既に成熟し、レッドオーシャンになっている気もするモバイルバッテリー市場。どんどん大容量から低価格、急速充電なモデルが出ていく中で、売り場で大量に並んでいるこれらの商品を眺めていると、一般の、普通に使っている人たちにとっては却って分かりづらく、どれでも同じような気もしてきます。
そんな中で、今回EasyAcc®のジン様からテスト&レビューの依頼を頂きました。ご提供頂いた商品はEasyAcc®の4,000mAhバッテリー、パワーバンク PC4000CBです。
既にOMAKERのモバイルバッテリーを常日頃持ち歩いている私にとって、このモバイルバッテリーはどういう魅力を持つのか。気になる点も合わせてレビューしてみたいと思います。
EasyAcc® パワーバンク PB4000CB
本当に世の中たくさんのモバイルバッテリーがあるんですね。AnkerとCheeroくらいしか知らなかった(というよりどうでも良かった)私にとっては非常に新鮮で面白い数ヶ月です。
そんな中、今回提供頂いた製品。EasyAcc® パワーバンク PB4000CB。そもそも大変申し訳ないことにEasyAcc®自体私はまだよく分かっていない。OMAKERの時と似たような状況です。とりあえずメッセージを頂いたジンさんと数回メールのやり取りをしたくらい。けれどもちろん提供頂いたからといってただ持ち上げるだけの文章は書けないわけです。
そこで今回は届いてすぐの印象を書かせて頂き、これから使っていく中でコンスタントに使い勝手を(もしほとんど使わなくなってしまうようなことがあった場合はその理由も)ご報告していくという当ブログ「いつも通りの」形を取らせて頂きます。
結論から。鞄に、ポケットに、常に手元に忍ばせておくのに非常に便利です。
もう、これに尽きるかな、と。このレビューを書いている時点でAmazonでの価格は1,000円強。ひとまず何か別の注文のついでにこれもカートに入れて一緒に買ってしまっても良いのではないか、と思うお手頃感です。最近の高耐久なケーブルと同じくらいですから。
ただ、私がそう書くのは単に提供いただいたからではなく、また単に値段だけが理由ではなく、以下の3つの理由からです。
「嵩張らない」「かわいい」「気持ちいい」
もう、これに尽きます。
私が気に入った、この「感覚的な」3つの理由をそれぞれ書いてみよう。
「嵩張らない」「かわいい」「気持ちいい」
酷いでしょ。とてもプロにはなれない感想です。でも第一印象なんてこんなもの。けれどそれが第一印象には大切なのかなぁ、と思うのです。OMAKERのS-X3だって、常に持ち歩いている理由の大きな部分は「手触りが良い」ですから。あと「手軽で持ち歩くのが苦にならない」。細かいスペックであったり、性能なんて、これだけ成熟してくると二の次です。
理由1:嵩張らない
現在のモバイルバッテリー市場においては比較的小〜中容量な4,000mAh。大体私の持っているiPhone 6で1〜1回半のフル充電が出来る程度です。一回使ったら念のため夜は充電しておいたほうが良い。どんどん使うタイプです。
そんな容量のバッテリーに求めるものは、持ち歩くのが苦にならないこと。これは単に大きさだけでなく、一つだけ大きさが違ったり、鞄などのポケットに入れるときにちゃんと入ってくれることです。変化球は要りません。シンプルに嵩張らないことが一番。
大きさは5インチのZenFone 2 Laserより若干小さい程度。iPhone 6と重ねたらほぼ同じ大きさでした。
そして薄い。カードとまでは言いませんが、薄いスマホと同じくらいの厚みです。出先でバッテリーが切れてきた頃にスマホと重ねて持って使うことを意識した作りですね。
理由2:かわいい
結局3つの理由はどれも重なってくるのですが、白にアクセントで赤。決して高級感はありませんが、安っぽいかと言われるとそうでもない。では男性が使うのにどうか、と言われても、まったく問題ありません。私はZenFone 2 Laserとの組み合わせが気に入りました。
アクセントになっている赤の部分が取り外しが出来るMicroUSBケーブルになっています。
iPhoneな方は別途Lightningケーブルが必要ですが、Android等MicroUSBな人はこれだけで他にケーブルが要りません。
このモバイルバッテリーを充電する際にはこのケーブルを横に繋げば大丈夫。その際にはちょっと長さ的に短いかもしれませんが、充電するのは自宅に帰ってからでしょうし、それなら自宅のケーブルで良いわけです。出先であればPCになどから充電するわけで、この短さのほうが邪魔になりません。
取り外せるということで、紛失が心配な方もいると思いますが、かと言ってケーブルが繋がってしまっているより外せたほうが汎用性が高いと思うのです。長いケーブルが必要であれば普通にUSBの端子に持っているケーブルを繋げますし、Lightningケーブルも繋げます。出力2.0Aなので、急速充電用のケーブルも使えます。
理由3:気持ちいい
最近のモバイルバッテリーはただ単に容量や機能を打ち出しても違いが分かりにくくなりました。そんな中で各社、持ちやすさ、触った時の触り心地の良さといった感覚的な部分にまで意識を向けるようになってきた、ということでしょうか。それだけ「充電する」という部分は既に満たされてしまっているのかもしれません。
愛用しているOMAKERのS-X3もそうでしたが、手触りが良いんです。まぁ、普通のケースなんですよ。何か特殊な仕上げをしている訳でもありません。でも薄さと大きさのバランスがちょうど良いのかな。
iPhoneでも素で持つのとケースに入れてしまうのでは触り心地や持ちやすさってだいぶ変わると思います。だから私はなるべく素のままで持ちたい。それくらい、数ミリ厚さが違うだけで使い勝手は変わります。
EasyAcc®が果たしてそこまで意識してこのサイズバランスで作ったのかは分かりませんが、例え偶然だとしてもちょうど良いサイズだと思います。iPhone 6くらいの大きさと、素で持った時の触り心地が好きな方には好印象ではないかと思います。
私が気になった一つのこと。注意したいもう一つのこと。
ということで、レビューということで敢えて理由を3つにしてみましたが、実際どれも似たようなもので、結局この手頃感と嵩張らなさが一番かな、と思います。タブレット端末を充電するには少々力不足ですが、この薄さと手頃さはあまり物を持ちたくない時でもスマホと重ねてポケットに入れても良いかな、と思えるくらい手頃です。iPhoneの場合は別途ケーブルが必要なので悩ましいですが、最近の5インチ程度のAndroid端末を使われている方には「ちょうど良い」保険的なバッテリーになります。
価格も1,000円強というのがありがたいですね。これなら先程も挙げましたが、何かの注文のついでに合わせて購入、くらいの気持ちで買って損がない商品でもあります。気に入りました。
ただ、その中で気になる点が一つ、そして注意したい点が一つありましたので、それらを最後に挙げたいと思います。
気になる点:優しくノックが反応しにくい。
このモデルは説明によると「振動式スイッチ」を内蔵しているとのこと。写真にもある、「Tap here!」の辺りを優しくノックすると残量チェックのLEDインジケーターが点いて本体がオンになるのですが、この「優しくノック」が曲者です。
私の優しさが足りないのでしょうか。優しくノックした程度では反応してくれません。軽く引っ叩いたらようやく点灯してくれました。
もちろんノックしないと充電出来ないわけではなく、普通にケーブルを繋げば勝手に充電が始まり、外せば説明通り自動的にオフになります。優しくノックは基本的に残量チェック時に使う程度なのですが、これがちょっと分かりにくいですね。
Tap here!が無駄に混乱させてしまっているような気がします。
注意したい点:Amazonの現時点のレビューは別商品です。
これは、、修正が必要な気がするのですが。ジンさん。別モデルですよ。現時点で15件レビューがあるのですが、これを読んで購入を決めると恐らく想像と違った商品が届きます。何故なら、
小型軽量LEDライトは付いていないからです。
レビューをよく読んでみると、実際に手元にあれば別商品だと分かるのですが、知らないでレビューで判断して買った方にとってはこれはかなりのマイナスポイント。メーカーとしてのイメージも良くないですね。
今回私は「サンプル品」の提供ということで頂きましたが、既にAmazonから購入できるようになっている、ということは発売されている訳で、このモデルが果たしてどういう商品なのか、現時点ではAmazonからでは分かりにくいと思うのです。
この辺り、ちょっとジンさんに確認してみたいな、と思っています。