私がPCを使い始めたのは約25年前、高校1年生の時でした。(親に入学祝いに買ってもらった。)結局高校3年間で使ったのはほぼPC98用のゲームばかりだったのですが、最初に購入したゲーム(ソードワールドPC)がMS-DOSのシステム入りのフロッピーディスクを一枚作成する必要があり、「MS-DOS?何それ?どこにあるの?」と別途OSを購入しなければならないことも分からずに悩みに悩んだのは今では懐かしい想い出です。
でもそのおかげでMS-DOSとか(ゲームを遊ぶために)必要な部分だけとはいえ調べたし、その後もパソコン通信や何だとその都度必要な部分だけ身につけながらここまでこれたのですから、私にとってはPCゲームというのはゲーム専用機よりも思い入れの強いジャンルです。
さて。今では自作のデスクトップPCではゲーミングPCほどではないもののそれなりにスペックも高いものを使っていますし、話題のゲームもそれ程不便なく楽しめる環境が構築出来るようになりました。けれど、それでも時々、ドット絵の、あのレトロで決して操作感も良かったとは言えない懐かしのゲームがプレイしたくなるのです。
でも恐らく今使っているPCでプレイしたら、その画質の粗さや使い勝手の悪さにガッカリするのかもしれません。懐かしさ補正だけではなかなか難しい部分もあります。だって最新の美しいグラフィックのオープンワールドなゲームも楽しめるPCで、解像度固定の小さなウィンドウの中でキーボードだけで操作する場合もあるわけですから、そのギャップって大きいと思うのです。
そこでASUS VivoBook E203NAです。
現行の3Dゲームは厳しくても、懐かしのあのゲームなら充分に楽しめる。それも当時の雰囲気に近い感じで。
E203NAは現行の3Dゲームは基本的に厳しいです。ちょっと前でも「この一台しかない」という状況でもない限り、わざわざやる必要はないと思っています。もしより快適に遊びたいのであれば、もう少し金額出せば幾らでもゲームが楽しめる程度のスペックのPCは手に入ります。
例えばお馴染み「ドラゴンクエスト10 ベンチマーク」でも、1280×720ドット、標準画質で「1995」です。プレイ出来なくはないものの、敢えて無理してこのPCでプレイする必要はないかな、と思います。また、
「FF14ベンチ」においてもDirectX 11の「紅蓮のリベレーター」が同じく1280×720ドット、標準画質で「1084」(設定変更が必要)でかなり厳しい状況です。
E203NAの魅力って、そういう方向では本来ないと思っています。でも、先月末にあるゲームが発売されまして、とても懐かしい気持ちになりました。
これ、デスクトップPCで遊ぶより、むしろスマホや、E203NAのようなラップトップPCのほうがしっくりくるんじゃないかな?そんなことをふと思ったのです。
ということで早速E203NAに作成したDドライブ(VHD)に入れてみたところ、全く動作に不便を感じず、快適に遊ぶことが出来ました。これは良い。
また、VHD化したMicroSDメモリにインストールしたこともあるのでしょうが、起動までに若干時間がかかる(待たされる)んです。一度動いてしまえばその後はそうしたことはないのですが、このゲームの起動を待つという感覚が、ここ最近感じることがなかった、PCゲームにハマっていた頃の懐かしさを蘇らせてくれました。
軽くSteamを探すだけでも、現行OSでも楽しめる懐かしいゲームが意外と出てきます。
ここまで読まれて、「いや、別に無理してE203NAでプレイする必要ないんじゃない?」と思われた方もいると思うのですが、個人的にはレトロなゲームに関しては程よいスペックの現行ラップトップPCくらいで気軽に楽しむ、というのがちょうど良いんじゃないかなぁ、と思いました。
レトロなゲーム、といえば、エミュレーターなど色々な使い方はあると思います。それらを使えば、更に遊べるゲームの種類も一気に増えるでしょう。それはそれで楽しいとは思うのですが、私の中ではSteamやその他普通に販売し、提供しているジャンル辺りで留めておくくらいが良いかな、と思っています。
例えばSteamであれば、前述の「大航海時代」を始め、最近シブサワコウ アーカイブスを出しているコーエーテクモゲームス。遂に「信長の野望・将星録 with PK」や「三国志Ⅶ with PK」などが第七弾として発売されましたが、個人的には「大航海時代2」や、少し厳しいかもしれませんが「大航海時代3」が出て欲しいな、とずっと願っている次第です。
また、「A列車で行こう」シリーズも学生時代にかなり熱中した覚えがあるARTDINKのもう一つの名作シリーズ、「ルナティックドーン」もPC98時代の初代から遊んできましたが、こちらもレジェンドパックが既に発売されています。
Windows版になってからも買ってまして、「前途への道標」も確かに遊んだなぁ、と。
オープンワールド華やかな現在においては、むしろ自由度的には低いのかもしれませんが、初代ルナティックドーンが出た時の「自由に生きられる」感(その反面、まだ実際に出来ること自体は少なかった)は新鮮だったものです。
まぁハマったゲームを語り始めるととても一回では終わりませんし、キリもないのですが、そんな想い出深いゲームの「ほんの僅か」だったとしても、今こうして手軽に気軽に手元のラップトップPCでも楽しめる、というのはありがたいことです。懐かしさのあまり「あの○○も久しぶりにやりたいなぁ」と色々な想いが蘇ってきそうなのも楽しみなような怖いような感じです。
確かに最新の3Dゲームは出来ないけれど、この手軽さを活かして気楽に楽しめるPCとしても活用してみたいと思います。
VHD化したDドライブのおかげでそちらにゲームを色々入れることが出来るので助かりました。本体ストレージ自体が64GBということもあって、あまり多くのゲームを入れることは出来ないのですが、元々これらのレトロゲームは容量が少ないのも魅力の一つ。また、元々の解像度が低いものも多いので、11.6インチ、1366×768と控えめな解像度、TNパネルのE203NAとの相性は悪くないのではないか、と思います。
全てのゲームをハイスペックPCの豊富なパワーと大容量、高速ストレージに入れて楽しむのも良いとは思うのですが、900g程度のこの愛嬌もあるラップトップPCで気が向いた時に楽しむレトロなゲームというのもなかなかオススメだと思っています。