C32M | CB5-132T-C1LK |
CPU | Rockchip RK3288 1.8GHz | Rockchip RK3288 1.8GHz | Intel Celeron R3150 1.6GHz | Intel Celeron R3150 1.6GHz |
RAM | 2GB | 4GB | 2GB | 4GB |
Storage | 16GB | 16GB | 32GB | 32GB |
画面 | 10.1″ | 10.1″ | 11.6″ | 11.6″ |
解像度 | 1200 x 800 | 1200 x 800 | 1366 x 768 | 1366 x 768 |
重量 | 0.89kg | 0.89kg | 1.25kg | 1.25kg |
実売価格(9/23) | \34,160 | $269.15 + 送料/手数料 | $279.99 + 送料/手数料 | $299.99 + 送料/手数料 |
今後はメモリ4GB、ストレージ64GB以上が標準になってくるかも。
Stableに降りてきて改めて使ってみるとGoogleストア対応は思ったよりも便利。今後の展開を考えると4GB、64GB、13”辺りがChromebookの標準になるのかもしれないなぁ。 https://t.co/qwSdJdx2Vg
— Life Style Image (@_LifeStyleImage) 2016年9月22日
昨夜ツイートしたのですが、Acerでは13インチ版を控えているようで、こちらは4GBにストレージが64GBという選択肢が出てきます。以前触れたように、ASUSも64GBストレージのモデルを発売していたり、と今後はこの辺りが標準になってくるのかもしれないな、と感じています。
2016年後半はChromeOSが大きく変わる時期になると思います。
今後の方向性も含めて、後で振り返ってみると「2016年、特に10月〜12月は方向性が大きく変わった3ヶ月だった」と感じるのではないか、と思います。良い方向に進むのか、それとも迷走となるのかはまだ分かりませんが。
ただ、FlipやR11などConvertibleタイプのChromebookが増えてきて、Google Playストアにも対応。Androidタブレット的な使い方が出来るようになってきました。今まで16GBでも何ら不自由を感じなかったストレージ容量も、今後は32GB、更に64GB以上も普通になってくるかもしれません。
そうなると、Chromebookの使い方も、従来通りのシンプルに使うものから、根本は変わらないとはいえ、Playストアを含めた少し発展した使い方まで、選択肢と世界が広がっていくのかもしれないな、と思います。個人的には非常に楽しみでもあります。
海外のChromebookの情報を追っていると、教育現場での活用の仕方などもなかなか多種多様で、Chromebookってこんな活用の仕方があったんだ、こんな使われ方をしていたんだ、と日本だけを見ていると分からないほどに魅力的な世界が広がっています。
日々愛用しながら引き続きChromebookを眺めていきたいと思っています。